冥府神スレイプニル

登録日:2022/03/13 Sun 19:06:27
更新日:2023/12/26 Tue 23:27:17
所要時間:約 4 分で読めます





身の程を知れ!!

冥府神スレイプニルは『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する神の一柱。


【データ】

身長:58.1m(縮小時:258cm)
体重:26.6t(縮小時:118kg)
武器:オーディーンスピアー、シグルドサーベル、オーディーンシールド、魔導馬車
得意能力:フレンジー・スピアー・クラッシュ、魔導馬車・八脚突進
神罰:「魔導馬車・八脚突進による地上界の蹂躙」
モデル:北欧神話の主神オーディンが駆る八本脚のスレイプニル

【概要】

冥府十神の中の二極神の一柱。

見た目は馬の意匠をあしらった甲冑を纏う騎士を彷彿とさせる神。
一人称は「私」または「俺」。
古風な口調が特徴で、饒舌で粗暴なドレイクとは対照的に口数も少ない、寡黙で重厚な性格。
何かと曲者揃いの冥府神の中では比較的良識がある部類で、他の冥府神と揉めることはほとんど無い。
主であるン・マに絶対的な忠誠を誓っており、同じく忠誠を誓っているダゴンとは盟友の関係。
ン・マを復活させるためには手段を選ばないような節が見られ、Stage.42ではダゴンの「神罰執行中のドレイクに加勢しろ」という闇の戒律に反した命令に何の疑問も示さず素直に従っている。
また、スフィンクスがマジレンジャーとの交流を通じて心変わりしン・マの復活を阻止しようとした時は、かなり声を荒らげてダゴンと共に力ずくで捩じ伏せた。


【戦闘能力・武器】

落ち着いた振る舞いに反して、攻撃力はおろかトータルスペックでは冥府神最強。
ワイバーンやダゴンは「一番頼りになる神様」「戦士の中の戦士」と評しており、多彩な攻撃技を持ち「インフェルシアの矛」の異名を持つ。
また元ネタが北欧神話由来の為か、武装・技構成共にティターンと類似しているのも特徴。

  • オーディンスピアー
右手に構える巨大な。華麗な槍捌きで相手に反撃の隙を与えずに完封する戦法を得意とする。
必殺技はドリルのように体を回転させながら突撃する「フレンジー・スピアー・クラッシュ」。

  • シグルドサーベル
尾に身に付けた
オーディンスピアーで充分な場面が多いため使用頻度は少なめだが、小回りがきくため意外と多用する。
ブーメランとして投擲することも可能。

  • オーディンシールド
左手に装備した堅牢な
非常に強固で、マジレジェンドの「スクリューカリバー・ファイヤートルネード」を防ぐことができる。

  • 魔導馬車
巨大戦時に使用。
インフェルシアでも有数の凶暴な二頭魔導馬を、スレイプニルの恐ろしい武力によって服従させて引かせている。
必殺技は、道行く先の全ての物を車輪で粉砕する「魔導馬車・八脚突進」。


【活躍】

Stage.35で他の冥府神と共に初登場。
地上に姿を現した際には、神である自分達に無謀にもマジレジェンドで立ち向かうマジレンジャーに憤慨し、一撃で撃破した。

Stage.42ではダゴンの命令で地上に出現。
ドレイクに加勢し、魔導馬車を使ってマジレジェンドを追い詰めたが、ウルケンタロスとなったウルザードに阻止される。激しい騎馬戦を繰り広げるが、ウルケンタウロスからウルザードが急分離するという奇策で一瞬の隙を突かれ魔導馬車の右車輪をウルサーベルで切り落とされ破壊される。最後はウルカイザー*1の『天空魔槍切り』を喰らい、バリキオンもろともインフェルシアに送還される完全敗北に終わる。*2
だが、この戦いの最中でバンキュリアがダゴンの鱗をウルザードに付け、それが発信器代わりとなってン・マの魂の在りかを突き止めたので、無駄な戦いにはならなかった。

そして、Stage.48にてインフェルシアに反旗を翻して粛清されたスフィンクスに代わって、第8の神罰執行神に選ばれる。
地上を魔導馬車で蹂躙すると応戦するマジレジェンドを合体解除まで追い込み、マジレンジャーに圧倒的な実力の差を叩きつける。
自身の勝利を確信すると、深雪がダゴンに拐われて絶望にうちひしがれるマジレンジャーにトドメを刺そうとするが、が立ちはだかる。

何だ?お前は負けたのだ。

俺は……父さんの子だ。

俺は戦う!父さんの子である俺を!俺の力を信じる!

何度攻撃してもマジレッドに変身した魁は怯まず、「レッドファイヤークラッシュ」でオーディンシールドを破壊される。
ここで初めて動揺を見せてしまい、その隙を突かれて手痛いダメージを受けた上、残りの4人も勇気を胸に諦めずに戦うレッドの姿に触発されて戦意を取り戻し変身する。

先程まで絶望のどん底にいた5人が復活した様を見て驚くが前とは打って変わって圧倒され続け、5人の合体技の「ファイブ・ファンタスティック・エアリアル」を一身に受け爆散。
ン・マの強さを盲目的に信じ、スフィンクスが興味を抱いた勇気を侮った結果、それに敗北するという冥府神最強の戦士らしからぬ皮肉な最期だった。だが、最期の最期でその勇気の力を認めたようである。

こ……これが……スフィンクスの言う勇気の強さか…確か…に………

だが強敵を撃破したのも束の間、既にサンジェルとブレイジェルの命を奪っていた最大の脅威たる絶対神が5人の前に現れ、時間を食らうという規格外の業で築いた暗黒の未来で最終決戦の火蓋が切って落とされるのだった…


【余談】

実は冥府神の中では扱いが微妙に悪い…というか損な役回りが多く、ウルザードに撤退させられティターンにリベンジマッチの機会を奪われ、復活したマジレンジャーに逆転負けしている。マジレジェンドには全戦全勝なんだが。

このため、当時の2ちゃんねるのスレの一部で『本当は弱いはず』、『周りが上げているだけ』、『ヘタレイプニル』などとネタにされまくられたことも…。
これはあくまで一部のファン間でのネタで、当然非公式のものである。真剣に視聴したり、上記のマジレンジャー5人の勇気を認めた清廉潔白な武人気質に惹かれた彼のファンから顰蹙を買いかねないので話題にする際は注意。
ついでに敗因に関しては「魁の衝撃のキャラソンのせいで集中力を欠かれた」とかいうトンデモ説まで囁かれてたりもする。*3

担当声優の梅津氏は『高速戦隊ターボレンジャー』のかっとび暴魔ズルテン以来のレギュラーとなり、スーパー戦隊シリーズにおいては『爆竜戦隊アバレンジャー』のナナクサルンバのようなゲスト怪人を含めるとギャグギャラを多く演じていたが、こちらでは珍しく低音ボイスを用いた徹頭徹尾シリアスな役柄だった。

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最終更新:2023年12月26日 23:27

*1 闇の魔法ではなく、正義の魔法で合体した

*2 ちなみにこの出来事は魁達にも認知されており、Stage.48でもマジレンジャー5人はスレイプニルのことを「父さんも勝てたから自分達でも勝てる相手」と自惚れていた。

*3 キャラソンが流れたことで形勢逆転されたのはサイクロプスも同様