登録日:2022/08/30 Tue 06:42:36
更新日:2025/07/16 Wed 18:09:30
所要時間:約 6 分で読めるというお話
ライダーなどお供にもならん!
主役は俺たちがもらった!
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』とは、2022年7月22日に公開された映画作品である。
同時上映は『お昼のショッカーさん THE ムービィー』と『
劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』。
【概要】
作品コンセプトが
「『リバイス』を観に来た観客に『ドンブラ』の洗礼を浴びせる」というものだけあって同時上映となった『バトルファミリア』がシリアス全開だったのに対し、
こちらは反対に
ドンブラ中毒全開のハチャメチャな作風であり、観客からは
「温度差がすごい」と専ら評判である。
そんなわけで
戦隊映画では初の全編ギャグでやり通した異色作であり、
賛否両論というかやり切ったというか、とにかく色々とすごいんだかすごくないんだか……としか言いようのない一作となっている。
また、映画開始前お馴染みの『
NO MORE 映画泥棒』の特別バージョンと『お昼のショッカーさん THE ムービィー』では
仮面ライダーリバイと
仮面ライダーバイス、ドンモモタロウが共演している。
時系列に関しては、ドン20話で
脳人が映画撮影にスカウトされるシーンがある事、椎名ナオキが本編に先駆けて登場している事からドン20話と
ドン21話の間とされる。
そしてドン36話ではるかが「映画に出演した事がある」と語った事で、今作の出来事が
正史である事が確定した。
なお、今作では巨大戦は残念ながらなし。これは次回作以降の『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』も同様である。
また、本作公開後の7月24日から東映特撮YouTube Officialにて、つよしを演じる鈴木浩文氏の発案により、キャスト陣10名(ドンブラザーズ6名+脳人3名+みほ/夏美役の新田桃子氏)による自作CMが公開されている。
監督と脚本は鈴木氏本人が務め、出演や他の裏方スタッフも彼らが分担して担当した。
【あらすじ】
椎名ナオキ原作の
漫画『新・初恋ヒーロー』の
実写映画の撮影が決定した。
キャストとしてスカウトされたソノイとソノニだが、黒岩監督は「完璧すぎる演技が逆にリアリティが無い」と抗議。
プロデューサーの三枝玲子は新しいキャストを探す中、本物のヒーローであるドンブラザーズに遭遇した事で彼らをスカウト。
撮影は再開されたが、彼らの自由奔放さと監督の思いつきによって映画の撮影はどんどん明後日の方向へと進んでいく。
混沌としていく撮影の中、果たしてタロウ達は映画の撮影を成功させる事が出来るのか……?
【登場人物】
主要メンバー
ご存知、本作の主人公にしてドンブラザーズのリーダー。
三枝からのスカウトを承諾し、一文字ヒロ役で出演。
嘘がつけない故につよしから心配されるが、
「ウソとセリフは違う!」と一応
2年前のブルーを彷彿とさせるどこぞのツッコまない漫才コンビの片割れを露骨に意識したやたらオーバーな演技で大半のシーンはこなした。
が、結局はるか演じる道明寺ハナコに「お前の事が好きだ」と告白するシーンでは
セリフを言う事が出来ずに死んだ。
その後は他メンバーの乱入もあってか劇中でも死亡扱いとなって降板し、宅配便の仕事に戻ったが、忍風鬼が現れるとドンモモタロウとなって再度現れ、
ドンオニタイジンを模ったねぶた祭りの山車に乗るという盛大な形で、本シリーズ初の名乗り口上を披露した。
また、前述の通り『NO MORE 映画泥棒』にリバイやバイスと共に乱入した。
ちなみに演者の樋口幸平氏は、本作で共演した子猫を撮影後に引き取り、「モモ」と命名したとのこと。
気まぐれに俳句を詠んでマイペースに日々を過ごす自称風流人の無職。
序盤では三枝からスカウトされた一件について、「私達本物のヒーローが、なんで偽りのヒーローを演じる必要がある?」と疑問を口にしていた。
中盤の逃避行のシーンでは犬塚を押しのけて乱入し、字余りな俳句を披露。
ちなみに演じた別府由来氏は本作のアフレコにおいて、そのあまりにトチ狂った内容から「アフレコがままならないほど笑った」とのこと。
ご存知、もう一人の主人公兼狂言回しの女子高生。
『新・初恋ヒーロー』の原作者が自身の盗作疑惑をかけられる切っ掛けになった『失恋ナイト』の作者・椎名ナオキであった事から、盗作疑惑の真相に触れるべくスカウトを承諾し、道明寺ハナコ役で出演。
タロウ共々棒読みかつ、怪鳥みたいな奇声ビブラートをたっぷりかけた高音ボイスのセリフ回しという「下手」の次元を越えた怪演の数々は必見。
劇場パンフレットにおける志田こはく氏のインタビューによれば、この怪演は「映画なのに何故かミュージカル女優みたいな芝居」という事で、『オペラ座の怪人』のカルロッタのイメージで演じていた模様。
タロウ役の樋口幸平氏もだが、下手な役者の役をやれる役者というのも凄い。
指名手配中の逃亡者。「なんで指名手配犯が映画に出演してるんだ」とか突っ込むのはNG。
白馬の王子様役として出演した……のだが、その恰好は白馬の被り物をした王子という文字通かつヘンテコなものであった。
映画でも動物の恰好をさせられてしまったが、元劇団員という事もあって本人は乗り気である。
中盤の逃避行のシーンでは、つよしを押しのけて乱入した。
メンバー最年長の会社員の男。
序盤でははるかの「ヒーローなんて、30代になって出来るものじゃないし……」というセリフが33歳にしてヒーローをやっている自分に深々と突き刺さる事になる。
また、映画に出演する事になったタロウに対して噓がつけない事を心配していたが、結果は上記の通りであった。
中盤の逃避行のシーンでは最初に乱入した。
ドンブラザーズの
追加戦士。メンバーの中では唯一映画に参加せず、他のメンバーが参加していた事は試写会で初めて知った。
さらに言えば本作のポスタービジュアルには姿が映っておらず、観客からは出番の少なさを危惧する声もあったとか。
終盤で現れた忍風鬼と一足先に対峙し、ドントラボルトにもアバターチェンジするが、そのまま吹き飛ばされてしまった。
高貴な脳人の戦士の男。
タロウ達よりも先にスカウトを受けており、当初は一文字ヒロ役で出演。
ソノニ共々演技はハイレベルだったが、上記の通り黒岩監督から「リアリティがない」とダメ出しを喰らった。
中盤の逃避行では、変身状態で猿原を押しのけて乱入した。
脳人の紅一点にして妖艶な脳人の戦士。
タロウ達よりも先にスカウトを受けており、当初は道明寺ハナコ役で参加していたが、タロウ達の参戦後はいじめっこのリーダー格の生徒役を演じた。
大槍を担いだ粗暴な脳人の戦士。
他の脳人2名と異なりスカウトされていなかったが、タロウ達の参戦後は封印されていた
ゾンビの役で出演。
「喫茶どんぶら」のマスターにして
敏樹が気に入った結果、出番が増えてきている謎の戦士。
中盤の逃避行ではソノイを
「ちょわっ!」と押しのけて乱入し、
機界戦隊ゼンカイジャーの面々がカメオ出演する中を走り抜けた。
前作がはみ出してきている……。
その後は舞台挨拶まで登場しなかったが、ドンブラザーズの名乗り口上の際には
山車の提灯に喫茶どんぶらがスポンサーとして記載されている。
ちなみに劇場パンフレットのインタビューによれば駒木根葵汰氏も視聴者からの「無色田」という呼称は把握しており、上記の走り抜けるシーンでは
「三色田ぐらいのテンションで演じて」と演技指導されたらしい。
はるかが盗作疑惑をかけられる切っ掛けになった『失恋ナイト』の作者にして、『新・初恋ヒーロー』の原作者。
ウサギの着ぐるみを着ているため、素顔や性別は不明。
はるかとの絡みはドン22話からとなる。
正体が判明するドン43話以降を見た後で今作を見直すと、非常に重いモノを感じるだろう。
ドンモモタロウが神輿に乗って現れる時に周りで踊る天女の皆さん。
忍風鬼に名乗りを要求されたドンモモタロウが「名乗っていいんだな!?」と発言した際、何故かやたらと怯えていた。
ゲストキャラクター
本作のゲストキャラクターを演じたキャストは全員、過去の東映特撮作品に出演していた面々で固められている。
演:姜暢雄
本作の発端となった実写映画『新・初恋ヒーロー』の監督。
リアル志向であり、
作品にはリアリティを求めている……のだが、そのあまり脳人の演技を
「パーフェクトすぎてリアリティがない!俺の芸術には向かな~い!!」と却下。
三枝のスカウトにより配役されたタロウ達の演技は先述の通り下手という次元を越えたものであったが、彼はそれを絶賛し、
その後はタロウ達も含めて凄まじい暴走ぶりを見せていく事に。
序盤の時点で
「良い映画を作りたい」という欲望によりヒトツ鬼化が進んでおり、街の人々を無理矢理エネルギーに変えて体内に吸収し、エキストラとして誘拐していた。
そして終盤では自分が思い描く
「最高のリアリティに満ちた映画を作りたい」という欲望が加速して完全にヒトツ鬼
「忍風鬼」へと変貌。
映画のクライマックスとして自分を
ラスボスに見立てて自分を理想的なシチュエーションで倒すよう、名乗りから戦法に至るまで口うるさくダメ出ししながら
ラスボスらしく振舞って暴れ回った。
なお、肝心の映画の評価は……
お察しください。
演:島崎和歌子
映画プロデューサーの女性。
監督の指示でキャストを探す中、忍風鬼と戦うドンブラザーズを見つけて彼らをスカウトした。
その際に「ヒーローなんてね、仮面ライダーに任せておけばいいのよ!」と爆弾発言を残している。
演じた島崎氏は『魔法少女ちゅうかないぱねま!』でいぱねま役を演じた経験の持ち主。
TV本編でも脳人をスカウトした際に後ろ姿だけ登場しているが、撮影時期がかなりギリギリだった関係で代役が演じ、島崎氏が声だけアフレコした事が語られている。
演:岸田里佳
- 最後にリバイスの映画への繋ぎになってるの好き -- 名無しさん (2022-08-30 07:19:46)
- スタッフは志田こはく をおもちゃにするのやめろぉ! -- 名無しさん (2022-08-30 07:32:19)
- タロウは多分監督の「完璧過ぎる芝居はリアリティがない」って方針に合わせてわざとあんな風に演じてたんだろうな。はるかの方は間違いなく素の演技力だろうけど -- 名無しさん (2022-08-30 07:43:26)
- 「何を見せられているんだ...」多分ドンブラにこれで初めて触れた人は脳内でこの言葉が乱舞するであろう内容。これがドンブラなんだから仕方ねえじゃん! -- 名無しさん (2022-08-30 07:59:36)
- 原作レイプなんて生温いね(白目) -- 名無しさん (2022-08-30 08:10:43)
- かおりへの届け物が野菜なのは雷太にかけたネタなのかしら -- 名無しさん (2022-08-30 10:49:53)
- レジェンドがこんなに仕込まれてるなんて知らなかった… -- 名無しさん (2022-08-30 13:28:25)
- 腹筋崩壊する前に脳が崩壊する -- 名無しさん (2022-08-30 17:24:06)
- ドンブラザーズは面白かったけど、新初恋は紛う事なきクソ映画だったよ -- 名無しさん (2022-08-30 19:27:53)
- どっかで邦画でクソ映画が出来るまでのドキュメンタリー映画って評価されてて草生えた。でも椎名ナオキは大喜びだったという -- 名無しさん (2022-08-30 20:58:22)
- 信じられるか?監督も脚本家も、あの仮面ライダー555パラダイス・ロストと同じなんだぜ・・・。 -- 名無しさん (2022-08-30 22:27:29)
- ↑『アギト PROJECT G4』と『龍騎 EPISODE FINAL』も追加で -- 名無しさん (2022-08-30 22:30:21)
- ↑『キバ 魔界城の王』『オーズ ノブナガの欲望』もだ! -- 名無しさん (2022-08-30 22:37:55)
- 上で過去作品が羅列されてく度にただでさえ酷い温度差とカオスさが加速していくのやめろぉ!!!! -- 名無しさん (2022-08-31 02:38:50)
- 配達先のおばさんそんな名前だったんかwこの人が映る玄関周りの棚をよく見ると、かつての役柄を示すように紙製の白鳥の置物が置いてあったの細かかったな。 -- 名無しさん (2022-08-31 07:50:20)
- この時空だと、代わりに赤い鷹の人が死んでそう -- 名無しさん (2022-08-31 08:21:54)
- 映画泥棒を捕まえるんじゃなくてちゃんと映画を撮らせるの好き -- 名無しさん (2022-08-31 14:55:17)
- ホントゼンカイジャーのバカンスワルド回並みにトチ狂ってて楽しかったよこの映画ww -- 名無しさん (2022-08-31 17:04:37)
- 志田こはくは日本女優大賞を授与されてもいいけど、鬼頭はるかにはラジー賞最低主演女優賞を授与すべき -- 名無しさん (2022-08-31 18:49:24)
- ↑4あっちはリエとゴールインしているんじゃないんだろうか -- 名無しさん (2022-08-31 22:01:34)
- リアリティを曲解して斬新さにこだわりすぎた結果の出来栄えが「アレ」じゃ、作者や監督は満足できても、一般の客からすれば「金返せー!!」になるのは無理もないよね……。 -- 名無しさん (2022-08-31 22:46:40)
- ドンブラザーズとして★5だし わけがわからない映画として★1 なのマジで賛否両論のクソ映画(嘘偽り無し)なんだよな まじもんの名画だよ・・・・ -- 名無しさん (2022-09-02 00:51:53)
- タロウこと樋口さん、テレビ1話の撮影時点だと「とんでもない大根」呼ばわりされてたって聞いてたせいか下手な演技の演技が変に生々しく見えた -- 名無しさん (2022-09-10 23:57:29)
- 劇場版限定( TVシリーズにも再登場する or 名前だけでも挙げられる場合もあるほどの有名で )最強の相手....前々々作は「 ガイソーグ( 及び、始祖マイナソー? ) 」前々作は「 ミンジョ & レムードン 」、前作は「 アスモデウス大軍団 」......じゃあ、今作は....( 汗 ?? -- 名無しさん (2022-09-19 20:41:56)
- 鬼が映画の超音波演技、TVでも披露してて草生えた。やっぱしっかりこの出来事あったことになってんだな -- 名無しさん (2022-11-13 10:12:13)
- この時空のガイ、定職につけてるのか?それとも鹿鳴館家のすね齧ってるのか・・ -- 名無しさん (2022-11-25 17:32:10)
- ドン43話を踏まえると椎名ナオキがこんな映画を作らせて大喜びしていた理由がクッソ重い…それが椎名ナオキが見てみたかった光景なんだよね… -- 名無しさん (2023-01-09 00:52:03)
- 今週のドンブラザ本編の内容を照らし合わせると、本質は同じなんだなと思わされたわw -- 名無しさん (2023-01-09 01:38:32)
- みんなで仲良くワチャワチャしたやつを見たかった、という椎名ナオキの願いだったのか -- 名無しさん (2023-02-09 07:36:25)
- 思い違いかも知れんが、ヒーローなんてね云々の所で良く聞くと「いっそのことレオ兄弟に鍛え直して貰った方がいい」と言われた湊兄弟みたいな反応(「誰だよ?」「知らね」的な反応)してた気がする… -- 名無しさん (2023-02-20 20:26:13)
- ↑ドンブラザーズの事ね。脱字すまん。 -- 名無しさん (2023-02-20 20:27:09)
- この映画が夏映画20作目って事でいいのか?公式がそう言う声明出してないから気になる… -- 名無しさん (2023-02-20 21:32:13)
- トウモロコシを食べるシーンはほっこりしてて好き -- 名無しさん (2023-03-04 12:45:22)
- 改めて見返すと「表層だけをヒロイックに飾り立てたおためごかしのヒーローよりも、日常で誰かにささやかな幸せを届ける人達の方がずっと立派なヒーロー」ってニュアンスも見えなくはない気がする。それはそれとしてトチ狂った映画なのは確か。 -- 名無しさん (2023-04-15 17:45:10)
- 椎名ナオキ(パラレル未来のはるか)だけ拍手してたと思うと、なんだか悲しく思えてくる -- 名無しさん (2023-08-25 22:55:25)
- ↑4 本来ならキラメイとゼロワンが20作目になるはずだった・・・。 -- 名無しさん (2024-03-29 21:35:18)
- 推しの子のアニメ見たせいで、『原作が他メディア化する』ってシチュエーションの作品にしか見えなくなる。わざわざ新初恋ヒーローにしたのは、初恋ヒーローの作者が現はるかだから。これ踏まえてはるか見ると原作レイプっぷりに困惑してるようにみえるし、戦闘シーンが監督に怒りを爆発させてるようにしかみえなくなる。結局、はるかは自分の可愛さと演技が最高だったのでOK、ナオキは重い私情からかもしれないが大絶賛。ソノザ以外原作リスペクトする人がおらず、新初恋ヒーローファンだけが憤慨するのでした。めでたしめでたし -- 名無しさん (2024-08-29 01:52:09)
- ↑しか見えなくもなるも何も元々そういう映画では… -- 名無しさん (2024-08-29 08:32:25)
- ↑当時は「悪の組織が映画を作る」ってオーレンジャーとかキラメイVSリュウソウみたいなパターンと比較してみてたのと、本編がカオスすぎて意識できなかったw -- 名無しさん (2024-09-05 10:44:06)
- 矢部「菊池、オマエ何やっとんや!?」 -- 名無しさん (2025-03-20 16:33:55)
- クソ映画(真っ当な評価 -- 名無しさん (2025-03-21 17:06:38)
- 終わり良ければ全て・・・良しじゃねー!! -- 名無しさん (2025-05-10 22:58:24)
最終更新:2025年07月16日 18:09