孫悟飯(じいちゃん)

登録日:2025/02/07 Fri 00:20:00
更新日:2025/02/13 Thu 06:58:46
所要時間:約 8 分で読めるんじゃ




そうじゃ、わしじゃよ




孫悟飯とは漫画『ドラゴンボール』の登場人物。


主人公孫悟空の長男の名前も「孫悟飯」であるが、本項目では悟空の育ての親である孫悟飯についてのみ記載する。

CV:阪脩(アニメ無印、Z)、 あずさ欣平(Z『たったひとりの最終決戦』)、千葉繁ドラゴンボール改以降)


【概要】

漫画『ドラゴンボール』の主人公孫悟空の育ての親であり、亀仙人の一番弟子で牛魔王の兄弟子でもある。
亀仙人の一番弟子の通り、悟空達が現れるまでは地球人では最強クラスの武道家でもあった。
悟空の育ての親だが孫として育てており、悟空からは「じいちゃん」と呼ばれている。劇場版では「じっちゃん」と呼ぶこともあった。
ファンからは「孫悟飯」だと前述の通り悟空の息子と紛らわしいので「じいちゃん」と呼ばれることが多い。

【人物】

エイジ658年生まれで悟空を拾った時点で79歳で趣味は散歩、嫌いな物は特になし。
身長は161cm,体重50㎏と武道家としては小柄な体格の持ち主だが、ヤムチャからも『武術においてその右に出るものはいない』、
ウーロンのような一般人からも『有名人』と言われるなど現役時代は超一流の武道家であった。
悟空にとっては人生初の師匠であり、悟空に棒術や武術の基礎を教え後に幾度と地球を救うことになる悟空の強さの基盤を作った重要人物である。


性格は温厚で誠実、そして礼を重んじる男。後述の悟空との試合前にも「こりゃ!試合前の一礼をせんか!」と注意している。
だが『あの世にピチピチした子もおる』と発言するなど師匠の亀仙人と同じく女好きな一面もある。
しかし、作中の数多の女性キャラにセクハラ行為を遠慮なく行う亀仙人とは違い、悟空に『女性には優しくしろ』と説くなど女性には紳士的な性格の持ち主でセクハラ行為を取ることはない。
弟弟子の牛魔王とは違い、力を身に着けても自身の栄達を求めることはなく、欲にも負けず質素な暮らしをしていたことが作中の描写からも伺える。
総じてかなりの常識人である。

【戦闘力】

前述の通り地球人では最高クラスの武道家で、悟空少年期時点ではかめはめ波を打つことが可能である数少ない人物の一人。
占いババの館にて桃白白を撃破した当時の悟空と互角に渡り合っており、亀仙人の弟子の中でもかなり別格のツワモノであった模様。
悟空から「じいちゃんとっくに死んじゃったよ」と聞かされた時は、亀仙人からも『なんと!む…むむう~惜しい男を亡くしたのう…』と嘆かれており、その実力を高く評価されていたことが伺える。

【本編での活躍】

パオズ山にて隠居生活を送っていた悟飯はエイジ737年の某日、上空から降って来た奇妙な落下物を見つける。
落下物の中には丸いカプセルがありその中には尾の生えた身元不明の赤子が一人入っていた。
身寄りのないその赤子を不憫に思った悟飯は自分の孫として育てることを決意し、自分の孫で空から降ってきたということから『孫悟空』と名付ける。


当初、悟空は性格が非常に荒く悟飯に全く懐こうとぜず手がつけられないほど大暴れして悟飯も手を焼いていたが、ある日悟空は誤って谷底に落下して頭を強打してしまう。
その結果悟空は瀕死となるが驚異的な生命力で一命をとりとめる。この一件後は以前は大暴れしていた悟空もおとなしくなり悟飯に懐くようになっていった。

だが満月のある日に悟空が大猿に変身してしまったことで悟飯は踏み潰され命を落としてしまう*1
このことから本編では故人である。

悟飯が生前に拾っていた四星球を、悟空は悟飯の形見として大事にしており、ある日それを探しに来た少女と出会う。
「女と出会うことがあったら優しくしてやれ」という生前の悟飯の言葉もあって、悟空は彼女の旅に同行することとなる。

本編初登場はレッドリボン軍編の終盤。
レッドリボン軍を壊滅させた悟空は、ウパの父であるボラを生き返らせるためにドラゴンボールを探すことになり
最後のボールがドラゴンレーダーにも映らないことから、最後のボールの位置を知るために占いババの館に赴くことになりそこで5人勝ち抜きの格闘試合を行うことになる。


悟空一行はアックマンをはじめとした4人までは倒し、占いババが最後の切り札として用意した仮面をつけた謎の人物(悟飯)と悟空は戦うことになる。
悟空との戦いは互角であったが、徐々に悟空は押していきトドメをさす寸前まで追い詰めるが悟飯が悟空の尻尾を握ったことで形成逆転となる。
悟飯は悟空の尻尾を持ちながら悟空を叩きつけ続けたことで悟空の尻尾が切断されてしまい対抗手段をなくした悟飯は戦いを棄権して、面を外し、



『そうじゃ、わしじゃよ』



と一言言い、悟空と数年ぶりの再会を果たす。この場面は作中悟空が泣いた最初の場面でかつ数少ないシーン*2であることからこのシーンを本作の名場面として挙げるファンも多い。


悟空が数多くの仲間に囲まれていて孤独ではないことを知ると、悟飯は安心してあの世へと帰っていった。
それから7年後に悟空は一児の父となり、妻チチとの間に生まれた男の子に『孫悟飯』と名付けることになる。


原作ではこれ以降登場しないが、アニオリでは第23回天下一武道会後の『ウェディング編』にて太上老君アンニンという八卦炉の管理をしている女性の元でバイトしており、
悟空と再会し、同時に嫁になったばかりのチチとも出会っている。アンニンからはちゃん付けで呼ばれる等気に入られている模様。
なおアンニンは美女であり、別れ際に悟空からアンニンと仲良くするよう言われると照れており女好きとしての感情もある様子。


サイヤ人編以降だとアニメでも本編には登場しないが悟空の回想で登場している。
ベジータとの死闘の最中、大猿に変身したベジータを見て悟空はようやくじいちゃんを踏み殺した大猿の怪物が自分だと気づき『死んじまってあの世に行ったらさ、また謝りにいくよ…』と独白している。


その5年後に悟空はセルとの戦いで本当に死亡してしまうが、悟空が悟飯の元に謝りに行った描写は原作,アニメ共に描かれていない。


セルとの戦いから7年後、悟空は奇しくも自分の育ての親と同じように一日限定で現世に舞い戻り、天下一武道会でかつての仲間と再会するのであった。


【ゲームでの登場】

Sparking!シリーズ』にて、第二作「NEO」からプレイアブルキャラクターとして登場。
名義は「孫悟飯じいちゃん」。
性能は低めで、気弾の連写性能も低いが、使えるだけでも感慨深い。
また舞空術は使用不可能で、空中では徐々に高度が落ちてしまう。
ブラスト技は射撃系の「かめはめ波」と格闘ラッシュ系の「亀仙流風林火山」。
アルティメットブラスト(最強技)は「亀仙流明鏡止水」。
どちらも原作やアニメの動きを再現したものである。
また、コスチュームチェンジにより、仮面のあり・なしを選べる。
セリフはやはり限られ、悟空と亀仙人の他は孫悟天と大猿のみ。
悟空に関しては、少年悟空のほかに成人後の悟空にも用意されていて、超サイヤ人に対しては「こりゃまぶしいわい」とのんびり笑う。
また悟天には「お前さんを見ていると、昔を思い出すわい……」と嬉しげ。
亀仙人とは久しぶりに老翁同士での手合わせとなる。悟飯翁が勝つと「失礼ですが修行を怠けすぎですぞ……」とつぶやく。
一方、大猿にはさすがに慌てた反応を示している。




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最終更新:2025年02月13日 06:58

*1 サイヤ人編での回想にて「満月の夜は大猿の化け物が出るから外には出てはならん」と悟空に諭していたことや、後述の悟空との再会時、亀仙人に「悟空のやつ大猿にはなりませなんだか?」とこっそり確認していたことから、悟飯は踏み殺される以前にも大猿化した悟空を最低一度は見ている。

*2 他に原作で悟空が泣いた場面は第22回天下一武道会後にクリリンが殺害された時と、ピッコロ大魔王を撃破した時。