王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ

登録日:2025/05/03 Sat 21:31:35
更新日:2025/05/18 Sun 13:34:16
所要時間:約 11 分で読めるというお話……とさ


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2024年 VSシリーズ VS戦隊シリーズ Vシネクスト そうはならんやろ←なっとるやろがい どうしてこうなった なんだよこの展開… はかばのおうさま またしても何も知らない犬塚翼さん(25) またオレ何かやっちゃいました? わけがわからないよ カオスの権化 クロスオーバー スーパー戦隊シリーズ ツッコんだら負け ツッコミどころしかない ツッコミどころ満載 ドンブラ中毒 ハーカバーカ 加藤弘之 同時上映との凄まじい温度差 暴太郎戦隊ドンブラザーズ 東映 特撮 王様戦隊キングオージャー 王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ 王様鬼 異世界転生おじさん 足音 追記修正のハードルが高すぎる項目 高野水登


ハーカバーカで死闘?!

さぁ勝負勝負!

『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』とは2024年4月26日に期間限定で上映された特撮オリジナルビデオ作品である。
同年10月9日にはDVD/Blu-rayが発売された。

監督 :加藤弘之
脚本 :高野水登


〇概要

スーパー戦隊VSシリーズ第30弾で『王様戦隊キングオージャー』と『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のクロスオーバー作品。『王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー』との同時上映。
26分と歴代でも非常に短い(『VSキョウリュウジャー』は42分)。

従来のVSシリーズとの大きな違いとして、本作では敵の介入などの裏工作なしに行われる両戦隊の争いが話のメインとなっており、共通の敵役こそいるものの、戦闘員すら登場せず、本作限定のオリジナルキャラも存在しない。
シリーズ恒例の両戦隊同時変身も、対立シーンで行われる。

前作同様巨大戦はなく、TVの映像としてキングオージャーが登場するのみ。

また、別枠で『VSキョウリュウジャー』が行われるためか、本作の作風は本来ゲスト側であるドンブラザーズ寄りであり、名乗りを行うのはドンブラザーズのみ、決戦BGMも「俺こそオンリーワン」のみと、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSキングオージャー』とも言える作品となっている。

〇あらすじ


ここは、死の国ハーカバーカ。
王様戦隊キングオージャーは……全員死んだ。そして、謎のトンチキ変人集団と相対していた。

私達ドンブラザーズは、うんぬんかんぬんあって全員死んだ。
そして、謎のインチキコスプレ集団と対峙している。

何故、こうなったかというと……

……以下真面目なあらすじ。

キングオージャーとドンブラザーズはいま、死の国ハーカバーカにいた。
彼らは全員、いろいろあって、死んでしまったのだ。
お互いに、相手が何者なのかわからないままに、対決が始まる。
この戦いに、終わりはあるのか?いや、そもそも、こんな戦いがなぜ始まったのか?
やがて、彼らはひとつの深淵なる真理へと辿り着く……!
(公式サイトより抜粋)

〇登場人物

◆王様戦隊キングオージャー

ナレーションのはるか曰く「謎のインチキコスプレ集団」
シュゴッダムで振舞われていたきび団子を食べていたところ、喉に詰まらせそれを取り除こうとしたタロウの行動がトドメとなり窒息死
同じくハーカバーカに来ていたタロウを(7割くらいギラの自業自得*1だが)敵視し、激突する。
今回はドンブラザーズに対抗して名乗ろうとしてキングオージャー含めた全員に無視されたりと、割と不憫。
「フン、我ら王様戦隊!キング(王様鬼に突撃するドンブラザーズ)!?……キンッ(同じく突撃するキングオージャー)え、え?……えぇぇぇぇぇ……」
本作オリジナル形態として「ゴールドンクワガタオージャー」へと変身する。

ジェラミーに「読んだら飛ぶ本(物理)」を見せて遊んでいたところ、そこに突然現れた猿原をヤンマは怪しむが、ジェラミーは彼の詩に感動し、猿原も彼をべた褒め。
その様子を不信がったヤンマが嘘をついたら雷が落ちる嘘発見器を装着させたところ、2人とも感電し、さらに2人に掴みかかられ3人仲良く感電死
ハーカバーカでは猿原、つよしと激突。
猿原と絡む関係で、ジェラミーは同じ追加戦士であるジロウとは一言すら絡まない。
なおジェラミーは本作でもナレーションをしているが、はるかに比べると出番は控えめ。

ヒメノは実写版『もっふんといっしょ』を制作し、リタに感想を求めている最中、はるかとソノザが現れる。
だが、「大人も子供も楽しめるものが本物」と考えるリタとソノザ、「まずはメインターゲットの子どもが楽しんでこそ」と考えるヒメノとはるかが対立なのでここだけキンドンVSキンドンである
何故かここに現れた大野稔を無視し続けていたため、彼が変身した王様鬼に4人揃って倒され死亡
ハーカバーカではヒメノはソノザ、リタははるかと対決。

城でくつろいでいたところ、そこに現れたジロウを最初は不審者として対応するも、お互いがお互いの筋肉に興味を示し、立ち合いを所望。
そしてぶつかり合いの衝撃でお互い心臓が止まり死亡
ハーカバーカでのジロウとの対決では、他の面々がガチバトルをする中、お互いの了承を得て無抵抗での打ち込み合いをするなど、唯一健全に競い合っていた。

◆暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ナレーションのジェラミー曰く「謎のトンチキ変人集団」
既にチキューにいたタロウ(と介人、ドンムラサメ)を除いた面々は、大野が生み出したワープゲートに巻き込まれ、チキューに転移してしまった。
何故か当然のようにシュゴッダムのギラに荷物を届けに登場
城から追い出された後、広場にいたゴッドカブト*2を見てギィちゃんを思い出し、その場にいたブーンに行方を聞き、
(普通のカブトムシなら死んでるはずという行間込みで)ハーカバーカを教えられ、「ギィちゃんなんか大嫌いだ」と呟き死亡
本作オリジナル形態として「ゴールドンモモタロオージャー」に変身する。
ちなみにエンドロールを除き、常時シロウサギ宅急便の制服のまま。

偶然大野の事故現場に遭遇するも、大野がヒトツ鬼常習犯のため、事故にあった彼を見捨てかけている。
ンコソパに飛ばされても、いつものマイペースぶりを見せるものの、実際はワビサビがわからない奴とヤンマとジェラミーにかなり敵意を見せており、ギラとにらみ合っていたタロウを「こいつらは敵だ」と引き剥がしている。

2人で漫画のネタを探している最中、偶然大野の事故現場(ry
事故った大野を見てはるかが「異世界転生」と呟いたのがきっかけになったのか、本当にイシャバーナに飛ばされ、
実写版『もっふんといっしょ』の面白さがちゃんと子供に伝わるのか?というプロの漫画家としてのはるかの疑問から、4人の対立が始まってしまう事に。
はるかは本作でもナレーションを担当している。
ソノザ役のタカハシ氏は、つよし役の鈴木氏と共に、『キンドン』の宣伝を兼ねて『仮面ライダーガッチャード』第30話にてお笑い研究会コンビ・タカハシズ役として出演している*3

何時ものように朝田刑事から逃走中、偶然大野の(ry
飛ばされた先のシュゴッダムでなら平穏に過ごせるのでは、と考え始めた矢先、なんとチキューには二人そっくりなインヌドゥーカ・トゥバァーサ、ソノソノ・ニンニンなる指名手配犯*4がいた事で、
兵士に追われる事になり、途中で超高所で行われていた工事中の穴に落ちて二人とも死亡。よく蘇生できたな。
キングオージャーとは接点がなかったため、またしても何も知らない犬塚翼さん(+ソノニ)となり、両戦隊の対決では傍観していた。

偶然大野の(ry
1人ゴッカンに飛ばされ、ラクレスから元の世界に戻れる可能性としてロボとしてのキングオージャーを紹介され、
かつてドンキングオージャーに倒されたトラウマが蘇り、その場から逃げ去った事で凍死。犬塚同様、よく蘇生できたものである。
犬塚同様キングオージャーとの接点はなかったが、ロボの方に対するトラウマから2対1だった猿原に加勢。
エンドロールではこんなに遊んでていいのか、という呟きに「キョウリュウジャーの皆さんがちゃんとやってくれますよ」と最後の最後にメタネタを突っ込んできた。

猿原が大野を見捨てようとしたところで「それがヒーローの台詞ですか!」と登場するも、救護に関する知識は持ち合わせていなかったらしく右往左往していた。
カグラギとの対決中、投げ捨てた龍虎之戟にオージャカリバーが当たってアックスモードになった事で、ドントラボルトに強制変身する一幕があった。ちなみに映画でドントラボルトに変身するのは『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』以来二度目だったりする。
TV本編及び前作『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』ではトラブルメーカーな部分が大きかったが、本作では唯一カグラギと健全な勝負をしていたりと、だいぶ安定している。
この点は、石川氏が加藤監督に相談した所「タロウさんが戻ってきてるので前のジロウのイメージで演じても構わない」と言われたとのこと。

王様鬼にギアトリンガーを連射しながら唐突に登場。
クワガタオージャーとドンモモタロウに段ボールに入ったドンオージャクラウンをプレゼントした。
スケジュールの都合なのか、変身後のみの登場であり、出番もこの1シーンのみでエンドロールにすら登場しない。
台詞も個人名乗り、集合名乗りを除くと「いいもの、あるよ」の一つだけ。
ちゃっかり本作で唯一個人名乗りを行っており、ドンブラザーズの名乗りにも参加している。

ニンジャークソードとしてのみ登場。
何故か大野が轢かれたトラックのタイヤの下敷きになっていた。このため明言はされてないが、おそらく事故原因
エンドロールでは隠れるようにその場から飛び去っていた。

◆その他の登場人物

7度目の登場にして、本作でも引き続きメインヴィランを務める。
交通事故にあってしまい、このままでは終わりたくないという一心から、肉体から精神が分離して、再び王様鬼へと変貌。
はるかが異世界転生と呟いたためか、なろうのテンプレのような台詞を吐いたりと大暴れ。
……なのだが、両戦隊の対立がメイン軸のため、共闘し出してからは圧倒的な戦力差で一方的にフルボッコに。

炬燵やテレビがあったりと意外と快適に過ごしている史上最悪の王夫妻。
つよしの前でいちゃつく*5など、仲の良さを見せるが、結果的につよしの死因を作ってしまう事に。

  • ブーン
偶然出会ったタロウにハーカバーカの存在を教えたり、喉を詰まらせたギラを助けるためヒメノに協力を要請されている。
メインの舞台がハーカバーカなので出番は少なめ。ちなみにコガネは本作には未登場*6

  • ドゥーガ
部下たちと共にきび団子を制作してギラに差し出し、喉を詰まらせたギラの口に手を突っ込んだタロウを城から追い出した。
ブーン同様出番は少なめ。

  • ゴローゲ
何故か俳優となっており、実写版『もっふんといっしょ』の映像でのみ登場。
『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』には未登場だった為、(Vシネクストではあるが)映画作品は本作が初出演。

  • 朝田刑輔
何時ものように犬塚たちを追っている途中で大野の事故に遭遇。
犬塚たちが消えてしまった事で、大野への心肺蘇生を行うも、目を覚ます様子がないため、人工呼吸を決意するが……
なお、シュゴッダムで犬塚とソノニを追う兵士(兵士マサシ)も高田将司氏が演じている。


〇本作オリジナルの戦力

  • ゴールドンクワガタオージャーゴールドンモモタロオージャー

いいもの、あるよ

オージャクラウンランス!

ナァ~ッハッハッハッハ!

KING!KING!

はっはっはっはっはっはっはっは!面白くなってきた!

you are the ”DON”

you are the MOMOTAROSAN!

ドン!ゴールドン モモタロウ! クワガタオージャー!

クワガタオージャーとドンモモタロウがドンオージャクラウンでパワーアップした姿。武器は特に交換などもなく、そのままオージャカリバーとザングラソードを使用。
お互いのアーマーを交換しただけではなく、ゴールドンモモタロオージャーのスーツがキングクワガタオージャー仕様になっているため、2人とも金色に。

ゴールドンモモタロオージャーは、シリーズでも類を見ないパワーアップ前の名称そのものが変わる変身。

ちなみに現れた時に「オージャクラウンランス!」の音声が流れたが、肝心のオージャクラウンランスは登場していない。
なお玩具の説明書によるとオージャクラウンランスにドンオージャクラウンを装着した状態を「ドンオージャクラウンランス」と呼称する模様。

  • 時代桃来(とうらい)・ゴールド縁弩(えんど)

ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!

アーバタロ斬!アバタロ斬!アーバタロ斬!アバタロ斬!

時代桃来()・ゴールド縁弩!!()

かもぉん!

ゴールドンフィニーッシュ!

よっ!暴太郎!オージャー!

俺こそ、オンリーワンだ!!

ドンオージャクラウンランスのドンオージャクラウンを4回転させ、櫓の代わりにドンオージャクラウンランスが刺さったシュゴッダムの城壁を召喚*7、更にザングラソードのギアを4回回し、2人で光の軌跡となって何度も切り裂く。
桃代無敵・アバター乱舞と異なり、ドンブラザーズ、キングオージャーは援護を行わない。

最後の「オージャー」以外はドンブラザーズの音声そのままであり、技名の呼称や、決め台詞もタロウだけとなっている。

〇楽曲

  • ED: 「足音」
作曲:坂部剛/編曲:渡部チェル/歌・作詞:大西洋平

エンドロールは最後の集合シーンとメインメンバー以外が登場するシーンを除くと、ドンブラザーズが各国の観光をする、というもの。
そのため自分の国だけで登場するキングオージャーのメンバーより、全ての国に全員登場するドンブラザーズの方が出番が多いというVSシリーズでは特殊なものになっている。
配信並びに単独でのCD化はされず、本作の初回生産限定Blu-ray / DVD特別版の特典として封入されている。


追記・修正はハーカバーカに行ってからお願いします。

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  • またしても何も知らない犬塚翼さん(25)
最終更新:2025年05月18日 13:34

*1 タロウからも「人のせいにするな、団子はよく噛め」とばっさり切り捨てられている。

*2 このため地球から城の中におそらく直接転移している。

*3 後にVシネクスト『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS』にも登場した。

*4 本編ではシュゴッダム、エンドロールではンコソパで手配されていたため、おそらく国際指名手配犯。

*5 流石にラクレスは人前だからと拒否しようとしていたが、つよしの方は「僕もよくやっちゃうから」と、気にしていなかった。

*6 それどころかコガネ自体、別媒体作品への登場は夏映画『アドベンチャー・ヘブン』のみ。

*7 このため、必殺技にはドンオージャクラウンランスが必要だが、実物は登場しない、という不可思議な状況になっている。