「プライベート」とは米軍の階級で一等兵もしくは二等兵のこと
*1。
ここではカプコン製傑作ベルトアクション『エイリアンvsプレデター』(以下『エイプレ』)に登場する軍隊の皆さんについて紹介する。
雑魚兵士の皆さん。
プライベート、コーポラル(伍長)、サージェント(軍曹)の3種類が存在し、階級こそ違うが動作は全て同じ。
エイリアンの生物兵器転用を目論む軍上層部(というか後述の大佐)の意向のもと、
何も知らないままプレイヤーと戦わされる可哀想な
捨て駒達。
そして、そんな人間側の事情など知ったことではない
プレデター達に、銃を向けた相手として容赦無くブチ殺されるハメになる。
まぁ事情の分かってる
人間2人も何だかんだ殺っちゃうのだが、そこは
ゲームの都合上しょうがない。
登場時は全員武器アイテムを装備しており、倒すとパルスライフル、スマートガン、手榴弾、ナイフのいずれかを落とす。
投げて即逃げる手榴弾持ち兵士はまだしも、ナイフ一本で突撃させられる兵士は不憫と言わざるを得ない。
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パルスライフルとスマートガンについて |
双方とも『エイリアン2』に登場した架空銃。
M-41Aパルスライフルは発射機構にレーザーパルスを使用する小銃で、海兵隊の主力装備となっている。
古今東西の映画に登場する架空銃の中でも特に人気が高く、海外ではエアソフトガン等での立体化も多い。
映画『レディ・プレイヤー1』でもヒロインが愛用し、敵対する メカゴジラのコクピットを破壊している。
なお、 他の作品では同名の武器がビーム兵器として登場する事が多いが、本作ではあくまで実弾火器である。
ゲーム中では連射性に加えて単発火力が高いので、特にボス戦で威力を発揮する。
M56スマートガンは赤外線追跡システムを備えた分隊支援火器で、高い制圧力と精密性を併せ持つ。
本来、射手が可動式アームによる補助を受けて運用するのが前提の武器だが、本作ではそれがない為か、
兵士たちが使用する際は足下に発射しつつ反動で銃身を跳ね上げながら使用するのが特徴(プレイヤーキャラは普通に撃てる)。
ゲーム中ではパルスライフルより威力が低いが、こちらは貫通属性があるのでザコ敵の掃討に適している。
また、 ダッチ・シェーファーの義手に備えた銃もスマートガンらしいが、武器アイテムのものに比べると貫通属性がないため性能は劣る。
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出典は映画『エイリアン2』の主人公であるリプリーが
クィーンとの決戦に使用した作業機械。
某ガンダムが巨大な刀振り回すのに使ったアレでもなく、
決して
某少年誌の某漫画で原人と戦ったM.P.B.Mではない。ていうかあれの元ネタ。
某バンディクーのナンバリング4作目で登場した腕にバズーカを取り付けた「クラッシュローダー」の元ネタでもある。
『エイプレ』では5面ボスとして登場する他、7面でも中ボスとしてプレイヤーに立ち塞がる。
軍の対エイリアン兵器で、クローアームと火炎放射器で雑魚エイリアン程度なら簡単に始末できる強さ。
5面ボス時は、アイテムの銃を3つ拾っておけば遠距離からの銃撃で瞬殺できちゃったりするのだが、
まともに戦うと
装甲があり、投げられない上に普通に攻撃したらひるまず殴り返されて死ねる。
突進を躱して背後から殴ったり、重なって攻撃方向を惑わせながら戦うことになる。
軍の
大佐(
Colonel)。
シェーファーや
リンの上官にあたる
*2。
日系企業ウェイランド・ユタニ社と組んでエイリアンの生物兵器化を企てていたが、
うっかり逃げ出されて海上都市サン・ドラドを地獄に変えてしまう。
事件の真相を闇に葬るため、プライベート達を指揮して隠蔽工作中。
エイリアンのサンプルを回収した後、都市を見捨てて自分達だけ宇宙へ脱出するが、
宇宙船に潜入していたクィーンに襲われ、因果応報とはいえ無惨な最期を遂げることになる。
MUGENにおけるPRIVATE
HSR氏が製作したものが存在。ジャンプできないのは『エイプレ』の仕様。
元々が使用不能な雑魚兵士だけに攻撃パターンは多くないが、
武器攻撃には侮れないものがあり、氏によるオリジナルのゲージ技も当たれば痛い。
また、パワーローダーに搭乗することで原作通りのアーマー状態となり、
これが中々
AI殺しでライフも本体とは別管理のため、
強上位キャラでも喰ってしまえることがある。
その一方、乗り損ねた場合は
紙なので並キャラにも瞬殺されるし、乗っても破壊される時は破壊されるし、
3ゲージ技でパワーローダーを
自爆させてしまうこともある。
運次第で凶キャラにも弱キャラにもなる、味のある性能である。
最新版のver0.98では新たに「単独兵モード」と「ファイアチーム」モードという2種類のモードが追加された。
ファイアチームモードは
秘密結社部隊や
月の軍隊と戦わせると戦争っぽく見えていいかもしれない。
また一般兵という共通点から、正規の兵士とは対の存在である
モーデン兵と戦わせたりコンビを組ませたりするのも悪くない。
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各モードの詳細 |
通常モード(パワーローダーに乗れるモード)との違いは以下の通りである。
それぞれ微妙な調整と変更が施されている。
単独兵モードとファイアチームモードの共通点
- パワーローダー無し
- 最初からパルスガンを装備
- 手榴弾がガード可能&自分含め味方に当たらない
- イントロ、勝利演出に大佐が出てこない(代わりに別の演出がある)
単独兵モード
- 銃のリロード時間が短い
- 手榴弾を二個まで連続で投げられる
- ナイフがガード不能&威力減
ファイアチームモード
- プレイヤーの他に4人の仲間がいる
- 装甲車が空中ガード可能
- フライング攻撃対策あり
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外部
AIはコケココ氏の製作したものが存在。
5段階にAIレベルを調整することが可能(デフォはレベル5)。
何が何でも即パワーローダーに乗るような動きはせず、むしろ兵士本体の
立ち回りが強化されている。
開幕手榴弾で乙ったりする有情設定なので、プレデターも安心である。
しかし単独兵モードとファイアチームモードにおいては手榴弾での自爆は無いので注意する事。
HP閉鎖に伴い公開終了となっていたが、現在はhamer氏によって代理公開されている。
この他に、海外で『エイプレ』キャラを作成製作しているsergeus氏が、
上記HSR氏のプライベートを改変した「MARINE PRIVATE」を公開していた。
現在は調整中と言う事なのか、WIP表記となっておりDL不可。
パワーローダーはオミットされてしまっているが、その分肉体が強靱になっている。
氏はまた「MARINE PRIVATE」を再改造したコーポラルとサージェント、さらに上官の大佐まで製作している。
前述の通りコーポラルとサージェントはどちらも所謂ザコ兵士であり、階級こそ上だが動作自体はプライベートと変わらない。
氏のMUGENキャラも見た目以外ほぼ同じである。
大佐は何故か
「GENERAL BUSH」名義で、階級が大将になっている。
元ゲーでは日本語版でも海外版でも名前は出てこないので、「ブッシュ」は氏の独断と偏見による命名だろう。
ラスボス前デモで撃っていた当たらない拳銃の他、プライベートとサージェント、そしてパワーローダーを
ストライカーとして呼び出す。
オリジナル要素の中で曲者なのがプライベートにセントリーガンを設置させる「automatic gun turret」。
相手に破壊されるまで一定間隔で自動的に銃撃し続けるかなりのAI殺しで、しかも最大設置数2個。
大佐本人の性能は微妙だが、こうした部下や兵器の優秀さで戦えるキャラとなっている。
なお、負けると原作通りクイーンに真っ二つにされるため、ややグロ注意。
出場大会
出演ストーリー
*1
一口に米軍と言っても、陸軍(Army)・海軍(Navy)・空軍(Air Force)・海兵隊(Marine Corps)・沿岸警備隊(Coast Guard)
の5軍に別れており、どこの所属かによって階級・名称が微妙に異なるため断定はできない。
有名な例を挙げると、映画『プライベート・ライアン』のタイトルになった登場人物ジェームズ・ライアンは、
当初陸軍の二等兵だったが、途中で一等兵に昇級している(昇級後も「プライベート」のまま)。
*2
プライベート(とその他雑魚兵士)は『エイリアン』シリーズに準拠した宇宙海兵隊の制服を着ている事から恐らく海兵である。
なのでそれを指揮する大佐も宇宙海兵隊所属だろうし、リンは設定に宇宙海兵隊の中尉と明記されている。
しかしシェーファーは『プレデター』の設定から陸軍の森林迷彩を着込んでいるため海兵隊員には見えず、果たして大佐の部下と言っていいのか疑問が残る。