アナザーアギト

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アナザーアギト - (2019/04/19 (金) 17:07:02) の編集履歴(バックアップ)




   『アギトは俺一人でいい……』


 ■スペック
 身長:200cm
 体重:97kg
 パンチ力:約15t
 キック力:約30t
 ジャンプ力:一跳び70m
 走力:100mを約5秒
 必殺技:アサルトキック(40t)

仮面ライダーアギト』に登場する仮面ライダーの一人で、作中4人目のライダー。『仮面ライダーであろうとする男』。
「アナザーアギト」は便宜上の呼称で、実際の劇中ではこの名は登場せず「もう一人のアギト」等としか呼ばれていない。
シャドームーン等とは違い、一応は仮面ライダーの一員扱いになっている模様。
媒体によっては「仮面ライダーアナザーアギト」と表記されることもあるが、あまり一般的ではない。

ギルスと同じく生物的な外観をしており、肩からマフラー状の羽「ライヴウイング」を生やしている
(アギト・ギルスに続く三人目のアギトということで、V3の両肩のマフラーをイメージしたものらしい)。
アギトの力の解放を司るクロスホーンが常時開いており、その力はアギトのシャイニングフォームにも匹敵する。
しかし基本的に武器の類は一切持たず、徒手空拳でのみ戦闘を行う。
戦い方も他のライダーと異なり、どっしりとした構え(もしくは仁王立ち)から相手の攻撃を的確に捌き、強烈な反撃を叩き込んでいくスタイル。
もちろん自身から積極的に攻めることもあり、実力は他のライダーに引けを取らないどころか、
作中ではノーマル状態のアギトと互角以上、ギルスをフルボッコにした上アサルトキックで瀕死の重傷を負わせるなど、
かなりの強さを誇っていた。

必殺技は口のクラッシャーを開き、足に紋章のエネルギーを取り込んで放つ飛び蹴り「アサルトキック」。
破壊力は40tと、武器を用いない必殺技としては作中でもトップクラスの威力を持つ。


あまり有名ではないが「ダークホッパー」という専用バイクも持っている。
また、デザイン段階では「仮面ライダールデス」と表記されていたが、こちらは正式な設定にはなっていない。
デザイナー曰く、設定が確定する前から作業を進めていたためアギトとアンノウンのどちらでも違和感のないデザインとなったらしい。

主人公・津上翔一の変身するアギトとは似ても似つかない外観をしているが、
作中では氷川誠からなぜか翔一アギトと誤認されたことがある。
公式設定では説明がないが有力な考察として見た目が違うのはテレビ的な演出のせいで、
作中世界では実際にはアギトもアナザーアギトも似たような外観をしているという説がある。*1

変身者は木野薫(きの・かおる)。菊池隆則(現:樋口隆則)氏が演じた。
木野は物語の発端であるあかつき号事件にあった乗客たちのリーダー的存在であり、
人望が非常に厚く、またどんな手術も成功させる天才的な名医でもある。
しかしその根底にはかつて弟を救えなかったことにより「全ての人間は自分が救わなければならない」という強迫観念があり、
そのため他のアギトを排除しようとしたこともあった。
最終的には弟の遺志を知ることで和解するが、一時的にアギトへの変身能力を奪われ、
生身の状態で遭遇したアンノウンの攻撃を受けてしまい重傷を負う。
同じくアンノウンの特殊攻撃を受け死の危機に瀕した翔一を応急手術で助け、紆余曲折の後に変身能力を取り戻し、
翔一たちと共にアンノウンを退けたが、戦いの後に自宅で静かに息を引き取った。

仮面ライダー1号とV3(及びスカルマン)をモチーフとした出渕裕氏による渋いデザイン、
変身者が歴代ライダーの中でも珍しい中年のナイスミドルである点が、
かつてリアルタイムで仮面ライダーを視聴していた同世代ファンの心をがっちり掴み、非常に高い人気を誇っている。
演じた菊池氏自身もリアルタイム視聴者の一人であり、初の変身シーン放送後はファンのみならず周囲の知人からも絶賛されたとのこと。

また『HERO SAGA』ギルス編では、アギト本編に登場した木野以外の人物が変身したアナザーアギトが登場している。

経年劣化によるスーツの破損・腐食が激しかったため、仮面ライダーギルス同様に当時のスーツは現存していないらしく、
後の『仮面ライダーディケイド』などのお祭り系実写映像作品には残念ながら一切登場していない。
アナザーアギトやギルスのスーツに使われた素材「フォームラテックス」は変質しやすく、
塗料との相性によってはその寿命は更に短くなるらしい。一年保たせるのがやっとだったのだろう。
+ …とそんな状況であったが
…とそんな状況であったが、2017年の配信限定作品仮面戦隊ゴライダー』にて復活

スーツは一から新造された もようで、菊池改め樋口氏もこれは喜んだ事だろう。
本作にて、映像作品としては初めて「アナザーアギト」の呼称が木野本人の口から呼称された。

『仮面ライダーバトル ガンバライド』『レンジャーズストライク』『ライダーズレジェンド』などではカード化している。
中でもライダーズレジェンドのアナザーアギトは、場に出す条件が「木野薫が場に出ている(木野薫が変身する)」というものだが、
特殊能力によって満32歳以上のプレイヤーならこの条件を無視して直接場に出すことができる(あなたが変身する!)。
……バランスブレイカーと化したのは言うまでもないが、彼という中年ライダーの存在が当時いかに衝撃的であったか窺い知れる。


MUGENにおけるアナザーアギト

KEI166氏による手書きのものが公開されている。現在のバージョンは1.02。

技は独自ゲージで発動するバイク技「ダークホッパー」以外は原作通り徒手空拳のみ、
超必殺技は3ゲージ技のアサルトキックのみという漢仕様かつ接近戦に特化したキャラ。

AIもデフォルトで搭載されており、中の人の低い声と共に当身からの強烈なラッシュで相手を叩き伏せ、
必ずとどめにアサルトキックを使う姿は、技の演出も相まって「渋カッコいい」の一言。
2014年1月14日の更新でスプライトの大幅な描き直し、AIの更新や特殊イントロの搭載が行われた。

出場大会


*1
この描写に関して、ファンの間では「アナザーアギトが翔一の変身するアギトと同じ姿をしている」と
「翔一のアギトが、アナザーアギトのような姿をしている」という二通りの説が存在している。
ただし、それ以前の戦闘でアギトが氷川の前で度々フォームチェンジを行っている事
(=アギトは状況に合わせて姿が変化すると氷川は認識している)、
アナザーアギトは氷川の前でアギトとギルスを見分けるポイントの一つである
「地面に紋章を浮かび上がらせるキック」を見せていることから、
アナザーアギトが翔一の変身するアギトが姿を変えた物と誤認した可能性も否定できない。
加えて、氷川がアナザーアギトと遭遇する前に見た最後のアギトはバーニングフォームに変身しており、
常時展開状態のクロスホーンや前腕から発達したカッター状の器官など、
劇中のように暗がりに浮かび上がったシルエットだけを見ればアナザーアギトと混同するのも
(マフラーの有無という大きな違いはあるものの)全く無理のある話ではない。

一つだけハッキリしているのは、劇中世界ではアギトとアナザーアギトの外見に
(視聴者が認識している程)大きな差異は無いということである。