レオン・S・ケネディ

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レオン・S・ケネディ - (2016/02/04 (木) 23:31:24) の編集履歴(バックアップ)




「なけるぜ・・・」*1



カプコンのゾンビゲーム『バイオハザード』シリーズの主人公の一人。
ミドルネームの『S』はスコットの略で、作中でも『4』の登場人物のサラザールにスコット君と呼ばれるなどしている。
年齢:21歳(1998年当時)身長:178cm、体重:70.2kg、血液型:A型

正義感に溢れた青年で女性に対しても誠実だが、女性に対する運が非常に悪い。
『2』冒頭ではラクーン市警配属初日にもかかわらず、
前日にガールフレンドにフラれて深酒をしたため豪快に遅刻をしてくるという、だらしない面も見せた。
加えて、後に僅かながら恋仲になったエイダには『4』で出し抜かれ、
そもそも『4』の任務も大統領の娘アシュリーの救出であり、ゲーム中では彼女を護衛しながら話を進めることになり、
『2』の裏シナリオで同じ境遇のクレアがかけた一方的な通信に「女って奴は!」と悪態づいたことも。
少なくとも、女性にかなり振り回される運命にあるのは確かなようだ。
それでも誠実さは損なわれないが、ページ上部のセリフを考えると半ば諦めているのかもしれない。
『4』ではラクーンシティ事件より6年が経ち、経験を性格も大分クールになっているが、心の中に秘めた熱さは変わらない。

愛車はジープだったが、ラクーンシティの事件で失っている。
マイナーな銃を愛用し、『2』ではH&K VP70という非常にマイナーな銃を使用している
(但し、これは武器担当の趣味によるところが大きかったとか)。
なお、この銃は『4』では「マチルダ」という名称で2週目以降から購入して使うことができ、
最新作の『6』でも「ウィングシューター」という名称で初期装備として登場している。


ラクーン市警に配属される予定の新人警官だったが、配属初日にバイオハザードに巻き込まれる。
この時、上記の理由で遅刻をしたことが幸いとなったためか警察署の惨劇には巻き込まれなかった。
天性のサバイバル能力を持っており、訓練もなしにショットガンやら、大口径のマグナムやら、ロケットランチャーを平気で使いこなしている
(このせいで「元SWAT隊員だったのでは?」などの憶測が当時はされていたが、結局は才能ということになったようだ)。
特に元々ラクーン市警に所属していたケビン・ラインとロケットランチャーを構える時間を比べると先輩の立場が無い。
というか単なる女子大生のクレアがスパークランチャーやグレネードランチャーをさらっと使いこなし、
一介のウェイトレスですらあらゆる武器を使いこなしていた事を考えると、
ラクーンシティで生き残った人々はやっぱり異常なサバイバル能力を誇っていたと言うべきか。
まあ『CODE:Veronica』に登場した、外伝のルシア(13歳)を除くシリーズ全般の操作キャラ中最年少のスティーブ・バーンサイドに至っては、
何処で覚えたのか大型輸送船の操縦の仕方を知っていたり、クレーンや掘削機さえも易々扱えるのを見ると、やはりこの世界ではそれが普通なんだろうか
(実際の最年少は10歳のシェリーだが、銃器を扱い戦闘が可能な中では17歳のスティーブが最年少)。
大統領令嬢のアシュリーでさえブルドーザーを運転できるし。

事件の発端である『Gウイルス』を巡る騒動の中で謎の女性エイダと出会い、お互い愛しあうようになる。
話が進むとエイダはウイルス奪取のために送り込まれたスパイであり、レオンのことを利用していたことが明らかになるが、
互いの想いは本物であり、最後にはエイダはレオンを救って命を落とした。
+ エイダアアアアアアア!!!※ネタバレ注意
バイオハザード2のクライマックスにおいてエイダは死亡する*2のだが、
(表と裏のシナリオに差異はあるものの、レオンの目の前で死亡するのは変わらない)
その際に発するレオンの叫び声の「エイダアアアアア!!」が独特の叫びな為、
シリアスなシーンなのにも関らず良くネタにされている。
※カオス注意
レオンは2、4でも仲間が死亡すると叫び声をあげるシーンがあったりするので
ある意味、熱いものを秘めたレオンというキャラを象徴しているのだが…。
その後、協力者のクレアや保護した少女シェリーと共にラクーンシティより脱出し、
以降はサバイバル能力を見込まれアメリカのエージェントとして活動するようになる。

『ダークサイド・クロニクルズ』では、アンブレラの研究員を雇い実験を開始した南米の麻薬王ハヴィエの元へ突入。
ウイルスを投与され俺のこの手が真っ赤に燃えるようになった少女・マヌエラを無事保護したが、
その過程で同行していた軍人のジャック・クラウザーが道を踏み外してしまう。*3

『4』では大統領の娘アシュリーの護衛任務に就く予定だったが、就任前に彼女が誘拐され、
新たに彼女の救出任務を受けて『4』の舞台であるスペインの寒村に赴くことになる。
この任務の中で、寄生生物『プラーガ』を巡りロス・イルミナドス教団、さらに彼らに協力していたクラウザーとも相対。
自身もプラーガを植え付けられ、プラーガが成長し支配されてしまうまで時間がないという苦境に立たされるも、
その騒動の最中に再会したエイダによる影からの援護もあって無事アシュリーを救出し、
自身とアシュリーに植え付けられたプラーガの駆除にも成功。
最終的には教団を壊滅させてアシュリーと無事に帰還を果たした。
この時点では華麗なバク転による回避や、ガナードをまとめて吹っ飛ばすキック、さらにはプロレス技も習得している。
これは『4』が今までのシリーズから作風が一気に変わったためだが、あまりにも超人的な動きを連発するためファンからはよくネタにされる。
実写映画版においてサイコロステーキ死体の山を作ったことで有名なレーザートラップも、
『4』におけるレオンの前ではすり抜けバグ二連続バク宙&壁走りという美技を見せるための小道具に過ぎない。
まあ、大抵のプレイヤーはレオンの屍の山を築くハメになるが。
これはゾンビですか?いいえ、人間です
性格も敵ボスに痛烈な皮肉を返したり、
クリーチャーに変異したサラザールを「また化け物か。少々飽きたが付合うか」と評したりと、
新人だった『2』の頃と比べると貫禄のある様子を見せるシーンが多い。
ただし、サラザールは即死攻撃持ち+弱点がフラフラ動いて当てにくいというかなり手強い相手なので、
慣れていないとこちらでも屍の山を築くことになるが何、気にすることはない
また、レオン以外のキャラはその後の作品にも登場してグラフィックも徐々に良くなっていったのに対し、
レオンは『4』においてようやくプレイヤーキャラとして再度の出番を得たため、
プレイステーション中期のしょぼいグラフィックからゲームキューブ後期のグラフィックに一気にグレードアップされ、
ページトップにあるようなイケメンになったことで、レオンに対してややヘタレのイメージを持っていた一部のファンに衝撃を与えた。

+ あうううううううん
これは『4』においての彼の断末魔なのだが、
この微妙な伸ばしが笑いを誘うのかカルト的な人気がある。と通ずる所があるからだろうか。
※グロ注意

『2』以降も『3』の隠し要素EPILOGUE FILESでその姿が確認できる。
『5』では本編にこそ登場しないものの、
『4』で彼が戦ったプラーガの生体を纏めた「レオン・レポート」(字幕での表記。英語の台詞では「ケネディズレポート」と言っている)が、
対バイオテロの組織にて資料として用いられていることが触れられている。
他にも、『ガンサバイバー』の主人公アーク・トンプソンとは友人で、探偵の彼にシーア島のアンブレラ工場の調査を依頼している
(この時期のレオンは政府に取り込まれ自由に動けず、自分で調査に行けなかったらしい)。

また、クレアとは『2』以降も交流を続けており、『CODE:Veronica』において彼女がロックフォート島へと拉致された際には、そのSOSメールを受け取り彼女の兄クリスへ連絡。
彼がクレア救出に向かうバックアップへと当たっていたおかげで、クレアの身を助ける一因となり、シリーズの土台を支える存在とも言える繋がりを見せている。
さらに、CGアニメ映画の『Degeneration』では、空港で発生したバイオハザード事件にエージェントとして派遣された際、
偶然居合わせた彼女と鉢合わせすることとなり、再び彼女と協力して事件に立ち向かう事になった。
クレアを口説いて満更でもない反応を得ていたり、自身の給料を軽く自慢したりと、『4』からさらに自信が付いた様である。
ちなみに日本語吹き替え版のCVは山野井仁氏。
最近発売されたTPSのガンシューティングサバイバルゲーム、『オペレーションラクーンシティ』では森川智之氏が吹き替えを勤めている。
このゲームではストーリー上レオンと戦えるのだが、やたらと好戦的にバカスカ銃を撃ってきたり、
レオンを倒したりすると見れる少し情けない姿など、シリーズのイメージとはちょっと違う珍しいレオンが見られる。
何?『GAIDEN』?知らんな

+ 最新作「6」での彼の動向。ネタバレ要素含む為閲覧注意
群像劇である本作にも、クリス、シェリー、ジェイク共々プレイヤーとして登場。
ラクーンシティでの事件から年月が過ぎて老けたものの、アクションは健在。バラエティに富んだ死にっぷりも健在であるが。
だが、本作のレオンの最大の特徴は 不運に磨きが掛かっている所だろう
もはや女運が悪いってレベルじゃない。不運に定評のあるコイツといい勝負である。向こうは悪運に恵まれている分、こっちの方が酷いとは言わない約束だ。
+ 具体的には
誇張抜きに、レオンに僅かでも関わった人物はプレイヤーキャラクター(とオペレーターのハニガン)を除き 全員死亡している
開幕から 数年来の友人を失い(しかも自らの手で幕を引いている)、街中大パニックになっていたこともあり、せっかく助けた生存者は人身事故で結局死んだりと散々。
そんな状況でも生き残った生存者たちと共にバスで脱出を図るも、途中でガンショップのオーナーがゾンビに引き摺り下ろされ、
それを助けようとした日本人男性も犠牲になる(直接の死因は最期を悟ったオーナーの手榴弾による自爆だが)。
多くの犠牲を払いながらも脱出には成功するが、 そのバスが横転し爆発 。ギリギリ脱出したレオンとパートナーのヘレナを除いて全員死亡している。
避難者が多数立てこもっていた教会に調査に行けば、 高濃度ウイルスを散布して周囲の人間を次々ゾンビ化させるボス *4が出現し、大多数の避難者がゾンビ化。
教会の奥に隠された研究所にいたヘレナの妹も、やっぱりというか既にウイルスの実験台にされていたため クリーチャー化
その後、黒幕が証拠隠滅(表向きにはバイオテロの沈静)のため街にミサイルを発射させ、
もしかしたら別の場所で生存していたかもしれない人たちを含めて 街が丸ごと消毒された
挙句の果てには、移動手段の飛行機にまでそのボスが出現。急いで飛行機から落とすも間に合わず乗客は全滅、 パイロットを失った飛行機は墜落する
レオンが手動操縦でなんとか胴体着陸を成功させたが、街中に落ちたのでたぶん不特定大多数の人々が死傷してる。
加えて、ボスは死に際に着地した所にいた人々をゾンビ化させていた。
最早歩く死兆星である。
+ 極め付けには
やっとこさ黒幕を倒して一息……と思ったら、今度は自分達のいる場所に ウイルスが詰まったミサイル が打ち込まれ、バイオハザードが開幕。
人々は次々にゾンビ化し、レオンたちを先に進ませるために幾多のBSAA隊員が犠牲になっていった…。
以上の経緯により、プレイヤーからは 「死神レオン」 とありがたくないあだ名を頂戴する事になった。泣けるぜ…。
一方、小物黒幕もしぶとくレオンを追ってくる。おかげで今回、ラスボスとの戦闘が多い。*5(次点は新主人公のジェイク)
+ さらに
あるプレイヤーキャラクターも、激戦の末に死亡してしまっている。
レオンとは「あるシーンで偶然同じ場所にいた」程度にしか関わっておらず、顔は見たが会話すらしていない。
ちなみに、彼が死亡してしまうこととなった最終決戦の場に向かったのは、 「レオンが敵に捕らわれたジェイクの救助を依頼した」 からである。
言うまでもなくレオンにまったく非は無く、彼らがジェイクを助けなければ今回のバイオハザード事件も完全に解決されることはなかったのだが…。

+ PROJECT X ZONE2での活躍
2015年発売の『PROJECT X ZONE2』にソロニットとして出演。時系列的には『6』基準となる。
滅菌処理したはずのトールオークス教会が謎の金の鎖と共に現れた為、調査に来たのが巻き込まれることになった。
教会でエイダと再会し、さらにクリス達が転移してきた際、沙夜の嘘に惑わされて彼らを疑ってしまう。
ここでも女運がないのはやはりレオンなのだろう。泣けるぜ…。
結局、沙夜達逢魔がウスタナクを復活させたのを見てどちらが敵か気づき、協力して撃退することになる。
ちなみにジルとの共闘は この作品が初 だったりする。

シナリオ面ではクリス達とは違い、近未来や異世界に転移したりというトンデモな展開に度々「なけるぜ」と言うことが多い。
ダンテと組んだ際には「悪魔は泣かないからな」と泣きネタで返されるシーンも。
『オペレーションラクーンシティ』と同じく森川智之氏が演じており、声優ネタも多い。

波動拳昇龍拳!…ガラじゃないぜ」


俺のギャラは、破格だ


MUGENにおけるレオン


wou氏製作

海外製作者のwou氏による、SNKドット改変のものが公開されている。
『4』の姿がベースになっており、原作で使用した格闘術や銃器、ロケットランチャーなどを使用する。
斑鳩氏によってAIパッチが作成されている。
専用ステージとして4の村のステージも同氏の手描きで作られ公開されている。

Shin Ken Master氏製作

これも海外製のレオン。公開は2012年7月。
こちらはMVC改変ドットで「オペレーションラクーンシティ」コスチュームとなっている。
銃火器と格闘メインで戦うが、MVC風にハイパーコンボを放ってくることも。
Maxim氏の簡易AIがデフォで搭載されている。

ニコニコ動画では出番が先輩に食われている。

出場大会


出演ストーリー



*1
「なけるぜ…」は『4』における彼の口癖だが、これは台詞を字幕にする際の意訳であり、その英語台詞を聞いてみるとそれぞれ違うことを喋っている。
実際の台詞とその訳を上げると、Geez who are these guys?(こいつら何様だ?)、Great(おいおい)、Woman…(女って奴は)、Very cute…(ワーカワイイナー)、Story of my life…(人生ままならないもんだ)である。
初登場時の『2』では「なけるぜ」と言う字幕自体はなかったが、6年の歳月で成長した彼だからこそ、こんな軽口も叩けるようになったのかもしれない。
しかし、『2』をFPSにリメイクした『ダークサイドクロニクル』では、ラクーンシティのチャプターでしっかり「なけるぜ」という字幕が登場している。

*2
実際には、その後のタイラント戦で彼女らしき影がロケットランチャーを投げ込んでおり、生存が示唆されていた。
『3』ではクリアボーナスのキャラクターエピソードで生存していたことが明らかにされ、
『アンブレラクロニクル』では彼女がレオン達と別れた後、どうやってラクーンシティを脱出したかを描かれている。

*3
任務中クリーチャーと対峙した際に左腕に致命的な傷を負ったことが原因。
また、大統領直々に任務を任される程の実力でありながら情に甘いレオンへの嫉妬や、
軍人生命の終わりを悟った後にウイルスにより「進化」したハヴィエの力を見たことから、
ウイルスの力を求めるようになってしまった。
それらの感情はレオンに一切見せなかった(レオン視点では堅物だがいい奴に見えた)ため、
『4』で決着を付けた後も彼の変心を納得できず、「昔はいい奴だったが…」と嘆いている。

*4
余談ながら、そのボスの名前はセルビア語で「美女」の意味。相対するレオンにとっては存在そのものが災難とも言える。
仕掛けてくる即死攻撃も濃厚なキスに見えるし。やはり女難か。
漫画「マルハワデザイア」によると口移しでガスを注入しているらしい(ガスで死亡すると某名倉氏の如き死に顔になる)。
なお、教会で出てくる方は速攻で倒すと避難者が2人だけ生き延びる。
逆に言うと、避難者を一切ゾンビ化させずに倒しても、シナリオ上この2人 しか 生き延びない。
それも結局は街に撃ち込まれたミサイルで死んだと思われる。泣けるぜ…。

*5
ちなみに今作のラスボスとの決着方法もロケットランチャー・RPGであり、一発打ち込めば倒せる。バイオのお約束。
無論、エイダからの贈り物であり、 エイダ印 とプレイヤー層に称された。脱出用のヘリも用意してあり大盤振る舞い。
カプコン製なのに墜落しない?エンディング仕様です。