…が、ファンからはその作中でのヘッポコぶりからネタ扱いされる事が多い。
ファン間での愛称は容姿から 「緑のワカメ」、またはツヴァイザーゲインが攻撃時よく分身する事から 「増えるワカメ」。
部下が 「赤いワカメ」呼ばわりされる原因の一旦は間違いなく彼にある。
その正体は、「こちら側の世界」に転移してきた平行世界出身の人間。
次元転移装置を使ってあらゆる世界に火種をばら撒き、闘争をコントロールしようと目論んでいた。
しかし、その元の世界で成功したかというとそうではなく 失敗して逃げ延びてきたという、
開幕前から既に負けていたという驚きの出自であった。
『A』の向こう側の世界では ゲシュペンストの発展系として「究極の機動兵器」が開発され、
『OG』の向こう側の世界では地球連邦軍特殊鎮圧部隊「ベーオウルブス」のゲシュペンストMk-IIIが異様な力を獲得していた、
というのが大きな敗因になったようである。
転移後もその思想を実現するべく世界の裏側で暗躍するのだが…
???「私はクワトロだが、シャアという男の所に胡散臭い奴が来たと聞いている」
???「あのような怪しげな者達と組むとジオンの栄光に傷が付きます!」
???「どこの馬の骨とも知れない者どもなぞにデビルガンダムを渡せるものか!」
???「エレガントさに欠ける。出直したまえ」
上記はあくまで一部だが、まぁ、散々な言われようである。結局、『A』で手を結んだ他の組織とは利用し、されるだけの関係に留まった。
『OG』シリーズでも結果は似たり寄ったりであり、結局両作品を通しても、
その思想に理解を示して協力関係を築けたのはイーグレット・フェフとリー・リンジュンの二人だけで、
その内のリーは「 プレイヤー部隊への当て付け」という側面もあるので実質一人だけである。
ただ、『OG』シリーズでは事情がやや異なり、
アニメ版の描写と設定を考えると、シャドウミラーの居た世界は アインストによって危機的状況に陥っていた可能性が極めて高く、
シャドウミラーはそれに立ち向かう組織としてある程度の正当性があった疑惑がにわかに浮上した。
実際、 ベーオウルフが味方を殺害するなどの無茶苦茶な行為を黙認されていた背景を考えると、
政府中枢部もアインストに乗っ取られていた事すら十分に有り得る。 というかそうじゃないとあんな欠陥機を正式採用した政府の正気度がピンチ
とはいえ、やはり自分達の世界でだけならともかく、他世界にまで戦乱を広げようとした行為は認められるものではないだろう。
逃げ出さずに踏み止まって戦っていれば、紛れも無く主人公側組織のポジションだっただけに、残念でならない。
そもそもアクセルとヴィンデルとレモンの三人がかりなら楽勝で勝てたんじゃねえの?は禁句
上記の通り『A』では明確な同盟勢力が無かったため、最終決戦での取り巻きも選択しなかった主人公機とやや型落ち感漂う ゲシュペンスト、
後は他勢力から鹵獲してきた機体。
「台所事情がきびしいのよ、うちの隊はね」
との言葉を同志のレモン・ブロウニングが漏らしている
(何とかスポンサーを見付ける事ができた『OG』シリーズでは、 「向こう側」から持ち込んだ高級機と、
量産型アンドロイド兵士の量産に成功したため、「貧乏臭い」という汚名は一応返上している)。
そして実際にツヴァイに乗って出てきた彼の実力は上記の通りである。
必殺技で無数の分身を生み出そうと誰一人手伝ってくれないなどの姿は、彼の孤独を象徴しているようで涙を誘うという声もちらほら。
このような機体の一部へっぽこな所と主義主張や言動にそこはかとなく漂う情けなさから、
ヴィンデルはスパロボどころかゲームの悪の親玉の中でも有数のヘタレとして、ある意味愛されている。
アニメ『ジ・インスペクター』ではサラサラストレートヘアーになっており、視聴者に衝撃をもたらした。
やはり緑と赤のワカメが二人並ぶのは視覚的に問題があったか…。
物語上の扱いについては前記の通りだが、最終話ではアクセルが主を失ったツヴァイの右腕をソウルゲインに取り付ける際に、
「借りるぞ、ヴィンデル」と発言し、ベーオウルフとの決戦では、アクセルが例え自分達の目指したものが否定されても、
ベーオウルフの望む世界にはさせない事を既に死んでいるヴィンデルとレモンに誓うなど、中々良い扱いであった。
でも、死んでから扱いがよくなるって…
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