ピグモン

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ピグモン - (2016/01/04 (月) 10:27:18) の編集履歴(バックアップ)



円谷プロの特撮ドラマ『ウルトラマン』に登場する小怪獣で、以降のシリーズにも度々登場している。
別名は「友好珍獣」。身長:1メートル。体重:10キログラム。
『ウルトラQ』に登場したガラモン(後述)の着ぐるみを改造して流用しているが、設定上の因果関係はない。
小学2年生の子供と同じくらいの知能を持つ。

+ ピグモンの主な活躍
『ウルトラマン』では第8話と第37話に登場。多々良島に暮らす怪獣の1匹で、人間に友好的な性格。
怪獣に襲われ負傷していた観測所の隊員に対して水や食料を運んで助けていた。
その後科特隊と同行するが、レッドキングの襲撃を受け、自らが囮となって前に出た為、
レッドキングに岩を投げつけられて絶命してしまった。

第37話ではテレスドンドラコと同様、ジェロニモンが復活させた怪獣の1体として登場。
東京のデパートに現れ、科特隊にジェロニモンの計画を伝えた。
共に怪獣達が潜む大岩山へ向うが、イデ隊員をドラコから庇って叩き潰されてしまった。
「超人的な力を持つウルトラマンがいるなら自分たちは必要ないのではないか」と
科特隊の存在意義に悩み意気消沈していたイデ隊員はこれが切っ掛けで士気を取り戻し、ドラコをスパーク8で倒す。
この回のサブタイトル「小さな英雄」は人類のために自らを犠牲にしたピグモンのことを指しており、
彼に科学特捜隊特別隊員の称号を与え黙祷を捧げる、というラストシーンでしめられる。
劇場用作品『蘇れ!ウルトラマン』でもこれと似たような扱いになっており、
ゼットンに敗れて以降スランプに陥っていたハヤタの迷いを断ち切る切っ掛けになった。
(『蘇れ!』ではウルトラマンとハヤタは分離することなく地球に留まっているという設定)

『ウルトラマンパワード』にも登場しており、初代と区別してパワード・ピグモンとも表記される。
役割は『ウルトラマン』と同じだが、こちらは殺されることなく生存している。

『ウルトラマンマックス』では宇宙人が地球に送った電脳珍獣として登場。
古代人に文明を与えた存在であり、同時に次元の狭間にある怪獣島サブジェクト・ファントムを制御するための存在でもある。
当初は石像化していた個体によって島を制御していたが、密猟者の暴走によって破壊されてしまい、島が暴走を始めてしまう。
最後はDASHのカイト隊員と出会った個体が自ら石像となって暴走する島を止めた。
その後、同じ個体が再登場し、DASHと協力してシャマー星人の侵略を阻止した。

データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』(現在は稼働停止)では技カードのほか、
EXまでのストーリーモードや漫画版で主人公のパートナー(戦闘要員ではなくナビゲーター)として登場していた。
バトルナイザーを通して意思を伝えているため、人語を話す。以降の『NEO』ではカネゴンにこの役目を譲っている。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にもK76星に住むピグモンが登場しており、
ウルトラセブンの息子であるウルトラマンゼロがウルトラマンレオに修行をつけてもらっている様子を見届けていた。
このピグモンはゼロが戦士として認められる切っ掛けを作ることになる。

『ウルトラゼロファイト』第一部ではバット星人グラシエに間違って復活させられる
邪魔だと感じたグラシエの命令でレッドキングに処分されそうになるが間一髪、ウルトラマンゼロに助けられた。
以降、ガルベロスの精神攻撃やグラシエとの決戦の際などにゼロに激励を送り、彼の迷いを振り払う。
最終的にグラシエは倒されたものの、ルナミラクルゼロの力によって生き延びることが出来た。
第二部でも再登場し、メフィラス星人・魔導のスライの手によってゼロへの人質にされてしまう。
まんまと怪獣墓場におびき寄せられたゼロは黒幕の策略で大変なことになってしまうが、
同時にピグモンの存在がゼロのさらなる覚醒の最期の切っ掛けを与えることになる。
戦いが終わった後、ウルティメイトフォースゼロに誘われて彼らの基地マイティベースで暮らすことになった。

このようにゼロの成長には守るべき物の象徴としてピグモンが何度も関わっており、もはやゼロシリーズのヒロインポジションである。

PS2版『ウルトラマン』では怪獣だけを操作して対戦できるモードがあり、操作可能な怪獣の中にピグモンもいる。
しかし、原作を忠実に再現したゲームである為、ピグモンはほかの怪獣に比べてとても小さく、
雀の涙どころではない攻撃力(基本的に1、必殺技で3のダメージ。ちなみに他の怪獣の体力はすべて3ケタ台)と、
如何なる怪獣でも一撃で倒すことのできる防御力を持つ。
要するに、ファンサービスとして用意された、意図的な一弱キャラという扱いである。
むしろピグモンを相手に戦う側が複雑な気分になる仕様の気もする。

この他、アニメ『ザ☆ウルトラマン』ではピグモンに似たロボットのピグが登場、
『ウルトラマンコスモス』でもピグモン・ガラモンをオマージュした怪獣が登場している。
ウルトラ怪獣ではバルタン星人と並んで高い知名度を誇り、
『ウルトラQ』のカネゴン共々、円谷プロのマスコットキャラクター的な扱いを受けている。


隕石怪獣ガラモン


『ウルトラQ』に登場した怪獣で、別名「隕石怪獣」。体長:40メートル、体重:6万トン。
上述の通り、着ぐるみは後に改造されてピグモンに流用された。
後述するように、MUGENにおいてピグモンの12Pとしてガラモンが搭載されたので、本項でガラモンも併せて解説する。

チルソニア遊星の宇宙人「セミ人間」に操られるロボット怪獣で、弓ヶ谷のダム湖に落ちた巨大隕石より現れた。
合金チルソナイト製の小型隕石より電波を受けて活動し、熊谷ダムを破壊して東京に向かっていたが、
小型隕石の電波を遮蔽されて、その活動を停止した。
後に別のエピソードで小型隕石をセミ人間が奪取、複数のガラモンが東京で暴れ回ったが、再び小型隕石の電波を遮蔽され、
ガラモンは全て活動停止。任務に失敗したセミ人間は仲間に処刑された。

『ウルトラQ dark fantasy』では、ガラモンの後継機である隕石怪獣ガラゴンが登場。
今度は前回の作戦の裏を突き、ガラゴン自身が電子頭脳となっており、小型のロボット・ガラQを操って破壊活動を行ったが、
最終的にはガラゴン自身に電磁波遮蔽パウダーを浴びせる事で侵略を阻止している。
後にセミ人間の同族「セミ女」が操る「ガラゴン2号」も登場したが、こちらも最終的には倒された。
また、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』においては、オキの机上に置いてあった
「大怪獣バトルファイル」のデータとして、ツインテールバキシムと並んでガラゴンの名前だけが確認できる。

+ 「ピグモン」と「ガラモン」の関連について
上述の通り、設定上で因果関係が皆無なのにも拘わらず、着ぐるみを流用した都合上故に
外見に大きな類似……どころか双子の如く瓜二つになってしまったピグモンとガラモンの二匹。
両者の外見が似ている理由について、公式からは「他人の空似」以上の見解は長らく用意されなかったが、
山本弘氏の中編小説『多々良島ふたたび』において、独自設定ながら一つの解答が用意されるに至った。
(同作は2015年7月23日発売のアンソロジーに表題作として収録)

その小説によれば、ピグモンは元々地球原産の怪獣ではなくチルソニア遊星の現住生物であり、
ガラモンはピグモンが侵略兵器として転用された生体サイボーグ。
地球に派遣された星人達はコスト削減のために、多々良島の怪獣を目覚めさせてコントロールしようと目論むも
ガラモンと違い手懐けるのは容易でなく、暴走の末に基地は破壊されてしまう事態に見舞われる。
その際、セミ人間に飼われていた個体が逃げ出し野生化したものが『ウルトラマン』に登場したピグモンだとされている。


MUGENにおけるピグモン

muu氏によって製作されたものが存在。
デフォルトでサイズが0.1に設定されているのでそのままだと判り辛いが
SFFファイルを見るとスプライトはフィギュアの写真が使われている。

技は体当たりと超体当たりとゲージ溜めの3つしかない。そしてLIFEとDEFの設定は1。所謂かみキャラである。
この辺りは原作再現なので仕方がないといったところか。
一応、サイズが小さいので攻撃を受けにくいという利点もありはする。

12P(ガラモン)について

2010年8月7日の更新で、12Pカラーとして隕石怪獣ガラモンのモードが搭載された。
カラーは『ウルトラQ』の画面同様の白黒カラーとなっている。
仕様がかなり特殊なキャラで、ガラモンの怪獣部分は常に無敵で、
動き回っている怪獣部分とは別に存在する電子頭脳を攻撃しないと倒せない
なお電子頭脳は試合開始時にガラモンが立っていた場所にあり、動かない。
ただしサイズは原作のサイズなので、ガラモンに比べて非常に小さく、
普通のステージなら何処にあるのかがすぐに分からなくなってしまうだろう。
ちなみに、電子頭脳は1発までなら攻撃に耐えられる。とはいえ2回攻撃が当たれば死ぬのでかみキャラなのは相変わらずだが。

原作や『大怪獣バトル』同様、本体は突進攻撃や、怪獣部分の周囲を攻撃する「怪電波放射」、
隕石を降らせて攻撃する「ガラダマ落とし」、降らせる隕石が多数になる「ガラダマ作戦」などで攻撃してくる。

本体は常時無敵だが食らい判定があり、AIを惑わせる。
さらに、前述のように電子頭脳のサイズは非常に小さいので、AIによっては当たらない攻撃を連発する事もある。
とはいえ、電子頭脳にも食らい判定はあるので、AIが電子頭脳部分を攻撃してくれる事も多い。
むしろ人操作の方が電子頭脳探しに苦労し易かったりする。

出場トーナメント

ピグモン
ガラモン(ピグモン12P)