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調和ノ天救竜(遊戯王OCG)

登録日:2026/01/31 Sat 21:29:50
更新日:2026/08/16 Sun 20:25:13
所要時間:約 5 分で読めます





神秘の音で宇宙を満たす神聖なる竜。

惑星を包む荘厳なる姿が神々しい。


調和ノ天救竜(フィドラウリス=ハルモニア)とは、『遊戯王OCG』に存在するモンスター。


調和ノ天救竜(フィドラウリス=ハルモニア)

チューナー・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、手札のこのカードとEXデッキのSモンスター5体までを相手に見せて発動できる。
見せた数によって以下の効果を全て適用する。
この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで、自分はSモンスター以外のEXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
●2体以上:このカードを特殊召喚する。
●4体以上:見せたSモンスターの内の1体を墓地へ送る。
●6体:相手フィールドのモンスター1体を破壊する。


【概要】

『BLAZING DOMINION』で登場したチューナーモンスター。
レベル7と高いが、相手がモンスター効果を使った際に手札からこのカードとEXデッキのSモンスターを見せることで特殊召喚でき、更に別のEXデッキのSモンスターを見せる数によって様々な効果を発動できる。
相手ターンでも発動可能であり、相手を妨害する効果を持った手札誘発の一種といえる。
なお「見せたカードの数」なので手札から見せているこのモンスターも含む。よってEXから見せるSモンスターの数は「テキストから-1体」と考えると良い。
完全に無駄な行為だが3枚、5枚見せることも可能である。

さて、そんな感じでEXのデッキを見せびらかした際に使える効果だが、2体だとこのカードを手札から特殊召喚する
攻撃力2500のチューナーカードが突如登場するのは確かに強力だが、このくらいなら現代遊戯王では最早見慣れた光景である。
展開や壁などでどうしても必要な場合を除いて、これだけを目的に効果を発動することは避けたい。
だがこれらに付加価値がつくことで更に強力になっていく。

4体以上の効果は見せたSモンスター1体を墓地に落とす効果。これが最重要の効果といっても過言ではない。
墓地に落とすことでバウンスを狙える《金雲獣-馬龍》や魔法・罠ゾーンに置く妨害されにくい除去を行える《エニグマスター・パックビット》を落としたいところ。
他にも墓地のカードをデッキバウンスできる《PSYフレームロード・Ω》、儀式モンスターもしくは儀式魔法をサーチできる《虹光の宣告者
《白の聖女エクレシア》などをリクルートが可能な《赫聖の妖騎士》なども候補といえる。
……と、墓地効果を持つSモンスターとの相性は抜群であり、S召喚が不可能であってもこれを目当てに採用する余地がある。

そして6体見せた時の効果は、相手フィールドのモンスターを破壊する効果
こちらも現代遊戯王ではありふれた効果だが、手札誘発で対象を取らない破壊が可能なのは貴重である。
更に上記の効果とは重複して使用できる点に真価があり、上述の《金雲獣-馬龍》などと組み合わせれば相手モンスターを複数体除去することができる。
このカードが手札にある状態ならば相手が効果を使うだけで2体除去が可能と考えればその恐ろしさがわかるだろうか。

更に攻撃力2500、闇属性、ドラゴン族、チューナーというステータスも優秀。
前者は「リジェネシス」モンスターの特殊召喚や《竜の精神》の発動に使え、後者は《嵐征竜-テンペスト》とか《深淵の獣マグナムート》等のドラゴン族サーチで持ってこれるからだ。
本体の性能もそこそこ高いのも厄介。攻撃力2500は及第点以上の数値であり並のモンスターでは止めることができない。
だが、チューナーなのでそこからS召喚に繋げられるため、相手にとってみれば放置しにくいモンスターであるのだ。
見落としがちだが、「通常召喚可能で特殊召喚には制限のないモンスター」なので最悪の場合は蘇生やA召喚で出てきてフィニッシャーとしても使う事も可能である。

以上のことから効果、ステータス、種族、属性全てにおいて恵まれている存在と言えよう。

一方で弱点も多い。
まず、このカードを出した次の自分のターン終了時までSモンスター以外のEXモンスターの効果が使えない事と、そもそもデッキビルドの時点でSモンスターを多数採用しなければならない点。
どちらにせよS召喚以外の召喚方を主とするデッキでは使いにくい為、S召喚主体、もしくはそもそもEXモンスターをほとんど使わないデッキで採用したい。

……と言いたいところだが、実はこのデメリットを逆手にとったコンボも存在する。
実は召喚自体は別に封じていないし、発動しない永続効果も普通に使える。
例えば《厄災の星ティ・フォン》の攻撃力3000以上の効果発動を封じる効果や、《異星の最終戦士》の召喚・反転召喚・特殊召喚を封じる効果は使い出がある。
特に後者は「このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する」効果を踏み倒せる上にレベル7の為《突然変異》で《調和ノ天救竜》を変化させるという芸当も可能である。
またEXデッキから特殊召喚されていない融合、リンク、エクシーズモンスターの効果は使えるので、一度墓地に送るなどでその情報をリセットする手段があればそれらのデッキでも使うことが出来るだろう。

他の手札誘発同様、《墓穴ホール》にはめっぽう弱い。
罠カードなので刺さることは稀だが、罠主体のデッキに採用されていたりエクシーズ主体のデッキなら《フレシアの蟲惑魔》で防がれる可能性がある。
それにモンスターをどかす能力は高いがこのカードだけで魔法罠の対処はできないので何かしらのサポートをしたいところ。
他にも、6体を公開した場合は「フィールドのカードを破壊する効果」となるため、《スターダスト・ドラゴン》や《我が身を盾に》等に、特殊召喚と墓地送りごと無効にされてしまう。
余りあり得ない状況であるが《真実の眼》《正々堂々》等で手札が公開状態になっていると「見せる」という行為ができなくなるので明確なメタとなってしまう。
蕾禍ノ鎖蛇巳》にも注意したい。

……と、2026年5月くらいまではピンポイントなメタカードをわざわざ用意する必要があったのだが、【トゥーン】が強化された際に《心を見通す眼》という半永続ピーピングカードが登場。
相手の手札を見るのが基本戦術の新たなトゥーンにおいてこのカードは腐ることが非常に多く、そのせいで評価を下げている。
無論相手が《心を見通す眼》を用意できなければ強力な事には間違いない為、マッチ戦主体の大会においてはサイドデッキに3枚採用する事が増えている。

また、手札誘発の宿命として漠然として投入して使用するだけでは、相手に致命的な被害を与えられない可能性がある。
フィールドで発動しない効果で展開が可能なデッキには刺さりにくく、更にフィールドに発動した効果に直接チェーンする必要があるためチェーンの順番などによっても透かされてしまう。
基本的に相手の効果を止めることはできず、モンスターを除去するだけでは相手の展開を止めきれないことも珍しくないため、どこで発動すべきかの見極めが重要となる。

意外と忘れがちだが、S召喚主体のデッキであれば長期戦になった際にEXのSモンスターが足りなくなる可能性もある。
ジリ貧の状態でこのカードを引いてよし来たと効果を発動してもEXデッキはほぼ空で、最悪攻撃力2500のモンスターが出てくるだけ、で終わる可能性も高い。
Sモンスター5枚は意外と重いため、リソース管理はしっかりとしておきたい。

もう一つ難点を上げるとすればその入手難易度。
というのもこのカード、レアリティアルティメットレア。第13期ではアルティメットレアは4種類あり1箱に1枚(稀に2枚)しか入っていない。
更に言うならこのレア度と使い勝手もあってシングル価格が非常に高騰しており、かつての《氷結界の龍 トリシューラ》を彷彿とさせる価格で取引されている。
増殖するG》や《灰流うらら》の規制でデッキ枠に余裕ができたのも大きな要因かもしれない。
そういう意味では同じカードをデッキに入れてないと使えない《抹殺の指名者》での対策も厳し目である。
一応上述の通り《心を見通す眼》がぶっ刺さる関係で全盛期よりかは値段が落ちてはいるが、やはり1枚のカードに掛かる値段としては相当なものなのは間違いない。
一方で遊戯王マスターデュエルでは他のURと同じくらいの入手難易度なので、紙じゃ手を出せないけどどうしても使いたいというのならそちらで暴れさせてみよう。
「S召喚主体のデッキで《調和ノ天救竜》入れない理由ってある?」「………そんな金は無い


【余談】

このカードが収録された『BLAZING DOMINION』自体がS召喚強化パックの側面が強く、同時期に強化された【レッド・デーモン】や【キラーチューン】のエッセンスとして作られた側面もある。
特にキラーチューンはチューナー以外特殊召喚できなくなる制約がつくカードが多いのだが、《調和ノ天救竜》は普通にチューナーなので関係ない。
互いにジャンルは違えど音楽をモチーフとしたテーマであるため、イメージもピッタリと言えるだろうか。

そのイラストであるが、大きな白き竜が地球を包みこんでいるという、神々しさを感じるものとなっている。
首元にはパイプオルガンのような装備が描かれていることから、名前の由来は世界最古の鍵盤楽器「ヒュドラウリス」とそれによってもたらされるハーモニー(調和)がモチーフなのだろう。
十分にかっこいいのだが、もしこのカードが美少女であったのならもっと値段がやばくなっていただろう。


追記・修正は、このカードを36枚手に入れてからお願いします。
こんなカードは1枚も持ってないよ……。

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最終更新:2026年08月16日 20:25