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ヨロイ元帥

登録日:2026/04/13 Mon 21:30:00
更新日:2026/08/17 Mon 12:48:46
所要時間:約 19 分で読めます





「俺の名は、デーストロン大幹部…ヨロイ元帥だ!」




ヨロイ元帥とは『仮面ライダーV3』の登場人物である。
主役のV3よりもライダーマンとの強い因縁を持ち、結城丈二を語る上で避けて通れない存在といっても過言ではない。

本格的な着任は41話だが謎のシルエットという形で40話から姿を見せており、最後通牒を突きつけられて焦るツバサ大僧正を背後からピンポンダッシュで煽る地味な嫌がらせをしている。

(演:中村文弥)





【概要】


デストロン最後の4代目大幹部。
結託部族・ヨロイ一族の長で、裏切り者は決して許さない狡猾な支配者。
一族の名に相応しく赤銅色の鎧と節足のような意匠が左右に伸びた兜に身を包み左手を鉄球で武装しているが、戦士のような外見とは裏腹に内面は猜疑心の塊で、自己保身のためならあらゆる手段を厭わない。
「結果が全てだ」を信条とし、僅かでも命令に背く気配を見せれば恐怖と死を持って服従させる。
その作戦も冷酷を通り越して卑劣な謀略が多く、デストロン幹部の中でも群を抜いて残忍。
直接姿を現さない時は炎のシルエットとして自身の意思を伝えるが、部下にとっては大抵ロクな通達ではない。

優秀な科学者で大幹部候補の筆頭であった結城丈二が自身の地位を脅かす事を恐れ、裏切りの冤罪をでっち上げ他の最高幹部や首領を言いくるめて裁判にかけ、硫酸プールで全身を溶かす処刑で嬲り殺しを画策するなど、残虐にして陰湿な男。
「つまらん研究などやめてしまえ!」と当てつけるように結城の科学者チームの研究物を叩き壊すなど、自分の立身出世に邪魔な物は組織に有益であろうが貶め毀損し破壊する文字通り自己中心的な人物である。


しかし、一息に殺さないサディストぶりが災いし、辛くも生き延びた結城丈二はライダーマンとして反旗を翻す。
ヨロイ元帥への復讐を胸に、されどデストロンは善良な組織であると信じたまま。

この冷酷無比な大幹部の登場によってデストロンの総攻撃は激しさを増し、戦いは新たな局面へ。
そして、復讐の鬼は第4の男へと生まれ変わる。

設定ではモンゴルの奥地で生まれ、かのジンギスカン(チンギスハン)の血を引く征服者の末裔。
祖国の砂漠に築いた地下帝国に秘密基地を構え、日に一度は血を見ないと眠れない猟奇的な癖を持ったモンゴルの鬼、鮮血の戦士と恐れられていた。
ヨロイ元帥が動く時、周囲の人間は苦しみ悶え死に絶えていく。

チンギスハンはモンゴルを統一して帝国を築き上げた天才的な指導者であったが、同時に必要とあらば敵対部族に対して徹底的な破壊・虐殺を行い、不服従には残虐な刑罰で応える非情の侵略者としての側面を色濃く持つ。
自己の栄華のために他者を蹴落とし死の恐怖で部下を震え上がらせるヨロイ元帥に相応しい出自といえよう。

…まぁ、劇中での諸々の言動を顧みるとコイツの先祖にされるのは如何にチンギスさんでも名誉毀損レベルかもしれないが、それはそれ*1チンギスさん次回作でも悪人って事にされてるしね

その出でたちと濃すぎる性格から作品を代表する名物キャラであり、『カブト』のウカワームや『ウィザード』のバハムートなど後続のシリーズの怪人で何度かオマージュ元にされている。
昭和1期シリーズのキャラクターの名前遊びが多い『フォーゼ』では元山惣帥という少し捩った人名が登場した。




【能力】


強さはいわゆる人間体としては可もなく不可もなく。
下っ端の戦闘員よりは上であろうが、さすがにV3とのタイマンとなると厳しい。
ライダーマンとはそこそこ良い勝負になり、配下の怪人と2人がかりや落とし穴などの罠を駆使してようやく撃退できるくらいの力関係である。
左手のデカいウニみたいな鉄球は鈍器として用いるほか、引き抜くと鎖付きで鎖分銅のように振り回す。宿敵のライダーマンのスイングアームと方向性が被っているのは良いのだろうか…
なので別にあの鉄球が腕という訳ではなく、下は普通に人間の左手。

そのほか、テレビランドの特集記事では
  • 「左手の分銅は機関車も殴り倒しトゲは射出して10キロ先にいる小さな虫も仕留める暗器になる」
  • 「膝当てを装備してかます膝蹴りは50階のビルを倒壊させる」
  • 「頭の兜はカニ型で節足の1本1本からジャンボ旅客機を撃ち落とすレーザー光線が発射される」
など、あの時代の児童誌らしく非常にけったいな事が書かれているが、さすがに劇中ではここまで滅茶苦茶していない。


指揮官としては人質作戦を多用し、代名詞の硫酸プールをはじめとして満潮を利用した時限式の逆さ吊り溺死など、真綿で首を締めるような嬲り殺しが大好き。性格がモロに出ている。
撹乱作戦や敵の同士討ちを好み、人間を騙し、裏切り、友情や義心といった感情まで利用して舐め尽くす人でなしの権化。
それでも征服者の血を引く部族の長は伊達ではなく、負傷した結城の逃亡先として助手の身内に医者がいる可能性に即座に思い至りマークするように命ずるなどの機知は備えているが、それすらも人格面の悪評に霞んで流れてしまうのがヨロイ元帥という人間である。



【作中での動向】


ガルマジロンの改造を皮切りに、本格的な攻勢を開始。
着任してからの2話は風見の人間性を利用した揺さぶりを仕掛け、やがて結城を濡れ衣で追い落とし脱走者=裏切り者として追撃をかける。
が、あまりに執拗にやりすぎてしまったせいで元より善良な人間性だった結城がデストロンの悪を理解し風見と共闘する切っ掛けを作ってしまう。

2人に協力体制を敷かれてもなお結城を狙い撃ちした作戦を多用するが失敗が嵩み、やがて一瞬にして全てを消し去る殺人兵器・プルトンロケットの開発に着手。
定められた刻限「ゼロアワー」に東京めがけプルトンロケットを打ち込む破壊計画の指揮を取る。

首都を消滅させ、混乱に乗じて日本を制圧するゼロアワーが迫るなか、最大の邪魔者である風見志郎も爆破で吹き飛ばし野望に王手をかけたが、これを阻止すべく単身アジトに突入した結城丈二と対峙し…



「結城丈二…!」




「ザリガーナ…」


「ヨロイ元帥、貴様の正体はザリガーナだったのか!」








【怪人態】


その正体は怪人ザリガーナ。変身の際は羽織ったマントを横に翻し身を包む。
ヨロイ元帥が正体を明かす前から登場し、小笠原諸島南方の無人島を吹き飛ばすプルトンロケットの発射実験を目撃した城南大学の山岳部を口封じに襲撃した。
発射基地は八ヶ岳*2山中にある「さそり谷」に隠されていたが、山岳部がこの付近でベースキャンプを張って登山をしていたのが発覚の切っ掛けである。
山岳部でただ一人生き残り、麓の病院に収容されたアポロガイスト西岡保の証言を求めて調査に赴いた風見と結城を迎え撃つ。

声も沢りつお氏に変わっているが西岡を助けにきた結城への第一声が「裏切り者を始末してやる!」で、正体と共に最後まで私怨丸出し。


【怪人としての特徴】

  • 出身:モンゴル奥地の砂漠
  • 身長:179㎝
  • 体重:87㎏

ザリガニの改造人間。鎧の見た目から甲殻類っぽかったが、ドクトルGと同じく組織のシンボルであるサソリを微妙に避けたチョイスである。お目目が粒らでキュート。
出身地はヨロイ元帥のパーソナルに合わせてあるが、あのへんだとマンシュウザリガニなんかが有名だろうか。

左手のハサミを武器とし、口からは発火性の白泡を噴き、泡は触角をピコピコ揺らすと爆発する。
ザリガニらしく穴掘りも得意で、地中を素早く移動し標的を執拗に付け狙う。

そして最大の特徴は背中の甲羅で、着脱が可能なこと。
これを駆使した最終回怪人にあるまじきしょーもない必殺技が有名だが、地味にアジト内でのライダーマンとの戦いで鈍器としても活用している。




【最期】


結城との最後の戦いでついにその正体を現し、ライダーマンを圧倒。
プルトンロケット発射のゼロアワーが迫る中、発射基地を特定したライダーマンはヨロイ元帥への仇撃ちを捨てて急行し、既に発射阻止のできなくなったプルトンロケットをなんと自ら操縦して自壊させることで東京壊滅を防いだ。

しかし、尚も戦いは終わらない。
上空でライダーマンが命懸けで自爆させたプルトンロケットを見上げ、生きていたV3と対峙するザリガーナ。
最大の作戦に泥を塗られたザリガーナは雪辱に、ライダーマンを失ったV3は弔いを平和への決意に変えて燃える。

同じ頃、プルトンロケットを破壊された首領は幹部各位にデストロン最後の作戦「D作戦」の発令を指示。
Destroy(破壊)の名を冠するデストロンの名に相応しい最後の計画は、市街地の大量破壊を行いながら少年ライダー隊への大規模報復に打って出るものだった。

大量に動員した再生怪人と人質を武器に、V3を体を溶かす特殊粉末の罠に陥れて勝利を確信するヨロイ元帥。
だが、不死身の男は挫けない。

全エネルギーの解放で罠から脱出し、藤兵衛との連携で人質を救出したV3と最後の決戦に望むが、いざ正面から正々堂々と戦うと全く太刀打ちできず、「奥の手」として自分で甲羅を踏み砕いて破片を投げつける行楽寿司「甲羅崩し」というヤケクソのような技…技?も全くの無意味。その後も画面の隅に飛び散っている甲羅の残骸に哀愁漂う。

最終的に武器のハサミと甲羅の節足を全て捥がれるとV3フル回転キックで重傷を負い、恥も外聞も投げ捨て首領の待つアジトまで逃げ帰るが…

「首領!私を見捨てないでくれぇ…!」

「未練者め!お前はもう役に立たん!死ぬのだ!」



"結果が全て"

皮肉にも自分の言葉が跳ね返るように、成果の出せない落伍者として首領の制裁を受けて爆散。
ヨロイ元帥の最期はアジトの一角に風穴を開け、首領への一本道が露わとなった。




【人物評】


冷酷、残忍、陰湿。
こうした言葉が並ぶ関連書籍からも分かる通り、その評判は著しく悪い。

悪の組織たるもの悪どくてナンボであるが、大抵の大幹部はライダー打倒のために命を懸け、非情な計略や叱責も組織の利益と発展のためであり、死後も配下の怪人やライダーに好敵手として賞賛を受ける存在だった。

しかしヨロイ元帥の卑劣さは「自己保身・嫉妬・加虐嗜好」と全て自らの欲求を満たすためであり、最高幹部の位にありながら組織の利益より自己の虚栄心を優先するなど悪い意味で異彩を放つ。
結城丈二を私怨の逆恨みで罠にかけ、組織の有望株をまんまと敵対者に仕立ててしまったのはその象徴と言えるだろう。プルトンロケットを阻止されたのもまさに身から出た錆である。

子供や年若い家出娘を手出しのできない相手として使うなど屁でもなく
風見に対しても友人関係を利用し、捕らえてもすぐには殺さず「脳改造で無力な肉体にしてからじわじわ楽しんで殺してやる」とニヤついたり平時より大概であるが、とにかく脱走後の結城への執着が凄まじい。
会う度に裏切り者呼ばわりして煽り、軽く列挙するだけでも

  • 怪人カマクビガメをはじめとする捜索隊を指揮して結城(と科学者チームの助手)の命を狙う
  • デストロンが誘拐した子供達の身を案ずる結城の気持ちを利用して風見と戦うように仕向ける*3
  • 再度の弁解を求めた結城に聞く耳を持たず組織の威を借りて一方的に処刑を試みる
  • V3ではなくライダーマンの偽物を作り、仲間と信じた風見の気持ちを利用しての抹殺を画策し、大量殺戮作戦の汚名を結城に着せようとする
  • 右手以外は生身の結城に対して念入りに改造人間の体組織を狂わす弾丸で白昼堂々と市中での暗殺を敢行(殺せなくてもマトモな社会生活が送れない体になる)

など、作戦にかこつけて何かしか嫌がらせを仕込む事が凄く多い。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
|                |
|    デ   裏  新    |
|    ス   切  年  結 |
|    ト   り  お    |
|    ロ   者  め  城 |
| ヨ  ン   は  で    |
| ロ  を   殺  と  丈 |
| イ  代   す  う    |
| 元  表         二 |
| 帥  し      今    |
|    て      年    |
|           こ    |
|           そ    |
|                |
ーーーーーーーーーーーーーーーーー


という文面でお馴染みの件の有名な年賀状も宛名を結城にしながらわざわざライダー隊本部に送りつけている。
タチの悪い事に結城の善良な人間性をよく理解しており、それを徹底的に貶めようとする計略もチラホラ。
もうここまでくると一周回って好きなのではないだろうか。
最後の最後までダメ出しをしなかった首領はむしろ優しい。



「結果が全てだ」というスタンスも、つまりは成果物さえ献上すれば過程や方法なぞどうでもよかろうという蛮族その物であり、そこに携わる人間を顧みない傲慢である。
この考え方は調べ、実践し、時間や身を削って成果物を醸造させていく研究者への冒涜でもあり、「過程」の結晶である科学の力で人間の理想郷を夢見た結城丈二とはまさしく水と油。

テレビマガジンの特集記事では科学者チームを奴隷のようにこき使い、怪人がV3に倒されては八つ当たりで殴る蹴るの暴行や不眠不休の兵器開発の強要など圧政を敷いており、結城への敵愾心に関係なく研究者への無理解と侮蔑は筋金入りであった。
そしてとうとう研究員の1人の首を斬る(物理)という蛮行に及び、結城は他の仲間を守るために食ってかかる事が多くなったという。
つまるところ硫酸プールはその場の思いつきではなく積もり積もった恨み・妬み・嫉みの爆発である。


どんな技術や理想があろうと自分の益にならなければみな等しく塵芥で、どんなに有望でも自分の地位を脅かすなら抹殺。
それでいて権力者の信頼を得て周囲を丸め込むなど弁が立ち自分の地位だけはちゃっかり守る。
なんだか現実にもいそうな類の生々しさが詰まった上司である。
最期の言葉が潔く敗北を認めた上での組織への賛美ではなく、首領に泣きつくというのが実にヨロイ元帥らしい。


"結果が全て"

そういって憚らず、人を貶め傷つけて、恐怖と死による支配を敷いた征服者は、自らの罪業に溺れるように死んでいった。
そして地位の独占という結果だけを求めて短絡的に排除した若き才能は、風見志郎の体を張った説得という過程の末に目指すべき正義を見定め、仮面ライダー4号に。
ここまでくるとV3とライダーマンにとってはもはやキューピットであり、デストロンにとっては紛う事なき戦犯である。
天網恢恢疎にして漏らさず、実に因果応報。


【最後の結託部族?】


設定上はヨロイ一族の長であり、配下の怪人もそれに相応しい堅牢な装甲の個体が多い。
しかし、太鼓を叩いたり炎を焚くなどの土着民族的な怪しいパフォーマンスはなく、怪人も市政の人間を改造したり明らかに科学技術である事を示唆する手術台で完成報告を聞くなど、従来の大幹部スタイル(今までの結託部族とは違う)へ回帰した様子が見受けられる。


  • "強さ"より"怖さ"

そもそも結託部族とは、兵器という強い要素との合体でスタイリッシュになりすぎていた機械合成怪人からライダー原初の怪奇性を強調する目的で投入された。

オカルト的な土俗の雰囲気と特定の身体的特徴で統一された軍団に加え、移り気で熱し易く冷め易い児童層の心を掴んで離さないために、敢えて5話という短いスパンで交代させる「月刊・悪の大幹部」であり、当初はヨロイ元帥もその予定だったとされている(46話で退場)


しかし、その登場はV3の最終クールが決定していた激動の時代。
次回作(シリーズ3作目)の準備を進めつつ、デストロンとの決着をどのようにするか考えねばならなかった。
やがて番組ラストを盛り上げる最後の切り札として、前作のダブルライダーの成功を受けたもう一人のヒーロー=ライダーマンの投入が決まると、逆算してヨロイ元帥をこのニューヒーローとの因縁に特化したキャラクターにする事となり、最終回まで続投が決まる。

いくらなんでも5話ではスパンが短すぎて怪人の個性も大幹部も弱く見えてしまうという欠点を、新展開と合わせて新たな敵を設定しやすいという利点に昇華させたのだ。

科学者である結城丈二の怨敵とするには当然、部族の神に祈りを捧げる呪文だの原始人みたいな武器と装束の戦闘員を登場させる訳には行かず、普遍的な大幹部スタイルに回帰せざるを得ない。
結果としてヨロイ元帥はヨロイ族の長という肩書きを持ちながらあまりオカルティックな側面を見せなくなった。

まぁ、劇中で見せた科学への無理解と野蛮人ぶりは、期せずして蛮族の長という初期設定にある意味で説得力を持たせているかもしれない。


【主なボツ部族】


3クール目に突入した時点での制作方針案のメモからヨロイ族の存在は出ていたが、当初の族長の名前は「ヨロイ騎士」だった。カッチューン。
部族怪人のモチーフとして挙げられていたのはカメ・アルマジロ・カタツムリサイカブトムシカニ・ザリガニ・貝類など。
部族の特徴としては身を守る殻や甲羅・頑丈な皮膚といった具合で、当初の5話退場スパンで考えるとヨロイ族のサイタンクまでの4怪人+ザリガーナはこの傾向に則している事がわかる。
カブトムシの鎧というコンセプトが実現していたらさぞカッコ良いデザインとなっていたに違いないが、残念ながらプロペラカブトという動物のモチーフどころか鎧のような外装というコンセプト丸被りの中期の傑作が機械合成怪人にいたせいか実現しなかった。

その他、遡上にあがりながら未採用となった部族として
  • 魚類、鯨、オットセイなどの「ヒレ族」
  • ウシ、ツノトカゲ、サイなどの「ツノ族」
  • サボテンオコゼ、ヤマアラシ、ウニなどの「トゲ族」

あたりが確認されている。
ヨロイ元帥の延長で部族のカラーと違ってしまうが、さりとて次回作に内定していた神話怪人には更に合わないので、これらの中でデザインや着ぐるみが仕上がってるものをヨロイ元帥の配下として登場させる事となった。
シーラカンスキッド以降のあまりヨロイ感のないモチーフの怪人達は、未登場グループの何処かしらから間借りしている訳である。
その他、具体的な案として上がらなかったが石ノ森章太郎の筆で書かれたコンセプトメモには「エラ族」や「チバシリ族」(四つ足の生物)などの単語も。
他にも探すと色々出てくる意外と面白い分野なので、興味のある方は各種参考資料をお買い求めください。


【他媒体展開】


・テレビマガジンの特集記事
古来よりのお約束として児童誌は番組の最新情報をテレビより少し早く知る事ができるアイテムとして活用されていた。
しかし先行公開という形なので素案をそのまま掲載している事も多く、後からテレビを見てみると微妙に展開が違う場合もある。
ヨロイ元帥の結城との因縁も例外ではなく、こちらでは「仲間の科学者を守るために手向かった結城にリンチを加え、その場で右腕を切断した」という裁判すら踏まえないTHE・野蛮人な経緯となっている。

察するに本編の硫酸プールすらメイン層に配慮したマイルドな形という事になるが、却ってヨロイ元帥の陰湿さが際立つと言えるかもしれない。

HERO SAGA
ライダーマンが如何にして生還したのかを描いた「RIDERMAN ANOTHER AFTER」*4に登場。
デストロン壊滅後も生存し、プルトン爆弾の爆発から生還した結城丈二とタヒチで決着をつけることになる。
V3本編で死んだのはザリガーナが脱皮した皮を着せられて身代わりにされた戦闘員だったのではないかと本郷に推測されていたが、作中で実際に脱皮することは無かったので本当にそんな能力を持っているのかは不明。

かつてデストロンが研究していたデストロンライダーのスーツを纏ってV3に成りすまし、GOD機関のイカロスに襲われたライダーマンを救うふりをして信じ込ませた後に本性を現して急襲。
カセットアームを使えないようにライダーマンの右腕を執拗に破壊するが、左腕に装着されたカセットアームに敗れる。
生身のはずの左腕でカセットアームを使えたという事実から結城は自分が改造人間となってしまった事*5を悟り、慟哭した。

【漫画】

・すがやみつる版
放映当時に冒険王で連載されていた方。
硫酸プール事件は過去の出来事を振り返る形で説明しているが、語り手がヨロイ元帥なので安定の裏切り者呼ばわりを交えている。
暗黒街にライダー達の手配書を出して賞金首に仕立てたりしているが、基本的には本編と同じくアンチ結城の最右翼。
「先手を打つのだ!ライダーマンを探してぶち殺すのだ!」と怪人達にヒステリーを起こすなど安定の執着ぶりを見せていた。

・別冊冒険王 映画テレビマガジン
放映当時に(以下同文)
結城の右腕は奪ったようなのだが、肝心の連載がライダーマンとV3が共闘を誓う所で終わってしまい、ラストにまだ見ぬ強敵たち演出のシルエットで出るだけだった。


・山田ゴロ版
スカイライダー放映時に7人ライダーの活躍を纏める形で執筆されたエピソード群、のV3編。
ネットでは天井からお粥に毒を垂らしたコマでお馴染み。

テレビ本編の結城は大学時代あたりにスカウトを受けたが、こちらでは幼少期に母を失った*6事でデストロンに勧誘を受け、デストロンの幼年学校に在籍する事になった少年兵的な側面を持ち、ヨロイ元帥はその優れた才能に目をつけたという役所。
天涯孤独となった結城を特待生として遇し、「これからは父と思い何でも相談するが良い」とまさかの後見人ポジ。
…しかし、我らが元帥閣下の性根が変わる訳もなく、やがて成長とともに天才科学者として頭角を現した結城に焦りだし、その才能を讃える者を片っ端から殴り飛ばすようになる。
そして作戦会議の場で結城が開発したレーザー兵器をヨロイ軍団に取り付ける事を提案するも「ヨロイ族は鈍重なので武装を扱いきれない」という意見に激昂し、その場で取り出した斧で右腕を切断した。

こちらではデストロンの悪を理解した科学者チームが徒党を組んでクーデターを起こしており、反乱行為そのものは濡れ衣ではないのだが、いずれにせよ結城を放逐したという大枠は変わらない。
最期は盗人猛々しく結城が開発したレーザー兵器を自身の体に取り付け*7ライダーマンを狙うがV3との連携に敗れた。


仮面ライダーSPIRITS
結城視点の前日譚「右腕の記憶」では一応本人が登場。
なんと『V3』本編での自分の死も想定してスペアのボディを用意しており、何らかの方法で魂(脳?)を移し替えることで復活。
そのボディは首から下はほぼ巨大ザリガニで、右手のハサミと左手のトゲ鉄球*8を武器とする。また首は伸縮自在。
デストロンが崩壊しても次なる組織が現れる事を予期しており、手土産として記憶喪失となってタヒチに流れ着いた結城の脳髄を狙うが、記憶を取り戻したライダーマンのパワーアームやドリルアームによる一点集中攻撃で甲殻を貫かれ、刺さったままのドリルアームをマシンガンアームに変化させて体内に弾を撃ち込むという戦法を食らい、甲殻で跳ね返った弾丸に体内をズタズタに引き裂かれて爆死。
次なる組織の裏に潜んでいる首領も始末したはずのこいつが本当にやってきたらげんなりしそうである

本編の四国編では、バダンの造った複製個体が登場。
他の復活幹部同様に暗闇大使の傀儡となっており、生前の人格は持っていない。
そのため結城にデストロンに戻るよう呼び掛けるという本人なら絶対にしないであろう行動に出ている。
結城もその一言で正体を悟り、本人に対して見せていた激情は無く終止冷静に対峙するライダーマンとヨロイ元帥という前代未聞の絵面が展開される。

愛媛にてライダーマンの硬化ムース弾で固められると甲羅崩し*9で逃れ、高知に移動。
サタンニウム採掘場を襲った仮面ライダーZXを死人コウモリ&吸血マンモスと共に迎撃するが、吸血マンモスとの挟み撃ちを避けられた際に同士討ちしてしまい、最期は3人まとめてZX穿孔キックで撃破された。

結城の大学時代の回想でも登場し、本家では「孤独の助手時代に首領に救われ育てられた」と語られていた結城の勧誘を変装したヨロイ元帥自ら(嫌々ながら)行った事になっている。
この時の服装は同じ中の人が演じたV3劇場版の黒ずくめの男が元ネタ。


【ゲーム】


・スーパー特撮大戦2001
原作通り結城をでっち上げ裁判で貶める。
追手の刺客はテレビバエ。

ルート進行によってはプルトンロケットを発射前に破壊され、結城とのタイマンで雪辱される更に無様な最期になる。
ライダーマンファンとしては胸熱なルート。


・ダイダルの野望
原作通り(以下略)
こちらではマシンガンスネークが腰巾着。

本作はダブルライダーも健在で日本で戦うという恐ろしい設定になっており、前線で3人ライダー(やライダーマン)と何度も交戦するなど原作より体を張っている。

が、結城を私怨で陥れた事を見抜かれており「デストロンをここまで衰退させた罪は重い」と首領に正論最後通告を受けてやはり粛清。
おまけに結城はクロスオーバーにのみ許されしとんでもない方法でプルトンロケットから生還していた。


結城を貶めたのがなんとハサミジャガーになっており、諸々の因縁がないままいきなりザリガーナの姿で登場してプルトンロケットの準備を進める。


・仮面ライダーV3(PS格闘ゲーム)

操作キャラとして参戦。CVは乃村健次。
背中の甲羅は必殺技で投げ飛ばすか甲羅崩しを再現すると消えてしまう使い切り。
甲羅崩しは殺陣システムを最後まで発展させた場合の必殺技で、ちゃんといちいち踏んぶして甲羅を砕く。
そして最後で失敗すると全回避され地団駄を踏んで悔しがるという完全にネタの専用モーションが入り、変な愛され方をされている。

ストーリーモードのV3編では本編通りだが、ライダーマン編では結城自らがリベンジを果たす。
どっちの場合でも最期は首領に泣きついてくれるぞ。

アーケードモードではライダーマン編のラスボスで撃破後に専用ムービーが入る。
「これで貴様は完全に我がデーストロンの裏切り者となった」と自らの死すら結城を貶めるために利用する安定の恨み節だが、首領に泣きつく本家よりは潔い。


ゲーム内に登場はせず、スペシャルカードなどのイラストに留まっている。
1作目のガンバライドでは『ライダーマンへの憎悪』というまんまな名前ので相手のAP(先攻後攻を決める数値)を1ラウンド下げ、その次のラウンドでライドパワー(必殺技を撃つのに必要な数値)を下げるいやらしい効果。
ただしゲーム的に重要になるのは後者で、その場合スペシャルカード版ライダーマンの「1ラウンド相手のライドパワーが増えない」の下位互換という美味しいオチまで完備している。
このライダーマンはソフビ特典で当時はそこそこのお値打ちだったが筐体から普通に出てくる低レアのヨロイ元帥は投げ売りされており、廉価版ライダーマンという本人が聞いたら憤死ものの評価であった。

その後1つ跨ぎ、シリーズ3作目のガンバレジェンズでは本人のカードはないが、LRのライダーマンがロープアームでヨロイ元帥を狙い、同じくLRのV3がザリガーナへのキック寸前を描いたイラストで、2人とも被弾寸前のヨロイ元帥(ザリガーナ)が後頭部だけ映ったイラストで仲良くLR化という面白い謎の遊び心が仕込まれている。


【余談】


  • 「デストロン」を「デーストロン」と呼ぶ方。「ライダー」を「ラーイダ」と呼ぶのはドクトルG両者共にもう片方は普通に発音するので注意。

  • デストロンらしくオカルト崇拝的な面も持ち合わせており、会議には魔法陣を描いた円卓を用いて死刑判決の賛成票に死神のタロットカードを提示させる。13のカードは死神のカード。なおこの最高幹部会の決定は首領ですら覆せないらしく、結城の処刑が決定したことが上奏された際に首領は「殺すには惜しい男だが……」と返すに留めていた。


  • 演ずる中村文弥はライダーシリーズで殺陣を担当した大野剣友会に属し、中屋敷哲也らと並ぶ同団体のエース。長物の中屋敷さんに対して刀の扱いに長けており、ライダーシリーズでは戦闘員から刃物を強奪し時に二刀流で戦う旧2号を好演し、2号編終了後には日本刀を振り回す適正ぴったしの変身忍者嵐に移動するなど変身ヒーローの一時代を築いた。力の、ならぬ二刀流の2号。
    • 文弥さんは抜群の身体能力と共に色白で精悍な顔立ちとよく響く低音の声の2枚目として知られ、俳優としても華があり、そして面を被ってもヒーローや怪人の感情を余す所なく伝える名優である。子犬を抱き上げる旧1号の哀愁、言葉を話さず呻き声で迫るサラセニアンの恐ろしさ、そしてヨロイ元帥のゾッとするような冷たさも全て同じ人間の演技なのだ。
    • 役者志望の青年として俳優業への渇望は勿論あったが、ライダーの裏番組にあたるヒーロー番組*10の変身前の主役のオファーを受けても「仲間は裏切れない」と固辞した漢の中の漢である。
    • 殺陣をこなしながら役者志望でもある剣友会の性質上、同単体のメンバーは番組内にモブ役としても出演しており、ムカデラスの回で子供達に「仮面ライダーに会わせてあげよう」と囁く妙にハンサムなおじ様なんかが文弥さんである。
    • 実はヨロイ元帥が登場する前のV3の劇場版にも登場し、ドクバリグモの人間体に当たる黒ずくめサングラスの怪しい男を演じた。セリフも結構多い。
    • 『仮面ライダーストロンガー』最終話では、何の因果か中村さんがライダーマンのスーツアクターとして出演しており、その後のライダー休止期間中に引退して芸能界を去り2000年に逝去したため、これが中村さん最後の仮面ライダー出演となった。







Wiki籠り…貴様の追記修正はマメだ…ログイン中のメンバーも大勢味方がいる。いずれは、良項目も建てるだろう…
だが、俺には邪魔な人物だ
俺のメンバーの地位が危うくならんうちに、貴様を消す!

アニヲタWikiは貴様を必要と認めないのだぁ!
貴様をジワジワと規制に追い込んでやる!苦しめぇ、もがけぇ!






「結城、ヨロイ元帥ってどんなやつだった?」


「俺は断言できる。奴こそ最も卑怯で、最も残忍な幹部だったと」





※追記・修正は自分の地位を脅かしかねない有望株を1人残らず抹殺してからお願いします








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最終更新:2026年08月17日 12:48

*1 なお、史実のチンギスは「自分が強いだけで部下の苦痛に鈍感なものはリーダーに向いていない」という言葉を残しているため、その点では正反対である。

*2 実在の山だが、勿論さそり谷の方はフィクションです

*3 これに関しては発案はサイタンクなので一応ノータッチの可能性はある

*4 このタイトルは『仮面ライダーSPIRITS』にて同じシチュエーションが先行発表されていたことに由来する。

*5 V3から連絡を受けて結城を探し出した本郷と一文字、そして偶然居合わせた神啓太郎博士が瀕死の彼を助けるために改造した。

*6 実際は、デストロンが結城を引き入れるために毒殺した。上記の「お粥に毒を垂らしたコマ」がまさにそれ。

*7 上記の「兜の節足からレーザーを撃つ」を取り入れたもの。ザリガーナの姿では頭部の複眼から放つ。

*8 TV版と違い、こちらは手そのものが武器と化している

*9 こちらの甲羅崩しは背甲を自爆させるというものになっている。

*10 突撃ヒューマンとされている