神光の宣告者(遊戯王OCG)

登録日:2011/02/08(火) 15:30:48
更新日:2025/04/05 Sat 23:06:05
所要時間:約 15 分で読めます





《神光の宣告者》とは、遊戯王OCGに存在するモンスターの1つ。

強力なカウンター効果を持つ儀式モンスターである。

神光の宣告者(パーフェクト・デクレアラー)
儀式・効果モンスター
星6/光属性/天使族/攻1800/守2800
「宣告者の預言」により降臨。
(1):相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

【概要】

第6期最後のパックである「THE SHINING DARKNESS」で登場した光属性・天使族の儀式モンスター。通称:パーデク
このパックは《インフェルニティガン》の登場で【インフェルニティ】が超強化されたり、
カオス・ゴッデス‐混沌の女神‐》様が見下していたりするのだが、そんな中に儀式モンスターとして紛れ込んでいた。

手札の天使族1枚で従来の「宣告者」の効果を全て使える。
つまり、モンスター・魔法・罠の効果すべてに対応したカウンターが撃てる
コストは天使族に限定されるとはいえ、今は優秀な天使族はいくらでもあり正直気にならない。
この効果を最大限に使うパーミッションデッキが【神光の宣告者(パーフェクト・デクレアラー)】である。
手札コストさえ捻出できれば相手の行動を完封できるので、使ってる側としては相手が何もできず絶望するを見るのが非常に痛快。
反面、相手にした場合の絶望感は異常。本当に異常。


欠点はステータスの低さ。
攻撃力は下級並みの1800しかなく、基本的に守備表示で出されため、戦闘ダメージを与えるのに苦労する。少しでも削ろうと攻撃表示にするとその隙を狙われることがあるので注意。

また、カウンター効果に手札を消費するのは無視できない点であり、強力な効果である一方で、突破されてしまうと逆転は困難となる。
儀式召喚自体、手札消費が激しいので少しでもディスアドバンテージを抑えて呼び出せるようにしたい。


このカードを使う場合、ルールはしっかり把握しておきたい。
例えば《サイバー・ドラゴン》や《クイック・シンクロン》の特殊召喚は、
チェーンに乗らない特殊召喚であり、モンスター効果を発動している扱いにはならない。
これらの特殊召喚を《神光の宣告者》で無効にしようとする人がいるが、これは召喚ルール効果なので《神光の宣告者》で無効にすることはできない。
第9期以降のテキストでは、チェーンに乗る特殊召喚には「○○して発動できる。このモンスターを特殊召喚する。」などと明記されるようになったので見分けやすくなった。

また、モンスターの永続効果も発動ではないのでチェーンすることは不可能。効果の発動とカードの発動は意味が違うので気をつけよう。

あと同一チェーンで複数回発動できる
光と闇の竜》みたいに除去→《神光の宣告者》で無効→《幽鬼うさぎ》で除去
……しようとしても、手札に天使族があれば止められてしまう。

パっと見てインチキカードだが、弱点も存在するので絶望するのはまだ早い。

先出しの対策

《次元の裂け目》や《ライオウ》はこいつを召喚された後では発動を無効にされるので、先出ししておく必要がある。
ライオウ》でサーチを妨害するのも非常に有効。

後出しの対策

致命的な弱点は中々多い。こいつらを使えば恐れるに足らず!

……と、言いたいところだが、ことはそう単純ではない。
そもそもこいつは専用デッキでもない限り、まず使われない。
そして、専用であるがゆえに対策の対策が当然とられるのである。

例えば戦闘破壊を狙っても……

《神光の宣告者》「少年、これが絶望だ。ターンエンド。」
「除去が駄目なら戦闘で破壊してやるぜ!」
???「ダメージ計算入りますね^^」
なん…だと……?

属性であるためオネストに対応している。
戦闘に強くするだけでなく、最悪コストにもなれる万能っぷり。
大抵《神光の宣告者》は守備表示だからあまり気にならないけどね。


そして何より怖いのが《大天使クリスティア》。
こいつに並ばれると《超融合》も《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》もエクシーズも封じられる。
こうなるとカウンター罠しかないが、後出しが効く《天罰》の採用率は高くない。
王宮のお触れ》も使われたら、もう完全に絶望。

だが、どんなロックにも突破口はある。
例えばモンスター版《マクロコスモス》の《閃光の追放者》なら通常召喚で《神光の宣告者》を止められる。
無差別除外の永続効果ならば召喚に成功しただけで適用され、さすがの《神光の宣告者》もそこまでは無効にできないのである。

《ジェルエンデュオ》からの《The splendid VENUS》や《エンジェル07》等も可。

…天使族モンスターだが、天使族モンスターに弱い。何ともはや。


【関連カード】

宣告者の預言(デクレアラー・プロフェシー)
儀式魔法
「神光の宣告者」の降臨に必要。
自分の手札・フィールド上から、レベルの合計が6になるようにモンスターをリリースしなければならない。
このカードの効果によって「神光の宣告者」が儀式召喚に成功した時、
自分の墓地のこのカードをゲームから除外する事で、
その儀式召喚のためにリリースしたモンスター1体を選択し、自分の墓地から手札に戻す。

《神光の宣告者》専用の儀式魔法。
他の儀式モンスターと違うのは、レベル6以上ではなく、レベル6ぴったりにリリースする点。
また、儀式召喚に成功した時、墓地のこのカードを除外して、リリースしたモンスターを1体手札に加えられる。
これにより即座に手札を回復可能。天使族モンスターをリリースしたならばそのまま自身のカウンター効果のコストに回せる。

《高等儀式術》を使わないならばレベル6の「サイバー・エンジェル」をリリースすると無駄がない。
《サイバー・エンジェル-弁天-》ならば光属性・天使族をサーチでき、《サイバー・エンジェル-韋駄天-》ならば中途半端なステータスを補強できる。
《儀式の準備》《儀式の下準備》の両方に対応しているので、サーチ・回収は容易。

なお、「20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE」「LINK VRAINS PACK 3」では、なぜかこちらのみ再録されなかったので、頑張ってストレージから探そう。
幸いノーマルなので、根気よく探していれば見つかる……かも。


  • 緑光の宣告者(グリーン・デクレアラー)
  • 紫光の宣告者(バイオレット・デクレアラー)
  • 朱光の宣告者(ヴァーミリオン・デクレアラー)
相手が発動した効果を無効化する手札誘発の宣告者シリーズ。
3体とも星2/光属性/天使族/攻 300/守 500で統一されており(朱色だけチューナー)、
緑光は魔法、紫光は罠、朱光はモンスター効果に対応している。
相手に悟られにくいがこのカードと手札の天使族1枚の計2枚も消費するので手札切れには要注意。
《イーバ》のサルベージや下記の《光神テテュス》などを活用して手札を維持したい。


宣告者の神巫(デクレアラー・ディヴァイナー)
チューナー・効果モンスター
星2/光属性/天使族/攻 500/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。
このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。

天使族をサポートする効果を持つレベル2のチューナー。
Vジャンプで連載中の「OCGストラクチャー」でライト月子が使用。
第1巻の付録カードとして登場した。

(1)は召喚・特殊召喚時にデッキ・EXデッキの天使族を墓地に送り、そのレベル分自身のレベルを上げる誘発効果。
天使族版《終末の騎士》とでもいうべき効果であり、《アテナ》や《堕天使スペルビア》などのサポートができる。
《トリアス・ヒエラルキア》を落とせば、すぐに墓地から特殊召喚し(2)の効果にも繋がる。

真に注目すべきはEXデッキからでも墓地に送れる点。
《旧神ヌトス》ならばフィールドのカードを破壊でき、後述の「アーデク」ならば儀式モンスターか儀式魔法をサーチできる。
これらはレベル4であり、ちょうど自身のレベルを6にできるため、《神光の宣告者》のリリースに使える。

(2)は自身がリリースされた場合に、同名カード以外のレベル2以下の天使族をリクルートする誘発効果。
「サイバー・エンジェル」と相性のいい「プチ・エンジェル」、「リチューアル・チャーチ」をサーチできる「エッグ・エンジェル」などが手頃。
《イーバ》を連れて来て《リンクリボー》で墓地に送れば、《神光の宣告者》の弾となる天使族を2枚までサーチ可能。

レベル2なので《リチューアル・チャーチ》で使いまわしやすく、チューナーなので各種S召喚の素材としても使える。

総じて優秀なモンスターであり、単行本1冊分以上の値段で取引されることも多い。


聖光の宣告者(セイント・デクレアラー)
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/光属性/天使族/攻 600/守1000
レベル2モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを手札に加え、その後、手札を1枚持ち主のデッキに戻す。
「聖光の宣告者」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

宣告者のエクシーズ。
墓地のモンスター1枚サルベージと手札1枚をデッキに戻す手札交換能力を持つ。
…が、サルベージは他にも手段がある上に手札をデッキに戻す効果は宣告者と相性が良いとは言えず、儀式のリリースにも使えないので宣告者とは噛み合わない。


虹光の宣告者(アーク・デクレアラー)
シンクロ・効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻 600/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(2):モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

宣告者のレベル4シンクロモンスター。
ステータスは低いものの、様々な効果が詰め込まれている。

(1)はお互いの手札・デッキから墓地に送られるカードをすべて除外する永続効果。
ライトロード】【暗黒界】【アンデット族】など刺さる相手には強力。
だが、こちらの宣告者や、《オネスト》を含めた手札誘発も封じるので取り扱いには注意が必要。

ここだけ見ると宣告者なのに宣告者との相性が最悪だが、(2)と(3)の効果を目当てに【神光の宣告者】ではしばしば使われる。
《神光の宣告者》とはカウンター効果の範囲が同じなので、先にこちらの(2)を使ってどかせば邪魔にならずに済む。


(2)は万能カウンター効果。《神光の宣告者》と同じく強力であり、そのまま(3)の儀式モンスターor儀式魔法サーチにも繋がるので宣告者だけでなく儀式デッキの潤滑油になり得る。
縛りなしレベル4なので《深海のディーヴァ》や《ブンボーグ003》+《ブンボーグ001》のセット辺りを出張させれば多くの儀式デッキでも使えるのも魅力的。

(3)の効果は、どこからでも墓地に送られると儀式モンスターか儀式魔法をサーチできる誘発効果。
(2)のカウンター効果を使えばそのまま発動でき、あっさり戦闘破壊されてしまっても無駄にはならない。

《古聖戴サウラヴィス》のように単なる手札誘発として使える儀式モンスターもあるので、そちらを手札に加えるのもよい。

なんと、墓地に送られる前の場所の指定や回数制限がないので、
轟雷帝ザボルグ》《影霊衣の万華鏡》《おろかな重葬》などでEXデッキから直接墓地に送っても発動する。
《宣告者の神巫》で墓地に送ると、ちょうどレベル6になるので都合がいい。

X素材として墓地に送られても発動するため、《外神ナイアルラ》でX素材としてサルベージ→手札1枚切ってランク5になった《外神ナイアルラ》に《No.21 氷結のレディ・ジャスティス》を重ねる際に虹光を墓地に送る、という方法でもサーチできる。

「サイバー・エンジェル」軸の場合、余った《サイバー・プチ・エンジェル》や《サイバー・エッグ・エンジェル》にレベル2チューナーを足すだけで出せる。

変わったところでは【竜星】に出張される。
《源竜星-ボウテンコウ》で《光竜星-リフン》を落としてから《竜星の九支》で破壊すれば、《光竜星-リフン》と《地竜星-ヘイカン》を揃えてS召喚できる。
しかも、《地竜星-ヘイカン》を素材にすれば戦闘破壊耐性が付くので、弱点だったステータスの低さも補える。
墓地に落ちたら《輝竜星-ショウフク》で蘇生可能。
他にも儀式軸【ドラグマ】にもよく採用される。
《天底の使途》や《教導の大神祇官》で落としたり、《凶導の福音》で儀式召喚のコストにしたりとターン1回制限が無いのをいいことにあの手この手で墓地に叩き込まれる。


崇高なる宣告者(アルティメット・デクレアラー)
儀式・効果モンスター
星12/光属性/天使族/攻2000/守3000
「宣告者の神託」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って以下の効果を発動できる。
●相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。

《神光の宣告者》の上位種にして初のレベル12儀式モンスター。
純粋にステータスが上がった上、特殊召喚も無効化出来るようになり、効果そのものは非常に強力
こいつ一体で詰みに追いやられるデッキも珍しくない。

しかし、大幅にレベルが上がった事によりリリース元の確保が難しくなってしまった
そのため、デッキからリリース確保できる高等儀式術への依存度が高くなりがち。
また、レベルの割に攻守が低く、特殊召喚封じも特殊召喚自体を禁止する《大天使クリスティア》などと違い《超融合》や壊獣辺りに弱いと言うのもあり、そこまで場持ちが良いわけでもない。
と上位種でありながら不遇である…「アルティメット」はやはりフラグだったか

しかし、レベルの合計ではなく攻撃力の合計を参照する儀式魔法の流星輝巧群と通常召喚出来ない代わりにレベル1でも攻撃力2000の下級モンスターを擁するドライトロンの登場により、下級ドライトロン1体で出て来る制圧力の高いモンスターとして再評価。
壊獣などで墓地に送られても流星輝巧群は墓地からも儀式召喚出来るのでリリースコストの低さも相まって何度でも蘇ってくる事が可能となった。


宣告者の神託(デクレアラー・オラクル)
儀式魔法
「崇光なる宣告者」の降臨に必要。
このカードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
レベルの合計が12以上になるようにモンスターをリリースし、
手札から「崇光なる宣告者」を儀式召喚する。

《崇高なる宣告者》専用の儀式魔法。
儀式召喚にチェーンされないのは強力。
だが、《神光の宣告者》よりコストがかかるのに神託と違いアドバンテージ回復がないのが痛い。


【その他、相性のいいカード】

高等儀式術
儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
デッキから通常モンスターを墓地へ送り、手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。

儀式のリリースをデッキのバニラでまかなえる儀式魔法。
手札消費の激しい《神光の宣告者》にとってはありがたい。
バイオ僧侶》や《エルザェム》あたりの低レベルの天使族を一気に墓地に落とし、《闇の量産工場》でサルベージする。
これで《大天使クリスティア》の特殊召喚のための墓地調整をしたりもできる。


大天使クリスティア
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2300
(1):自分の墓地の天使族モンスターが4体のみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の天使族モンスター1体を対象として発動する。
その天使族モンスターを手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。
(4):フィールドの表側表示のこのカードが墓地へ送られる場合、墓地へは行かず持ち主のデッキの一番上に戻る。

墓地の天使族が4体ちょうどだと手札から特殊召喚できる最上級の天使族。
表側表示で存在する限り互いに特殊召喚できなくなるという恐るべき効果を持つ。
まず間違いなくセットで採用される《神光の宣告者》の相棒。墓地の天使族の数が調整しやすいのも好相性。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や「壊獣」での処理を封じるという意味でもこいつの存在は重要。2体並ぶと絶望。


マンジュ・ゴッド
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

儀式デッキのサーチカード筆頭であり必須カード。
《神光の宣告者》と《宣告者の預言》のどちらでもサーチできるが、リリースにするには他にレベル2のモンスターが必要なので注意。
また、天使族なので《神光の宣告者》の手札コストにもなれるのもありがたい。


儀式の準備
通常魔法
(1):デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
デッキから★7以下の儀式モンスターを手札に加え、墓地から儀式魔法を手札に加える通常魔法。
《儀式の下準備》と異なり、《神光の宣告者》のカード名が書かれていない《高等儀式術》も回収可能。
儀式モンスターと専用の儀式魔法を簡単に調達できるパワーカード。
《神光の宣告者》を倒したと思ったらこれでまた召喚されたでござる。

影霊衣」の台頭の影響で2015年1月1日付けで制限カードとなったが、2017年7月1日の改訂では準制限に緩和された。


儀式の下準備
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから儀式魔法カード1枚を選び、
さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。
そのカード2枚を手札に加える。

デッキから儀式魔法、それにカード名が記された儀式モンスターをデッキ・墓地から計2枚手札に加える。
こちらも《儀式の準備》同様、《神光の宣告者》と儀式魔法を一度に手札に加えられるので非常に強力。
《高等儀式術》ではなく、《宣告者の預言》で儀式召喚するなら、ぜひフル投入しよう。


  • サイバー・エンジェル
GXARC-V天上院明日香が使用した天使族の儀式テーマ。
《宣告者の預言》でも触れた通り、このカードとかみ合いが良い。

さらに、専用儀式魔法の《機械天使の儀式》は、墓地から除外することで天使族モンスターが破壊される際の身代わりにできる。
万一《神光の宣告者》がカウンターされた場合でもフィールドに維持できる。

様々な面から恐ろしく相性がいいため、よく混合デッキが組まれている。


  • ドライトロン
微妙な評価だった《崇高なる宣告者》を大会環境へ殴り込みが出来るレベルまで押し上げた立役者。
ドライトロンは機械族であるが、上記のサイバー・エンジェルとも相性が良いので混合デッキにすれば手札コストを確保する事が可能。
種族が機械族に偏りがちなので、出しやすいリンクモンスターである《ユニオン・キャリアー》の効果で《イーバ》を装備させて攻撃力を2000にして崇高なる宣告者のリリースコストに使い、《イーバ》の効果で2枚まで手札コストを確保する動きも可能なのが強み。

問題児。
1ターンに1度とはいえいかなる方法で墓地へ送られてもフィールドor墓地の天使族・光属性を2体まで除外する事で、その数だけデッキから《イーバ》以外のレベル2以下天使族・光属性をサーチできる。
宣告者だけで見ても「宣告者の神巫」や「朱光の宣告者」をサーチでき、《神光の宣告者》の手札コストにするならステータスは関係ないため《時械巫女》など墓地で効果を発動できるカードをサーチしてコストにしてしまっても良い。
コストでも効果でもトリガーするため《リンクリボー》などのリンク素材や《ユニオン・キャリアー》で装備化してからの墓地送り、果ては《永遠の淑女ベアトリーチェ》で相手ターンにも発動して手札コストを確保…と頭の痛い問題ばかりを起こしたため、TCGでは22/02/07で禁止カードに指定される事になった。
これが無制限カードで使えるマスターデュエル環境はTCG勢にはどう映ったのだろうか


  • 祝福の教会-リチューアル・チャーチ
主に「サイバー・エンジェル」をサポートするためのカード。
手札の魔法を捨てることで、光属性の儀式モンスターか、儀式魔法をサーチする。
また、墓地の魔法を任意の枚数デッキに戻すことで、その枚数と同じレベルを持つ光属性・天使族モンスターを蘇生できる。

手札の儀式魔法を捨てられるので、《儀式の準備》を無駄なく使用できたり、「機械天使の儀式」を墓地に落として破壊を牽制できる。
蘇生効果も相性がよく、チューナーの「朱光の宣告者」、「オネスト」、「虹光の宣告者」を使いまわせるようになる。
このカードを投入するなら「成金ゴブリン」や「チキンレース」でデッキ内の魔法を水増ししておくのが無難。


  • 儀式魔人リリーサー
儀式魔人の一体。このカードをリリースして儀式モンスターを召喚した場合、相手は一切の特殊召喚が行えなくなる。
つまりこのカードを使って《神光の宣告者》を召喚した場合、相手は魔法&罠&効果モンスターを封じられ、更に上記のチェーンに乗らない特殊召喚すら行えなくなると言う極めて過酷な条件で戦わなけばならなくなる。

ただし【ドラグーンビート】での《クラウソラスの影霊衣》との併用が仇となり、2020年4月1日の改訂で禁止カードとなってしまった。


天使をドローしたら追加でドロー可能。コスト確保に役立つ。
あと、かわいい。


  • マスター・ヒュペリオン
代行者(遊戯王OCG)を活用する場合セットで採用される。
このデッキに不足しがちな除去を補いやがる。天使だけど相手からすれば悪魔。


  • 逆転の女神
★6通常天使。高等儀式術に対応。ふつくしい上に、拳銃の撃鉄も止められる頑丈さも併せ持つ。


  • 一族の結束
自分の墓地のモンスターカードの種族が一種類ならフィールド上のその種族のモンスターの攻撃力が800ポイントアップする永続魔法。
種族統一であること前提だが宣告者や《光神テテュス》の効果の関係上無理なくいれることのできるカード。
宣告者の攻撃力が2600まであがり上級モンスターにも十分対応できる攻撃力となる。
ただし結束自体が永続魔法であり割られやすく、《光神テテュス》の効果の邪魔にもなるため複数積むのではなくデッキの隠し味として1枚入れる程度が無難である。


レベル3悪魔族をリクルート出来る可愛い子ちゃん。自身のレベルも3なので合計してピッタリ6でリリースをまかなえる。
《儀式魔人リリーサー》を連れてくれば一方的に特殊召喚を封じ込めて、更なるクソゲーを提供出来る。
ただしリクルート先とあわせて悪魔族のため、手札に来ても《神光の宣告者》の効果コストに出来ない点に注意。


自分フィールド上に表側表示で天使族モンスターが存在するときにその攻撃力と守備力を400ポイントアップする効果と自身が攻撃対象にならない効果を持つ天使。
種族が天使族なだけあって宣告者や《光神テテュス》と無理なく共存できる。あと可愛い。
一見すると上記の一族の結束の下位互換だが、このカードは天使族のモンスターカードであるため《光神テテュス》の効果の邪魔をせず、破壊耐性もあるため一概に下位互換とは言えない。
第一可愛いのだよ、この天使っ娘は。
それとタグを見てもらえば分かるが宣告者はフリーで異様に嫌われる。
それはもう宣告者って分かった瞬間『やっべ今日小テストなのに勉強してねぇ』と朝礼が始まる直前に気付いた顔ぐらい歪める奴もいるぐらいに(もちろん大会は別だが)。
まぁ理由はここまで見てるのなら分かるだろうから割愛するが兎に角このカードはフリーでは忌み嫌われている、だからフレイヤが必要なのだ。
想像してみてくれ、フィールド上にガッチガチの憎き宣告者のその横に攻守僅か100のフレイヤが健気に頑張ってるその姿を……実に愛らしいだろう?
まあ要するに友達とやるときやフリーで宣告者使うときはこういった緩衝材がわりのアイドルカードを入れるのがオススメってことだ。それに可愛いしな。



【余談】


「私のフィールドには《神光の宣告者》、クリスティア、そしてお触れ。少年、これが絶望だ」

「それはどうかな?俺は墓地からトラップ発動!」

最高クラスの対策カードが登場。その名は《ブレイクスルー・スキル》。
このカード、墓地から発動する場合は「フィールドの罠カード」を無効にするお触れをスルー出来る上に、
「カードの発動」を介さず直接「効果の発動」をする為、「カードの発動」を無効にする《神光の宣告者》では無効に出来ない。

《神光の宣告者》を止めて除去撃つなり、クリスティアを止めて大量展開するなりやりたい放題できる。
しかも、他の対策カードと違ってかなり汎用性が高い。
このカードの登場で、《神光の宣告者》も以前ほどの猛威を振るえなくなっている。


長らく漫画・アニメには登場していなかったが、先述の通りなんと「OCGストラクチャーズ」でライト月子が使用。
単行本の裏表紙に載っているので、まさかと思った読者もいたことだろう。

第1巻付録の《宣告者の神巫》とは非常に相性がよく、その宣伝のためではあるが、このようなガチガチのカウンター効果を持ったモンスターが漫画に出てくるのはプレイヤーにとって(持ち主の描写も含めて)衝撃的な事態となった。


「速攻魔法 追記・修正を発動!」
「手札の天使切って無効にしますね^^」
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最終更新:2025年04月05日 23:06