アドバンス召喚(遊戯王OCG)

登録日:2011/12/15(木) 13:48:06
更新日:2019/10/12 Sat 12:19:30
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手札にあるブルーアイズを召喚するために必要な生け贄は2体…!



アドバンス召喚(旧名・生け贄召喚)とは、遊戯王OCGにおける召喚方法の一つである。
新エキスパートルールから導入され、当初は「生け贄召喚」という名称だった。
第6期が始まり、マスタールールに移行したときに「アドバンス召喚」に改称された。

レベル5以上のモンスターを通常召喚する場合、
自分の場にあるモンスターを決められた数だけリリースとして墓地に送らなければならない。
これがアドバンス召喚である。

レベル5・6の上級モンスターをアドバンス召喚するには一体、
レベル7以上の最上級モンスターをアドバンス召喚するには二体のリリースが必要になる。

しばしば勘違いされるが、レベル9以上のモンスターをアドバンス召喚する際に必要なリリースも2体である。
オシリスなどの三幻神や三邪神などが3体のリリースを要求するのはカードごとの召喚条件として指定されているためである。
なお、原作・アニメDMに限ればまた別の話ではある。


【アドバンス召喚と関連のあるカード】

帝モンスター
アドバンス召喚されることで効果を発揮するモンスター。
攻守は2400/1000で統一されており、全て上級。
光帝と闇帝は例外で召喚・特殊召喚でも効果を使用できる。
また、後に上位種である最上級モンスターの帝も登場した。

使いやすい性能でプレイヤーから親しまれ、第5期の【帝】はスタンダード一強の環境に一石を投じた。
第8期では「帝王」カードが登場してテーマとして強化されるようになった。
第9期にはリメイク版のストラクが登場し、再び環境に顔を見せるようになった。

インヴェルズ
「インヴェルズ」と名のついたカードをリリースしてアドバンス召喚することで効果を発揮するモンスター。
アドバンス召喚に革命を起こしてくれることを期待されたが、帝と比べて癖の強いカードだらけであった。
特化すれば、相応の強さを持つデッキを構築する事も不可能ではないが……。
絶滅したかにみえたが……DT14弾で復活した。儀式モンスターとしてな!


ダブルコストモンスター
特定の種類のモンスターをアドバンス召喚する場合、二体分のリリースとして扱えるモンスター。
初出は特定の属性モンスターのアドバンス召喚限定でダブルコストになる6種類のモンスター達。

特定の属性でなおかつ通常モンスターをアドバンス召喚する場合のみダブルコストに出来る○○フレームというシリーズも存在する。
ステータスや種族によって扱い易さが前者よりも勝る場合もあるが、あくまで出てくるのはバニラであり、手間に見合うかは微妙。
特にウィンドフレームは悲惨。
そもそも古のルールを使った方が早い。
その後もカテゴリ専用ダブルコストモンスターが登場するなど時折数を増やしている。


スピリット
スピリットは基本的に特殊召喚不可なので、上級・最上級モンスターはアドバンス召喚の必要がある。

特に強力なのは、戦闘ダメージを与えると次の相手ターン開始時のドロー前に全ハンデス/手札破壊(TCG)を行う「火之迦具土」(ヒノカグツチ)と、
戦闘ダメージを与えた時に手札が5枚になるようにドローできる「八俣大蛇」(ヤマタノドラゴン)の2枚。



全部で三種類存在する、レベル10・神属性・幻神獣族のモンスター。
通常召喚する場合は、必ず三体のリリースが必要という非常に重いモンスター。
三幻神のうち二種類は特殊召喚も可能なのだが、その場合はターンの終わりに墓地に送られるため、
フィールドに維持したいならアドバンス召喚するしかない。ラーはようやく別方向の戦術が出来たが。
類似モンスターとして、三幻神と対になる三邪神が存在する。


血の代償
500LPと引き換えに召喚権を得られる永続罠。
アドバンス召喚を早くしたいなら採用の余地もある…といったカードだったが、
度重なるインフレの果てに、このカードがあれば簡単に1ショットキルを行えるようになってしまった。
現在は禁止カード


二重召喚(デュアルサモン)
「血の代償」と同じように召喚権を追加できる魔法カード。
一回限りだが血の代償と違い魔法カードのため、即座に上級モンスターまで繋げられる。
手札消費が激しくなるが、召喚権さえあれば1ショットキルできるデッキでは十分採用に値する。


サモンチェーン
チェーン3以降でのみ発動可能な速攻魔法。
ターン中に行える通常召喚の数を3回に増やすことができる。
ただし、他のチェーンカード同様、同名カードが同一チェーン上で発動されていないのが条件。

やや発動条件が難しいが、上の「二重召喚」同様に爆発力のあるカード。
【コアガジェット】のキーカードである他、チェーンを積みやすい【トリックスター】の登場で再評価された。
まあ、ここアドバンス召喚の項目で関係ない話なのだけれども。


罠モンスター・トークン生成カード
召喚権をアドバンス召喚に使うために、リリース要員を特殊召喚する目的で使われる。
スケープ・ゴートやゴウフウなどのリリースできないトークンもリンクモンスターに変換すれば疑似的にリリースが可能になる。


冥界の宝札
2体以上リリースしてアドバンス召喚すると2枚ドロー、というアドバンテージ回復カード。
ただし最上級モンスターのアドバンス召喚は上級モンスターのそれ以上に難易度が高い。


死皇帝の陵墓
リリース1体につき1000LP払う事で、リリース無しで召喚ができるフィールド魔法。
LPの消費は大きいが、素早く上級・最上級のモンスターを展開したいデッキで使用される。
ただし、 アドバンス召喚扱いではないので、の効果などは使えない
また、リリースを3体以上要求するアドバンス召喚には使用することができない。
フィールド魔法故に相手も効果を使える点には留意されたし。


生け贄封じの仮面
お互いに一切のリリースが出来なくさせる永続罠。
ロックデッキでの駄目押しや、【】や【クリフォート】などの対策として積まれる事が多い。

ご存知の通り生け贄という用語は消滅したが、用語改名時にも流石にリリース封じの仮面にはならなかった。


進撃の帝王
エクストラデッキからの特殊召喚が出来なくなるかわりに、アドバンス召喚したカードが効果の対象にならず、破壊されなくなる永続魔法。
自分の効果にも耐性を得るため、地縛神のデメリットも克服できる。
王家の神殿が禁止されていた時代には聖獣セルケトを維持する役割も。
このカードから帝王サポートのセルフアンチエクストラが始まった。


帝王の開岩
進撃の帝王と同じくエクストラデッキが使用できなくなるが、自分がアドバンス召喚に成功した時、
アドバンス召喚したモンスターとカード名が異なる「攻撃力2400/守備力1000」か「攻撃力2800/守備力1000」のモンスターをサーチできる。
明らかに帝モンスターのサポートとしてデザインされているが、
帝や新登場した帝の進化形態の他にも、ちゃっかりイリュージョン・スナッチやダーク・アームド・ドラゴン地球巨人 ガイア・プレートもサーチ可能。


帝王の凍志
選択したアドバンス召喚モンスターの効果が無くなる代わりに、このカード以外のカードの効果を受けなくなる。
完全耐性がつくものの、発動条件が「自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合」なので、進撃の帝王、帝王の開岩よりさらに厳しくなっている。
いくら最上級打点に完全耐性をつけてもライトニングなどでワンパンで沈むので決まったからと言ってもそこまで過信はできない。


帝王の溶撃
アドバンス召喚したモンスターには影響しないスキルドレイン。
しかし、発動条件の厳しさに見合っているかと言うと……しかもこちらの場にアドバンス召喚したモンスターがいないと自壊する。
さらに同じPRIMAL ORIGIN出身カードに、より使いやすい性能の威光魔人がいるのが余計に悲しい。


帝王の烈旋
相手モンスターをリリースしてのアドバンス召喚を可能とするカード。
クロス・ソウルの相互互換的な効果だが、バトルフェイズを行えることと「帝王」カテゴリに属しているという強みがある。
癖が強い帝王サポートの中では使いやすい上に協力で電池メンでは烈旋充電池というワンキルコンボが存在する。


真帝王領域
自分フィールドのみにアドバンス召喚されたモンスターが存在し自分のエクストラが0の場合エクストラデッキから特殊召喚が行えなくなる効果と、
アドバンス召喚されたモンスターがモンスターに攻撃する場合に打点が800上昇する効果と、攻守2800/1000のモンスターを手札から見せることでそのモンスターのレベルをターンの終わりまで2下げる効果を持つ。
最初の効果が特に強力で相手によっては何もできなくなることもあったためか帝王カードの中では唯一制限カードまで規制された。


クリフォート
妥協召喚可能な上級のペンデュラムモンスター群。
妥協召喚・特殊召喚されると星4・攻撃力1800になる。
リリースされた時に効果でアドを稼げるのが強み。
P召喚で数を並べ、それをリリースしてアドバンス召喚する。

また、「スキルドレイン」で相手モンスターの効果を封殺し、妥協召喚したクリフォートのステータスを元に戻して殴る【メタビート】的な戦術も得意。


真竜
アドバンス召喚の皮をかぶったナニカ
「モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる」効果が特徴。
ちなみにセット状態でもリリース可能なため引いた直後の永続罠もリリースできる。
この方法、召喚権の不足を克服しつつ罠モンスターやトークン生成カードでも引っかかる「特殊召喚メタ」をすり抜けるというトンデモ具合である。
真竜魔法・罠の効果でアドバンス召喚を行う効果があるため1ターンに2,3回アドバンス召喚と言い張る何かができる。
どう見ても特殊召喚だが召喚なので特殊召喚するデッキでは使いにくい命削りの宝札等も上手く使える。

普通のアドバンス召喚よりも簡単に出てくるのに、その上でさらに強力な効果を備えていたこともあってか、登場早々に一部カードが寄生された。
禁止カードになったカードの枚数こそ十二獣より少ないが発売から約半年で五枚も規制されたカード(内禁止カード2枚)を出した。





【原作遊戯王シリーズにおけるアドバンス召喚(生贄召喚)】


◆遊☆戯☆王
原作漫画で、生贄召喚された記念すべき最初のモンスターは魔導ギガサイバー……と思いきや、実はブラック・マジシャン
17巻にて遊戯の病室で行われた城之内戦にて、表遊戯がタイホーンと魔人テラを生贄に召喚、勝負を決めている。
きっちり「モンスター2体を生贄にして召喚」と宣言して召喚している。ギガサイバーは二番手。
なお、ギガサイバーが出て来たデュエルにおいて城之内はレベル6の魔導騎士ギルティアを生贄なしで、いきなり召喚しようとするプレイングミスをしている。

最上級を大量に持つ海馬は何気にオベリスク以外で生け贄召喚することは少ない。
ちなみに遊戯がブラマジを生贄召喚したのは上記したが、スーパーエキスパートルールが公式に適用されたのはこの後の話である。
決闘盤のテストをやっていた海馬、レア・ハンターに襲われた城之内は王国ルールで対戦しているが、ルール自体は先行登場していたのかなどの詳細は不明。
ちなみにアニメ版ではどちらのデュエルも生け贄ありのルールで行われている(そのため絽場戦でのミスは若干描写を変えられている)。


遊戯王デュエルモンスターズGX
主人公の遊城十代は融合召喚を多用し、ネクロダークマンの生贄シカト効果を使うこともあるので生贄召喚を行うことは少なくなった。
最初に生贄召喚を行ったのはクロノス教諭で、最初に生贄召喚されたのは古代の機械巨人
主人公の遊城十代が最初に生贄召喚したのはE・HERO ネオス

なお、アニメ第四期最初のデュエルで十代は
モンスターを手札融合→融合解除→素材を生贄にネオスを生贄召喚という、
手札5枚消費のものすごいアド損コンボを披露している。


遊戯王5D's
名称が「生贄召喚→アドバンス召喚」「生贄→リリース」に。
シンクロ召喚システム導入により、アドバンス召喚が使われることはほとんどなくなった。
最初にアドバンス召喚を行ったのは牛尾さんで、最初にアドバンス召喚されたのは手錠龍(ワッパー・ドラゴン)
主人公の不動遊星が最初にアドバンス召喚したのはアースクエイク・ジャイアント。

ちなみに、作中でダークシグナーの面々が「人間を生け贄に捧げて」地縛神を呼び出すというリアル生け贄召喚をやらかしている。


遊戯王ZEXAL
シンクロ召喚が存在しない世界の話だが、エクシーズ召喚システム導入により、やはりアドバンス召喚はあまり使われない。
最初にアドバンス召喚を行ったのは神代凌牙で、最初にアドバンス召喚されたのはジョーズマン。
主人公の九十九遊馬が最初にアドバンス召喚したのはチャッチャカアーチャー。


遊戯王ARC-V
舞台となる舞網市がアドバンス召喚主体の街らしく、珍しく使用者が多い。ついでに召喚口上付きの奴も出てきた。
また融合召喚も含めてほかの召喚方法が珍しいという特殊な環境であるため、この世界自体がアドバンス召喚主体なのではないかという説も。
最初にアドバンス召喚を行ったのは権現坂昇で、最初にアドバンス召喚されたのは超重武者ビッグベン-K。
主人公の榊遊矢が最初にアドバンス召喚したのはオッドアイズ・ドラゴン

また方中ミエルが「占術姫クリスタルウンディーネ」でアドバンスセットを行った。
遊戯王アニメでアドバンスセットを行ったのは何気にこれが初である。

遊戯王VRAINS
(省略を除いて)最初の敵であるハノイの騎士が完璧な手札からハック・ワーム2体特殊召喚→クラッキング・ドラゴンアドバンス召喚を先攻1ターン目に行っている。
一方、主人公の藤木遊作/Playmakerはコンデンサー・デスストーカーのアドバンス召喚をリボルバー戦で行った。





【OCGにおけるアドバンス召喚】

  • 上級以上のモンスターはメインデッキに投入しなければならないため事故要因になりやすい
  • 1ターンに一度の通常召喚権を使用してしまう
  • 最上級モンスターをアドバンス召喚するとモンスターが1体減る。
  • 最上級モンスターを出すよりも下級2体で殴ったほうが合計攻撃力が高いことも多い
等の理由から、アドバンス召喚は帝などを除きあまり使われなかった。
帝以外でもサイコ・ショッカー等はアドバンス召喚されることがあるが、こちらは死者蘇生等で蘇生しても問題ない。

しかも、シンクロ召喚エクシーズ召喚リンク召喚の導入により、高ステータス・強力効果のモンスターを手早く状況に応じて、エクストラデッキから特殊召喚できるようになり、更にアドバンス召喚は斜陽の一途をたどることになる。
とはいえ、生け贄召喚登場当時から最上級モンスターの生け贄召喚は殆どされていなかったので、
サポートが増えた現在の方がアドバンス召喚は使いやすくなってはいる。
また、大量展開が得意なデッキではエクストラデッキメタやミラーマッチを意識して、高攻撃力の最上級モンスターを投入する場合もある(【征竜】におけるオベリスクの巨神兵等)。

2017年の新マスタールール以降では、リンクモンスターを使わずに強力なモンスターを複数体展開できる召喚方法という点が強みの一つとなった。

童帝チャウワー
このカードのアドバンス召喚に成功したとき、アニヲタwikiの項目を二つまで選択し、追記・修正することができる

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