巴マミ

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巴マミ - (2014/08/25 (月) 18:23:30) の編集履歴(バックアップ)






「未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね!」

ハートフルボッコ魔法少女アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物。序盤の中心人物であり、物語への導入役。
担当声優は水橋かおり氏。同作では鹿目タツヤやワルプルギスの夜の役も兼任されている。
実写作品『マギカ☆調べ』ではニコニコ生放送主のHamar@キラー氏が役を担当。

見滝原中学校に通う3年生。縦ロールのツインテールが特徴。
主な呼び名は「マミさん」。ファンの間でも「マミさん」とさん付けで呼ばれる事が多い。
脚本の虚淵玄氏は、彼女について蒼樹うめ氏の代表作『ひだまりスケッチ』のヒロさんをキャラクタライズの原型としており
単純で呼びやすい事も含め、それが主体となっている。

まどか達にとっては上級生であり、物腰の柔らかい落ち着いた優しく頼りになるお姉さん的存在。
自宅に招く客に対しては紅茶とケーキのアフタヌーンティーのおもてなしを欠かさない。

劇中に登場する魔法少女の中では最もキャリアが長いベテランであり、攻撃パターンも便利な小技から強力な大技まで様々。
クラシカルな意匠のマスケット銃で優雅に戦う姿が特徴的。その様はまさに魔法少女ならぬ 少女
なお、マスケット銃は素早く銃弾を装填しての連発が非常に難しい構造になっているため、
無数のマスケット銃を一気に出現させ一発撃つ毎に使い捨てて戦うというスタイルを取っている。
また「実質銃の形をした大砲」による半ば彼女の代名詞と化した必殺技『ティロ・フィナーレ』も披露している。
数値化されたステータスで見ても、かなり高いスペックを誇る。

攻撃力 スピード 初期属性魔術 追加習得魔術 防御力 持久力 合計
マミ 4.5 3 3.5 4 1 2.5 18.5

だが彼女の願いの本質は「命を繋ぐ」事であり、魔力の本体/本来の武器もリボンである。
モノを「結び合わせる」「縛り合わせる」能力に特化しており、
そのリボンを使う上で戦術的に有効な方法として、銃による遠距離戦法に特化していったようだ。
反面、自らを鼓舞する為にスタイルに拘るという一面もあり、小説版では「相手の敵意に対し不必要に身構えてしまう」
「不意のアクシデントに弱い」という短所も描かれている。

過去に交通事故に遭い、本来ならそこで命を落とす筈だったが、その時現れたキュゥべえと契約を交わしたことにより生還。
魔法少女としての重圧や孤独に耐えながらも実りある人生を送っていた。
先輩として厳しくも大切な助言を与えていた。その一方、キュゥべえを襲っていた暁美ほむらとは対立関係にあった。

キュゥべえを襲ったほむらから逃げる途中、魔女の創り出した結界に迷い込んでしまったまどかとさやかを救ったことから
二人と知り合った彼女は、魔法少女としての素質を持つ二人を魔法少女の道へと誘い、
魔法少女とはどういう物かを教える為、自分の魔女退治を見学させる「魔法少女体験コース」を提案する。
それは、長い間一人で戦ってきた彼女にようやく訪れた「孤独から解放される時」でもあった。

「こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もう、何も怖くない──!」

彼女はまるでアニメから飛び出したかのような華麗な活躍で二人に「魔法少女として戦う事の意義と、その素晴らしさ」を教えるのだった。

+ 本編ネタバレ
しかし、第3話にてお菓子の魔女の意表を突いた攻撃に動揺。そしてなすすべもなく 頭部を食われる という凄惨な最期を遂げてしまう。
もっとも、自分が一人ぼっちじゃない事と、希望を持ったまま戦えた事がある種の救いだったかもしれないが。

彼女の死は「魔法少女として生きる事の過酷さ」
「まどかとさやかの心を大きく傷付け、さやかがキュゥべえと契約を行ってしまった」
「ほむらの救援が間に合わなかった事から、さやかのほむらに対する誤解が深まってしまう」
そして「彼女の死を知り、佐倉杏子が見滝原市に来訪した」など作中でも多くの者に影響を与える事となる。

その姿から、孤独や重圧を抱え続けた彼女自身の精神面での脆さがクローズアップされる彼女だが、
そんな弱さを抱えた彼女でも、まどか達に出会うまでの間一度も逃げ出すことも無く、
絶望が即魔女化に直結する魔法少女にあって、魔女になることもないままにずっと一人で戦い続けてきたのである。
しかも魔法少女にとっては損でしかない「使い魔を狩る」という行為で、多くの人々を守りながら。
確かに他の魔法少女達に比べると心が強くなかったかもしれないが、
それでも心折れずに長い間孤独な戦いを必死に続けてきたことは、
彼女が単に精神的に脆いだけの人間ではないことの証明でもある。*1

+ 第10話以降ネタバレ
過去の周回でも、ほむらがこれまで経験した全ての時間軸において死亡している。
ある時間軸では、さやかの魔女化と魔女として倒される様を目のあたりにし、
人を守れると思っていた魔法少女がいずれは魔女となってしまうという現実に絶望*2
その時自分を含むその場にいた全員を殺そうとするが、杏子を殺害し、続けてほむらを殺そうとしたところで
まどかの矢にソウルジェムを砕かれて死亡している。


「ソウルジェムが魔女を生むなら、みんな死ぬしかないじゃない!
  貴女も!!私も!!」

最終回では「魔法少女全ての希望」となる決意を固めたまどかを杏子と共に祝福し、送り出した。
その後の改変後の世界では杏子、さやかと共に魔法少女として魔獣を狩っており、
力尽きたさやかの消滅に際し悲しみの言葉を漏らしていた。


「逝ってしまったわ…… 『円環の理』に導かれて……」

恐らく、この世界でも彼女はいつかは戦いに倒れ『円環の理』に導かれるのだろう。
だが、その死が孤独と絶望に彩られる事はもはや無い。
彼女は確かに救われたのだ。最後まで彼女の教えを信じ続けた、一人の少女によって。

+ 外伝作品における活躍
ドラマCD『フェアウェル・ストーリー』では、本編の時間軸では関わりの薄かった杏子との過去の出来事が描かれている。
杏子が駆け出しの魔法少女だった頃、未熟であった彼女に修行を施したのは、
偶然から出会った他ならぬマミ自身だったのだ。
つまり彼女は、直系で最初の弟子である杏子、死後も彼女をリスペクトし続けたさやか、
過去の時間軸で教えを受けたほむら、そして最後まで彼女の理想を信じ続けたまどかと
本編に登場した魔法少女全員にとっての師匠 であったということになる。
ある意味で彼女の避けられがたい死は「主人公の師匠は死ぬ」という漫画のお約束に則っているのかもしれない。

公式スピンオフ漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』では、
幼い少女にスカートめくりをされてガチ泣きする という意外(?)な一面も見られた。
また、本編において自身を殺していた『お菓子の魔女』を苦戦しつつも撃破している。
曰く「油断していたら危なかった」。まどかが魔法少女になるのがそんなに嬉しかったんですか、マミさん。
また、こちらでは最後まで生き残っており、「魔法少女の魔女化」に対しても
千歳ゆまの激励もあり「あとでキュゥべえを問い詰める」という旨の発言をするなど、それ程絶望しなかったようだ。

同じくスピンオフの『魔法少女かずみ☆マギカ』にも僅かながらゲスト出演。
彼女が遠足先のあすなろ市で一人の少女を助けた事が「かずみ」を巡る物語の始まりとなった。

『フェアウェル・ストーリー』を基にした漫画『The different story』では、マミ視点での杏子との出会いが描かれた他、
アニメ本編第3話に相当する部分で契約したさやかに助けられて生き残るという独自の展開を見せ、実質的に主人公を務める。
だがさやかとともにコンビで魔女を倒す中でほむらと組んだ杏子と再会し、
一人でも多くの命を救いたいという自分を縛る理想とうまくいかない魔法少女たちの人間関係、
そして本当は先輩ではなく友達になりたいと思っている孤独な胸中の板挟みに苦しむことになる。
本作ではリボンよりもさらに細く切断力のある糸の結界を張り相手の動きを牽制する新たな戦法を披露。
変身前でも拳銃サイズのマスケット銃を作り出すこともできるようだ。
杏子からは密かに「調子に乗ってる時は大抵ツメが甘い」という弱点に気づかれていた。
また本作によると事故と契約は中学1年生の頃と思われるが、その当時や 中学入学時らしき時点からかなりの戦闘力を有していた ことが確認できる。

+ おめかしの魔女
本編では常に魔女化する前に死亡していたため魔女形態は不明だったが、
『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』のマミルートにおいて、ついに魔女形態が登場した。
おめかしの魔女。その性質はご招待。理想を夢見る心優しき魔女。
寂しがり屋のこの魔女は結界へ来たお客さまを決して逃がさない。
          ――『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』魔女図鑑より

マミが魔女化した存在。
公式では「おめかしの魔女」だが、ファンによるまどか文字の解読によって非公式な名称ではあるが、
Candeloro(キャンデロロ) 」と呼ばれている。
なおCandeloroはイタリア系の男性名であり、本来女性名では「Candelora」となる。
非公式解読では慣例的にドイツ語読みが正式とされる傾向があるが、
イタリア語好きの彼女の場合、イタリア語読みの「カンデローロ」である可能性も否定できない。

その性質はご招待。独りで戦い続け仲間を欲しがっていた彼女の孤独な心理をそのまま表しているといえる。
結界は屋敷の中での誕生日パーティーをモチーフにしており、ティーセットやケーキ、プレゼントの包みなどが無数に散乱している。
使い魔に『大切なお友達』と称する ももいろさん あかいろさん がいるが、
この使い魔は逃げられないようにCandeloro自身が拘束している。
この使い魔達は桃色髪ツインテール弓使いに赤髪ポニーテール槍使いと
どう見てもまどかと杏子をモデルにしており、彼女の仲間を欲する渇望の強さが伺える。

生前のグラマラスな体つきがデフォルメされさらに強調されており、
腕と一体となった黄色い頭髪らしき部分にも名残が見られる。
攻撃手段もリボンによる拘束、使い魔に憑依しての砲撃など魔法少女時代を踏襲している。
体格は魔女の中でも群を抜いて小柄で、ゲーム中の他の物体と比べてもティーカップに収まりそうなほど。

ストーリーではマミルートにおいて登場。
一週目の時間軸において、弟子であるまどかが転校生であるほむらにかまいきりになり
一度は癒された孤独に再び苛まれる事になったマミ。
その後ソウルジェムの濁りが一定以上あると、ある事件によって
自身の信念も完全に打ち砕かれ、まどかとほむらの眼前で魔女化を果たしてしまう。
ゲーム上ではそう強いわけでもないため、しっかり育てていれば勝つのは難しくはない。
ただし完全クリア条件の一つとして、この魔女に敗北する必要がある。

『The different story』では、ソウルジェムが濁りきったマミの心理に幼少期のマミが現れ、
「理想の世界で理想の友達とお茶会をする」ことをそそのかしている。
この幼少時のマミのシルエットがこの魔女を連想させるものになっており、使い魔や結界のイメージも登場している。
彼女に象徴される両親が健在だった頃の幸せな記憶こそが、あるいはこの魔女の本質なのかもしれない。

+ ティロ・フィナーレ!
有名な決め技「ティロ・フィナーレ」であるが、当初の脚本では「 アルティマ・シュート 」と記載されており、
実際に声を入れる際にやっぱりダサかった「これはどうか」ということで急きょその場でネット検索で決まったらしい。
意味はイタリア語で「最後の銃撃」。後述する他の技名もイタリア語由来である。イタリア語が好きなのだろうか。
DVD・BDに特典として収録された声優座談会では、滅茶苦茶やる気のない 「あるてましゅー↓」
凄く気の抜けた 「てぃろ・ふぃなーれぇ↓」 が聞ける。
他にもドラマCDで「ティロ・ボレー」なる新技も使用していた。
また、彼女が主役のiPhone/android用アクションシューティング『マミのドキドキ ティロ・フィナーレ』では、
「パッソ」「レガーレ・ヴァスタアリア」「ダンサデル・マジックブレッド」なる新技を次々と披露している。
PSP版では番外編でアイドルデビューした彼女のデビューシングルのタイトルが「恋のティロ・フィナーレ」だったりする。
これを最初に言い出したのはほむらだけど。

また、彼女には「自分に師事した魔法少女たちにも必殺技名を押し付ける」という癖があるようで
彼女の弟子筋の技には「ロッソ・ファンタズマ(赤い幽霊)」の他にも「フィニトラ・フレティア(無限の矢)」、
スクワルタトーレ(微塵斬り)」など「どう考えてもマミが付けたとしか思えない技名」が散見される。
しかし、アニメ本編の時点ではマミ以外は誰も技名を叫ばない。
ゲーム『魔法少女まどか☆マギカポータブル』では解り易さ優先の為か日本語名の技が増えたが、
それでも「黄金の美脚」「無限の魔弾」等こちらの想像の斜め上を行くネーミングは多い。

「無限の魔弾よ、私に道を拓いて!
    パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータ!」


しかも、今回は マミに限った話ではなく、他の面々も技名を叫んでいる。
(まぁ、原作で技名がない最悪ゲームが出せないという例もあるわけだから仕方ないのだが)
TV版の時点でこの癖から逃れているのはただ一人
しかし、彼女も次作「The Battle Pentagram」でついに……


……合掌。まぁ、まどかの場合「ハイパーまどかビーム」とどちらが良いか意見が分かれる所ではある。

ただ、彼女の名誉の為に言っておくと、こういった彼女の思想は、
「魔女との戦いに怯えながら戦い続けるよりも、希望に満ち、怖がったりしない、
  そんな子供の頃に憧れた魔法少女のようにありたい」
という考えから来ている事を留意しておきたい。
(ドラマCD『フェアウェル・ストーリー』より)

なお『魔法少女かずみ☆マギカ』においては、
主人公かずみの「リーミティ・エステールニ(限界突破)」を筆頭に登場人物が皆イタリア語の技名を叫んでおり、
この為「マミさんだけが特別なのではなく、むしろ本編の他の魔法少女の方が特殊なのでは」と言われていたが……
+ 流派巴流、世界を駆ける
結局、これもマミさんの影響だった。
ティロ・フィナーレの理は一体どこまで広がるのか、今後の展開に期待したい。

+ ファンからの扱い
『魔法少女まどか☆マギカ』という作品の方向性を決定づけたキャラクターだけに、その人気はウナギ昇り。
衝撃的にして早いリタイア故か、またはそれなのにと言うべきか、本編主要人物の中で最も出番の少ないキャラであったのに対し、
イラストサイトpixivにおけるキャラクター名タグの投稿数は長い間首位独走を続けていた。
それだけ序盤で失うには惜しい魅力的なキャラクターであったことは言うまでもない。
そのせいで黄色くて早期に頭から齧られてあっさり死んじゃった蟹と一緒に描かれることも…
現在はほむらに1位を譲っているものの、いまだ人気は衰えず、ニコニコ動画のタグ数は今なおダントツの1位。
「アニメ最萌トーナメント2011」では堂々の優勝を飾った。
あと、アッチ方面でも未だに1位。お前らそんなにおっぱいが好きか。

イラストなどを見れば分かるが、あっちの方の戦闘力も相当なもの。
変身後の衣装はウエストを絞るデザインのため、なおのこと強調される。
ヒロさん原型のせいかウエストもメンバーでは結構なもの扱いされたりもするが。
また、デビュー時期が近かったあっちのマミの影響か、なぜかタヌキにデフォルメ化される事も…

そんな彼女だが、百合カップリングとなると一転して不遇な扱いを受けること多い。
というのも、まどかとほむら(ほむまど)、杏子とさやか(杏さや)という鉄板があるため、
どうしても仲間はずれにされてしまうケースが多いからである。
そんな事情もあってか、二次創作では「孤独に耐えながら戦ってきた」という設定が転じて、ぼっちキャラ扱いされることがある。
一応、本編の四人の魔法少女全員と何らかの絡みがあるため、カップリングがないわけではないのだが、
場合によってはQBと組まされたり(マミQ)、挙句の果てには 自身を殺している「お菓子の魔女」とのカップリングネタ (マミシャル)なんて代物も。

+ そして……(新編「叛逆の物語」ネタバレ)
やっとと言うべきか、新編「叛逆の物語」において新たに相棒といえる存在が設定された。


…… まさかのマミシャル公式化 という形で。詳細はこちらにて。

まあ、百合カップル達を優雅に観察しているポジションに居たり、カップル双方まとめて頂いてしまったり
まどかの弟のタツヤを逆光源氏計画で育成したり「むしろ俺らの嫁(略)」と、
決してぼっちというわけではないのには違いない。
最も強く彼女に影響された愛弟子であるまどか、「巴マミのの後継者」を目指したさやかは言うに及ばず、
袂を分かった元後輩である杏子、ほむらについてもドラマCD「フェアウェル・ストーリー」や劇場版「叛逆の物語」で
今だ強く慕われている事が語られており、現在ではマミのぼっちネタは過去の物となりつつある。

「(アニメ本編では)一人だけ必殺技を持ち、それに名前をつけて叫ぶ」「戦闘後にわざわざ紅茶を嗜む」
「シリアスな場面で急に『円環の理』とかいう単語を言ってしまう」「指ぬきグローブ」などの点から、彼女を中二病として扱うネタも多い。
ただし 『円環の理』 は、マミの造語ではなく、魔法少女たちの間で語り継がれている伝承である。
また、よく「豆腐メンタル」と言われるが、彼女はまだ 10代の少女 であることも考慮して欲しい。

虚淵玄氏は、ぼっちキャラ扱いについては「普通のヒーローのように自分が魔法少女であると他人に言えない程度の苦悩」
ということで否定はされたが、一方で「ティロ・フィナーレはさておくとして(笑)」と 中二病は否定しなかった。
しかもこの発言の際、虚淵氏が引き合いに出したのは よりにもよって「アメコミ史上屈指の不幸体質ヒーロー」だった
……先方とは紐状のものを武器にしていたり、歴史改編で(あちらは肉親が)死んだ事が無かった事になったりと
妙に符合する部分も多いが、多分偶然。
ただまあ、なんやかやで友人や理解者に恵まれ、そしてメイ叔母さんの存在によって救われているピーター・パーカーに対して、
巴マミの場合は友人もおらず(魔法少女としての事を明かせない為疎遠になった)、親身になってくれる親類さえもいない。
同様の状況に置かれてしまっている池上版スパイダーマン、小森ユウの精神状態がかなり悪化していった事を鑑みると、
敵が絶対悪な魔女ばかりで自分が批判される事が殆ど無かったとはいえ、マミのメンタルはむしろ強いと言えるだろう。

そんな彼女から生まれた造語として、上記の衝撃的な最期を指す「 マミる 」というものがある。
今までにも同様の死に様による前例は正直掃いて捨てるほどあるが、あまりのインパクトの強さゆえか、
みんなのトラウマとして強く印象付けられていると共に、彼女はネット上での首がとれるキャラクターの代表格になってしまった。
(なお この死に様は同じ声のツンデレ雪原を守るシリウス(笑)に警告されたもの だったりする。なんという偶然の一致…!)
最近では、「まどマギ痛冷蔵庫」と称して扉に(わざわざ首だけ別にして)マミさんの絵を描いたり、
USBメモリスティックに(わざわざ(ry など、当人の生死如何にかかわらず、「マミる」はトラウマを通り越してもはや持ちネタのような扱いをされてしまっている……
また、この言葉は中の人すらネタにし、虚淵玄氏も様々なインタビューの場で用いている。

pixivやニコニコ動画においては「マミさんを救い隊」なるタグをつけた作品が出現し、
左手が義手の宇宙海賊などが助けに来てくれたり、マミさんが自力で逆転したりするシーンが描かれたりもしている。

また、まるでデュラハンのような生首と胴体が分離したり、ゆっくり化したようなものも描かれている。
たかがメインカメラをやられただけだ!

そんな「マミる」はなんと「現代用語の基礎知識」の2012年度版に流行語部門で
「悲惨な死に方をする」という定義で掲載されてしまった。

このようにぼっちネタやマミる、豆腐メンタルや中二病扱いなどネタにされている要素が多い一方、
本編での活躍は格好良く筋が通っており、また関連作品による補完、設定資料やインタビュー等により判明した事実も多いため、
作品の読み込みやハマり度によってかなり印象が変わる人物である。
そのため、最近は彼女をどう評しているかがにわか判定のバロメータにもされている。

+ そして……
まどか☆マギカのアンソロジー漫画を扱う雑誌『まんがタイムきらら☆マギカ』において、
一部同人界隈で有名なアラサーマミさんの生活を描く漫画「巴マミの平凡な日常」が創刊号から正式連載されている。
公式媒体でもあくまで二次創作なのだが、生活感に溢れすぎているだらけきった独身貴族となったマミさんの笑いと時に涙を誘う姿は
読者から妙な支持を受け、単行本売上も上々のようである。
何なんだこの公式。

(以上、ニコニコ大百科などより抜粋)


MUGENにおける巴マミ

+ HAL氏製作・『グリーフシンドローム』版
HAL氏製作のグリーフシンドローム版巴マミ。まどマギ本編勢のトリを飾るMUGEN入りとなった。
「もう一人ぼっちじゃないんだから!」
氏のまどか同様、黄昏フロンティア製の同人横スクロールアクションゲーム『グリーフシンドローム』に登場するものを
格ゲー風にアレンジしたもの。そのためキャラサイズは小さめ
最新版は2012/02/23更新。

どの距離でも戦えるが、それぞれの特化キャラには及ばないため常に状況に合わせ戦術を変える必要がある。
単発火力&吹き飛ばし性能の高い横強を軸に、強弱のマスケットを交えての立ち回りが重要になる。
MUGENでは画面の半分を埋めてしまう「ティロ・フィナーレ」をどう当てるかもカギとなるだろう。

デフォルトAIは無いが、まどかと同じく如月竜人氏による外部AIが制作されている。
最新版は2012/02/06夜更新。
余談だが、急降下の動きが某ドゥエリストを彷彿とさせる…と思っていたら、漆黒氏が公開からたった3時間でこんなものを作ってしまった。

ちなみに元ネタのゲームでもドゥエリストっぽい動きで元気に魔女の結界内を駆け回っている。



+ Geros氏製作
操作は弱中強の攻撃3つに特殊動作ボタン3つの6ボタン式。
通常ゲージの他に魔法ゲージがあり、ゲージが一定ある時のみ魔力を使う動作(マスケット召喚、リボン技等)が可能。
魔法ゲージは魔法を使わない限り100%までは自然回復する他、チャージすることも出来る。
魔力を使い過ぎるとソウルジェムが汚れるが、ストライカーとしてまどかを呼び出すことで回復出来る。
一撃技版のティロフィナーレはソウルジェムが光っている時に使用可能。
…なのだが1ラウンド取られた後に使用すると2分の1の確率で曲が変わり更に2分の1の確率でマミる
当然ながら強制敗北となってしまうため、使い所は考える必要がある。
設定で鹿目まどかをストライカーとして出場させることも出来、弓の種類や待機時間など細かく設定できる。
なおマスケット設置はヘルパーを多く使うため、MUGENのヘルパー数を多めに設定しておくのを推奨しておく。

2012年10月26日更新の最新版でデフォルトAIが搭載された。

デフォルトAIが入っていなかった頃は、plustic氏による外部AIが制作されていた。
+ 大会ネタバレ
真お神杯凶下位~上位タッグバトルではまどか常時同伴設定でセシリアと共に 「鬼畜支援弓」 ペアとして出場。
開幕戦から 鬼畜 の名にふさわしい戦いぶりを披露。遂には 開幕9連勝 という偉業を達成。
その無双ぶりに視聴者からは「調正ミスってね?」とか「こいつら誰が止めるの?」などと評価された。
最終的には11勝6敗、4位という成績に終わったものの強化復活タッグを2組も葬り去る等大会参加タッグの中では他とは一線を成す強さであったことには間違いないだろう。

+ おやじ氏製作・ヴァンパイアハンターマミさん
戦慄のタツマキ陽蜂を制作したおやじ氏による『悪魔城ドラキュラ』風ドットのマミさん。
性能も悪魔城シリーズに準じており、サブウェポン、スライディング、急降下キックが使用可能。
急降下キックは連打可能。ドゥエリストならぬティロリストにもなれる。

サブウェポンは相手を攻撃すると落とすグリーフシードを集める事で使用可能。
種類は5種類で、それぞれに超必殺技が用意してある。
ナイフがマスケット銃、聖水が紅茶、斧がキュゥべえと見た目も凝っている。

AIは未搭載だが、IX氏によるAIパッチが公開されている。
5段階のAIレベル設定、3段階の挑発設定、3段階のティロスイッチが用意されている。
ティロスイッチを1以上にすると、通常の立ち回りにティロを織り交ぜてくるティロリストとなる。
紹介動画

他にはpiyo氏によって「マミエル」という即死攻撃を垂れ流す神キャラも作られている。
公開日時は2011年4月1日なので、エイプリルフールネタらしい。

こちらはお家氏のエイプリルフール。
あるキャラクターの改変であるが、詳細はあえて書かないので動画を見て欲しい。

また、yameteoke氏による、ジャギの改変パッチも存在。
銃を使う度に「ティロ・フィナーレ」と言う様はシュールこの上無い。
石柱がQB像になっていたり、ガソリンが紅茶になっていたりと、結構な変更点がある。
そしてテーレッテーは必見、どうかこの目で確かめて欲しい。何がって? 首が。

声優&銃使い繋がりで、こー氏による、アサギを改変したキャラも存在。
「ぶつかることもあるのよね」と言いつつハンマーをぶつけてくる。
こちらは謎ジャムが必見、やっぱり 首が。

身体が軽い(体重219kg)

この他にもメガマミなるキャラが存在する。詳しくは当該項目を参照。


出場大会

【巴マミ】

【ヴァンパイアハンターマミさん】

出演ストーリー



*1
特に他の二人のベテランと比較して「豆腐メンタル」呼ばわりされる事が多い彼女だが、
佐倉杏子は希望を持たない事で絶望から身を守り、暁美ほむらは心が折れるまで再挑戦できるという
特殊な状況下にあった事を考えると、ただ一度きりのの願いを「自分の命」という当たり前の事で使ってしまい、
その後も「正義の味方」という普遍的な夢を持つ事で戦い続け、他人に対する嫉妬や羨望なども特に持たなかった
(むしろ、まだ契約していない後輩たちに「自分と違って機会があるのだから良く考えろ」と助言さえしていた)
彼女は、むしろ精神的には強い方であると思われる。
そういう意味では「誰かの為に戦う」事を至上命題としていたマミにとって、下記の場面は「最悪の事態」での反応だったのだろう。

反面、長い間一人で戦ってきた孤独から仲間を求めていた節がある事は本編やドラマCDで痛いほど描写されており
「(まどかとさやかの)二人を魔法少女へ誘導しようとしている」というほむらの言葉も一面の真実ではある。
彼女の境遇を考えれば仕方がない事でもあるのだが。

*2
この10話での惨状から『病ミさん』という造語も生まれ、よく「発狂した」「錯乱した」と言われるが、
ほむらの時間停止による逃走を得意のリボンによる拘束で封じ、直後に動揺している内に杏子を問答無用で瞬殺するなど、
行動そのものはかなり的確である事から、狂ったのではなく「魔女を狩る」という強い使命感、
重すぎる宿命から後輩を守りたいという責任感から極端に思いつめた結果の暴走ではないか、という声もある。
小説版ではほむら(と恐らくまどかも)を殺した後に自決するつもりである事を漏らす台詞もあり、
絶望してなお魔女化していない点から見ても思考は冷静だったことが伺える。
尤も、まどかが彼女の想像以上に強く、そして冷徹だった事は想定外だったようだが……。
一方、「魔法少女の宿命と重責からの逃避」という動機も否めない部分があり、『まどポ』の一部シナリオや『TDS』においては、
同士討ちこそしないもの、ほむらの説得の言葉も届かずに「もう戦いたくない」と自害を遂げてしまうマミの姿が描かれている。

なお、後に発売された公式ガイドブックにおける水橋かおり氏のインタビューによると、
三周目の世界における仲間たちの仲は非常に険悪であり、マミはそんな状態を取り持とうと必死でフォローに回った上で
さやかの魔女化で限界が来てしまったのかもしれない、との事。

なお、本編におけるほむらの人間不信はこの時マミに殺されかけた事が一因になっている節もあったようで、
アニメ本編から比較的近い時間軸の話である『おりこ☆マギカ』では……
+ 「忠告はしたわよ。あなたも気をつけることね」
……この扱いである。暁美ほむら…恐ろしい子…!
もっとも「アニメ本編の時間軸の巴マミ」には関係ない話なので、可哀想ではあるのだが。

また、このシーンを利用したMAD「 死ぬしかないじゃないシリーズ 」なるものがニコニコで流行したことがあるが、
詳しくは当該項目にて。