栄光の7人ライダー




次回、アニヲタWiki(仮)

『項目捕わる!デルザー万才!!』

に、ご期待ください







「慌てるな、ページ保存はいつでもやれる」
「それより、こいつを人質に他の項目を誘き出すのだ!」

「さすがはマシーン大元帥……ふっふっふ」
「他の記事も書き換えれば仮面ライダーの項目は全て消滅!」

「いや待て、仮面ライダーには栄光の7人ライダーというのがいたそうだ」


「そんなものは伝説だ!」
「まもなくアニヲタWikiはデルザー軍団のものになる!」

「よぉし、投票ボタンを持ってこい!」

この項目が面白かったなら……\デルザーは滅びぬ!/














「あっ、検索用タグがない!」


「なに! ぬうっ、誰だタグを切ったのは!」




「驚いたかデルザー! 恐れ入ったと両手をつけぇ!」



※実際のやり取りとは多少異なる場合がございます。ご了承ください。







※推奨BGM:「M12+『見よ!!仮面ライダーストロンガー』のアウトロ」*1


さて、次回!

デルザー軍団の大首領が、いよいよその姿を現す。

巨大な手足は、7人の仮面ライダーを踏み潰し、そして投げ飛ばす!

行け、7人ライダー!
力を合わせ、世界平和のために戦おう!


次回、仮面ライダー最終回!

さようなら!

栄光の7人ライダー!

に、ご期待下さい





登録日:2024/09/20 Fri 18:52:00
更新日:2025/04/30 Wed 22:25:43
所要時間:約 62 分で読めます






「仮面ライダーは全て兄弟だ!」

「7人のエネルギーを合わせて、必ず貴様を倒す!」



栄光の7人ライダーとは、仮面ライダーの記念すべきシリーズ1作目の2大巨頭である初代の1号2号を筆頭に、シリーズ5作目のストロンガーまでの7人の戦士の総称。


1つの放送期間の区切りとしても用いられる名称であり、仮面ライダーの歴史を通して一番最初の時代区分である事から第1期シリーズ(後に元号での差別化で昭和1期)とも呼ばれる。具体的には

・仮面ライダー/1971年4月~1973年2月
・仮面ライダーV3/1973年2月~1974年2月
・仮面ライダーX/1974年2月~10月
・仮面ライダーアマゾン/1974年10月~1975年3月
・仮面ライダーストロンガー/1975年4月~12月

の5作品。
『ストロンガー』は1975年12月27日で最終回を迎えギリギリ年を越せなかったが、翌週の1976年1月3日にオリジナルキャスト総出演でシリーズを振り返る総集編+新撮パートで構成された正月特番

・全員集合!7人の仮面ライダー!!

が放送されたため、いわゆる1期シリーズとしての活動年数は1971〜1976年という事になる。

項目の性質上、どうしてもストロンガーのラスト5話周辺について触れざるを得ないので、その点のみご留意いただきたい。


▽目次

【概要】

名称は仮面ライダーストロンガーの最終回サブタイトル「さようなら!栄光の7人ライダー!」に由来する。
前後の文章の都合などから結構な頻度で漢数字(七人ライダー)表記になったりもするが*2、まぁどちらでも意味は通じる(上記の最終回や後述の特番のサブタイに倣うなら算用数字が望ましい)。
急にノムリッシュ言語とかに目覚めて†光に集いしⅦ騎手†とか言い出さない限りは多分大丈夫です。

近年では冒頭でも引用したマシーン大元帥の例の有名な台詞やMEGAMAXなどの影響で「伝説の7人ライダー」「LEGEND SEVEN」という呼称も使われりするが、項目名に比べるとあまり馴染みはない。

シリーズの一番最初の歴史を築き上げた7人。
謂わば仮面ライダーの起源ともいえる時代であり、ちょっと捻った言い方をするとレガシー。
これだけでも充分に栄光の称号を戴くに相応しい集団なのだが、現代まで語り継がれるほどの伝説的チームである所以は、その劇的な登場と集結の過程にある。

悪を追って走り続けた、ライダーたちの戦いの日々を振り返ってみよう。


【前回までのあらすじ】

ブラックサタンに代わる新たな強敵・デルザー軍団を前に苦戦を強いられるストロンガー。
ある時は地の利を活かし、ある時は敵の内乱に乗じ辛くも生き延びるも、ついにパートナーの電波人間タックルがその魔手にかかってしまう。
絶対に負けられない戦いと使命を背負ったストロンガーは命懸けの再改造で超電子の力を手に入れ、反撃の狼煙をあげる。

激化する戦局の中、海の彼方から続々と乗り込む強力な改造魔人達。
そして彼らを追って、世界各地の仮面ライダー達もまた日本に集まりつつある。
デルザー軍団対仮面ライダー達の戦いは、まさに始まろうとしているのだ。

そして、それを見つめる奇岩山。
人面岩の秘密とは?


【誕生経緯】

1975年3月、東京・大阪局の“腸捻転問題の解消*3で、仮面ライダーシリーズは5作目の『ストロンガー』からTBS系列での放送となり、放送時間がそれまでの土曜夜19時半から30分早い19時へと移動。


この30分が、番組の明暗を分ける30分となってしまった。


これにより毎日放送お膝元の関西を筆頭に、特に日没が遅くなる季節柄から子供達が外で遊び回っている放送時間帯になってしまい視聴率は下降。(いわゆる夏枯れ現象)
関東では13%、関西では10%ギリギリを這うような数値になっていた。

本来は毎日放送のホームグラウンドである関西の方が視聴率が上で然るべきところ、この逆転現象は異常事態といっても差し支えない。

再起を図るべく、夏の定番怪談シリーズや公募による子供達の番組出演キャンペーン*4などの強化策で巻き返しを図る。

しかし、1975年6月26日。
制作会議の場で、毎日放送の左近洋一Pの口から、ついに決定的な一言が放たれる。

「人気のあるうちに、花のあるうちに終わらせよう」


それは『ストロンガー』の終了ではない。

初代『仮面ライダー』から5年近くに渡り、連綿と続いてきたシリーズその物の終了である。


現代のように確約されたシリーズの続行があるでもなく、薄氷の上を力強く踏破し玉座まで登り詰めた仮面ライダーとの、今生の別れに等しい宣告であった。

「子供達に飽きられ、ヘタレながら続けるのは絶対によくないと思いましたから」

と、後に左近氏は語っている。
真の意味でなりふり構わなくなり、あるべき姿を失う前に、という一見は冷たく突き放すようで、その実は内に秘めた愛情からの決断であった。

第2クールの目玉である生粋のブラックサタン大幹部のタイタンと外部派遣のシャドウの対立と確執のストーリーラインを構築しつつ、ならばせめて美しいフィナーレを飾ろうと、同日の会議では有終の美に向け3クール目以降の強化策も合わせて検討された。

この段階で打ち出された強化策は、主に3つ。

1つ目は、ブラックサタンに変わる新たな敵組織・デルザー軍団の登場。

2つ目は、ストロンガーのパワーアップ。戦闘中に姿を変える新たな形態。

そして3つ目は、相棒の電波人間タックルの戦死。


後に辿る諸々の運命は、夏の訪れを待たずして決まっていたのである。


この時点では1年放送の4クール。1976年3月までの放送を想定して各案が練られており
デルザー軍団の当初の敵である改造魔人に変わる「半機械人間」の登場。それに呼応して最終1クールをたっぷり使った上での歴代の7人ライダーの物語も構想されていたが、程なくして3クールでの終了が決定。
半機械人間はデルザー軍団第二陣としてマシーン大元帥を筆頭とした3人組に縮小された。
R指定版キカイダーといった感じのメカと生身の赤青センター分けで左半身に生々しい血管が浮き出たマシーン大元帥の風貌に当初の名称の名残を感じることが出来る。


さて、ようやくここで話が本題に戻ってくる。

本来は1クールかけた大河ドラマ的ストーリーを予定していた6人ライダーの帰還は、約半分の5話に圧縮。

35話の風見志郎を皮切りに、デルザー軍団を追って入れ替わり立ち替わりで登場する先輩ライダー。

そして最終話となる39話では、ついに全員が集結。

もうこれで最後のお別れなのだ…と製作陣の万感の思いをこめて登場した7人ライダーは


代役を一切立てず、変身前のオリジナルキャスト7人が総出演(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


という、極めて異例かつ豪華な最終回となった。

育ての親、立花藤兵衛を囲む7人の素顔の戦士達。そんな青年達との再会を噛み締めるように一人一人に向き合って名前を呼ぶおやっさん。
やがて男達は最後の戦いへと向かう。

そんな最終回の次回予告は、ストロンガーの39話ではなく、こう呼ばれた。

“仮面ライダー”最終回と。


4年8ヶ月に渡る歴史の、最後の瞬間にのみ許された、奇跡としか形容のできない7つの光。
それこそが、栄光の7人ライダーなのである。

初代『仮面ライダー』から実に4年8ヶ月の時を経て、絶えず毎週放送されてきた物語の最後に、それまでの歴代主人公が全員集合するという展開は、多くのちびっ子達の心を刺激し、そして別れの訪れに涙する一大イベントとなった。

【構成メンバー】

俳優名は放映当時に準拠。

城茂/仮面ライダーストロンガー

(演:荒木茂

全国各地を旅しながらブラックサタンと戦った流離の改造電気人間。
このグループ内における現行作品の主人公にあたる。
新たな敵・デルザー軍団との戦いの最中にパートナーのタックルを失い、岬ユリ子の墓前に改造魔人撃滅を誓う。
改造超電子人間にパワーアップしてもなお、一筋縄ではいかない改造魔人の攻勢。
そんな茂を救うべく、日本にあの男達が駆けつけようとしていた。

先輩達や目上の人間には意外と礼儀正しく、しかして変身すれば戦士として対等な関係と口調になるという歴代のお約束を踏襲している。
また服装は漫画的一張羅でシャツの色が変わるくらいであったが、タックルとの連携攻撃でサメ奇械人を倒したあたりから赤シャツで固定になった。

荒木氏としてはもう少し革っぽいものも着てみたかったが、設定された一張羅の上から更に着ると暗く重くなってしまうので断念した。
首から下は全てコイルの機械仕掛けという城茂の設定上、手足は長袖でピッチリ隠し、首はタートルネックで固定と、服装に課す制約が多いキャラクターでもある。そんな中で革系の服やスーツを着ると、より機械的に見えてしまう。
「それを嫌い、少しでも緩和するために、如何にも若者らしいジーンズの上下が城茂の基本スタイルになったのではないか?」と、後年の氏は推測している。

史上初の女性戦士・タックルの殉職、史上初のフォームチェンジであるチャージアップ。
単独で見れば刺激的なこれらの要素が切れ目なく続くだけでも凄まじいクライマックスなのだが、更に駄目押しで7人ライダー編に移行するストロンガー最終クールは群を抜いて濃密に凝縮された展開がノンストップで展開され、ファンからも誉れ高いエピソード群である。

他方、これらの豪華展開に対して贅沢な悩みではあるが、39話は『ストロンガー』ではなく『仮面ライダーシリーズ』の最終回となっているため、最後の最後で7人の主人公の中の1人という立場に落ちついてしまう。
最終回を目前にした38話、宿敵ジェネラルシャドウとの決戦が『ストロンガー』単独の物語としてのクライマックスである。

「もし今までの歴代ライダーのようにストロンガー単独の状態で物語が完結していたらどんなラストになっていたか?」と想像を巡らせるファンも少なくない。

亡き両親の生まれた国で文明を知り、知性ある獣となっても、最後には育った故郷を選んでトモダチと別れたアマゾン。

置き手紙を残して、寂しさの中にどこか不思議な爽やかさと清涼感のある余韻を置いて旅に出た神敬介。

誰にも別れを告げず、夕焼けの中に一人消えていった風見志郎。

もし城茂が先輩達のような単独でのラストを迎えていたら、どうなっていたのだろうか?
本編では果たされずじまいだったデルザー壊滅の約束を果たし、岬ユリ子の墓前に報告に向かったのだろうか。
そんなユリ子に「美しい世界を見に行ってくるぜ」と言い残し、またしても流離の旅人に戻るのだろうか。
マカロニウエスタン全開の「ぼくらの兄貴 城茂」のインストがバックに流れ、まるで西部劇の不朽の名作が如く、おやっさんの「シェーン、カムバーック!」とでも叫ぶ声を背に受けて。
正義の使者の別れの印である口笛を吹きながら旅立つ姿とナレーションの後に、エンドマークが表示されたのだろうか?

そんな情景に思いを馳せたくなる魅力が、城茂という男には備わっているのだ。




アマゾン/仮面ライダーアマゾン

(演:岡崎徹
闇の密教ゲドン、そしてガランダー帝国を相手に戦った日本生まれのアマゾン育ち。
ホームグラウンドの南米アマゾンで暴れ回った磁石団長を追って日本に帰ってきた。
これ以降も1人だけ育ち故郷と生まれ故郷を往復している状態なので、ただの里帰りなのではと一部から突っ込まれたりする。
主役時代は先輩ライダーが一切出ない特異な作品だったため、歴代ライダーとの本格的な共闘は今回が初。

本来の名前である山本大介は、もはや本人にも分からぬ忘却の彼方。
自らを育んだ心の故郷と同じ言葉の、異国で出会ったトモダチがつけてくれた名前こそが、この野生児の現在を形作るものである。
本作でゲスト出演した際のテロップは分かりやすさ優先で“山本大介/仮面ライダーアマゾン”と本名が記載されるようになったが、劇中の登場人物達がこの青年を呼ぶ時は変わらずアマゾンのまま。

そのためややファジーではあるが劇中では人間体を指して『アマゾン』、変身後は『アマゾンライダー』と呼び分けられ、まぁ省略しても後者を指すと明確に分かるような場面では変身後でも『アマゾン』と略される。


前作のラストシーンをそのまま引き継ぐように白いスーツに身を包んでの帰国となるも速攻でキャストオフし初期のパンイチになった。
すっきり短髪になっての再登場となったが、変身バンクは当時の後期版のままなので急に髪が増毛したり上着を着込んだりする。
最終回で再登場した時は本編後期の野生児パンツに友情の上着を着用した状態になっており、さりげなく本編の衣装パターンを全制覇した。

戦闘ではXライダーと抜群の連携を見せ、ライドルを2人で持って攻撃するなどのコンビネーションでヨロイ騎士を幾度となく敗走に追い込んだ。
その後も継続的にデルザーの計画を阻止し、人質を救出するなど遊撃隊として美味しいポジションを確保している。
体液の準備などが大変なので大切断は披露されなかったが、最終局面では岩石の相手に噛み付くという野生児ファイトの健在ぶりを見せた。

この時に変身したアマゾンライダーは、胸部のおっぱい装甲が赤色のいわゆる後期カラーアマゾン(前期カラーは胸がオレンジ色)体の全体的なカラーリングは緑の体が変わり燃える怒りの色な配色。
後年の作品では7人ライダーを扱ってもこの配色は大抵無視され、オレンジ胸の初期テンプレイメージのアマゾンとして登場することが殆どである。

神敬介/仮面ライダーX

(演:速水亮
我らがドス声イケボのカイゾーグ。ヨロイ騎士を追ってスペインから参上。
マーキュリー回路移植前のヒトデヒットラー戦以来となる久々のライドルスティックを引き抜いて、ヨロイ騎士と剣戟を交わす。
アルファベット一文字きりになってしまうので、劇中では専らXライダーと呼ばれ、区別するように作品自体は『仮面ライダーX』や『X』と呼び分ける事が多い。

パンタロンにブレザーで揃えた青の上下は、まさに本編初期の神敬介を彷彿とさせるシックで大人びた装い。
そして変身ポーズはもちろん「大変身」である。

他の先輩4人が固定ペアで各々2人組になっている事もあり、主にアマゾンとチームを組む。
邂逅するやいなや、いつものドス声で「アマゾン!」と名前を呼び、戦闘後に固い握手を交わす2人の姿は、まさに前作の『アマゾン』で実現しなかった神敬介のゲスト出演、夢の共闘である。

メカニックなXライダーと、野生のアマゾンライダー。
都会の伊達男といった風体の神敬介と、腰蓑一丁のアマゾン。

何もかも正反対な2人なのに戦闘では抜群の連携を見せ、1号と2号、V3とライダーマンのような長年の相棒でならずとも心が通じ合う程良い距離感のコンビは不思議な魅力を発揮し、この一度きりの共演にもかかわらずファンからは好評を博している。*7

他の先輩ライダーの2人チームのエピソードが起承転結の承や転を担ってしまった結果、悪く言ってしまえばエピソード単体で見れば煮え切らない終わり方であったり、次回への引きを前提とした展開である中で、Xライダーとアマゾンライダーの夢の初共演を描き、それぞれ生身でのアクションと変身シーンを見せ、最後にはストロンガーの救援に駆けつけデルザーを鮮やかに撃退、歴代ライダーの架け橋であるおやっさんが3人の絆を結ぶという特盛増し増し詰め合わせセットの36話は、先輩客演のお手本とでもいうべき名編である。

この時のXライダーのスーツは、複眼周辺のいわゆる覗き窓と呼ばれる黒いスペースの下部が、木(ツリー)やヒゲの形のように左右にすぼまっているデザイン性を重視したアップ用。
これに対し覗き穴の下部が台形のように水平に広がり視界を確保しているのがアクション用となるのだが、どうもアップ用でも殺陣を普通にこなせてしまったらしく現役当時から殆どいらない子になってしまった可哀想なマスクである。
近年のゲーム作品は後者のアクション用の広がった覗き窓を採用している場合が多く、7人ライダー仕様を謳ったフィギュアやイラストでもアップ用の覗き穴はほとんど再現されない。

またよく見るとパーフェクターの上部に横一文字に分割線が入っているのだが、これはスーツをアトラク用からかき集めた結果、リアルタイムでパーフェクターを装着するセタップ風変身がその場でできてしまうマスクを改修した名残である。
この分割線Xライダーは、映像作品では『ストロンガー』でしか拝めない激レアさん。

結城丈二/ライダーマン

(演:山口暁
かつては理想に燃えたデストロンの科学者。
組織の恐ろしさと誤ちに気づき、自らの意思で悪を裏切り、ライダーマンとなった勇敢な男。
命懸けの行動で禊を祓い、人類を守り大空に散ったその時に初めて、彼の名前は仮面ライダー4号となった。

……なのだが、どのような経緯で復活したかは映像では全く語られず、気がつくと先輩ライダーとして出てくるため、TVシリーズしか見ていないと混乱する事請け合い。

一応『仮面ライダーX』の時点でおやっさんによる最強のザオリク系呪文「どっこい生きてた」により5人ライダーとして戦う姿が描かれている。

当時の児童誌などではタヒチに漂着して生き延びたという設定が語られており、映画『五人ライダー対キングダーク』では、この設定に基づいた台詞が登場した。

残念ながら山口氏が『電人ザボーガー』への出演などで多忙なため結城丈二として呼ぶ事が出来ず、気がつけば素顔の戦士全員集合による最終回という一大イベントを間近に控え説明する間もなく出さざるを得なかった、というのが事のあらましである。現代ならVシネマでスピンオフが作られたかもしれない。

そんなこんなで主に秘密刑事としての激戦の経験を経た結城丈二は、歴代ライダーに名を連ねるに相応しい戦士へと成長。ギリシャからヨロイ騎士を追ってきた……のだが、その登場シーンはストロンガーをデルザー軍団の刺客と誤解し「邪魔はさせん!」と突っ掛かり戦いに発展するというもの。
栄光の7人ライダー補正がかかったライダーマンは、互いに敵だと思いこんだストロンガーとそこそこ良い勝負を繰り広げた。

思い込んだら頑迷一途、猪突猛進に突撃し、最終的にはV3には諌められ、「すまん!」と謝罪する……という驚くほど現役時代の結城丈二のテンプレそのままの一連の行動はシリアスな笑いを視聴者に提供した。

チームとして団結した後は相棒のV3と共に調査を開始するのだが、なぜか当時は対等な関係だった筈の風見に対し「さん」付けの敬語で話し出す。

この奇怪な言動の理由は最後まで判明しない。なんとなくライダーの縦社会を察した結城が風見に気を遣って先輩として立てようとした説、仲間入り出来た事が嬉しくて舞い上がってしまい、友達に対してふざけて敬語で話す時とかあるじゃん説などがファンの間では囁かれている。
まぁ伊上脚本だからで説明出来てしまう気もするが、それにしては謎敬語以外の結城丈二の言動や行動の解像度が恐ろしく高いのが流石シリーズのメインライターというか、あるいは事態の不可解さを更に深める結果となっている。

などなど、諸々気になる部分はあるが、現役当時は思い詰めた表情で常に眉間に皺が寄っていた結城丈二がまるで大門豊のように明るく快活な様子で風見と共に行動する姿は殻を破り成長したようにも見え、とても微笑ましい。

戦闘シーンではカニ獣人奇械人の頭を体操競技のように側転で飛び越えるアクロバティックなアクションも披露したが、代名詞のカセットアームは一度も登場しなかった。
撮影に使えるプロップが残っていなかったのだろうか?

栄光の7人ライダーの中でただ一人、自分の看板番組を持たず、立花のおやっさんの薫陶を受けていない微妙な立場であるため、初登場時は「お前! お前も来ていたのか!」とエラく他人教義な呼び方もされたが、最終的には「おやっさん」「丈二」と呼び合い、7人の主役の1人としてフィーチャーされている。あるいはこの2人にも、描かれていない所でなにか劇的なドラマがあったのかも知れない。

そんな内面の激し過ぎる変化とは裏腹に、結城丈二の服装は善悪の間で苦悩していた当時を象徴するような黒づくめ。
そしてトレードマークだった右片手袋は両手にピッチリと揃って嵌められている。
これは特に何も考えられていないのか、あるいは左手も生身ではなくなってしまったのか、捉えようによっては意味深である。

実は最終回の最終決戦の場面での中の人は、中村文弥さん。
ヨロイ元帥(の演者)がライダーマンの中に入っている。

風見志郎/仮面ライダーV3

(演:宮内洋
日本一のヒーロー男。
エジプトから船便で日本に潜入したマシーン大元帥を追って飛行機で帰国、神戸港から関東近郊までバイクで移動してきた。

先輩ライダーの中でいち早く登場し、オマケに1人だけ単独のゲスト出演から入るという破格の扱いにV3人気の偉大さが窺える。

単独出演回はその中身も濃く、発破の中をバイクで駆け抜け、バイク立ちんぼの危険変身ポーズを見せ、敵のボス格であるマシーン大元帥やジェネラルシャドウを相手に一歩も引かない立ち回りで競り合うなど八面六臂の大活躍。
ご覧の番組は仮面ライダーV3ではございません。

その後は勘違いから先走るライダーマンを仲裁。
風見は別の回で単独で大暴れしてから、結城は1人突出して敵味方を誤認して突撃というアウトローな登場演出を経てようやく合流という辺りに、この2人の独特の関係性を感じさせる。
37話サブタイトルにある「とらわれたライダー」とは……?

意外と礼儀正しい城茂とのややぎこちない初対面の会話、なぜか敬語になってしまった上に*8相変わらず猪武者の結城丈二を抑えるなど気苦労を追う場面も見られたが、先輩2人が駆けつけるまで後輩達をよく纏め上げた。



当時の宮内御大はゴレンジャーとブッキングしていたが新命明をパイロット設定とする事でバリブルーンのセット集中撮影で顔出し出演のシーンを短時間で撮り切ってしまうというテクニックにより、ガッツリ風見志郎としても出演した。

風見志郎の服装は青シャツ白ベストのドクトルGとの決戦を中心に夏場に見られたゲスト出演でも定番の風見志郎ルック。
最終回では黒づくめのライダースジャケットにヘルメット着用の、初期や終盤のヨロイ元帥編のダークさを滲ませる服装にお色直しした。

一文字隼人/仮面ライダー2号

(演:佐々木剛

もう一人の仮面ライダー。
誰よりも何よりも頼りになる男。
直前までインドで活動していたらしいが、幸運にもデルザーには察知されておらず、最後の逆転劇へと繋がる。

最終局面のデルザーの三面作戦を阻止する攻防戦では、真っ先に足止めの先鋒として躍り出て敵の大将であり難敵のマシーン大元帥を引き受ける。
最終的には劣勢になったが、他の二作戦を仲間たちが阻止するまでの時間を見事に稼ぎ切った。
いかなる時も自分より周りのことを考えられる男である。

この時の新2号のマスクは、まるで漆をブチ撒けたように真っ黒。
現役時代の旧2号の深緑よりも更に真っ黒になっており、覗き窓周辺と完全に同化している。注視しないと境目が見えない。あと触覚がプラプラ揺れてる

いくら何でもヤケクソすぎる黒さで違和感が拭えないという意見もあるが、それまでは概ね新1号とシンメトリー気味だった配色から脱した2号独自の配色として支持する層も少なくないカラーリングでもある。*9

視覚的な分かりやすさと、『MOVIE大戦MEGAMAX』や四半世紀くらいバダンと戦い続けている漫画*10の影響から上記の赤胸の後期アマゾンやXライダーのアップ用覗き窓よりはライト層にも若干の知名度があり、7人ライダーなのに黒マスクじゃない新2号を公式がお出ししたりすると、割と多くの突っ込みが飛んでくる。

もう一つの特徴である体を走る1本ラインは、旧2号や南紀2号ほど太くもなく、新1号の2本線から1本引いたような細ラインでもない中間のサイズで、裏側は無地。この中間の線はこの時にしか出てこないレアパターンである。


役者業がどんなに多忙になっても「ライダー関連の仕事は断った試しがない」という逸話を持ち、声だけの出演を含めれば最終的なゲスト出演数が2クールにまで届くほどの愛で知られる佐々木氏であるが、後述する唯一無二の相棒が色々アレな時期だったために変身ポーズ無し、顔出し出演は最終回(と、翌週の正月特番)のみとなった。
風見のように単独回があればよかったのだが、いきなり変身した状態で現れるからこそ本編のダブルライダー登場シーンのカタルシスに繋がっている面もあるので、複雑な所である。

一文字隼人として登場した時の服装はショッカーライダー編を彷彿とさせる茶色の革ジャケに、キャスケット帽子とスカーフを巻いた新聞記者らしさを押し出したキャライメージの集約とでもいうべき出立ち。

本郷猛/仮面ライダー1号

(演:藤岡弘

我らが仮面ライダー。
アメリカを拠点に活動しデルザー軍団の目を掻い潜り、相棒の一文字隼人と共にストロンガーの絶体絶命のピンチを救った救世主。

歴史を始めたダブルライダーの存在は視聴者や制作サイドからすればまさしく“伝説”であり、マシーン大元帥の例の有名な台詞もそういうメタ的な含みを感じさせるのだが、物語内の視点で見ると他所からやってきたお上りさんが敵対勢力のメンバーをちゃんと把握してなかったウッカリさんだったという構図になってしまうのが切ない。

ヨロイ騎士を全く寄せ付けずに撃破するなど圧倒的な強さを見せつけ、更に“仮面ライダー最終回”となったラストでは現行のストロンガーを脇にセンターに躍り出て7人ライダーの指揮を取る*14など、初代の名に違わぬ貫禄と存在感を発揮した。

この時の新1号はシルバーめのマスクに2本線と、スタンダードなイメージから余り変わっていないのだが、何故か体の裏側が一部バリエーションの2号のように無地(ライン無し)になっている。


最終回で本郷猛として登場した際の服装は、黒ジャケットに白い丸首のセーターを着込んだ、ゲルショッカー編の冬が深まってきた12月頃の装い。
当初は青年科学者の初期設定に基づきスーツにネクタイを締めたスタイルでの登場案もあったが茶色のスーツネクタイに縦縞のYシャツというどう見ても白い牙とか後の特捜最前線の刑事にしか見えない当時とかけ離れ過ぎた風貌だったせいか没になった。

【必殺技】

・7人ライダー エネルギー結集(全エネルギー集中)

絶体絶命のピンチに際して協力して繰り出される最後の技。
6人ライダーがそれぞれ2人ずつの3組ペアで手を組み、その上にストロンガーが手を重ねるとその時不思議な光が起こる。
光の粒は渦を巻き、やがて火花のようなエネルギーとなって相手に飛んでいく。

岩石大首領に対して使用した時は自分たちの体をエネルギーへと換え口から体内へと潜入。
暗黒大将軍に対しては爆発と火花をそのまま直接攻撃に利用した。

分かりやすい正式名称がない事と、協力して引き起こす発光現象というあたりで、一部のBLACK以外の昭和ライダーを適当に扱いがちなゲーム作品などでは後にZX特番で10人ライダーが力を合わせた「ライダーシンドローム」と雑然と同一視される場合がある。
肩を組んで円陣を作るシンドロームに対し、7人ライダーは円陣を組まずに左右から手を重ね合わせ、最後にストロンガーをリーダーとして中央に配する陣形など見た目は明確に異なっている。






【育ての親】

立花藤兵衛/おやっさん

(演:小林昭二)
ある時は喫茶店のマスター。
またある時はバイク屋の会長。
そしてまた、ライダー隊の総元締め。
最終的に現役レーサー復帰の後に住居不定の根無し草。

作品毎に立場を変え、拠点を変え、歴代ライダー達を鍛えてきた名伯楽。
生涯の夢であるグランプリレーサーの育成に燃えながら栄光の青年達にバイクの操縦技術を叩き込み、あるいは怪人を倒すための特訓を課した。
アマゾンや城茂などアクの強い主人公達を前に一時はコメディリリーフになる事もあったが、7人ライダー集結に際してかつての輝きを取り戻していく。

7人の仮面ライダー全員と面識があり、5作品全てに登場した唯一のキャラクター。
歴代ライダーの帰国と再会に満面の笑みを見せ駆け寄り、それぞれに初対面の先輩や後輩を紹介する架け橋としての役割はおやっさんにしか務まらない大任であり、あるいは視聴者の喜びの代弁者でもある。

ラストシーンが悪の滅んだ爆炎を見つめる7人の素顔の青年達、の前に指導者のように佇むおやっさんという構図は象徴的である。
全員が主人公の7人ライダーに必要不可欠の語り部であり、恩師であり、裏の主人公でもあるのだ。

演ずる小林昭二は物語の中だけでなく撮影外の時にも役者として、あるいは人生の先達として、若手の役者達に薫陶を授け続けたという。

芝居とは、美男美女だけでは一時的な華はあれど深みは出ず、後方でジッと見つめているだけで安心感が出る長老が必要だと言われている。

人形歌舞伎や時代劇でいうところの「老け役」とされるポジション。
語らずともその存在感だけで年輪や人生を感じさせ、若手を牽引する重要な役割を、5年近くにわたって見事に演じ上げた。

「終わったのか……長い長い戦いが」


ようやく訪れた平和を噛み締めるおやっさんの、近づく別れに寂寥感を漂わせるような表情と言葉が、第1期シリーズの最後に登場人物の口から発せられた台詞である。

一斉に走り出す7台のライダーマシン。
戦いの日々を振り返る特写映像が流れ、各々が戦いの日々を噛み締める。
そして締めくくりのナレーションと共に、戦士達は夕陽に消えていった。


平和と正義の7人の戦士“仮面ライダー”
彼らは、地上に悪のある限り
その勇姿を現すに違いない

だが、今は去っていく

さようなら、仮面ライダーよ


さようなら…



おわり






【関連作品】

『全員集合!7人の仮面ライダー!!』

ストロンガー最終回の翌週に放送された正月特番。
後楽園ゆうえんちで僕と握手を舞台に展開される、当時のシリーズの人気の立役者である仮面ライダーショー。
甦った平和を噛み締めながら立花のおやっさんはショーを観劇し、子供達に7人ライダーの活躍を伝え広める、ややメタ的な演出を含んだ特別編。
思い出を懐かしむ藤兵衛のもとに、やがてあの青年達がやって来る。

「俺達も、おやっさんと昔話をしたくなってね」

束の間を再会を喜び、7人の男達とそれを育てた先生は、遊園地の仮面ライダーショーを見ながら昔話に花を咲かせるのだった。

総集編パートと思い出を懐かしむ登場人物たちの新撮パートで構成された45分番組。
そして新たな敵とは。

1期シリーズを真に締めくくる、後日談的な作品である。



【テーマソング】

『戦え!七人ライダー』

ストロンガーの挿入歌として制作された。
初の女性戦士・タックルの登場と関連して水木のアニキとミッチお姉さんのデュエット形式が多い同作の挿入歌の傾向に忠実な一曲。
7号ストロンガーがまだ見ぬ先輩達に思いを馳せながら歴代ライダーの勇姿を歌い上げ、共闘を待ち望む曲。
更には猛、隼人と、人間体の名前をも歌詞に含んでいるのも特徴であり、あるいは最終回の素顔の全員集合の展開を暗示させるような仕上がりとなっている。

実は結構序盤から流れていたのだが、満を持してXライダーとアマゾンライダーが登場した36話ではメロオケから始まり、2人の事を歌う3番から初めて歌付きにスイッチさせて戦闘シーンに流すという、これ以上なく効果抜群の方法で使用され視聴者のテンションを爆上げさせた。



【その後の7人ライダー】

物凄く大勢のライダー集団の中に7人ライダーが含まれている、といった作品まで含めるとキリがないので、ここでは栄光の7人ライダーという存在が取り分け強調された映像作品のみの言及に止める。


仮面ライダー(新)

要するにスカイライダー。
あれから4年。新たに始まった2期シリーズ。
かつて悪と戦い抜いた栄光の7人ライダーは、8番目の後継者を助けるために日本に帰国する。

一部のエピソードでは本郷猛とアマゾン(山本大介)を除く5人の先輩が素顔の戦士としても出演し、後輩・筑波洋を導いていく。
逞しく成長した7人ライダーの勇姿はまさにあの日の英雄譚の続きであり、作品を愛し続けてくれたファンへの最大最高のファンサービスである。

かつての栄光を背負い、スカイライダーは逞しく成長していく。

フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX

時は遥か流れ、シリーズが40周年を迎えた2011年。
当時現行のフォーゼと前作のオーズ、更には前々作のダブルの豪華共闘と共に、突如として現代の世に復活した栄光の7人ライダーの活躍。
フォーゼの1話で提示された都市伝説・仮面ライダーという存在をこれ以上なく世に知らしめた。


同作は今もなお語り継がれるストロンガー直撃世代・坂本浩一監督の7人ライダーへの巨大過ぎる熱量に溢れた事で知られており、軽く並べるだけでも

  • 「お願いですから7人ライダーだけは出させてください!」とガチ談判。
    • その結果「3つのメダル」と「4つのスイッチ」で合計7という商品販促にもなるただの偶然完璧なロジックに思い至り、突破口を見出す。

  • スーツ管理のスタッフに呼びかけ、東映の倉庫、全国のアトラクション用のスーツを大捜索。各パーツをフランケンシュタインのように組み合わせ現体制下の限界はあれど、少しでも理想の7人ライダーを出せるように奔走。
    • この結果新1号のマスクは平成以降の世で利便性重視で使いまわされるの前後分割のマスクからより当時の構造に近い上下分割のマスクに変えるなど、凄まじいまでの拘りが各所に散りばめられている。

  • 本当は『戦え!七人ライダー』を原曲のまま流したかったが、権利上の理由で断念。結果としてミスター昭和ライダーサウンドの菊池俊輔の原曲をミスター平成ライダーサウンドの鳴瀬シュウヘイが編曲した夢のコラボレーション曲『昭和ライダー大戦』『レジェンドライダーの戦い』を世に爆誕させてしまう。


  • Xライダーの代名詞、Xキックのライドルによる大車輪をグリーンバック合成で本当に中の人に鉄棒させて撮影。ついでに、「空中で大車輪ってどんだけ高くまで投げてるんだよ」という放送当時からのツッコミを解消。

  • フルCGの恩恵を得て縦横無尽にぬるぬる動いては鞭のように敵を引っ叩き、再生メズールを一瞬で簀巻きにするライダーマンのロープアーム。

  • スタンダードな徒手空拳スタイルの元祖ライダー3兄弟を、足技主体の1号(技)拳打主体の2号(力)手足をバランスよく使うV3(力と技のV3)という形でアクションに個性をつける。

  • 現行のスーツアクターで忙しい高岩さんに「ストロンガー入ってください!」と無理を承知で頼む。*15
    • 結果として自らも7人ライダー世代であった高岩さんはストロンガーを好演。手袋を嵌め直す様に引っ張る仕草など細かい部分まで追求し、坂本監督はワンカット毎に「かっこいい! かっこいい!」と大興奮。7人ライダーの隊列のセンターは必ずストロンガーにするなど、当時最新作の7号への愛着が大爆発。
      • 監督のストロンガー愛は止まる事を知らず、現行であるフォーゼに有名な名乗り口上である「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ」を詠唱させたり、弦太朗やフォーゼがやたらとストロンガーのポーズを取る。高岩さんもやっぱり世代なので超ノリノリ。これらは劇場では削られたがDC版で無事に収録された。


などなど、書いていくとレポート課題が一丁できてしまいそうな濃密さである。「坂本監督が過去作キャラを撮った時はファンサービスが豊富」という評価を確立させた作品といえる。
が、取り分け大きなトピックは、新2号を7人ライダー仕様の黒マスクに変えた事だろう。

2010年代当時の春映画の新2号は、新1号と揃えたライトグリーンのマスクに、太ラインが裏側にもビッチリ伸びているという放映当時には存在しなかった謎の状態であった。*16昭和作品のキャラクターをリファインした結果デザインが放送当時と全然違うものになるのは東映に限らず平成以降の日本特撮にはよくあること。ヒッポリトとかテンペラーとか……。


子供の時の7人ライダーを追い求め「終わったら元に戻せ」というどケチな条件で新2号のマスクを本作のために黒く塗り直す。1つくらい黒マスクや旧2号用の予備をくれないだろうか

物心ついた時に見た新2号の姿がストロンガーverだった監督の、あくなき拘りである。

残念ながらスーツの裏側太ラインまでは改修は及ばなかったが、黒いマスクの新2号は7人ライダーというグループを際立たせ、昭和ライダーに馴染みのない世代にも新2号のゲスト出演=黒マスクという印象を普及させた。

この熱意とは裏腹に、後にこの時の黒マスクは公式の「仮面ライダー図鑑」の旧2号やゲスト出演時の黒マスク2号のトップ画面に利用され、既存の新2号のスーツで撮った特写の首だけ『MEGAMAX』当時の黒マスクの特写に挿げ替えたり、これをまるでカビのような緑に着色し強引に旧2号として扱うなど*17、言葉を選ばずに言えば首の座ってない雑コラの素材として利用されている。


「当時のライダーのまま現代風にワイヤーを活かしたアクション」を追求した7人ライダーは、大野剣友会時代の地にドッシリとついた鋭利な時代劇の殺陣を愛好するファンには否よりの意見を寄せられる事もあるが、この温故知新とでもいうべき挑戦的なアクションシーンは概ね好評である。

まぁとにかく凄いので未見の方は是非とも見て欲しい。今ならDC版。

【他媒体での活躍】

漫画とかゲーム作品とかの他メディアでの活躍をピックアップして記述。
各ライダーのカラーリングは何かしら再現している場合のみ付記する。

【漫画作品】

『7人ライダー最後の大決戦』

作者は成井紀郎。
放映当時に描かれた読み切り作品。

なんとなく7人ライダーの名言っぽく扱われてるけどTV本編では言ってない台詞筆頭の「俺たちの武器は心だ!」の元ネタ。

ある衝撃的な設定と本作独自のキャラクターにより、改造人間・仮面ライダーの安寧として一つの答えをもたらしたラストは今もなお語り種である。
なんと本項目より先に専用記事が作られている。


『決死戦7人ライダー』

作者は同じく成井紀郎。
7人ライダーとしつつ、電波人間タックルが生存している本編では実現しなかった7+1のドリームチームが、怪物化して人間を襲う自由の女神やスフィンクスなどに立ち向かう。
75年8月号(7月換算)の作品なのでデルザー軍団は存在せず、最後の敵も「ブラックサタン大首領」となっている。
また6人ライダーが活動していた外国も後のTV版と概ね同じ。


【小説作品】

『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』

フィギュアシリーズ、SICの宣伝を兼ねた小説。
時を駆けるネガタロスを相手に1971年4月3日に召喚された7人ライダーの活躍。
邪悪なイマジンにつけこまれた立花藤兵衛の、最も変えたい過去とは。


【ゲーム作品】

『CRぱちんこ仮面ライダーショッカー全滅大作戦』

2007年導入のパチンコ。大野剣友会の殺陣を絶妙に再現したリーチバトルがファンの心に響く名機。
基本は『初代』の1号2号のダブルライダーがメインの作品なのだが、ショッカー及びゲルショッカー怪人と戦うライダーバトルモードでは大当たりパターンとしてV3からストロンガーまでの5人も助っ人として登場。さらに全回転でストロンガー最終回の映像が流れるという胸熱演出がある。


『CRぱちんこ仮面ライダー フルスロットル』

2015年導入のパチンコ。今度こそ7人ライダーをメインにした作品。立て付け上ストロンガーの筐体のようになっている。
◆Xライダーのライドル・ロングポールにアマゾンライダーが飛び乗っての大切断
◆26の秘密であるグライディングマフラーで飛行するV3の背に乗り熾烈な空中戦で標的をマシンガンアームで狙い撃つライダーマン
など、本編では見られなかった夢の合体技を披露。

城茂やアマゾン、神敬介などの人間体がハッキリと描かれ、7人ライダー全員に変身シーンがあるなど非常に凝っている。
他にも一つ目タイタンやゼネラルシャドウ、モグラ獣人やタックルなど、他ではまず出ないようなキャラクターが目白押し。
愛は感じるが、ちょっとアクションとCGを派手にしすぎてマトリックスみたいになっているのが玉に瑕。

本作独自のキャラクターとして、7人ライダーを禍々しくリファインしたようなデザインの闇の7人ライダーが登場。
一部の好事家からマニアックな人気を集めるダークライダー集団である。

いわゆる最終決戦らしき場面で放たれる7人ライダーの合体技がTV本編を再現したエネルギー結集……ではなく、なんか色々な物とチャンポンしてしまった「スーパーライダーシンドローム」という謎のオリ技なのだが、これが地味に他作品のゲームで波紋を呼ぶことになる。

7人ライダーのカラーリングはあんまり再現する気はなくいわゆるステレオタイプ。
新2号だけ新1号と同じでもなければ黒マスクでもない深緑くらいのどっち付かずな色のマスクになっている。


『L 仮面ライダー 7RIDERS』

2024年導入のスマスロ。まさかの7人ライダー単体作品のお代わり。
何がパチスロをそこまでさせるのか。

7人にそれぞれに属性マークのような特性を現す漢字1~2文字が書かれた丸マークが配置されているのだが、1号が技、2号が力、V3が力技、ストロンガーは電熱とまぁ分かる範疇なのに対して、ライダーマンが、Xライダーが疾走、アマゾンライダーがと、何故そうなったのかよくわらない漢字がデカデカと書かれておりシュール。


『仮面ライダーバトル ガンバライド』

データカードダスの三部作。
7人の合体技などは出なかったが、個々人の専用演出はそれなりに作りこまれている。
フォーゼ弾が『MEGAMAX』の上映期間なため、「ムービーセレクション」という枠で同作メインのフォーゼやオーズなどと共に7人ライダーがラインナップ。
ディケイドや古き良き映画作品を彷彿とさせる白黒フィルムと大きく書かれた各々の名台詞で統一されたデザインで、低レアながら中々使いやすいカードだった。


『仮面ライダーバトル ガンバライジング』

メモリアルチェンジで栄光の7人ライダーが登場。スキャンの度に7人ライダーのいずれかがランダムで来てくれる。
劇中の名シーンを再現するメモリアル枠での抜擢に期待が寄せられたが、蓋を開けてみると各種演出が劇中の何かを再現したわけでもない短いムービーの張り合わせであったり、必殺技がなぜか上記パチンコのオリジナル技「スーパーライダーシンドローム」のほぼ丸移植であったりと、お世辞にもお世辞が言えないような仕様で物議を醸した。
唯一の美点かと思われたイラストにもコラージュ疑惑が挙がっている(新1号の首がバトライド創生のパッケージの丸写しなど)。

探せば探すほど欠点しか見つからないカードだが、一応これ1枚で7人ライダーのいずれかが呼び出せるという点と、他に筐体排出LRの枠で希少性のある7人ライダーのLRが無いに等しかったので終了間際の再録投票などでは選ばれている。

これを筆頭に同ゲームはBLACK以外の昭和勢のあまりよろしくない扱いでも知られており、中にはマトモな必殺技が1つも実装されないまま約9年半を過ごしたキャラクターも。

これら公式作品にあるまじき杜撰さは当然の帰結として作品を深く愛するユーザーを中心に波紋を呼び、アンケートなどで熱心なお問い合わせが長年殺到することになる。

その激しさは次回作のガンバレジェンズ製作陣が稼働開始前のインタビューで

「ユーザーの皆さまから何年もご要望を頂いていたのでLR(最高レア)を入れることは最初から決めていた」

と直にコメントを残す程である。本当に強いのは人の思いだった。

公約通りそのキャラクターは第1弾で真っ先に最高レアとして収録された。唯一無二の相棒との同時LRであり、2人の主人公として最大限の尊重と共に登場した。
専用技こそ実装されていたがSRで止まっていた1作目のガンバライドと合わせ、実に15年越しの悲願のLRである。


『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』

劇中の名シーンをイラスト化した『イベントカード』で最終回のそれぞれのライダーマシンで奇岩山に向かうシーンがLRとて登場。伝説の名に違わぬLR(レジェンドレア)となった。イラストのみとはいえ、3作通して7人ライダーの名場面をきちんと劇中通りに再現した初のカードでもある。
3作通して新2号のゲーム内のモデルは現役時代の新1号と同じ色のマスクが採用されているが、同カードイラストではよく見ると新黒マスクになっている。(アマゾンの胸はオレンジのまま)

2023年3月末の稼働開始と同時に実装された新1号と新2号のダブルライダー同時LRを筆頭に、2024年11月末に専用パックでストロンガーがLR昇格を果たした事で7人全員がLRで集結。
2年足らずである程度作り込まれた必殺技と変身演出と共に全員LR化という3作通して初の快挙を達成した。


『バトルラッシュ』

2016年〜2019年ごろに配信されていたソーシャルゲーム。
ここでの7人ライダーの必殺技も何故かパチンコのオリ技の移植であった。


『コトダマン』

2018年より配信されているソーシャルゲーム。
同ゲーム内で2021年に仮面ライダーの生誕50周年を記念したコラボイベントが開催。
最高レアで実装されたストロンガーの進化後が、なんと栄光の七人ライダー。

基本的にSD等身の1枚絵がモゴモゴする程度のゲームとはいえ、1ユニットに敷き詰められた7人ライダーは新2号が黒マスク、のみならずアマゾンライダーの後期カラーの赤い胸まで再現されているという、物凄いこだわり仕様。
更には必殺技名を安易にライダーシンドロームにせずにライダー全エネルギー結集とストロンガー最終回に即した名称にしており、演出もゲーム的な制約はあれ同話に忠実な内容。

などなど、他の純公式産のゲームや映像作品が適当に流してしまいがちな7人ライダーのカラーリングや合体技を、現状もっとも再現している作品といっても過言ではないクオリティになっている。
外部コラボの方が賓客として丁重にもてなしがち。


【CM、ショートムービーその他】

『大和ハウスCM』

2012年7月に、上野樹里が出演した「仮面ライダー」篇に7人ライダーが全員集合。
地道なドサ回りもこなす大先輩の鑑である。
とある喫茶店に待ち合わせの約束をし、遅れてきた上野樹里。
そこにはなんと、7人ライダーが卓を囲んで座っていた。

一人暮らしを始める不安から、贅沢なことに7人ライダーに部屋の警護を頼む上野さん。

「アマゾンさんには玄関、2号さんにはリビング、V3さんにはベランダを」

「だが世界の平和も守らねば」

「1号さんには……お風呂場を……」

あまりの事に頭を抱える大先輩をバックに

“もっといい防犯があります”

のキャッチコピー。
これ以上のセキリュティがどこにあるというのか。

ちなみに昭和よろしく設計図を広げそれぞれの担当範囲を説明する上野さんのシーンで使われているのは、かの名作ソフビ「レジェンドライダーシリーズ」だったりする。
ガンバライドのカードがおまけについたアレである。


そして1年後、2013年8月の新規CM『ライダーと待ち合わせ』編でまさかの再会を果たす。

虎ノ口駅の改札を、やっぱり遅れて出てくる上野樹里。
待ち合わせ相手は、やっぱり7人ライダー。

上野さんは7人ライダーをどこへ連れて行こうというのか。
群がる戦闘員を華麗にスルーして歩き続ける一団。

「一緒に確かめて欲しいんです」

辿り着いたのは、セキュリティ賃貸住宅の実例見学会。

伝説の戦士達も可憐なお嬢さんにはお手上げという、非常にシュールなCMである。


【余談】

  • 配信や映像ソフトが発達した現代の我々がその気持ちを味わうことは出来ないが、敢えて一気見せずに当時のように週1での視聴で1期シリーズを追いかけていく擬似リアルタイムプレイは可能である。
    • 2014年3月16日。ニコニコ動画の東映特撮公式チャンネルで『怪奇蜘蛛男』が放送。あるものは懐かしい記憶を振り返り、あるものは配信という形で初めて昭和ライダーに触れ、その勇姿は視聴者を惹きつけた。時にシュールな展開にツッコミを挟んだりの週替わり1話配信は続き、やがて2018年12月9日。当時の放送年月とほぼ同じ月日をかけ、配信は『さようなら!栄光の7人ライダー!」まで到達した。当時の少年達と同じように5年近くの日々を七人ライダーと共に過ごした視聴者は、おやっさんを見つめる7人の男達のシーンで、やはり同じように感涙し、そして別れを惜しんだ。
      • そして、そこから数ヶ月後。2019年10月。TOKYO MXにて、初代『仮面ライダー』の放送が決定。正真正銘かつてと同じテレビという媒体で、視聴者は発達したSNSでリアルタイムの感想を楽しみつつ、金曜夜のお楽しみはやはり『ストロンガー』まで続いた。そして2024年10月。視聴者はまたしても5年近くに渡る伝説の終焉を見届ける事になった。
  • 仮面ライダーの始祖ともいえるグループであり、分かりやすい称号もある事から、近年でもピックアップされる機会はそこそこある。ただしカラーリングに関してはいわゆるステレオタイプのイメージ据え置きで、例えば黒マスクの2号だとか、胸が赤いアマゾンだとかは、ほとんど顧みられない。
    • この中でも黒マスクの2号というイメージだけはなんとなく浸透しているので、そこだけ変わっているパターンも稀にある。また春映画などで使っているアマゾンのスーツはシリーズ50周年を期に後期の赤胸カラーへと改修された。
  • 1期(栄光の7人ライダー)が終了した4年後に再び再開したシリーズがスカイライダー・スーパー1、ZXを擁する昭和2期と呼ばれる時代区分である。この2時代を合わせた10人ライダーは殺陣の大野剣友会やメインプロデューサーの平山亨など大部分が同じスタッフで制作されており、一部ファンからは「剣友会ライダー」や「平山ライダー」と便宜上呼ばれたりする。
    • その他、「超栄光の10人ライダー*18」という呼び名も存在するが、これは『RX』~『龍騎』の頃に販売されたソフビフィギュアセットの商品名。要するに時期毎の最新作や存在感の強いキャラを無作為に10人選んだような詰め合わせセットで、例えば『RX』期の商品はライダーマンとZXがいない代わりにBLACKとRXがあてがわれていたり、クウガ以降は昭和・平成ライダーが混在していたりとかなりバラつきがあり、放映時期や製作陣などで統一されている訳ではない。




この世に、悪のある限り
仮面ライダーは必ず現れる

平和のために、正義のために
戦い抜いた、7人の仮面ライダー

その名は、永遠に

僕らの胸から消えないだろう──



追記・修正は5年近くに渡る長い戦いの末に7人の戦士全員の顔出し出演を実現させてからお願いします。



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最終更新:2025年04月30日 22:25

*1 このMはいわゆるMナンバー。「見よ!!」のアクション用のアレンジ。1話のBパートの最初を皮切りに、スカイの客演まで使用されたストロンガーのテーマの代表といえるもの。BGM大全集下巻は「俺の名はストロンガー!」、バトルミュージックコレクションでは「変身ストロンガー!」、オリジナルBGMコレクションでは「見よ!電気人間ストロンガー」と書かれたトラックに収録。

*2 最終回の脚本表紙の仮題やテーマソング「戦え!七人ライダー」は漢数字表記

*3 資本系列に対して捻れていたネットワーク体系の解消を目的として、1975年3月31日から毎日放送がTBS系列、朝日放送がNET(現・テレビ朝日)系列にネットチェンジしたもの。

*4 デルザー軍団編の初期のエピソードにやたら子役が多いのは、この影響だと思われる。

*5 中で控えている岡田勝が腕を掴んで命綱をしている。自分より年下で軽口ばかり叩く岡田氏に不安もないではなかったが、いざ撮影となるとかつてないほどに真剣な面持ちで腕をガッチリ掴んでくれていたという。

*6 割とまたすぐに『超神ビビューン』でヒーローを演じる事になるが、それはまた別の話である。

*7 後年のゲーム作品などではこの2人でチームを組んだ場合に専用のボーナスが発生したり、2人同時に参戦してPVで共闘したり、漫画などの他の媒体でも何気なくこの2人が並んでいたり共闘する作品は多い。

*8 一応、風見と結城の最後の共演作となった『10号誕生〜』では元の対等な口調に戻り、謎の敬語プレイは無くなった。

*9 逆にシンメトリーで綺麗に揃っている方が好きという意見もあり、この辺は人によりけり。本編映像のイメージとしてはダブルライダー2人きりの時はシンメトリー、7〜10人ライダーあたりの時代は黒マスク、そしてRX以降の11人や春映画などのオールライダー大所帯になるとまたシンメトリーに戻る。

*10 この漫画の2号は黒マスクに太ライン裏地なしのZX特番仕様。

*11 形式上は新1号編へのゲスト出演ではあるが、初代仮面ライダーは2人とも主人公というスタイルの作品である

*12 厳密にはV3の1話、2話、33話、34話でも採用されているがややこしいので割愛する。近年の50周年スーツはこの時期のカラーリングが採用されている。

*13 厳密には当時は銀ラメを敷き詰め反射板の役割を果たしていた銀ラインから、ただの白癬になっているなどの違いはある。

*14 おやっさんを人質に取られた場面や岩石大首領を相手にエネルギーを結集するシーンなどは、ストロンガーがセンターになっている。

*15 高岩さんの中の人デビューは『BLACK RX』のライダーマン(アリゾナ特訓時)なのだが、そこから年月を経て主役を毎年演じるようになり、そんなMr.平成ライダーの高岩さんに謂わば7人ライダーの主役であるストロンガーを託したという形になる。

*16 同時期に発売された新2号のフィギュアーツもこのデザインだった。ゲルショッカー編準拠のデザインの新2号のフィギュアーツは「真骨彫製法」まで待つこととなる。また実物の春映画スーツの方はシリーズ50周年を機にシルバー気味のマスクと細ラインのゲルショッカー編仕様に作り直された

*17 なので当然、図鑑のトップ画面の旧2号は細ラインが裏側にも伸びており、座ってない首と合わせてなんともいえない状態になっている

*18 「超」が付かない場合もある。