「くすくすくす・・・うふ、うふふ・・・
あは、あははははははは・・・」
プロフィール
Leafが1996年に発売した18禁ゲーム『雫』の登場人物。「おおた かなこ」。DVDリメイク版ゲームでのCVは今井かおる。
また、渡辺製作所の同人格闘ゲーム『
Queen of Heart'99』(以下QOH)にも出演している。
「
神奈子」ではない。
主人公の長瀬祐介のクラスメイトであり、副生徒会長を務める女子高生。
真面目な性格の優等生だった彼女が、或る日の授業中に
いきなり大声で卑猥な言葉を叫び出し、
自ら顔をズタズタに掻き毟って発狂、病院に担ぎ込まれるという衝撃的なプロローグから『雫』の物語は幕を開ける。
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以下、原作ネタバレ |
このシーンの描写のせいで、「 頭に包帯を巻いて消火器を振り回す」というのがデフォルトの姿と認定されてしまった。
ヒロインの一人・藍原瑞穂とは親友の間柄だが、それがために瑞穂もまた月島拓也の引き起こした狂乱の宴に巻き込まれ、香奈子は彼女を手にかけるのだった。
しかし、瑞穂のルートでは精神を侵されながらも彼女の身を案じる香奈子の優しさが垣間見えるシーンもある。
「…ミズホ…ゴメン…ネ…ミズホ…ゴメン…ネ…。」
このように物語早々に発狂してしまうサブキャラクターだが、おまけシナリオでは彼女がヒロインを務めるシナリオもある。
そちらでは発狂前の香奈子が活躍しており、何気に人気も高い。
ちなみに、同社が発売したファン感謝ディスク『初音のないしょ!』に収録された、
『LFTCG』や『QOH』の原典とも言うべき作品『LeafFight'97』では、発狂前の普通の太田さんが登場。
ストーリー序盤では若干おかしくなっているものの、正気に戻してやると
以降は発狂することもなく最後まで味方パーティの一員として正常に行動する。
…が、性格と言動こそ平時の副会長らしさが見られるものの、手加減無しの拳で男性キャラをブン殴ったり、
消
化
器(原文ママ)で悪魔のような外見の敵モンスター・ラルヴァを撲殺したりと、
やってることはいつもの香奈子
だった。
その言動も実は元々キツめだったようなので、発狂時の暴力行為も半分くらいは素だっんじゃないの?とファンからイジられる羽目に。
まあ、『雫』本編でも、瑞穂の回想で結構な漢っぷりが語られているあたり、そう遠い姿ではないのかもしれないが。
こんな何かと豪快なキャラクターなのだが、原作で見せた瑞穂への優しさ、
『LeafFight'97』において実はツンデレの気も少しだけかいま見せる台詞があったりなど、
そういったギャップと優しさが溢れる性格で、実は密かにファンもそれなりにいたりする。
当作品の二次創作でも、そう言った面を描く物が多いので、割と隠れた功労者的な位置づけのキャラである。
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『Queen of Heart』における性能
『
Queen of Heart'99』では、原作通り
頭に包帯を巻いた姿である。
痛みを感じない体と筋力の限界を超えたパワー、そして
常軌を逸した技で戦う。
元々は原作で親友だったヒロインの藍原瑞穂が
操るスタンド的な存在であり、
隠しキャラとして単体版が存在する。
本体の藍原瑞穂は移動速度と通常技の発生は早いがリーチが短く攻撃力も低いという「
瑞穂はオマケ」といわんばかりのガッカリ性能だが、
必殺技で画面内にいる香奈子を使って攻撃させたり、香奈子と
操作を切り替えて戦うという癖の強いキャラクターになっていた。
隠しキャラとして香奈子が使えるようになると、ほとんどの使い手がスーパーアーマーの使い勝手が良い単体版を選ぶことに。
なお、隠しキャラとして藍原瑞穂単体も使用可能だった。
香奈子個人の性能を一言で言うなら、攻撃力が高くてスピードが遅いパワーキャラである。
あまりのパワーのため、
通常技を含む大半の技に削りダメージがついている。どこの
ボスだよ。
もう少し具体的に、どれくらい高火力か述べるならば、
たった1ゲージ使用のフルコン1回で7割減るといえば十分だろう。
しかし、ただのパワーファイターというわけではなく、その実態はものすごく極端で、
ダイヤグラムが意味をなさないレベルになっている。
ゲーム中最高の攻撃力に加え、
スーパーアーマーが一部の通常技の時点からつく。
技の発生はやや遅いものの、攻撃判定は総じて強力であり、カチ合えば最低でも相打ちは取れる。
このため、「
相手の攻撃に攻撃をかぶせて相打ち狙い」という戦い方になる。
アーマー効果発動時には白いフラッシュが発生し戦法上これがよく出るのだが、クリティカル発生時にも(色違いの)フラッシュが発生するため
「香奈子使いに最も必要なものはフラッシュに怯まない度胸」と言われることもある。
逆にコンボには乏しく、空中コンボが強いこのゲームにあって特にエリアルのバリエーションが少ない。
原因はジャンプ大攻撃にあり、空中技のくせに「ヒットすると相手を転ばせる」というこのゲームでは非常識な性能であることによる。
このため、打点をかなり低く当てない限りは空中始動のエリアルは不可能である。
その上、空中では弱攻撃ですらチェーン不可能なのでそもそも選択肢が少ない。
おまけに地上ではダントツでスピードが遅い。柏木梓とすらほぼ
ダブルスコア、
トップとは実に
5倍以上の差があるという死にっぷりである。
しかも
ダッシュしようとすると倒れ、さらにバックステップしても転ぶ。これで攻撃を避けることもできるが、通常の用途には全く適さない。
したがって、移動手段は突進技である「抱擁および噛みつき」とジャンプが基本。
また、
飛び道具も持っていないため、
セリオのような遠距離戦が得意な相手には苦しい戦いを強いられる。
ガード崩しも弱く、空中ガード不能の技すら無い(ちなみに空中ガード不能の技を持たないのは香奈子と瑞穂のみ)ので、真っ当な攻め方ではチャンスが巡ってこない。
スーパーアーマーやガードキャンセルのおかげで詰みにはならないがせめてもの救いか。
ちなみに、香奈子は
座高がかなり高い。むしろ
立ちもしゃがみも喰らい判定は変わらない。ガード中は頭部分の判定が消えるので少し下がるが。
しかしこれは一概に欠点と言うわけでもなく、立ち状態としゃがみ状態の見た目があまりに似ているため、ぱっと見では
立っているんだか座ってるんだかわからない。
ゆえに
2択でごりごりガードを崩すのが主戦法である
あかりなどにはスーパーアーマーも相まって強い。
反面、座高が高いとは即ちセリオの「怪光線」をしゃがんで避けられないということなので、セリオとの相性の悪さに一役買ってしまっている。
超必殺技の「表現および説明不可能な行為」は突進後
周囲をモザイクで覆ってから相手に何かをする技。
具体的に何をしているのかは不明。
18禁的な行為だと思われるが、
どっちの意味でも不明。
ちなみに瑞穂の操る?香奈子では通常の3ゲージの他にも
9ゲージ使用で相手を掴んだあと
服を脱ぐ(威力は変化無し)技がある。もちろん何をしているかは解らない。
性能自体は極めて良好(発生が早く、移動中完全無敵のロック技でコンボ補正無視)なのだが、攻撃力の高さゆえに
大抵は
3ゲージ貯まる前に試合が終わる。9ゲージなんて
夢のまた夢である。
2on2では、ほぼ全ての動作にスーパーアーマーがあるため非常に強力な割り込み要員になれる。
特に香奈子2人で組んだチームは一部で「
バイオハザード」と呼ばれ脅威とされた。
このチーム最大のポイントは「抱擁および噛みつき」ヒット時。この技の動作中は相手のくらい判定が残っているため、味方が追撃することが可能。
しかも噛みついている香奈子は攻撃中ずっとスーパーアーマーなので、カットされてもダメージを受けるだけで相手を離さないのだ。
ここにもう一人の香奈子が大攻撃中心に追撃を加えると、噛みつき1回で6~7割という凄まじいダメージを叩き出す。
その代償として、スーパーアーマーゆえに気付いたら2人とも瀕死という状況も起きやすく、「殺られる前に殺れ」を地で行く戦いが常に繰り広げられる。
ダメージレースが凄まじい勢いで加速するので、やっているプレイヤーは4人とも生きた心地がしないだろう(特に香奈子じゃない方の2人)。
「ねえ、どうしてみんな我慢できるの?」
MUGENにおける香奈子
maruta氏が『Queen of Heart'99』を元に製作したものが存在している。
完成度は95%とのことであるが、すべての技が搭載されていて使う分には問題は無い。
また、どう見ても
Qな超必殺技「腹部及び後頭部への致命的打撃」が搭載されており、「説明及び表現不可能な攻撃」は
即死攻撃になっている。
完全な
原作再現にはなっておらず、コンボルートには『ヴァンパイア』シリーズのものが使用されている。
まあ、ほとんどコンボができない彼女にはあまり関係ない話であるが。
他にも、
AI製作者として知られる流れ者氏も公開した。
こちらは原作再現を目指しているとのことで、おおよその要素は搭載されている。
アーマー成立時のフラッシュ演出やクリティカル発生時の星、パワーゲージや勝利メッセージも搭載されており、こちらも高い完成度を誇る。
そして何故か、
中ポートレイトがデフォルトで異様に充実している。
出場大会
おすすめコンボ(流れ者氏の香奈子の場合)
レシピ |
備考 |
弱×2>中>強>2強or表現および説明不可能な攻撃 |
基本コンボ。始動技の弱は下段技の2弱でも代用可能(発生は弱のほうが早い)。 |
弱×2>中>強>2中>J中>JC>J強 |
応用コンボ。エリアルの入力のタイミングは少し慣れが必要。相手によってはJ中をJ弱に変えたほうが良いことも。 |
J強>2中>J中>JC>J強 |
飛び込み始動のコンボ。J弱やJ中のほうが地上コンボへつなげられてハイリターンなので、あまり使う機会は無い? |
D中>J中>JC>J強 |
D中の入力も含め、意外とシビア。 |
抱擁および噛み付き>2中>J中>JC>J強 |
移動技代わり、もしくはガードキャンセルの抱擁および噛み付きが偶然ヒットした場合のコンボ。EXは補正の関係で追撃できないので、弱か中で狙おう。 |