蕾禍(遊戯王OCG)

登録日:2024/06/02 Sun 23:30:00
更新日:2025/04/21 Mon 21:11:22
所要時間:約 25 分で読めます







禍に芽吹く異形の蕾

死の淵より返り咲く

蕾禍




蕾禍(ライカ)』とは、カードゲーム『遊戯王OCG』に登場するカードカテゴリである。
登場は第12期パック「LEGACY OF DESTRUCTION」。


概要

前々からちょくちょく登場していた「植物昆虫族の混成で使える効果や、それを前提とする効果を持つカード」を文字通りテーマに取り入れ、そこに爬虫類族も加える事によって「植物・昆虫・爬虫類族の三種族混成デッキとして動く」というテーマ。
要するに鉄獣戦線(トライブリゲード)の亜種みたいなテーマで、対応する三種族そのものをサポートするカードデザイン、主力がリンクモンスターという所も鉄獣とそっくり。
鉄獣と同じく「三種族のいずれかを主力とするテーマやカード」であれば組み合わせやすいカードが多く、やはり件の鉄獣と同じように混成や一部出張も容易なテーマとなっている。
なお、後述するエースモンスターの特徴や、リンクモンスターの英語名が「同じ頭文字で韻を踏む」という点も鉄獣に似ている。

件のテーマと比べるとあちらが過去にやりすぎたという反省もあってか制約は重めだが、召喚権を使わずに手札から簡単に出せるカードも多いので、召喚権が余りがちだったり通常召喚が展開の要となるようなテーマと相性がいい。
墓地肥やしと除外コストを多用する点からリソース消費も激しいが、それに見合う優秀な効果を保有するカードも多い。
また、主力になるリンクモンスターは共通効果で自己蘇生を行えるので、一度主力を倒されても墓地にさえいれば前線を維持し続けたり効果の再発動を狙える。
これらの特性を考慮しながらうまく組み合わせる事で、既存の植物・昆虫・爬虫類のテーマの潤滑油となってくれるポテンシャルを秘めている。デッキビルダーの腕が問われるテーマと言えよう。

所属するモンスターの見た目は「鎧武者+妖怪」といった感じ。
合戦場跡に根を張りツタを伸ばす不気味な黒い植物と、そのツタに寄生されたりツタそのものが変異して生まれたと思わしい様々なあやかし達がメイン。
それを示すかのように彼らの身体は黒いツタが巻き付いていたり、ツタが絡み合って構成されていたりする。
そんな彼らは荒野に転がる鎧や武具を身に着け、武者や忍の姿を真似ている模様。寄生植物のグロテスクさと和風なデザインが入り交じる、格好良さと不気味さを兼ねるテーマである。

もう一つのモチーフは、三つの種族にちなんで植物・爬虫類(両生類)・虫。
日本に古くから存在する種をモチーフとするものもあれば、ペット目的で輸入されたであろう外来生物由来のモンスターも存在する。

英語名は「Ragnaraika(ラグナライカ)」。
元のテーマ名を維持しつつ、北欧神話における破滅や終焉を意味する「ラグナロク」を合わせた造語となっている。


カード性能

以降のカード解説では、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを「三種族」と呼称する。

下級モンスター

蕾禍ノ毬首(ライカノマリコウベ)
効果モンスター
星1/地属性/植物族/攻 0/守 0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
「蕾禍ノ毬首」以外の自分のデッキ・除外状態の「蕾禍」カードを2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
その後、自分の手札を1枚選んで除外する。
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。

絡み合う黒いツタと、その先に実る発光する頭蓋骨のような見た目の果実というモンスター。その姿はまるで敗死した兵達が変じた人魂が如し。
おそらく、これが「蕾禍」という存在の根幹を成すモノであり、同時に様々なあやかし達の幼体めいたモノなのだろう。
マスターデュエルに存在するアイコンの説明文でも、「呪いの元凶となる光る種子」と紹介されている。
こんなナリだが種族はアンデットではなく植物。

(1)は手札の三種族モンスターのうちいずれかを墓地に送り、自身を特殊召喚するもので、そこから続けて(2)を発動するという感じ。
自身の着地成功と共に発動する(2)を用い、デッキもしくは除外ゾーンより蕾禍を持ってくる事が出来る。

サーチ効果は発動後に1枚のハンド除外というデメリットがあるものの、蕾禍カードならなんでも持ってこれる上に2枚サーチなので、止められなければ大きなアドとなる。
除外効果についても《蕾禍ノ矢筈天牛》や《蕾禍ノ姫邪眼》の効果の布陣になるので、状況によってはむしろメリットとなる。
ただし発動後は特殊召喚可能対象に制限がつくので要注意。

総じて、蕾禍における始動札にしてメインエンジンとも言えるカード。
まずはこのカードをいかにして最初に握るか、いかにして場に出すかが求められる。
レベル1なので《ワン・フォー・ワン》、植物なので《アロマセラフィ-ジャスミン》や《ローンファイア・ブロッサム》に対応しているのが強み。

元ネタはおそらく「イガクサ」、または「キンギョソウ」。
名前に「毬」とある点はイガクサの漢字表記である「毬草」、ドクロの見た目は枯れたキンギョソウの実がドクロのような不気味な風貌になる点からと思われる。

蕾禍ノ矢筈天牛(ライカノヤハズカミキリ)
効果モンスター
星3/光属性/昆虫族/攻1500/守 0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分の除外状態の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体をデッキの一番下に戻し、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが「蕾禍」LモンスターのL素材として墓地へ送られた場合、「蕾禍ノ矢筈天牛」を除く、自分の墓地のレベル4以下の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

黄昏時の戦場跡を背景に、鞘より脱いた刀を構える足軽のような姿の虫。

蕾禍が持つ「コスト・デメリットによる除外」で減ってしまったデッキをある程度回復しつつ、さらなる展開の要となる一枚。
除外状態の三種族をデッキに戻して特殊召喚出来る効果と、自身が蕾禍リンクの素材になると墓地から同名以外の三種族モンスターを蘇生可能。
墓地と除外ゾーンのリソース状況によっては、一気に様々なモンスターを展開できる便利な効果を持つ。

除外コストに困らない蕾禍においては簡単に出せる上に、リソースの回復にもつながる点はとても優秀。
このモンスターの効果を用いて複数体のモンスターを揃えた後、大型の蕾禍リンクを立てていきたい。

元ネタは「カミキリムシ」。
その名の通りヤハズカミキリというカミキリムシ科の虫が存在し、翅の形が矢筈に似ている事からそう名付けられたとの事。

蕾禍ノ鎧石竜(ライカノヨロイトカゲ)
効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻 0/守2300
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分の墓地の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):手札から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を捨て、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻す。

ツタによって作られたサブアームで大砲を担ぐ、四足歩行の巨大なトカゲ。
ヨロイトカゲの名の通り、頑丈な鱗と鎧で全身を守っている。

墓地リソースを削る事によって自身を特殊召喚出来るレベル4。
《蕾禍ノ毬首》の手札効果コストにした三種族モンスターなどを用いてモンスターの頭数を増やせる。
除外したカードは《蕾禍ノ矢筈天牛》でデッキに戻せる為、《蕾禍ノ毬首》のサーチ効果で共々に持ってくる優先候補。

また、三種族以外の相手モンスターをバウンスする効果も持っており、相手の使用するデッキにもよるが破壊耐性持ちを退かす事ができる。
手札コストは除外素材に出来る三種族をなるべく用いよう。

三種族モンスターを除外コストとするので蕾禍はもちろんの事、三種族主体かつ墓地にそれらが溜まりやすいテーマであれば容易に出張可能。
《キングレムリン》や《溟界の蛇睡蓮》でサーチ可能な爬虫類族である事や、非常にゆるい特殊召喚条件から溟界の様な爬虫類族テーマとは特に相性がいい。
エクシーズ素材に最適なレベル4という所もポイント。
難点を挙げるとするなら、蕾禍モンスターの中でも特に手札消費が激しい効果であるという所だろうか。

元ネタは「ヨロイトカゲ」。
ヨロイトカゲはアフリカ原産のトカゲの仲間で、体中に強固かつ鋭い鱗をまとっている。
その竜のような見た目からペットとしての人気も高く、日本にも愛好家が多くいるという。

蕾禍ノ姫邪眼(ライカノヒメジャノメ)
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
手札から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが手札・墓地から除外された場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの種族の種類の数だけ自分はドローする。

鉄扇を持つミニスカ着物の少女。
その顔には目隠しをしており、どの様な目をしているかは定かではない。
背中には目を思わせる紋様の浮かぶ翅が生えており、荒野を踊るように飛び回っているようだ。

「INFINITE FORBIDDEN」で追加された二枚目のレベル4蕾禍。
手札消費の激しい蕾禍が求めていたドローソースとなるカード。

(1)は蕾禍特有の特殊召喚。自身を捨てることで手札内の三種族モンスターを特殊召喚する事が出来る。
召喚権を使わずに展開をしつつ、自らを墓地送りにすることで、後半の効果の準備を整える。

(2)は手札・墓地のこのカードの除外をトリガーとして発動するドロー効果。
エンドフェイズ時に場の種族を参照し、三種族に属する種族数に応じてドローを行う。
最高で3枚ドロー可能なので、消費した手札をこれで回復したい。
除外トリガーは《蕾禍ノ鎧石竜》か《蕾禍ノ毬首》、《蕾禍ノ御拝神主》の効果コストがおすすめ。
特に《蕾禍ノ毬首》で持ってきたと同時に除外し、それを《蕾禍ノ矢筈天牛》で戻せばエンドフェイズ時にドロー効果が予約された状態で場にモンスターを出せる。

昆虫族かつ特殊召喚補助が可能、そして墓地除外をきっかけとするドロー補助から、こちらは蕾禍モンスターの中でも昆虫族テーマと相性がいい。
《ジャイアントワーム》・《デビルドーザー》・《樹冠の甲帝ベアグラム》の除外コストに用いても最低1ドローを狙えるし、テーマ単位ならレベル4主体の蟲惑魔や《騎甲虫アームド・ホーン》を擁するビートルーパーあたりが好相性。

元ネタは「ヒメジャノメ」。
ヒメジャノメはタテハチョウ科ジャノメチョウの一種で、その名の通り目を思わせる模様を翅を持つ。
イネ科が餌であるが故に稲への食害を起こすことがある、なんとも農家泣かせな蝶でもある。


リンクモンスター

このテーマの主力となるモンスター。全てのリンクモンスターが以下の共通効果を持つ。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。
この効果のお陰で、戦闘破壊されても返しのターンで場の三種族を利用して蘇生したり、展開中にリンク素材にする等で墓地にいったこれらを再び蘇生して場の頭数を揃えたりと、様々な活用が出来る。
蕾禍はリンクモンスターのこの効果で戦線維持が容易なので、一方的に殴り負けるという事を防ぎやすい。
ただし、《蕾禍ノ武者髑髏》以外のリンクはこの蘇生効果を使用すると、以降の展開に三種族縛りが付き、《蕾禍ノ武者髑髏》は効果自体を使うと同様の縛りが発生する。
自己蘇生効果を使うとこの縛りにて展開に制約が発生してしまう点も考慮しておこう。


蕾禍ノ武者髑髏(ライカノムシャドクロ)
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク2/炎属性/植物族/攻1600
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
(1):自分の墓地の「蕾禍」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):(蕾禍リンクの共通効果)

《蕾禍ノ毬首》が成長し、合戦場に転がる鎧や骸に寄生したと思われる姿。
ドクロの実を顔代わりとし、朽ちた鎧をツタで繋ぎ、骨とツタを編み合わせて四肢を構築したその姿は、まさしく戦場に現れた武者の亡霊が如し。

リンク2にして蕾禍の大型を立てる為の布石。
(1)の効果で蕾禍モンスターを釣り上げ、続けてリンク3にしていくのが主な用途となる。

《蕾禍ノ毬首》の初動パターンなら、持ってきた《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ鎧石竜》ですぐにこいつを作れる。
続けて墓地の素材にした蕾禍モンスターを蘇生すればリンク3の三種族or《蕾禍ノ御拝神主》か《蕾禍ノ玄神憑月》、《蕾禍ノ矢筈天牛》のリンク素材時効果を合わせるとリンク4の三種族や《蕾禍ノ鎖蛇巳》まで繋げられる。
蕾禍での展開はまずはこのモンスターを立てる事が重要。これの効果をとにかく通していきたい。

元ネタは《蕾禍ノ毬首》と同じく「イガクサ」もしくは「キンギョソウ」。
大きな骸骨の武者という姿は文字通りの餓者髑髏(がしゃどくろ)であり、植物族というよりもアンデット族に相応しい姿をしている。
また、この姿は《蕾禍ノ毬首》が種を蒔く為の姿でもあるようで、設定画では背中のツタから種子を放つという記述がある。
人型を取って彷徨い、生育にふさわしい場所を見つけたらそこで次代の種を蒔くという事だろうか。

蕾禍ノ御拝神主(ライカノオオガミヌシ)
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク3/風属性/昆虫族/攻2300
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体を除外して発動できる。
デッキから「蕾禍」罠カード1枚を手札に加える。
(2):(蕾禍リンクの共通効果)
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。

夜明けの合戦場跡にて、大鎌を持つ四ツ足の鎧武者。

固有効果は蕾禍罠のサーチ。
サーチ可能カードは後述の万能除去と墓地除外持ちの罠モンスター。状況に合わせて使い分けよう。
除外コストは2枚と多めだが、《蕾禍ノ姫邪眼》をコストに使えば損失は回復可能。《蕾禍ノ矢筈天牛》で除外カードを戻してもいい。
ステータスはそこそこなので、サーチした罠を活かす為に他の蕾禍リンクを並べていきたい。

《熾天蝶》や《アティプスの蟲惑魔》と並ぶ、三体目の汎用性の高めな昆虫族リンク3という点がこのカードの強み。
除去カードを能動的に用意できる為、出張要員としても便利。
特に「フリチェ除去の通常罠を持ってこれる」という所が蟲惑魔と噛み合うので、最低限の蕾禍出張でもデッキの強度が増す。
それを抜きにしても汎用性の高い効果なので、三種族メインのテーマにとりあえずで入る1枚となっている。

元ネタは「カマキリ」。
カマキリは獲物を狙う際に腕を胸前に置く様な構えを取り、その姿がまるで拝んでいるように見えるため「おがみ虫」と呼ばれている。
英語でも「praying mantis(祈りを捧げる虫)」という別名がある。

蕾禍ノ玄神憑月(ライカノクロカミツキ)
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク3/水属性/爬虫類族/攻2600
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地からモンスターを2体まで除外し、その数だけ相手フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):(蕾禍リンクの共通効果)
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。

紺色の鎧を纏う、巨体を誇る亀の鎧武者。

固有効果は魔法・罠の除去。
コスト条件は《蕾禍ノ御拝神主》と同じ墓地のカードで、あちらが実質的なモンスター除去ならこちらは魔法・罠を担当。
地味に除外する枚数を選べるので、コスト状況に応じて使い分ける事が可能。除外枚数が2枚なら相手の場も2枚割れるので、ペンデュラムテーマや永続魔法・罠を多用するデッキに強い。

こちらも汎用性の高い爬虫類族リンク3なのがウリ。
墓地にたくさん爬虫類族が落ちる溟界、展開中に爬虫類縛りが発生しがちなエーリアンレプティレスあたりと好相性。

元ネタは「カミツキガメ」。
文字通り鋭い牙によって獲物に噛みつく外来種の亀で、人にもしっかり噛みつく上に生態系を荒らすので駆除対象になることが多い。

蕾禍ノ鎖蛇巳(ライカノクサリガミ)
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク4/炎属性/爬虫類族/攻2900
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの効果を発動した場合に発動できる。
このターン、お互いに手札のモンスターの効果を発動できない。
(2):(蕾禍リンクの共通効果)
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。

鎖鎌を使う半人半蛇の美女。嗜虐的な笑みを浮かべ、鎖鎌を振り回す。

固有効果は相手のモンスター効果発動後に、互いの手札で発動するモンスター効果の禁止。
手札誘発やある程度の手札からの特殊召喚を封印することで、自分の展開を停止させようとする誘発や、相手の展開を阻止出来るようになる。

この効果はこちらにも同じ制約がつくデメリットがあるが、蕾禍モンスターの手札からの特殊召喚はこの制約をくぐり抜けて展開を行える。
ただし、「相手がモンスター効果を発動したら」というトリガーなので、最低一回は効果を通す事だけは覚えておいた方がいい。
また、《蕾禍ノ姫邪眼》だけは効果封印に引っかかる点にも注意。

元ネタは「クサリヘビ」。蛇の姿をした邪神の「夜刀神」も含まれているかもしれない。
クサリヘビ科は強力な出血毒を持つものが多く、噛まれれば激痛と共に激しい出血と患部の溶解、そして全身への侵食で人体に重篤なダメージを与える為、特に危ない蛇とされている。

蕾禍ノ大王鬼牙(ライカノダイオウガ)
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク5/地属性/昆虫族/攻3300
昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手のデッキ・EXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
フィールドのモンスター2体を破壊する。
(2):(蕾禍リンクの共通効果)
このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。

豪奢な鎧を纏う巨躯の武者。身の丈ほどある剣を片手で持ち上げ、戦地を駆ける。

蕾禍の主力にして看板モンスター。リンク数は圧巻の5。加えてこのモンスターのみ素材縛りが三種族限定になっている。
条件はあるがモンスター2体からリンク召喚可能なリンク5は実はこのモンスターが初めて。

固有効果は相手のデッキまたはEXからの特殊召喚に呼応する除去。
対象を取らない破壊である為、「対象に取れない」という耐性持ちでも容赦なく破壊可能。
相手が何かを立てた瞬間にそれを挫いたり、展開中に要となるモンスターを一気に割って動きを止める事が出来る。
場を空けてから3300打点の直接攻撃を通せればかなり気持ちがいいだろう。

ただし、この破壊効果は「必ず場のモンスターを2体破壊する」という点に注意。
もし相手フィールド上にモンスターが1体しか存在しない場合は、《蕾禍ノ大王鬼牙》を含む自陣のカードが自爆してしまうので、慎重に効果を使おう。
また、無効化して破壊するわけではないので召喚・特殊召喚成功時効果は素通りする点も見過ごしてはいけない。

元ネタは「ダイオウヒラタクワガタ」。
ジャワ島周辺に生息する最大クラスのヒラタクワガタで、学名は「Dorcus bucephalus」。
「Bucephalas」は牛の頭を意味する言葉であり、まさしく牛の角を思わせる立派な大アゴを頭に持つ。
アレクサンダー大王の愛馬の名前が「ブケファラス」だった事にもかけて、和名が「ダイオウ」になったとか。

ちなみにだが、色々と似たテーマである鉄獣にもリンク5の大型エースが存在するが、そちらの名前はズバリ《鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusII”》。
偶然か意識したものかは不明だが、同じ言葉に関連する名を持つリンク5(しかもリンクマーカーの向きも全く同じ)という点があちらのエースを思い起こさせる。


魔法・罠カード


蕾禍繚乱狂咲(ライカリョウランクルイザキ)
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの攻撃力・守備力は300アップし、それ以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
(2):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「蕾禍」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
●自分の手札・墓地・除外状態の「蕾禍」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

合戦場跡にて次々と芽吹く《蕾禍ノ毬首》の群れ。
ある株は刀を咥え、ある株は髑髏の実が帯びる鬼火が如し光で地を探る。
幾多の骸と朽ちた武具を糧に成長することで、それらは武者の姿を真似るのだろう。

蕾禍におけるもう一つのメインエンジン。
《蕾禍ノ毬首》とこのカードのいずれかを初動に用意できれば、テーマが持つ優れた展開力を振り回す事ができる。

(1)は三種族モンスターへの攻守強化と、それ以外への攻守低下の永続効果。
実質600の攻守強化となり、地味ながらも戦闘の補助となってくれる。複数枚発動すれば効果は累積するので、最高で実質1800の攻守強化を得られる。
ただし、相手の三種族カードにも攻守強化が及ぶ点と、自身の三種族以外のカードに攻守低下が生じる点だけには注意。

(2)はこのカードの本領とも言えるもので、毎ターン「蕾禍のサーチと手札交換」か「墓地・手札・除外ゾーンの蕾禍の特殊召喚」のいずれかを選んで発動可能。
サーチ・手札交換効果なら《蕾禍ノ毬首》の様な重要なカードをコンスタントにサーチ出来る上に、手札を切る効果でサーチした蕾禍カードをそのまま墓地に落として《蕾禍ノ武者髑髏》で蘇生するという動きも出来る。
一方で特殊召喚効果は、蕾禍特有の除外・手札コストに使った蕾禍モンスターを再度展開出来るこれまた嬉しい効果。
これによってコスト消費をただのアド損にせず、次なる展開に繋げるための起点にすることができる。

兎にも角にも、蕾禍における重要な一枚。
このカードがあるか無いかだけでも快適性が違うので、優先して場に用意しておきたい。

蕾禍大輪首狩舞(ライカダイリンクビカリマイ)
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族Lモンスターの種族の種類の数まで、相手フィールドのカードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このターンに墓地へ送られていないこのカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、
このカードを除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

大鎌を振るい無数の斬撃を放つ《蕾禍ノ御拝神主》。
その風の刃に巻き込まれれば、大輪の血の花と共に首を狩られる事になるだろう。

とても使いやすい除去効果を持つ通常罠。
2種類の破壊効果を使い分けて、相手の場を荒らす事が出来る。

(1)は三種族リンクの種族数に応じて除去対象が増える破壊効果。
最低でも1枚、最高で3枚も相手の場のカードを割れる為、シンプルながらに強力。展開力に秀でる蕾禍なら条件となる三種族リンクを大量に並べるのも簡単。
《蕾禍ノ大王鬼牙》などの持つ除去効果と合わせて使い、相手の場をがら空きにしてやろう。

(2)は墓地除外で発動する効果。
こちらは場の三種族モンスターが破壊された場合、お返しに相手モンスターも破壊し返すというカウンター効果。
墓地にこのカードがあるという事で相手に警戒させつつ、相手の除去に対してリカバリーを行える。

イラストにも描かれている《蕾禍ノ御拝神主》が自身の効果でサーチ可能な為、《蕾禍ノ御拝神主》共々三種族デッキに出張しやすく、効果は非常に便利で使いやすい一枚。
特に「緩い条件の除去が行え、墓地発動効果も持ち、その上で簡単にサーチできる通常罠」であるという点が、後述する蟲惑魔ととにかく噛み合う。


蕾禍ノ曝藤(ライカノサラシフジ)
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(植物族・闇・星4・攻1600/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。
自分フィールドに「蕾禍」Lモンスターが存在する場合、
さらに相手の墓地からカードを2枚まで除外できる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに、このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
自分の墓地・除外状態の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター2体をデッキに戻し、
このカードを自分フィールドにセットする。

沢山の頭蓋骨が絡まった藤の木。名前の由来は「晒し首」+「藤」と言った所か。冠言葉である「蕾禍」も鑑みると「野晒し」も含んでいるかもしれない。

「RAGE OF ABYSS」で登場した永続罠にして罠モンスター

(1)の効果は発動後に自身を通常モンスターとして特殊召喚しつつ、その際に自分の場に蕾禍リンクモンスターが居れば相手の墓地のカードを2枚まで除外出来る。
フリーチェーンのため相手の墓地利用を妨害することが可能で、効果処理時に除外するカードを選ぶのでチェーンして逃げられた場合でも他のカードを除外する事が可能。
蕾禍リンクモンスターが居ない場合でも壁やリンク素材、蕾禍リンクモンスターの自己再生のコストなどに使う事も出来る。

(2)の効果は互いのエンドフェイズに墓地・除外状態の三種族の2体をデッキに戻す事で自身を再セットする効果。
コストこそかかるがこの手のカードにありがちな除外デメリットが存在しないため、コストさえ捻出出来れば繰り返し使う事が出来る。

ただし、罠カード故の遅さがある上にボードアドバンテージを取れる効果でもないのが難点。
《蕾禍ノ御拝神主》の効果でサーチ出来るが、同じくサーチ可能な《蕾禍大輪首狩舞》の方が使いやすいのもあって採用は難しい。
入れるのであればピン挿し、もしくはマッチ戦にて墓地を多用するテーマとの2戦目以降でサイドデッキから投入する、と言う形がベターか。


相性の良いカード

鉄獣と同じく、テーマに含まれる三種族のカードと組み合わせやすい。
カード数が少ない点と緩めの効果条件から、他の優秀な三種族カードと合わせて使うというのがこのテーマの目的だと思われる。

蕾禍のマブダチその1。頑丈な甲殻の鎧を纏う、昆虫の騎士団。
墓地除外によって効果を発動する《騎甲虫アサルト・ローラー》、《騎甲虫アームド・ホーン》、《騎甲虫空殺舞隊》などの存在から、除外コストの回収を得意とする蕾禍とはベストマッチ。
蕾禍モンスターをコストで除外してから《蕾禍繚乱狂咲》で吊り上げたり、除外されたカードは《蕾禍ノ矢筈天牛》の特殊召喚の足がかりにしてもいい。《蕾禍ノ姫邪眼》を除外コストにすれば融合や特殊召喚で減ってしまった手札もモリモリ回復する。
ビートルーパーのリンクモンスターが持つ「昆虫族しか出せない」というデメリット効果の中でも、便利な効果持ちの《蕾禍ノ大王鬼牙》や《蕾禍ノ御拝神主》は出すことができるという点はありがたい。
なによりも騎士と武者、和洋折衷の連合軍は色んな意味でロマン全開。決闘者が心に秘めた内なる小学男児が、巨大カブトの騎士と巨大クワガタの武者のコンビネーションに歓声を上げるかもしれない。

蕾禍のマブダチその2。植物・昆虫混成の美少女に擬態したバケモノテーマ。
「リンク召喚の為にもっと展開したい」、「落とし穴以外の除去手段が欲しいし、セラの効果の為には発動しやすい通常罠がありがたい」、「低めの打点を補いたい」という、蟲惑魔が欲しがっていたもの全てを蕾禍が持っている。
なんといっても一番の強みは《蕾禍ノ御拝神主》と《蕾禍大輪首狩舞》の存在。「蟲惑魔の展開ルートで出てくる昆虫族リンク」と「フリチェで撃てる除去効果の通常罠」は彼女らが獲物以上にヨダレを垂らして求めていたモノ。
簡単に出せて簡単に撃てる、そしてセラの効果条件になるので別の蟲惑魔を展開していけると、非常に相性がいい。それ以外にもエクシーズ素材にできるレベル4が含まれている点や、低めの打点を補助する《蕾禍繚乱狂咲》の存在も大きい。
さらにトリオン等は通常召喚をトリガーとしてサーチや展開を行うので、デザインからして召喚権を使わない蕾禍とはお互いに展開リソースを食い合わない。それぞれの展開ルートを交互に入り混ぜて場を整えられる点もかなり便利。
森にやってきた新たな仲間たちを彼女達も大歓迎で迎え入れるだろう。その後は人喰い生物が食い漁った犠牲者へ怪植物が寄生し、新たな妖怪として成長していくという世にもおぞましいコラボが繰り広げられる事になるが。

蕾禍のマブダチその3。黒い泥から現れる、冥府の蛇神。
墓地へカードをたくさん落とすデザインと、レベル4爬虫類族である《蕾禍ノ鎧石竜》の存在が好相性。墓地に送った溟界モンスターをコストに石竜を出してエクシーズやリンクを狙える。
溟界は《黎溟界闢》から一気に大展開を行える為、蕾禍の大型リンクモンスターを出しやすいという所も強み。上手いこと回せば自身の場が大型で埋まる。
爬虫類族オンリー縛り発生中の場合でも《蕾禍ノ玄神憑月》と《蕾禍ノ鎖蛇巳》は問題なく出せるので、相手の手札効果封じや魔法・罠除去による妨害を行えるのもウリ。
揃って爆発的な展開能力を持つテーマなので、リンクやエクシーズをガンガン作って制圧を狙っていける。
ちなみにだが、両テーマは「黒い不定形のナニカが変じた存在」という酷似したモチーフとなっている。もしかしたら双方関係のあるテーマなのだろうか?

悪政打倒の為、革命の名の下に起するハチの兵団。
既存エースおよびOCGでの追加エースがそれぞれ「自身の墓地の大量除外」と「除外カードの数に応じた全体除去」という効果を持ち、除外されても再利用が容易な蕾禍との相性は良好。
墓地に落とした《蕾禍ノ姫邪眼》を除外すればドロー加速も狙える上に、わざと除外ゾーンに飛ばしておいた蕾禍モンスターを《蕾禍繚乱狂咲》で回収し直すのも可能。
下級も昆虫族起点の1枚初動が多く、安定した展開を狙える。出張しやすい《B・F-毒針のニードル》、《B・F-早撃ちのアルバレスト》、《B・F-必中のピン》辺りを蕾禍デッキに組み込むという形でも良し。

寄生体を操り星を侵食する、宇宙からの襲撃者。なんだかんだで息の長い古参テーマの一つ。
緩い条件でAカウンターを生成できる《エーリアン・バスター》をリンク素材にし、相手ターンに強烈な妨害を行える《宇宙鋏ゼロオル》+《惑星汚染ウイルス》のコンボを狙える。
一部リンクモンスターの素材指定の都合から爬虫類族寄りの構築になりがちなので、上記の溟界も混ぜると回しやすくなるだろう。

桜花の咲き誇る霊樹と、それより生まれる蔦や種の化身たち。
リンク召喚を重視した植物族テーマという時点でも蕾禍との相性は抜群。向こう側の展開には種族制限がなく、その上でテーマ内モンスターは全て植物族なので蕾禍の三種族縛りにも対応。
どちらもリンク数を稼ぐ事に秀でている為、力を合わせれば一気に大型リンクモンスターを作っていける。
また、サンアバロン側からも《蕾禍ノ武者髑髏》が「緩い条件で出せる植物族リンク2」という要素から有難られているとか。

  • ナーガ
邪悪な笑みを浮かべる蛇王。古参カードの一つ。
爬虫類族なので蕾禍と組み合わせる事ができ、蕾禍リンクが持つ蘇生効果のコストに使えばデッキから別の蕾禍や三種族モンスターを出せる。
実は蕾禍情報が解禁される少し前にトーナメントパックにこのカードが収録された為、「ナーガそのもののリメイクか、これと相性のいいテーマが出るのではないか」と予測されていた。
蘇生効果コストとして最適で実際相性は良く、公式としても狙ったものと思われる。

  • 樹冠の甲帝ベアグラム
植物族か昆虫族を3体除外する事で出せる大型。蕾禍ならコストを稼ぎやすく、除外しても一切無駄にならない。
魔法・罠に対するモンスター効果発動を禁止する永続効果と、植物族と昆虫族以外を全て破壊する全体除去が強み。
全体除去効果使用時に、爬虫類族蕾禍だけは被害を受ける点に注意。

過去には禁止経験もある毛玉。
墓地の植物族を除外することで自身のレベルを上げつつ自己蘇生を行える。
《蕾禍ノ毬首》をコストにして蘇生し、リンク素材にしたりシンクロを狙っていこう。

  • ローンファイア・ブロッサム
自身を含む場の植物族をリリースする事で、デッキ内のほぼすべての植物族に触る事ができる花火。
こいつから《蕾禍ノ毬首》を持ってこれるので、初動候補としても最適。

  • 竜咬蟲
スポーアと同じく墓地の昆虫族を除外するとレベルが上がるチューナー。
召喚時にレベル4以下の昆虫族を出す効果もあるので、《蕾禍ノ姫邪眼》でレベル8、《蕾禍ノ矢筈天牛》でレベル6シンクロを出せる。

  • 共振虫
墓地から除外されるとレベル5以上の昆虫族をサーチできる鈴虫。
ガンガン除外する蕾禍なら簡単に効果発動を狙う事ができる為、昆虫族の壊獣やベアグラムを手札に呼び込める。

  • ギガプラント
アキさんが幼少期に超能力で実体化させて大変なことになった原因。「デュアルモンスターで最も強いカードは?」と言われるとアナザー・ネオスと並んで名前が挙がるであろう一枚。
手札か墓地の植物・昆虫を特殊召喚するというシンプルながら強力な効果を持ち、かつての植物デッキの主軸として活躍していた。
蕾禍は召喚権をあまり使わないのでギガプラントの再召喚に回しやすく、相性は悪くない。

  • 円喚師フェアリ
巨大なゴーレムとキノコ人間の友達を持つ妖精さん。
自分もしくは相手の墓地に植物・昆虫が存在すれば手札から特殊召喚できる効果をもち、墓地肥やしが得意な蕾禍では簡単に条件を満たせる。
蕾禍特有の三種族縛り発生中では出せるシンクロモンスターが少々限られる点にだけ注意。

融合次元より現れた人喰い植物出張コンビ。手軽に二体が場に揃い、そこに加えて融合までサーチできるスグレモノ。
《簡易融合》や《簡素融合》でリンク素材の頭数を増やしても良し、これらを素材に融合して除去と戦闘能力を併せ持つ《捕食植物キメラフレシア》などを出しても良しとアドリブが効く。


弱点

墓地・除外メタ

このテーマの一番の弱点にして、どうしても補いきれない部分。
墓地送りと除外を多用する都合上、相手に墓地利用封じや除外封じを行われると一気に動きが鈍る。
アーティファクト-ロンギヌス》を投げられたら除外コストを支払えなくなり、《深淵に潜む者》が立てばLモンスターが自己蘇生不能になる。

テーマ単位で苦手な相手はまず【エクソシスター】。
墓地からカードが離れる事を許さず、一度でもそれを行えば蘇生メタや墓地封じ持ちの強力なエクシーズが次々と現れてこちらを咎めてくる。
高潔な聖職者が合戦場跡へ弔いに来てくれるのは有り難い事かもしれないが、屍を糧に生育する蕾禍達からすればたまったものではないだろう。
墓守】も墓地を封印されてしまうのでかなりきつい。墓守以外のモンスターの墓地効果を無効化し、《王家の眠る谷-ネクロバレー》を除去から守る《墓守の祈祷師》は天敵と言える。

コストの激しさ

このテーマにおいて、効果発動の為に手札を捨てたり墓地を除外するのは当たり前レベル。
特に手札は特殊召喚も込みでガンガン減っていくので、考えなしに展開するとあっという間にハンドレス状態。この状況下で笑顔になれるのはどっかの満足集団くらいである。
《蕾禍ノ姫邪眼》などで回復できるとはいえ、消費の激しさとそこから来る息切れには気をつけよう。

三種族以外とは合わないテーマデザイン

三種族には非常に嬉しい効果を持つが、その分「それ以外の種族」とはとにかく相性が悪い。
効果使用後は三種族しか出せなくなるカードが多いので、必然的にそれ以外の種族のカードが抜けていくかそもそも入れ辛くなる。
魔法・罠や手札誘発以外の汎用カードが使いにくくなるという点には留意しよう。




追記・修正は身体にツタを巻き付けながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 昆虫族
  • 植物族
  • 爬虫類族
  • 鎧武者
  • 亡霊
  • 和風
  • 墓地利用
  • 除外
  • LEGACY OF DESTRUCTION
  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王
  • 妖怪
  • 蕾禍
  • 自己蘇生
  • 遊戯王OCGデッキ項目
  • 遊戯王OCGカテゴリ項目
  • リンクモンスター
最終更新:2025年04月21日 21:11