花山薫

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花山薫 - (2021/01/14 (木) 16:02:46) の編集履歴(バックアップ)








   「まだやるかい」

板垣恵介氏の格闘技漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物であり、
スピンオフ漫画『バキ外伝 -疵面(スカーフェイス)-』並びに『バキ外伝 創面(きずづら)』の主人公。
職業はヤクザであり、極道一家「花山組」の二代目組長である。
見た目の特徴はその圧倒的な体格と顔面についた傷。トレードマークは白いスーツ。
年齢は「幼年編」で15歳、「最大トーナメント編」で19歳。身長191cm、体重166kgを誇る巨漢。
『刃牙』シリーズで登場する人物の中で、非常に人気の高いキャラの1人でもある。
アニメでの担当声優は2001年の『グラップラー刃牙』では 中田雅之 氏、 くまいもとこ 氏(少年時代)が担当。
中田氏は現在引退してしまったこともあり、キャスト総取っ替えになった2018年の『バキ』では 江口拓也 氏に変更された。

基本的には寡黙で無愛想。口を開く事は殆ど無い。だが、実際の所はとても優しく、面倒見の良い性格。
登場初期(幼年編なので15歳の頃)こそ、刃牙と対戦するはずだったボクサーのユリー・チャコフスキーをヘビー級の試合前に襲撃して腕を破壊したり、
高層ビルのゲームセンターにて刃牙と対戦した際に何の躊躇いもなく刃牙を場外に放り投げる(勿論、転落したら間違いなく死ぬ高さ)など
理不尽で行動の抑制が効かないという危険な側面があったが、刃牙との対戦及び範馬勇次郎の乱入で完全な敗北を喫してからは、
そういった部分は鳴りを潜めるようになった。まあこういう性格の変遷はバキシリーズではよくあることである
近辺の住民達も、花山の優しい面を知っているので気軽に話しかけたりもしており、
多少無礼な振る舞いをされたぐらいでは気にも留めない心の広さを持つ。
また、刃牙との戦いで固い友情が結ばれ、彼の特訓にも付き合ったりする事もある。

16歳のときに病死した母親がおり、とても仲が良く、よく見舞いに行ってたらしい。
誕生日のお祝いを受け取るために、留置場から脱獄したこともある。
酒豪であり、バーボンの「ワイルドターキー」を愛飲するが、好きな食べ物は「ナッツとチョコのクッキー」と「オムライス(旗付き)」。
週刊少年チャンピオンを購読しているような描写もあり、ある意味、年齢相応と言うべきか。
後述する理由により、鍛えることをしていないが体育の日にはジョギングをして
「鍛えてるじゃないスか」とツッコまれ、「国が決めたそういう日だろうが」と返すお茶目な一面もある。
彼の背中に見事な刺青が彫られており、モチーフとなった話に合わせるために他所の組に単独で討ち入って
全身刀傷まみれになるなど強いこだわりも持つ。

格闘スタイルは、「素手喧嘩(ステゴロ)」。
特定の格闘技どころか、身体能力向上のためのトレーニングすら一切行っていない。
その在り様故に周囲の人間から「彼を見ると強くなるために努力するのは女々しいことだと思えてくる」と言われるほど。
本人も格闘技等は武器であり、自分やピクルの様なケタ外れの身体能力を持つ者が格闘術を修めるのは卑怯な事だと考えている。
そうした要素から、「努めて」鍛えないといった面もあり、彼自身は「努力する」という行為を否定したり貶めたりした事は一度も無い。
バキ外伝-疵面 スカーフェイス-の冒頭でも、かつて花山と戦い敗れ、その復讐を果たすためにトレーニングを重ねて、
花山の模倣としてヤクザを素手で100人倒して組員バッジを奪うなど、とても指をつめるだけではすまされないような事をしでかした男と対決。
勝利の味をより濃くするためと言い、あくまで花山と同じステゴロで男は挑むが、攻撃が全く通じないまま花山の一撃を食らい惨敗。
男は死をも覚悟していたが、花山は男の事を侮蔑したりせず、むしろ男の不満に答えるようなやり取りを交わして、そのままその場を後にした。
この男がその後どうなったのかは不明だが、花山の一存でおそらく許されたのであろう。よかったねヒロシ。
ただ、自身と同等以上の身体能力の持ち主が「技」を用いて勝利したのを見た時は失望感を露わにし、
誰が見ても完全勝利であったにも関わらず彼の勝ちとは認めなかったことがある。
どちらにしろ、ある意味、最も格闘家からは遠い男と言えよう。

格闘技は使わない、というか知らないため、基本的によけや受けなどの回避行動を一切行わず、相手の攻撃を受けてから反撃する。
握力×体重×スピード=破壊力」という方程式で有名な「思い切り握った拳を思い切り振りかぶって思い切りブン殴るだけ」の
そのパンチは格ゲー界にも影響を与え、ラルフの「ギャラクティカファントム」や、
壬生灰児の「皆殺しのトランペット」などが模倣している。
圧倒的なパワーとタフネス、そして練習していないにも関わらず胴回し回転蹴りができるほどの格闘センスを持つが、
それらより最も恐ろしいのは指の力と握力
前述の方程式の“スピード”を補って有り余る“握力”より放たれる異形の拳は、まともにヒットすれば勿論、
ガードされても決定打となりうるほどの“破壊力”を秘めている。
(実際に作中では空手の達人の受けすら突き破って痛打を与えたり、人間を10m以上ふっとばすなど
 もはや人間離れした破壊力を生んでいる)
およそ技と呼べるものではないが、相手の腕や脚を両手でつかみ、その強烈な握力で強く握ることによって
その箇所を爆裂させる常識外れの戦法「握撃」を使う。
ちなみに彼の指の力および握力は『ビールの缶を紙くずのように丸める』『割れたビンを両手で圧縮して接着する』
『束ねたトランプを指だけで引きちぎる』
といったレベルである*1お前のような19歳がいるか
通常の格闘家の場合、「極める」類の技が入ってしまったらそれで終わりであるが、
つねるだけで肉をちぎり取り、握るだけで腕が爆裂させられる彼にはその戦法は通じない。

また、タフネスも常人離れしており、口の中で銃弾を暴発させられ、更に口の中に拳銃を撃たれ、
頭をコンクリートに何度も叩きつけられ、中指を耳の奥までつっこまれ、閃光手榴弾が至近距離で炸裂
しても平然と戦い続けたほど。
挙句の果てには、海中で体長10mはあるであろう巨大なホホジロザメ
目玉から手を突っ込んで脳を握り潰すというとんでもない方法で撃退した。
スピードに関しても166kgという図体からは想像もつかないレベルで、
前述のように達人ですら不意を突かれるスピードで胴回し蹴りを繰り出したり
走ってアクセル全開の車に追いついてみせるなど完全に人間離れしている。まさに……
こいつとは大違いである

確実に相手を仕留める際には特徴的な超アップライトの構えを取る。
現実にはこの構えはボディを打たれやすいため、フットワークやスウェー技術に長けたアウトボクサーなどが使うことが多いスタイルだが、
彼の場合はボディを打たれようが超人的なタフネスで気にも留めずブン殴って仕留めるのである。

肉体的な強さ以外では釣りに関して天才的な才能を持っており、漁師ですら舌を巻くほど。
劇中では網も用意せずに巨大な鯛を釣り上げている等、こちらに関しても人間離れした才能である。

彼に限らずこの『刃牙』シリーズの人間はどこかおかしい人が多い。
そして花山は上記の戦歴があるにも関わらず、シリーズの人物の中では割とまともな部類に収まってしまうのである。
ちなみに範馬勇次郎に力勝ちしたピクルの突進を止めたことがある*2ということは……、あれ、凄く強いのでは。


たった一夜の宿を貸し 一夜で亡くなるはずの名が
旅の博徒に助けられ たった一夜の恩返し
五臓六腑を刻まれて 一歩も引かぬ侠客立ち
とうに命は枯れ果てて されど倒れぬ侠客立ち
とうに命は枯れ果てて 男一代侠客立ち


MUGENにおける花山薫

tokage氏が製作した花山薫が存在。
現在は氏のOneDriveに繋がらなくなっているため、茉莉氏によって代理公開されている。
なんとミッシング萃香を改変したとのこと。そのため、とんでもない巨体を持つパワーキャラに仕上がっている。
その性能たるや、しゃがめない」「ガードできない(しない?)」「自動で相手の方を向かない」という凄まじいもの。
攻撃はストレートに「ぶん殴る」、「けっ飛ばす」、「握撃」、「極道パンチ」の4つしかない。
しかし、通常攻撃は全て削り性能付き(しかも1割半)で「握撃」はガード不能。
「極道パンチ」は体力が少なくなりかつ3ゲージを消費するリスクを負うが、ガード不能の10割ダメージという一発逆転技となっている。
また最新の更新では、部下の「木崎」と「登倉竜士(通称レックス)」をゲージ消費のストライカーとして呼び出す事が出来る。
相手の攻撃を受けながら強引に割り込んで渾身の一撃を叩き込むその姿は、正に花山そのものである。
また、投げられないため、投げキャラにとっては完全な天敵である。
尤も上記にある様に、原作で花山を相手に組み付きを行った者の大半は握撃等で逆に手なり足なりを粉砕されているので、
ある意味では幸運と言えるのかもしれない……。正に花山を体現した豪快なキャラに仕上がっている。

AIはごく簡易なものが入っているが、その性質上これでも十二分に脅威である。
寧ろその一見粗末にも見えるAIの性能具合が、技を一切使用せず身体能力のみで戦い抜く花山の姿に重なるため、
作中の言葉をもじって 「AIに頼ることは女々しい」 とまでコメントされるほど。
本当にそう思えて来るから困る…

ちなみに怪獣王とは中々良い勝負もしてたりする。

+ 大会ネタバレ注意
喧嘩祭【勝てばいい】』において、並み居る強敵の猛攻を受け続けながらも、そのタフネスとパワーとで決勝まで上り詰めた。
決勝戦では、超反応を持った相手とぶつかるも、反応が出来ない攻撃中への強引な割り込みを駆使し、
互角の戦いを繰り広げ、僅差で敗れた。
更に後に行われた特別編では、同じ高火力の拳を持つ漢を相手に真正面から殴り合うという、凄まじい闘いを見せ付けてくれた。
また、ハイスコア選手権においてでは互いの力でねじ伏せてでの高得点をマークし、互いの爆発力の相性の良さを示したりもしている。

さらに『人の持つ可能性タッグトーナメント【カイザーナックル杯】』では、
その同じ高火力の拳を持つ漢(ゴールドカラー)とタッグを組み『一撃』チームとして参戦。
並み居る狂キャラチームをものともしない活躍で3位入賞を果たす。

そして我々は忘れてはいけない。 サルタバルタの大虐殺 を……!


「警察官のワタシがこう言うのもなんですけど…」
「チョット憧れちゃいますね男として…」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中

出演ストーリー

プレイヤー操作動画



*1
純粋にビンに圧力だけがかかっていたとしたら、少なくとも彼の握力はトン単位。
なお、柳田理科雄氏の『空想科学読本』での計算によると、束ねたトランプを指だけで引きちぎるには
最低2.4トンの握力を必要とするとか。
ちなみに人間の成人男性は50kg、チンパンジーで推定250kg前後、オランウータンで推定350kg前後、ゴリラに至っては指定500~600kg以上。
……つまり花山の握力はゴリラの4~5倍に相当することになる。
まったくもって、・・・・すごい漢だ。
ついでだが、人類の限界数値では192kgが計測されている。

*2
この際ピクルは花山をかつての好敵手トリケラトプスに重ね合わせているが、
後にピクルと戦った刃牙が使用し、ピクルを圧倒したのもトリケラトプスの動きをイメージした激獣トリケラトプス拳
(厳密にいえばトリケラトプス、Tレックス、プテラノドン等様々な恐竜の能力を併せ持ったプトティラコンボ象形拳だが)であり、
花山のパワーレベルの高さが窺える。