シャスティはこのような伝統的な衣服「スカル
タン」を着用している(画像は
スカルムレイであ
ることに注意)
シャスティ(
syasti)とは、
トイター教の宗教者。政治家、教育者、行政役人、軍事司令官などの用も為す。日本語発音では通例で「シャスティー」のように末尾を長く発音することが多いが、原語でも日本語の正式な表記でも最後の音節は長くは書かれない。
概要
イルキス(
トイター教礼拝堂・寺院)を所有し管理監督を行い、地域住民の信仰を担う。
社会主義王国成立まで、地域行政をも執り行っていた。
イルキスの所有およびシャスティの役割は根強い世襲制が残り、そのような一族を「シャスティ家」と呼ぶ。
一族は「当主 (
guk)」と呼ばれる代表人物を立て、その者を中心としてイルキスを運営し宗教的権威を握る。スケニウ・イルキスのクントイタクテイ氏、イザルタ・イルキスのイザルタシーナリア氏などは複数の分家(御三家的な)が含まれ、その間で政治抗争や権謀術数が繰り広げられたりもする。
ちなみにシャスティ家およびスカルムレイは女系である。男性がスカルムレイになることは歴史上無いが男性のシャスティ家当主は存在しうる(fansyasti パンシャスティ)。男系シャスティ家は歴史上アッタクテイ氏に一部存在したが早いうちに女系に統一されていった。
和訳の事情として、初期は「巫女」と書いていたが、今はこれを不適切としている。KPHT=YYは「巫女といえば呪術、舞踊、神楽など儀式を中心的に執り行う女性というイメージがあるが、シャスティはこれに政治性・派閥意識が付与されている。それどころか呪術・舞踊・神楽に対する捉え方も異なっており、原理派は信仰を体現するのは言語と文字、理性と意思のみであると考え、新生派は教法学的に裏付けされた神事のみが信仰に関係していると捉えている。こうした「人々が信仰をどのように実施するか」に関する意見主張や対立こそがシャスティの本分であり、「巫女」という語でそれは表現されない。どちらかというと僧侶、イスラームのウラマーのほうが近い」と述べている。
枝葉末節
- リパライン語で "xast" は「飲酒する」という意味を持ち、行為者名詞化した "xaster"「酒飲み、酔っぱらい」 という語は、飲酒を禁じていないユーゲ文化圏に生きるシャスティ達を揶揄するリパラオネ教徒の侮蔑語として用いられることがある。公的な場では禁止用語として見做されており、放送や新聞などでは規制音や伏せ字のような配慮がなされる。
- デュインではデュイン・ユーゲ人とハタ・ユーゲ人の対立の中で、ハタ・ユーゲ人を侮蔑するためにデュイン・ユーゲ人側から用いられる場合もある。彼らの中にはトイター教徒とリパラオネ教徒が混在している。
- リパライン語でも "xastir" と呼んでも良いが、リパラオネ教トユター派のシャーツニアーもこの語で言い表されるため、「イルキスの女性」を意味する "eksdzalarfa" という語を用いることもある。
シャスティの一覧
最終更新:2024年12月22日 02:41