「テレポートしまーす!
……やっぱり無理か」
格闘スタイル:超能力
誕生日: 7月18日(12歳)
身長: 153cm
体重: 40kg
血液型: 不明(調べていない)
出身地: 不明(中国らしい)
趣味: 家庭用ゲーム、ネットゲーム
大切なもの: B級ゲーム、家庭用ハード
好きな食べ物: ホットミルク(砂糖抜き)
嫌いなもの: 大作RPG
得意スポーツ: フィッシング(特に渓流釣り)
『
THE KING OF FIGHTERS』 '99から登場するキャラクター。名前の読みは「パオ(Bao)」。
未熟ながらも、多彩な超能力を操る謎の少年。
アテナや
拳崇とともに
鎮元斎のもとで修行している。
外見がかわいらしいので女の子に間違えられることがあるらしい。
担当声優は中野加奈子氏。
生まれた日が凶日で、災厄を呼ぶ子供とされて殺されそうになったが、助けられてある寺に託されていた。
ある日、超能力が発現したため鎮の元に預けられたが、実はこの超能力は拳崇の力を吸収したことによって発現したもの。
そのため拳崇は'99では超能力を使うことが出来なくなっている。
そのおかげで強キャラになったのだが…
'99大会終了後、拳崇が秘めていた膨大な力をさらに吸収してしまい、昏睡状態になってしまうが2000大会までには回復。
2000エンディングでは仲間を守るために身を呈してゼロ・キャノンのレーザー砲を受け止めその身に吸収し、瀕死状態になる。
しかしその際拳崇が
口付けで飽和状態にあったパワーを吸い取り、一命を取りとめる。
同時に拳崇は力を取り戻すも、今度は包がほとんどの力を失ってしまう。
2001エンディングには拳崇と共に「龍の力」を持っているとして、飛族の長・龍(ロン)にその力を狙われるという描写があったが、
いつの間にか
無かったことになってしまった。
その後プレイヤーキャラから外され、中国ステージで背景として登場して以降は出番無し。
拳崇の龍の力は忘れられていなかったようでXIで伏線が張り直されたが、包のことは完全スルーである。
というかXIのストーリーやエンディングでは拳崇の心の中からも意図的に抹消されようとしている。
いったい龍の力とは何なのか。 包と拳崇には何の関係があるのか。 なぜそんなにも拳崇に嫌われているのか。
それよりプレイモアはこの話をちゃんと終わらせる気はあるのか。
謎は深まるばかりである。
クリスに続いて投入されたショタ担当。
12歳(EX2では13歳になっていた)というのはKOF最年少である。
しかしウケは芳しくなく、中途半端に伏線を残したまま存在を消されつつある感が否めない。
ドットは非常にかわいらしいのだが、
森気楼?氏の描く写実的な包が
なんか妙にムカつく顔をしていたのがいけなかったのだろうか。
まあ餓狼3の頃の不気味と言うかキモい秦兄弟とかよりはマシだが
XIで
桃子が登場したため、ますます存在感が薄くなってしまった。 まあその桃子も微妙な存在なのだが…。
包が登場する際には他にいくつか設定案があり、「アテナのアイドル事務所の後輩」「ケンスウの恋敵」
「見た目は怖いが自然を愛する心優しい大男」「鎮元斎の世話をしているオバサン」などが候補に挙がっていたらしい。
ちなみに
チョイ・ボンゲと身長が同じで、
黒咲壬羽に次いでKOFで二番目に背が低いキャラである。
お師匠といい桃子といい、サイコソルジャーチームは何故かおチビさんばっかりである。
SVCではなぜか
ヒューゴーのイントロで、彼のアフロの中に隠れていたりする。
2002のリメイク版、2002UMで復活したが、描かれたイラストでは
完全に女の子にしか見えない。
原作中の性能
小さい。体のサイズが鎮元斎、チョイと同じくらいに小さいため、リーチこそ短いものの相手の攻撃が当たりづらい。
必殺技は
飛び道具が中心で、すべて「サイコボール○○」という似たような名前ばかりで、
しかも数が多く(必殺技だけで12種類!)非常にややこしい。技と
コマンド表とを見比べてもどれがどれやら…。
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例:KOF2000のコマンド表 |
サイコボールアタック フロント |
↓↙←+A |
サイコボールアタック ライズ |
↓↘→+A |
サイコボールアタック バウンド |
↓↘→+B |
サイコボールアタック リフレクト |
↓↙←+B |
サイコボールアタック エアフロント |
空中で↓↙←+A |
サイコボールアタック エアバウンド |
空中で↓↘→+B |
サイコボールクラッシュ フロント |
↓↙←+C |
サイコボールクラッシュ ライズ |
↓↘→+C |
サイコボールクラッシュ バウンド |
↓↘→+D |
サイコボールクラッシュ リフレクト |
↓↙←+D |
サイコボールクラッシュ エアフロント |
空中で↓↙←+C |
サイコボールクラッシュ エアバウンド |
空中で↓↘→+D |
多っ! ややこしっ!
これほどコマンド表からイメージが掴みにくいキャラも珍しいかもしれない。
但し、性能自体は押すボタンで移動方向が変わるだけで全く珍しくないし
使ってみると別々の名前がついているので、むしろイメージしやすくなっているはずである…多分。
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「サイコボールアタック」は前方だけでなく、真上、バウンド、空中、空中バウンドもあり、
さらにはアテナの「サイコリフレクター」にあたる飛び道具反射版もある。
突進技「サイコボールクラッシュ」は様々な方向に突進できるが基本的に隙が大きく、連続技用といえる。
超必もやはり頑ななまでにサイコボール。語尾に「DX」など某音ゲーのようなタイトルがつく。
飛び道具以外にも無敵必殺技版もあり、モーション時に目が光ることから「宇宙人」などと呼ばれている。
ある意味サイコソルジャーチームの中では一番エスパーっぽい。
'99、2000では小ささと飛び道具の強力さ(さらに
ストライカーでフォロー可能)からウザキャラ呼ばわりされていたが、
2001ではストーリー上の関係で飛び道具のサイコボールアタック系の技が一つを除いて(しかも
飛ばない)一切無くなり、
体当たりのサイコボールクラッシュ系の技で空中を飛び回るキャラへと変化した。
しかし、ダウン追撃のできる特殊技の「裏滑蹴」が画面端で延々と入るため、強制ダウンを奪えるC投げなどから
3Dを入れ続けるだけという超お手軽永久になってしまい
*1、
ウザキャラ度は遥かにパワーアップした。
'02UMでは2001以前の性能に変わり、新たにMAX2「サイコボール・グラヴィティ」も加わった。やっぱりサイコボールである。
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余談 |
前述のC投げとD投げはそれぞれ「幻影頭技」「クリティカルスロウ」という技名だが、
これは バンプレストが発売したPS用3D格闘ゲーム『幻影闘技』とその続編『クリティカルブロウ』のパロディと推測される。
この二作、キャラデザインが『スプリガン』『ARMS』等の皆川亮二という売りもあったが、いかんせんマイナーに終わっている。
余談だが、この二作のシナリオを担当したのは 森住?惣一郎である。
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「あれ?勝ったの?」
MUGENでの包
霧島翔や
藤堂香澄といった面子をストライカーとして搭載。
ran氏によってAIも製作されている。
ブリス対応。
- Juanxoc氏製作 2001+2002UM+XI風アレンジ仕様
Nameが「Bao KOF XI」。
DisplayNameが「BAO XI」。
上記とは違い、スプライトが2001のものになっており、
2002UMでのMAX2に加え、XIアレンジなのでDCが搭載されている。
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YAMA氏製作 小龍包(シャオロンパオ) |
YAMA氏が、高崎舟氏製作の包(パオ)をMUGENの凶キャラや狂キャラと戦えるように改変したアレンジキャラ。
キャラデザインには一切手が加えられていないため、ただ立っている分には一見改変元と全く変わってない様に見える。
しかし実際のところ元キャラのイメージを大切にしつつも相当のアレンジが加えられており、性能的には完全に別モノ。
キャラ設定としては、 THE KING OF FIGHTERSシリーズに登場する包が「龍の何か」に目覚めたらしいが、詳細は不明。
ダウンロードして触ってみて、先ず気が付くのは技の数の多さ。
KOFに登場する包からして元々、技数が多い、しかも全部サイコボールと言うキャラであるが、小龍包はその特徴を更に肥大化。
必殺技48種類、MAX1必殺技17種類、MAX2必殺技12種類、合計57種類もの技を実装しており、技の確認だけで一苦労。
しかも元キャラに倣ってか1種類の技(いくよキャン)を除いて全てのコマンドが214と236だけで表現されているため、コマンドがシンプル過ぎかえって覚えにくい。
いくよキャンを除いた全技は全てサイコボールであり、飛び道具であるサイコボールアタック(PBA)と突進技であるサイコボールクラッシュPBC)に大別される。
飛び道具も突進技も、種類が多いだけに性能は実に様々であり、コマンドと性能の把握は困難であるが、その分使い分けられるようになると非に楽しい。
PBAにはいろいろな種類があるものの、概ね一貫して弾速が遅かったり動かず、画面内を跳ね回ったりその場に残ったりするため、
飛び道具と言うより設置型のトラップや、あるいはタッグパートナー的な働きをしてくれる。
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例えば…… |
遅い玉を投げる > 走って追い越して敵に突進 > もし敵に殴られても、後方から玉が追いかけてきてフォロー
画面端に玉設置 > 阿修羅閃空で勝手に当たってくれる相手の背後に玉設置 > 相手を吹き飛ばす技でコンボを締めて相手を玉まで吹き飛ばす > 玉がヒットして跳ね返ってくる > もう一回コンボ
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ただし飛び道具には食らい判定が存在し、飛び道具での相殺は勿論、相手の通常技で殴られただけでも雲散霧消する。
折角玉を沢山投げたのに、相手が本体に向けて振った牽制技でまとめて掻き消され、その上本体も殴られると言うこともしばしば。
ただし、それも含めて多くの種類の飛び道具をいかにして活用するかを考えるのが面白い。
また、突進技もその動きは様々であり、中には後ろに飛んでいくものや、明らかに瞬間移動するものまであり、
使いこなせるようになれば画面内を縦横無尽に飛び回れるようになる。
突進技もそのほとんどは動作終了後や相手に接触するとすぐに動けるようになるものばかりであり、
直ぐに次の突進技や他の技を出す事により画面狭しとフリーダムに動き回り、また非常に自由度の高い連携や連続技を組む事が出来る。
キャラとしては突進技や小技ヒットからどこでも大ダメージコンボに持っていけるコンボキャラでありながら、
「単発補正」と言う特殊な補正を利用して単発の飛び道具や突進技でコツコツダメージを蓄積させていく事も出来る立ち回りキャラでもある。
そう言えば、KOFの最新作であるKOF2002UMでも、元キャラである包は飛び道具や対空の単発ダメージをコツコツためるタイプでありながら、
即死級のコンボも兼ね備えたコンボキャラでもあったような……。
逃げ回りながら玉を投げまくっても戦えるし、突進技で画面内をフリーダムに飛び回っても戦えるし、性能の良い技で固め続けるガン攻め先方も闘え、
各種設置技染みた飛び道具を利用した連携やコンボはある種のパズル染みていて格闘ゲームとは別種の楽しみがある。
はっきり言って引き出しの多さが尋常ではなく、使い手次第で全く違った戦い方が出来るだろう。
そのスペックは非常に高く、 ショボーンや マスターギース、 オオアバレッタと言った凶悪なキャラ達、人間操作でガチで戦える。
反面、このキャラには決まったコンボルートがこれと言って存在せず、相手キャラの大きさや距離、吹っ飛び方によって追撃する技を一々考えいとコンボが途中で途切れてしまう。
膨大な数の技性能を把握し、その時その時で最善の技を選択しなければならないのが、このキャラの難しさだろう。
ただし、全ての技が214コマンドか236コマンドで出せるので、適当にレバーをぐるぐる回しながらボタンを押すだけでも勝手に技が出るので、
目を瞑って適当にコントローラーを弄り回すだけでも、ある程度はコンボが成立するのもこのキャラの特徴である。
また、カラーによる強さの変化には応じないが、代わりに数々のスイッチをいじることにより色々強さをいじくれる。
特に画面内を飛び回る玉に 自分も当たるようになる鹿金モードでのプレイは、今までに無い全く新しいプレイに目覚める事が出来るだろう。
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数々のスイッチ |
- 体力回復
- 平時回復
- 攻撃を食らっているとき以外、ライフがモリモリ回復します。
- 常時回復
- 攻撃を食らっている最中でも、ライフがモリモリ回復します。
- ライフがゼロになっても次のフレームでは1以上になっているためか、なかなかKOされません※。
- でも時間切れで判定負けすることはあります。
- ※編集者注 毎フレーム回復だと、投げなどのステートを奪う攻撃でないとKOされない。
- 常時MAX
- ライフが常にMAXのため、判定負けもしません。
- でも即死攻撃で死ぬことはあります。
- ゲージ回復
- 常時回復
- 常にゲージがたまっていきます。
- 超必使い放題とは言わないまでも、かなり回転率が良いです。
- 常時MAX
- 使い放題です。
- 独龍城
- 接近されると解除
- 龍の何かを持つ者が操る固有結界です。
- 自分の周囲に、自分からの攻撃を素通りさせ、敵からの攻撃を遮断する半透膜を張ります。
- しかしこの結界は定員一人の別世界であり、他人の入城を許すと維持出来ません。
- 詰まりこの結界は狭ければ狭いほど強力ですが、まだ龍の何かに覚醒したばかりの幼い包君では、自分の肉体と周囲50センチ程度を覆う結を張るのが精々です。
- 常時展開
- 龍の何かに目覚めすぎて、独龍城を自分の肉体表面にぴったり展開できるようになりました。
- 擬似論外キャラ。
- でも神キャラに挑むとあっさり即死。
- 鹿金スイッチ
- 鹿金モード
- 全攻撃が敵味方関係なく無差別に当たるようになります。
- タッグ戦などでは言うまでもなく、自分ひとりで戦う場合でも、自分が投げた玉が自分にヒットし、また自分で投げた玉を自分で殴り壊すとができるようになります。
- 属性スイッチ
- 打撃属性
- 玉が打撃属性になり、飛び道具属性に対して無敵を持つ敵にも当たるようになります。
-
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技の多さとその特殊な性能の数々に目が行きがちだが、見え辛い細かな部分も色々凝った作りになっている。
先ず、一見何の変哲も無い前進、後退の歩き動作がすごく凝っている。
MUGENのキャラの歩き動作は普通、歩くアニメーションの見た目上の足運びとは無関係に一定の速度で前進、後退するのだが、
このキャラはアニメーションの足運び通り「一歩、一歩、踏みしめる様に」歩く。
このキャラを使っていると、のんびり歩いて距離調整する事なんてほとんど無いと思うが、何でこんな所に拘っているんだろう。
また、コマンドの入力関係も凝っていて、全コマンドが20Fまでの先行入力に対応している。
技の動作中やダウン中に次の動作のコマンドを入力出来るので、リバーサルも目押しコンボも自由自在である。
以前は「MUGENはリバーサルが利かない」と言われていたが、それも今は昔のお話である。
また、単発キャラとしての側面とコンボキャラとしての側面の両立を図ってか、単発補正なる独自の補正を取り入れている。
具体的に言うと「コンボの最初の技だけ異常にダメージが高くなる」と言う実にシンプル且つ思い切ったシステム。
コンボ補正でヒット数が多くなるにつれ徐々にダメージが下がっていくのではなく、「最初の一発だけ異常に」ダメージが高くなる。
これにより、単発の攻撃10回で殺せる高火力単発キャラと言う側面と、即死させずに20ヒット以上叩き出せるコンボキャラと言う側面を両立さている。
まあそれでも大概な高火力キャラであり、特に画面端でのコンボはノーゲージでも並キャラを即死させかねない威力。
現在のところAIは実装されておらず、4月末投稿の紹介動画で「キャラ更新に区切りをつけてAIの作成に取り掛かる」と宣言したにも拘らず、
6月投稿の紹介動画では「AIの作成が進まない」と言って技を大量に搭載してキャラ更新を行う始末。
キャラがフリーダム過ぎてAI作成が難しいのだろう。
紹介動画第1作
紹介動画最新作
YAMA氏本人によるプレイヤー操作動画
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出場大会
出演ストーリー
*1 これにより、'94のチン(
気絶させやすく、そこから気絶→気絶が出来るので実質永久)、
'99のケンスウに続く
サイコソルジャーチーム第3の永久持ちとなった。
しかも全てが実戦で十分に狙えるという…じじいは一体何を教えてるんだ。