登録日:2025/03/07 Fri 17:47:54
更新日:2025/03/12 Wed 18:43:36
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その昔武泰斗様がきさまを電子ジャーに封じこめ魔の手から世界を救った術………!!!
概要
その昔、世界を恐怖のどん底にたたき落としたとされる
ピッコロ大魔王を封じるために、
亀仙人と
鶴仙人の師匠である武泰斗が編み出したとされる秘術。相手を容器に封印する事ができる。
封印をするためには、封印のための容器と『大魔王封じ」と書かれたお札が必要。作中では、電子ジャーや梅干し入れに使われてた壺が封印のための容器として使われている。また、お札を使わないで相手を封印できる大魔王封じの文字が刻まれている特殊な小瓶も用いられている。
この術を食らった者は、体が縦長に伸びたような体型となり、術者に拘束され封印用の容器に封じ込められる。
術の習得自体は、難しいものではなく術を見た
天津飯や
神様も見よう見まねで習得しており、亀仙人の元で
悟空が一晩で習得している。
また、アニメ未来トランクス編では悟空の代わりに
ザマスを封印する事になった
トランクスが、
ブルマがスマホで撮影していた
ピッコロによるレクチャー動画を見て術を覚えた。
特筆点
この技には2点ほど特筆すべき点がある。
それは「相手を封じるためには繊細なコントロールが必要であること」と、「術者の体力が必要であること」の2点である。
前者は、相手を封印する容器に命中させないと封印ができないという点である。作中では、天津飯や悟空も術を習得するためにトレーニングを重ねたが、何度も外してしまう様子が描かれた。
更に、封印の容器自体は特別強度が高いわけではなく、作中ではこれが災いし、修練の余波によって容器が揺れ動いてしまい、ヒビ割れて使用不能になってしまった。
逆に、容器の位置を調整してくれる協力者が居れば成功率は大幅に上がる。
後者は、術を使用する事によって体力を大きく消耗してしまう点である。これは、術の使用者と封印する相手との力量差によって影響が増減する。そして場合によっては
術者本人が命を落としてしまう事がある。術が成功又は失敗するかに関わらず、最初に使用した武泰斗もピッコロ大魔王を封印した後命を落としており、封印に失敗してしまった亀仙人も激しい体力の消耗によって命を落とした。
一方で第23回天下一武道会にて神様がマジュニアこと二代目ピッコロに使用した際は魔封波返しで跳ね返されて失敗してしまったが、のちに悟空が巨大化したピッコロの体内から封印された瓶を奪還し解放した際、神様はそれほど消耗している雰囲気は見せなかったことから、若干相手が上回っている程度なら命に別状はない模様。
『
漫画版超』で、ザマス封印のためにトレーニングを重ねていた悟空が「一緒に未来へ行ってザマスを封印してくれよ」言ったのに対し亀仙人が、「
わしがやっても封印できないどころかこっちが死んでしまうわ!」と苦言を呈し、術者の体力が肝となることを告げている。実際に、漫画版では悟空が封じ込める事に成功したが、超サイヤ人ブルーの変身に耐えられる体力が残らない程の消耗をきたしている。
魔封波がえし
魔封波への対策として、「
魔封波がえし」と呼ばれる技がある。これを使用すると魔封波を逆に相手へ跳ね返すことができ、術者や周囲の第三者を封印する事ができる。
作中では、マジュニア(ピッコロ)と
フロストが使用。
原作での使用
ピッコロ大魔王編
その昔、武泰斗は平和な世を死の世界へ変えていったピッコロ大魔王の思い通りにさせない為に魔封波を編み出した。術は成功してお札を張り込んだ電子ジャーに大魔王を封印したが、代償として武泰斗は命を落としてしまう。
ピラフ一味によって数百年ぶりに復活したピッコロ大魔王と亀仙人が対峙した際に使用。
長年の封印がよほどトラウマだったのか、亀仙人が電子ジャーを出すやいなやピッコロ大魔王はそれまでの余裕をかなぐり捨てて必死の形相で逃げ出そうとするが、術にかける事に成功する。しかし、惜しくも電子ジャーに命中せず封印に失敗してしまう。
トレーニングを積み重ねて魔封波を自分のものにした天津飯であったが、トレーニングを繰り返し行っていた弊害によって、電子ジャーにビビが入っていたため使用を中止せざるをえなかった。
ちなみに、アニメ版では電子ジャーにヒビが入っておらず、魔封波を使用している。
大魔王が生み出したドラムによってダメージを受けてピンチであった天津飯であったが、隙を突いて大魔王に対して放った。だが、ドラムがそれを庇って大魔王が電子ジャーを破壊したため封印に失敗。結果、体力を大きく消耗したが辛うじて生きていた。
ピッコロ大魔王との戦いから3年後、大魔王が死の間際に吐き出したタマゴから大魔王の生まれ変わりとして誕生したマジュニアが、悟空達への復讐のために第23回天下一武道会に参加。それに対しマジュニアの野望を阻止するために人間の体を借りて大会に参加した神様が、準決勝にてマジュニアと当たった時に使用。
大魔王封じの文字が刻まれた小瓶に封印しようとするが、マジュニアは魔封波対策として魔封波がえしを編み出しており、逆に自分が封印されてしまう。
その後、神様は決勝で悟空の機転によって救出されている。
ドラゴンボール超での使用
原作ではマジュニア戦以降それっきり使われなかったが、未来トランクス編にて再び日の目を浴びる。また、宇宙サバイバル編にて亀仙人が再び使用している。
未来トランクス編
超ドラゴンボールによって不死身の肉体となったザマスへの対抗策として、ピッコロが悟空へ提案。
亀仙人の元で修行に励み術の習得に成功した悟空であったが、肝心の封印の壺をタイムマシンに置き忘れており、そのままザマスがタイムマシンを攻撃した衝撃で壺も割れてしまい、悟空は魔封波の使用を断念。
だが、トランクスがブルマから渡された接着剤で壺の修復に成功。全く関係ないポーズを何度もとらされ時間を無駄遣いしつつもピッコロのレクチャー動画を視聴し、見よう見まねで何とか習得に成功してザマスへ使用。ブルマとマイの協力によって壺へ封印する事に成功したが、封印に必要である肝心のお札を悟空が現代に忘れてしまったという大ポカをやらかしており、壺から脱出されてしまう。
漫画版では、悟空がザマスを封じ込めるための対策としてトランクス達に提案。
アニメ同様一晩で習得し、壺も破壊される事なく悟空本人が魔封波を使用している。
封印は1発で成功したが、悟空が亀ハウスにあったキャバクラの割引券をお札と間違えて持ってきてしまい、壺から脱出されてしまった。
ちなみに、ザマスとの決着後現代に帰還した悟空にウイスが「封印の壺よりもっといいものがあるんですよ」と発言し、悟空はなぜ教えてくれなかったのかと聞くが
ビルスから「甘えるな それも修行だ」と言われ詳細については聞けなかった。
宇宙サバイバル編
第4宇宙代表の女戦士である札術使いのダーコリに苦戦強いられた亀仙人が、小瓶を用いて使用。
封印に成功し、瓶をステージ場外に放り出されてダーコリはそのまま脱落した。クリリンからは術の使用によって体への負担について心配されていたが、修行も積んでいたゆえに特に負担がある様子はなく亀仙人はダブルピースをしていた。
なお、小瓶を使った事は武器の使用ではないのかと第4宇宙の破壊神キテラが疑問を呈し、
ビルスに反則だと言い論争が起こるが、主催者の
全王が「
面白いからセーフ」と意見し、有効となった。
第6宇宙のフロストとの戦いにて再び使用するが、これまでのダメージが積み重なっており、その影響で失敗。それなりの負担がかかったようでダメージを見せていた。
また、
ベジータがマゲッタとフロストのコンビプレイによって苦戦しており、ベジータを救うために再び使用。フロストを封印しようとするが、それを待っていたフロストが何と
即席で魔封波がえしを使用。それをベジータに向けベジータを小瓶に封印してしまう。直様亀仙人は自身の足元にある小瓶を踏み壊すが、1回目に自身に使用した小瓶をフロストは持っており、それを利用してベジータを封印した。
窮地に陥る亀仙人であったが、吹き飛ばされた際に投げた小さな気弾を操作して、ベジータが封じ込められている小瓶を破壊して、ベジータが封印から解かれた。
これによって、度重なるダメージの積み重ねや魔封波を1日に3回も使用した事が影響したため、亀仙人は体力の消耗が激しく試合続行は困難と判断。自ら場外に出てリタイアした。
ゲーム作品での使用
舞空闘劇
ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-
天津飯のIFストーリーにて使用。
天下一武道会の予選でマジュニアの正体を暴く選択肢を選ぶと、人目のつかないところで不意を突いて魔封波を使用し、マジュニアの封印に成功。だがこれによって天津飯は命を落としてしまい、以降のサイヤ人などの脅威にピッコロ抜きで立ち向かわなければならず実質詰むためストーリーはバッドエンドとなる。
天津飯が技の一つとして使用している。封印した敵を神殿へ持って行くと、数によってご褒美が貰える。
IFストーリーで
悟飯がピッコロから直々に魔封波を教わり、合体ザマス(半身崩壊)に使用。未来トランクスと協力してザマスの封印に成功した。
番外編
ドラゴン画廊・リー作の
スピンオフ漫画、『ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件』で、
ヤムチャに転生した主人公が使用。
同じく
餃子に転生したラスボスに当たる人物へ使用。
超能力によって動きが封じられるが、ヤムチャの誕生日はいつかについてのクイズを出し、その隙を突いて繰り出した。だが、相手が名乗っていた「オーショウ」というニックネームを「ドッガンバトル」で見た事を思い出し、魔封波を途中でやめたため封印は行われなかった。
似た様な技術
アニメ『
ドラゴンボールDAIMA』では、最終回でゴマーとデゲスへの罰として99年壺の中で反省する刑との事で、アリンスがマーバが用意した壺の中に2人を封じ込めた。封印される際の流れは魔封波とよく似ており、封印に際してはゴマーとデゲスの2人の体型も渦を描いた軌道に沿って縦長になっている。
なお、壺の中は電子ジャーや瓶の中とは違って住居スペースやゲームなど色々と用意されており、それなりに快適に過ごせる環境である。
余談
パロディ
- 『1日外出録ハンチョウ』にてイギリス大槻がうっかり激辛の邪神を復活させてしまい、それを大槻が封じ込める際に使用。その時の封印の儀式がまんま魔封波の流れである。激辛ラーメンを食べ切った際に、電子ジャーへ邪神を封じ込めた。
しかし、代償として大槻本人が腹痛を起こしたのはまた別の話。
- 『銀魂』31巻の質問コーナーでは、質問者から「30代後半のおじ(マダオ)が部屋に泊まりに来た際、全裸になった彼から魔封波を仕掛けられた。」との投稿が寄せられた。
ネタなのかマジなのか分からないのが銀魂らしいが、質問者の名前が「武泰斗」とまんまなのでほぼ確実に前者だろう。というか事実なら然るべき機関に駆け込む案件である...これに対して空知英明先生は、「もう手遅れなので、君も全裸で魔封波返しをしてあげてください。」とこれまたよく分からない返事をしていた。この投稿は後にアニメ銀魂 (第193話)の「教えて!銀八先生」のコーナーで取り上げられ、この時は銀八先生が「30代後半のオッサンなんてそんなもんです。君にもこのアニメを作っているスタッフの脳内を見せてあげたい。」と答えた。
その昔百科事典系のサイトで使われ良項目へ変えていく術………!!!
- 見よう見まねでってことは鶴仙人も使えたりするのかね。 -- 名無しさん (2025-03-07 18:43:18)
- ↑実力的には使えそうだけど、あの鶴仙人が自分を犠牲にして対象を封じ込めるだけの技を使うとは思えないな(気功砲みたいに殺傷力特化の技ならともかく) -- 名無しさん (2025-03-07 19:06:29)
- 封印された際の、容器の中身の描写ってあったのかな? -- 名無しさん (2025-03-07 19:20:34)
- 見よう見まねで使える奴が増えたし。亀仙流で失伝しそうな技って催眠術と萬國驚天掌だけか。地力で上回る以外の脱出法が無いので、決まった瞬間にほぼ勝ち確の萬國驚天掌は後世に伝えるべきだと思う -- 名無しさん (2025-03-07 19:24:07)
- DAIMAでゴマーとデゲスを封印した技もこれだったのかな? -- 名無しさん (2025-03-07 19:29:18)
- 封印に炊飯器選んだの構造的に中から開けられないから最適って考察あってなるほどってなったわ -- 名無しさん (2025-03-07 19:58:48)
- なんで封印先が電子ジャーなのか・・・密閉なら魔法瓶でも良かったろうに独特のセンスよの -- 名無しさん (2025-03-07 20:24:00)
- ウイスさんが「不死身のザマスを封印する方法」を言ってた時、意外に「無泰斗さまに“魔封波”を教えたのはウイスさん」だったりして...なんてことを思った。 -- 名無しさん (2025-03-07 20:33:45)
- 小瓶でも封印できるのに電子ジャーや壺を使ったのは、口が広くて命中率が高くなるからなのかな。天下一や宇宙サバイバルのような武道会で小瓶を使ったのは、小さくて携帯しやすい方が良いからで -- 名無しさん (2025-03-07 21:51:06)
- センスのある奴なら比較的簡単にマネできるので使い手が増える…と思いがちだが、肝心の封印の呪文の書き方を知っているのは亀仙人とピッコロだけなので無意味だったりする(まぁ見た通りに書くだけでいいなら簡単にマネできるけど…) -- 名無しさん (2025-03-07 22:36:18)
- DQ5のブオーンが封印されている壺のモデル。封印の器といえばコレだよねって決まったんだとか -- 名無しさん (2025-03-07 22:51:12)
- この技を受けたピッコロ大魔王は電子ジャーを見るだけで怯えだすほどのトラウマになってしまった...「 魔封波を覚えてるメンバー全員(亀仙人、天津飯、ピッコロ、後に悟空)で放てば、体力消耗も削減される&ブウやザマス級の巨悪も倒せたかも 」と思った事がある。 -- 名無しさん (2025-03-07 23:15:58)
- 昔の二次創作で、セルゲームになぜか参戦した亀仙人がピッコロの細胞を持ったセルを魔封波で封じてしまうってのがあったんだけど、公式で似たようなことやるとは思わなかった -- 名無しさん (2025-03-08 02:21:30)
- 地球の技術もちゃんと宇宙の強者達にも通用するいい例の一つ -- 名無しさん (2025-03-08 02:43:20)
- 今更だか炊飯器が普及してない国の人にはどう翻訳したんだろう -- 名無しさん (2025-03-08 11:03:38)
- なんかずっと「使えば絶対に命を落とす技」と思い違いしていた。原作でも「魔封波なら死なずにすむ」と言ってたのに(むしろツッコミ所になってた)。天津飯の練習も普通の気功波的なもので代用していると思ってた -- 名無しさん (2025-03-08 11:10:51)
- しかしDB世界でここまで術者が危険に侵される技も無いよな。他にリスクのある技はあるけど死ぬまではそうそう無いよね。あるとすればチャオズの自爆くらい? -- 名無しさん (2025-03-08 13:38:27)
- 電子ジャーって炊飯器とは違って「米専用の魔法瓶」みたいな使い方をするための家電で、たぶん、マンガの掲載当時に「技術力が進歩して炊飯器だけでも十分保温できるようになった」みたいな現象が起きて、使い道のなくなった電子ジャーが身近に結構ありふれてたからこんなアイディアを思いついたのかなーと個人的には勝手に思ってる。 -- 名無しさん (2025-03-08 16:18:34)
- 力の大会の時に関してはあてたら相手の動きを封じられるの利用して直で場外に -- 名無しさん (2025-03-08 16:59:21)
- ↑追記 落としちゃえばいいのにと思ってたんだができないんかな -- 名無しさん (2025-03-08 17:00:34)
- ピラフが封印解いてたけどあっさり解いたのか、割と高度な科学な力を使ったのか…… -- 名無しさん (2025-03-08 17:04:24)
- 封印のツボよりももっといい物といわれて思いつくのが老界王神を封印していたZソード(超ではビルスが封印していた事になっているし) -- 名無しさん (2025-03-08 17:15:31)
- 死を覚悟してピッコロ大魔王に挑む覚悟を決めた武天老師様の一番の見せ場。 -- 名無しさん (2025-03-08 18:39:02)
- いくら原作からして往年のジャンプ名作漫画のパロネタが目立つ『銀魂』だからって最後の相談はなんなんだよっ!w てか魔封破喰らっても魔封破返しに成功してももう手紙届く頃には手遅れじゃねーか!w -- 名無しさん (2025-03-08 22:07:04)
- 電子ジャーは閉める動作が早い(「ばん!」で済む)から、一瞬を争う状況では割りとアリじゃないかと思う -- 名無しさん (2025-03-08 22:17:36)
- ↑天津飯が神様が封じ込められた瓶のフタ開けた時は割とあっさり出てきた(煙がたったくらい)。 -- 名無しさん (2025-03-08 22:28:36)
- 神様の知識を得たピッコロなら魔封波を使えるはずだからそれで魔人ブウを封印できるはずだ!と言ってた考察本(原作完結前出版)には、アリかも…?と思ってしまった -- 名無しさん (2025-03-08 22:31:46)
- ↑10 気功砲も死ぬ可能性があるほど消耗が大きい。 -- 名無しさん (2025-03-08 22:33:54)
- ↑2 16号のような気のない完全人工物に魔封波を使うとどうなるのかちょっと気になる -- 名無しさん (2025-03-09 10:52:22)
- 本人が体力の限界になっても閉まるってのは大きいのかな電子ジャー。単独だと蓋閉められないと即復活するだろうし -- 名無しさん (2025-03-09 13:57:33)
- ↑2 アニメで天津飯が練習台にしてたのが炎だったから多分無生物も対象にできる -- 名無しさん (2025-03-09 22:22:09)
最終更新:2025年03月12日 18:43