登録日:2022/11/20 Sun 12:30:01
更新日:2023/11/22 Wed 02:05:20
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二つの荒々しき力を「神歌」によって操った蒼狼の一族は、五大龍神を封じたのちに超獣の始祖を名乗った。
《
蒼狼の王妃 イザナミテラス》及び《
蒼狼の大王 イザナギテラス》とは、
TCG「
デュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMBD-18「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」に収録された。
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
オリジンの秘めたる計画が、まさに明かされようとしている。
単色が大半を占めるオリジンにしては珍しい
水と
自然の
多色獣。
2体に共通して
オリジンと
ポセイディア・ドラゴンを
種族に併せ持っており、加えてイザナミテラスの場合は
サムライも備えている。
イラストでも背に乗っているポセイディア・ドラゴンと共に侍風の鎧を装備し、刀を振りかざす姿が確認できる。
後にDM22-EX1で再録された際にはレアの
レアリティが与えられた。
解説(イザナミ)
蒼狼の王妃 イザナミテラス P(R) 水/自然文明 (6) |
クリーチャー:サムライ/オリジン/ポセイディア・ドラゴン 4000 |
このクリーチャーが出た時、次のうち1つを選ぶ。 |
▶︎相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。 |
▶︎自分の山札から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。その後、このクリーチャーから進化できる、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、手札またはマナゾーンから選び、このクリーチャーの上に置く。 |
cipによって二つの効果の中から一つを選択して発動できる。
一つ目は相手のパワー3000以下のクリーチャーを全員マナ送りにしてしまう効果。
《
赤い稲妻 テスタ・ロッサ》や《
異端流し オニカマス》といった厄介なメタ効果持ちから大量展開された
ブロッカーまで、軽量級クリーチャーを一掃できる。
ただし《
とこしえの超人》は効果範囲の対象外。
二つ目は山札の1枚目をドローかマナブーストした上で、手札かマナゾーンよりイザナミテラスから
進化できて、かつ溜めてあるマナより低いコストのクリーチャーがいればそれを召喚できる効果。
イザナミテラスを召喚した時点で6マナは貯まっており、コスト7以上の進化クリーチャーを立て続けに踏み倒せる。
サムライ・オリジン・
ドラゴンと進化元としては優秀な種族が取り揃っているのもメリットである。
相性の良いカード(イザナミ)
聖霊王イカズチ VR 光文明 (7) |
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/オリジン 8000 |
進化-自分のエンジェル・コマンドまたはオリジン1体の上に置く。 |
クリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを好きな数アンタップしてもよい。こうしてアンタップしたクリーチャーはそのターン、「ブロッカー」を得る。 |
W・ブレイカー |
幻想妖精カチュア VR 自然文明 (7) |
クリーチャー:スノーフェアリー 3000 |
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 |
TT−自分の山札を見る。その中からドラゴンを1体出してもよい。その後、山札をシャッフルする。そのドラゴンに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのドラゴンを破壊する。 |
クリーチャーが出た時に自分のクリーチャーを好きな数アンタップさせる《
聖霊王イカズチ》と、デッキから好きなドラゴンを
スピードアタッカー付きで踏み倒せる【カチュアシュート】でお馴染みの《幻想妖精カチュア》。
この二体を組み合わせる事により、カチュアのタップ能力でデッキよりドラゴンを踏み倒す→ドラゴンが場に出た事でイカズチの効果が起動してカチュアをアンタップ…の繰り返しで
山札のドラゴンを好きなだけ踏み倒せるという脅威的なコンボが実現可能となっている。
とは言えイカズチは進化元の範囲が微妙に狭い上に7マナもかかる進化クリーチャーであり、同じくカチュアもコスト7ある上にSAは備えておらずタップ能力を直ぐに発動するには一手間加えねばならないなど、二体とも能力発動までのハードルが高く
ロマンの域を出なかった。
ところが、オリジンとドラゴンを併せ持ちイカズチの進化元として適任なイザナミテラスを迎えた事で安定性と成功率が大きく向上し、環境にも通じる【
カチュアイカズチ】として確立した。
DM22-EX1ではこのコンボを意識してか、イザナミテラス含む3枚がパックに再録されている。
甲型龍帝式 キリコ³ SR 水文明 (8) |
進化クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 13000 |
進化-自分の水のドラゴン1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の手札をすべて、好きな順序で山札の下に置く。その後、自分の山札の上から、呪文が3枚出るまで、カードを表向きにする。こうして表向きにした、呪文以外のカードをすべて山札に加えてシャッフルし、その後、その3枚の呪文をコストを支払わずに唱える。 |
《
エンペラー・キリコ》の
転生版クリーチャー。
本家と異なり呪文の踏み倒しを主体にしていて、山札か最大3枚もの呪文をノーコストで発動できる。
水のドラゴンを進化元とするためイザナミテラスが対応しており、それまでマナブースト兼踏み倒しとして入れざるを得なかった《
母なる星域》の代わりとして機能するようになった。
《蒼狼の大王 イザナギテラス》
イザナギテラスは、かつて海の龍神が治めし地域を再構成した不安定な神殿を本拠地とした。
多色のイザナミに対してこちらは水文明単色。
2体に共通してオリジンとポセイディア・ドラゴンを種族に併せ持っており、加えて
イザナギテラスの場合は
ナイトも備えている。
イラストでも
後の世でナイトが扱う魔弾を構えている姿が確認できる。
モチーフは日本神話における父である
イザナギより。
名前の「テラス」は、イザナミテラスと同様に類似した性能の《
蒼狼の始祖アマテラス》を意識したものか。
後にDM22-EX1で再録された際にはベリーレアのレアリティが与えられた。
解説(イザナギ)
蒼狼の大王 イザナギテラス P(VR) 水文明 (4) |
クリーチャー:ナイト/オリジン/ポセイディア・ドラゴン 3000 |
ブロッカー |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から1枚を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、コスト3以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。 |
cipで山札の上から5枚の内1枚を手札に加え、更にそうして増やした手札の中からコスト3以下の呪文を踏み倒して発動できる。
《蒼狼の始祖アマテラス》の調整版といった性能だが、あちらよりコストが2軽く
ブロッカーも持っているため差別化は十分できている。
コスト3以下と言えど汎用性の高い呪文は幾つも存在するため、それらを踏み倒して発動できるのはやはり優秀。
更にナイトであるため、ナイト・マジックにも対応している。
また《
絶望神サガ》
殿堂入り前のサガループが健在だった頃には、手札を補充しつつ呪文で必要パーツの盾落ちをケアしたりマナを起こせる点から重宝されていた。
相性の良いカード(イザナギ)
T・T・T R 光/水/火文明 (3) |
呪文 |
次のうちいずれか1つを選ぶ。 |
▶相手のクリーチャーを3体まで選んでタップする。 |
▶カードを3枚引く。 |
▶このターン、次に召喚する自分のクリーチャーのコストを最大3少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。このターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない) |
王来篇で登場した3色3コストカードの1枚。
相手クリーチャー3体のタップか3枚ドローか0コストでSA化の三択という脅威のアドバンテージを稼げる。
水文明のドラゴンであるために革命チェンジの種としても対応していて、SA化にイザナギテラス自身を指定して攻撃すれば《
音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》等にチェンジ可能。
瞬閃と疾駆と双撃の決断 VR 火文明 (3) |
呪文 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。 |
►このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。 |
►自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。 |
火文明を司る
パーフェクト呪文の1枚。
単色サイクルの中でも最軽量のコストであり、イザナギテラスの発動範囲に唯一対応している。
三つの効果から場面に応じて選択できる便利さは上のT・T・Tで触れた通りで、更にこの呪文の場合はそれを2回発動できる。
小型クリーチャーの展開・SA化・攻撃後アンタップと打点を増やす事に特化した1枚であり、場面によってはイザナギテラスに効果を使って攻撃要員として動員するのもアリ。
機術士ディール VR 水文明 (6) |
クリーチャー:マジック・コマンド 6000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。 |
|
「本日のラッキーナンバー!」 VR 水文明 (3) |
呪文 |
数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。 |
殿堂入りに指定されている
ツインパクトカードの1枚(2022年現在)。
いずれも指定したコストのカードを縛る効果を持ち、呪文面の《「本日のラッキーナンバー!》では指定されたコストのクリーチャーと呪文が召喚・発動できなくなるため、一気に攻める際に特定の
S・トリガーを封殺してダイレクトアタックの確率を上げる呪文である。
殿堂入りであるが故にデッキに1枚しか入れられず、手札になかなか来ないという問題をイザナギテラスの探索効果である程度解消できる。
◆背景ストーリー◆
その後にイザナギテラスは《
海龍神クリスド》が治めていた土地を再構成し、不安定な神殿としてそこを根城にした。
フレーバーテキストで他の五龍神が統治していた様子が「神歌創世記前五文明紀行」として描かれる中、クリスドの治世のみ触れられていないのもイザナギテラスの支配が関係しているのかもしれない。
しかし、オリジン自体もまた何者かに封じられて歴史の表舞台から去っている。
神化編では二人の容姿と種族を色濃く受け継いだ《
蒼狼の始祖アマテラス》というオリジンも登場しているが、関連性は不明。
◆余談◆
- 「蒼狼」と名の付くクリーチャーはそれまでサムライとナイト両方を兼ね備えていたが、イザナミテラスとイザナギテラスは初めて片方ずつしか持っていないクリーチャーとして登場した。
モチーフ元である伊邪那美命と伊邪那岐は夫婦であり、二人で一つという事を表しているものと考えられる。
追記・修正は夫婦の共同作業でお願いします。
- 封じられし古の支配者たちが復活した時に降臨し戦う神、ってなんだっけ? -- 名無しさん (2022-11-21 21:31:36)
最終更新:2023年11月22日 02:05