仮面ライダーG3-X

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仮面ライダーG3-X - (2014/08/23 (土) 15:46:11) の編集履歴(バックアップ)



   「ただの……人間だ!」

 ■スペック
 身長:192cm
 体重:176kg
 パンチ力:約2.5t
 キック力:約7.5t
 防御力:硬度「10」
 走力:100mを約8秒
 ジャンプ力:ひと跳び20m
 必殺技:ケルベロスファイヤー(30t)


仮面ライダーアギト』に登場する仮面ライダーの一人。
主な装着者は『仮面ライダーになろうとする男』氷川誠(演:立派なきのこ要潤)。
未確認生命体用に未確認生命体4号のデータを元に警視庁が開発した第3世代型強化外骨格および強化外筋システム、
通称『G3』の強化発展型。対抗馬の『V1』をコンペの際(後述の暴走の結果とはいえ)圧倒し、採用された。
(なお、実際には『クウガ』と『アギト』はパラレル設定なため、あくまでも『アギト』世界における4号がモデルである)

性能向上以外でのG3との違いは装着者に理想的な動きを促すAIの搭載と、装着者へのオートフィット機能。
当初はAIが過敏過ぎたため暴走してしまい、ある一名しか制御できなかったが、制御チップを組み込むことでこれは解消されている。
しかし性能が上がっているとはいえ上級のアンノウンの相手をするにはまだまだ力不足なところもあり、
装備は飛び道具が主ということもあってかアギトやギルスの援護に回ることが多い。
それでも通常のアンノウンとは互角に戦うレベルには仕上がっているため、多数のアンノウンを撃破。
本作のライダーは基本的に飛び道具を持っておらず、そういった意味ではG3-Xは貴重な戦力である。
最終決戦では装着者氷川誠の踏ん張りで最上級のアンノウン2体『風のエルロード』と『地のエルロード』を相手に善戦、
一体をギルスとの連携で撃破している。
この時の奮戦ぶりはアギトの最強武器シャイニングカリバーを叩き折った『地のエルロード』をして
「お前はアギトではない。何故これほどの力を…お前は何者なのだ!?」
脅威と驚愕を抱かせるもので、その時の氷川の回答が冒頭の台詞となっている。
なお、この台詞はアドリブらしく、脚本の井上氏は「自分ならこんな陳腐な台詞は書かない」と語っている。

これ以外にも、翔一と涼、そしてからアギトの力を奪った『闇の力』に翔一と共に立ち向かい、
アギトの力奪還に大いに貢献する等の活躍も見せている。

G3システムは、仮面ライダーシリーズでは(昭和平成を含め)初の外部装甲を装着するタイプのライダーである。
メカスーツを纏って戦うヒーローはかつてメタルヒーローシリーズで見られた方式であり、
以降の平成ライダーシリーズ(555カブト等)の「変身アイテム装着者=仮面ライダー」という図式の先駆者となった。
ただし以降の装着型ライダー(やソルブレイン以前のメタルヒーロー)が腰に巻いたベルトから装甲が自動展開され
「変身」するSF的な変身描写になっているのに対し、G3シリーズは純粋に現在の科学技術の延長上のパワードスーツであり、
使用時にはスタッフの手を借りて装甲をひとつひとつ体に「装着」していく必要がある。
またバックアップ用の移動本部『Gトレーラー』からの指示を受けて戦闘するなど、現実的な運用描写がされている。
こういった描写はメタルヒーローシリーズの中でも、特に『特警ウィンスペクター』『特救司令ソルブレイン』
『特捜エクシードラフト』の「レスキューポリスシリーズ」と呼ばれる3作からのフィードバックとも言える。
(警察組織が作ったスーツと言う点も含め)

G3シリーズは高度な科学力で作られているものの、未知のテクノロジーや神秘的なエネルギーは一切使用されておらず、
装着員である氷川も何の特殊能力も無いただの人間である。
初期のG3はまだまだ未完成だったこともあって戦果が振るわず、超常の力で戦うアギトやギルスに比べて、
はっきり言えば 「弱い」 印象が際立っていた。
G3-Xへのパワーアップによってようやく少しは差を埋められた形となり、次第にアンノウンといい勝負も出来るようになっていく。
ある意味において、作中でアギト以上に「創造主への反逆」「神々との戦い」を体現した存在であるとも言えるかも知れない。

通常のヒーローのパワーアップとは違い、G3-Xはあくまでも旧G3と同一規格の新型スーツであり、
旧G3とは別に存在している(要するに乗り換え後の2号ロボのようなもの)。
終盤ではオートフィット機能を搭載して改修された旧G3が、G3-Xと揃い踏みする場面もある。
G3「G3-Xにモデルチェンジした後、僕の身体はどうなったんだ!倉庫で埃をかぶってたんじゃないか?」
テレビスペシャルでは誰にでも使える事を前提に意図的にデチューンされたG3-MILD
『HERO SAGA』では破損したG3-Xを後述のG4のパーツで改修したG4-Xといったバリエーションも存在する。
この他、Gシリーズには漫画版で登場しアンノウンに融合されたバイク型のG2(『HERO SAGA』ムックでも存在に触れている)、
同じく『HERO SAGA』に登場する「赤の4号(クウガマイティフォーム)」のスペックを可能な限り再現した代償として
人間に扱える代物ではなくなった(作中ではアンノウンが強奪して着用)G1が存在する。
最終話ではG5ユニットなる部隊が発足しているが、画面に映ったのは隊員を前に演説する隊長だけで、装備などは不明である。
(『HERO SAGA』ムックでは「従来の重装甲な隊長機と、簡易装備の一般隊員」というイメージが語られ
 それが後年のZECTに発展していく……という構想案が言及されている)

2013年に発売した小説版(著:岡村直宏)ではG3-Xには強化されず、終始G3のままアンノウンと戦い抜いている。
やはり戦闘力の面でアギトやギルスに一歩譲りながらも、終盤ではアンノウン相手に善戦する活躍も見せ、
エピローグではG3システムの部隊が正式に発足、氷川が対アンノウンに対する撃墜王になった事が言及される。

+ 主な武装
  • GM-01 スコーピオン
対未確認生命体用の突撃拳銃。装弾数は72発。
アンノウン相手には少々力不足で、主に牽制に使用される。
しかし生身の人間が撃つと腕に重症を負うほどの反動がある。
  • GG-02 サラマンダー
GM-01の下部に装着して使用するグレネードランチャー。20tの破壊力がある。
G3時代の必殺武器であり、これでアンノウンを数体撃破している。
G3-Xになってからはより強力な武器を装備したためかあまり使用していない。
  • GS-03 デストロイヤー
右腕に装着する超高周波振動ソード。
当たれば必殺の威力を持つと思われるが、 作中では一度も敵にヒットしたことがない という不名誉な戦果が割と有名な不遇武器。
  • GA-04 アンタレス
右腕に装備するワイヤーアンカー。主に敵を捕縛するため使われる。
  • GX-05 ケルベロス
アタッシュケースモードから変形するG3-X専用のガトリングガン。装弾数は120発で予備の弾倉を2つ装備している。
連続で命中させればアンノウンも撃破できるほどの威力を持つ。
アタッシュからの変形には暗証番号を入力する必要がある。とはいっても3つのボタンを正しい順番(1→3→2)で押すという
簡単なものなのだが、不器用な氷川は実戦時に このたった3桁をド忘れして間違えた ことがある。
翔一曰く「サルでも扱える」レベルなのに……
  • GXランチャー
GM-01とGX-05を合体させ、GX弾(ロケット弾)を砲身に装着することで完成するロケットランチャー。
その威力はアギトグランドフォームのキックにも匹敵する。
  • GK-06 ユニコーン
G3-X専用の電磁コンバットナイフ。左腕の二の腕の部分に装着されている。
威力はGS-03の半分しかないが、こちらは格闘戦での鍔迫り合いなどに使用された。
ただこちらも 敵には当たったことがない。 まあG3自体飛び道具が主武装だから仕方ないが。
……と思いきや、最終話では前述の 『地のエル』の剣を受け止め、本気で驚愕させる という大活躍を残した。
これは上記の設定や名台詞と合わせて普通の人間でもその行動や信念次第では仮面ライダー(ヒーロー)になりうるという
メッセージ性を強く現したシーンでもある。

  • ガードアクセラー
専用バイク『ガードチェイサー』の左グリップでもある電磁警棒。G3-Xの左太股部にも装着できる。

劇場版『PROJECT G4』では事実上、アギトに代わる主役として活躍。不採用であったはずの兄弟機、G4と死闘を繰り広げた。
+ G4について
G3-Xと同時期に設計されながらも危険すぎるとして製造すらされなかったスーツ。
G3-Xを上回り、並のアンノウンなら群れごと蹴散らす性能を持つ。ただ、これは超能力者の力を借りたAIによるところが大きい。
初期G3-X以上に危険なAIは装着者と超能力者双方への負担を度外視しているため、
装着者は事実上使い捨てのパーツも同然という恐ろしい装備となった。
製造・運用は、警察から盗み出された設計図を元に自衛隊で行われた。

最後はシステムの負荷によって装着者の水城は死亡、それでも尚G4はゾンビの如く再起動しようとしたが
激昂した氷川の一撃で完全に機能停止した(下記の台詞はこの時のもの)。
非合法にシステムを盗用した自衛隊幹部もアンノウンの襲撃の際に落命し、結果G4の技術は再び闇に葬られた。

『仮面ライダーディケイド』では、第1話のライダー大戦ではアギトと共に専用マシン「ガードチェイサー」に搭乗している姿が見られる。
その後、リ・イマジネーションである「アギトの世界」に登場。
元の装着員は「アギトの世界」のライダーである芦河ショウイチであったが、彼はアギトの力を得たことが切っ掛けで失踪したため
長らく空席の状態にあった。そこで「クウガの世界」のクウガである小野寺ユウスケが装着員となり、
ディケイド及び完全なアギトの力に目覚めたショウイチと共にこの世界のアンノウンと戦った。
このためアギトとクウガの夢の共演は残念ながらお預けになったが、
代わりに「クウガをモデルにして作られたG3-Xをクウガの変身者当人が装着する」というある意味胸熱展開に。
別のライダーになってる時の方が活躍してないかこいつ?
また、G4の制御チップと思われる「G4チップ」なるものも作中で扱われている。
なお、前身のG3も『超・電王&ディケイド』に登場した。ディエンドのカメンライドな上にウラタロスに乗っ取られたが

+ ゲーム作品では……
+ 仮面ライダーアギト
PS用ゲーム『仮面ライダーアギト』には、G3、G4、G3-Xが登場しているが、G3-Xは敵専用となっている。
また、G3とは別に「G3-オリジナル」が登場(名称の「オリジナル」の部分はプレイヤーが変更することも可能)。
武器をカスタマイズする事ができ、全ての武器をフルチューンすると「G3-Xオリジナル」に変化する。

+ ガンバライド/ガンバライジング
ガンバライドでは、G3-Xが第6弾にレジェンドレアで登場。
しかし、レジェンドレアなのに性能がスーパーレア並という不遇な扱い。
また、同弾のレアのカードの必殺技(下位技)「2500KGパンチ」は威力1500と
ガンバライド全カードで最低タイの数字という不名誉な記録も作ってしまった。
シャバドゥビ2弾で久しぶりに高レア化されスーパーレアで登場。
高い防御力を持ち、スキル・相性・ライダータイプも防御に特化しており、生半可な必殺技では倒しきれないほど防御が高い。
S2弾稼働期間中に開催された大会「フレイムカップ」など、大会では一時期猛威を振るい、G3-Xで溢れることもあるほどだった。
後衛の選択肢は豊富だが、特に同じく防御特化の7-053SR仮面ライダーイクサバーストモードを後衛にしたときはとても硬い。

固有必殺技は「ケルベロスファイヤー」。ガトリングモードのケルベロスを連射した後、ロックオンし、GXランチャーを放つ。
シャバドゥビ弾のライダータイプは機械(メカ)


後継作「ガンバライジング」には2弾で登場。
今のところ低レアのみで、上位必殺技も収録されていない。
アギトやギルスのほか、イクサやカイザと組んだときにもチームボーナスが発生する。



MUGENにおける仮面ライダーG3-X

miyaji氏による手書きのものが公開されている。現在ver.10。
あくまで人間のG3-Xとアギトとの対比のためか、移動速度などは全体的に遅め。
バッテリーが設定されており、一部の技や行動を行うと消費され、0になると防御や攻撃力が下がる。
GM-01を使った射撃はボタンひとつだが、装弾数は9発で撃ち切るとリロードが必要になる。
GK-06は前述の剣を受け止めたのを再現してか一種のシールドとして搭載。
MUGENではGS-03もちゃんと当たる性能なのでご安心。…通常版のほうは。
ゲージ技は発射の瞬間スローになるGG02、溜めることでガード不能になるGS-03、α版では専用ゲージを使っていたバイク召喚、
GX-05を装備しての射撃、3ゲージ技のGXランチャーが搭載されている。
AIは未搭載だったが更新によりデフォルトAIが実装された。

出場大会


   「もういい……もういいだろ!?」