「キョグギン・サギザザ……ゴ・バダー・バ・ザ!」
『
仮面ライダークウガ』に登場する怪人。モチーフは
バッタ。
怪人集団「グロンギ」の中でも最高位に属する「ゴ集団」の一人
*1で、作中で幾度もクウガと戦った。
現在で言う所謂ダークライダー枠であり、人間態は緑色のジャケットに赤いマフラーを着用した、アフロヘアーの青年の姿をしている。
またコイントスをして手遊びする癖がある。
警察からの呼称は「未確認生命体第41号」、人間体が「未確認生命体B群8号」。
ゴ集団の怪人は自身の装飾品を他の物体に付与することで武器に変える力を持っており、バダーの場合はバイクを殺人バイク「バギブソン」に変化させる。
なお、バイクが存在しなかった古代においては
馬を駆っていた模様。
「7時間で99人、鋼の馬(バイク)に乗っている者を引き摺り下ろし、轢き殺す」というルールを定め、
妨害に現れたクウガを尻目に、
開始4時間前後で47人という驚異的なペースで犯行を重ねる。
横須賀・津久井浜でのバイク対決では終始クウガを圧倒し、限界に達したトライチェイサーを破壊に追い込むが、
バダー本人が自身のルールとしてゲゲル最後の標的をクウガに定めていた事から、とどめを刺さずに去っていった。
その後も順調にゲゲルを進め、目標人数まであと1人の98人を殺害した所で、特殊ガス弾とバリケードを駆使する警察の誘導作戦に遭い、
一条の必死の説得で譲渡に成功した新マシン・「ビートチェイサー2000」を手に入れたクウガに最後の戦いを挑むもスピード勝負に破れ、
追い越された先で待ち構えていたクウガのライジングマイティキックを受けて爆死した。
猛者揃いのゴ集団においても一目置かれる実力者であり、驚異的なバイクの操縦テクニックに加えて、
感覚が極限にまで強化されるライジングペガサスに変身したクウガによる精密射撃を、バイクに乗った状態で回避する程の反射神経の持ち主。
自身の能力には絶対の自信を持っており、他者のゲゲルの成果に対しても終始余裕を崩さなかった。
ゲゲル前の順番待ちしていたゴ集団のグロンギ達も、自分達の番が回る前にバダーがザギバス・ゲゲルに進むのではと焦りを見せており、
ゴ集団最強で普段は冷静なガドルですら珍しく余裕の表情を崩していた。
その外見はバッタの怪人であったり赤いマフラーを巻いていたりと、
仮面ライダー1号へのオマージュが見受けられる。
上記のバギブソンも1号のバイク「サイクロン」のグロンギ語音訳に近い。
*2
なお当初公開された次回予告ではライダーキックらしきものを放っている映像もあったのだが、実際には使用されなかった。
漫画版ではメ・ガリマ・バが離反した後に登場し、クウガだけでなくガリマもグロンギの誇りを捨てた裏切り者としてターゲットと見なし、
バルバに対して「クウガとガリマを殺害した際にはそれぞれ27人分としてカウントされる」という特殊ルールを提案を示し、
これを了承されたことでゲゲルを開始。
その後45人まで殺戮したところで一旦動きを止め、原典と同様に二人を最後の標的として倒すことでゲゲルを完遂しようとするが、
ガリマが身体を張って造り出した一瞬のスキをついて、クウガが爆風を利用して放ったライダーキックを受けて敗北。
共に戦場を駆け巡ってきたバギブソンに寄り添いながら爆散・消滅するという最期を遂げた。
原作と同様に自信家だが、原作以上にバギブソンに並々ならぬ愛着を抱いていることが強調されていた。
現代に蘇ってから入手したはずなんだけどよっぽど気に入ったんだろうか
双子の弟にズ集団のズ・バヅー・バがいる。ちなみにバダーの着ぐるみはそちらをリペイントしたもの。
人間体もバダーと同じ小川信行氏が演じた。
こちらもビベングデビ バ バグドムセギジャジャバもとい記念すべきファーストプレイヤーとして、正式に開催されたゲゲル参加者第一号として登場。
「
標的を捕まえて高く跳躍して突き落とすという方法で2日間に81人を殺害する」というゲゲルを1日で40人という順調なペースで進め、
その跳躍力でクウガを翻弄、目覚めたばかりで能力を使いこなせなかった青のクウガを一方的に退けるほどの強さを発揮するも、
苦手とする工場の排気ガスが流れてきたため戦闘を放棄して撤退し、このことから対未確認生命体用ガス弾開発のきっかけを作ってしまう。
その後おやっさんのアドバイスを受けて青の力を使いこなすようになったクウガと再戦、激闘の末にドラゴンロッドの一撃を受けて敗れ去った。
どうもその口ぶりから先代と戦った際も青のクウガに敗れたらしく、その強さと能力を把握していたようである。
性格面ではストイックな兄と異なり自信過剰で、他のグロンギ族に自身のゲゲルの成果を自慢しては「ガベザ!ガベザ!」とウザ絡みする一方、
兄と同じくリントの貨幣に興味を示したり、その人間態の容姿やファッションなどに共通点が見られる似たもの兄弟。
作劇上も「フォームチェンジ」という平成ライダー初の能力のお披露目という意味で、兄ともども『仮面ライダークウガ』という作品で重要な役割を果たした。
小川信行氏はバダーとして再出演する際に「弟のためにもクウガを倒す」といったアドリブを入れていたそうなのだが、カットされてしまったため、
バダーとバヅーの兄弟関係がどのようなものであったかについては不明なままである。
リメイク漫画版でもバヅーは最初期に登場してクウガと戦うが、その時に披露されたグロンギとしての姿は巨大なバッタの足を持つ異形の姿であり、
かつて『空想科学読本』で考察された「科学的に正しいバッタの改造人間としての仮面ライダー」の姿にそっくりなビジュアルであった。
こちらでは白のクウガを追い詰めたが、クウガが赤の力に目覚めて逆転、マイティキックを受けて爆発四散した。
MUGENにおけるゴ・バダー・バ
KEI166氏による、
ユリアン改変と思しき手描きのバダーが公開中。
高速移動や大ジャンプ、中距離を飛びながらの
コマンド投げといった移動技で相手を翻弄しつつ、
一気に距離を詰めて足技での猛ラッシュを叩き込むといった、スピード系怪人ならではの機動戦が強力。
イントロではアフロヘア―の人間体も披露してくれる。
超必殺技も、相手を地面に叩き付けた上で踵落としを決めるコマンド投げの「ヅバラゲダ」や、
バダー版ライダーキックとも言える「キョクギン・バダービブブ」、発動時の
ゲージ量によって攻撃回数が変化するバイク突撃技の「バギブソン」等、
トリッキーかつ豊富な攻撃手段を持つが、一方で攻め込まれた際の切り返しの手段には乏しく、
防御よりも移動技による回避に重点を置いたキャラとなっている。
かなり強い
AIをデフォルトで搭載しており、相手の攻撃を高速移動で躱しながら放つソバットから的確に攻撃を繋ぎ、
ゲージが溜まると超必で一気に大ダメージを叩き出す上、高い削り性能&無敵状態で突撃する「バギブソン」が凶悪。
「
飛び道具を持たない」「固められると脆い」などの弱点こそあるものの、相性次第では相手に何もさせないまま一方的に封殺する事も可能。
既にMUGEN入りしているライダー勢にとって大きな脅威となるだろう。
「おまえを殺すのは、一番最後だ」
出場大会
*1
グロンギには階級が存在しており、怪人はその所属によって名前の頭に付く文字が変わる。
末の一文字は動物の種類を表しており、「ゴ・バダー・バ」は「ゴ集団の虫怪人のバダー」ということになる。
彼らは「ゲゲル」と呼ばれる殺人ゲームを行っており、ノルマを達成することでより上の集団にランクアップできる。
そのため下位の集団からゲゲルを行うルールとなっており、登場怪人が段々と強くなっていく理由付けになっている。
テレビ本編では下から順に「ズ集団」「メ集団」「ゴ集団」が登場しており、他にもゲゲルの進行役である神官階級の「ラ集団」や、
高階級がゲゲルに挑む際に用いる神聖な武装の製作や修復を担当する職人階級の「ヌ集団」、
ステージショーでのみ登場しTV本編ではセリフや設定のみで言及された最下級の
戦闘員奴隷階級「べ集団」、
そしてグロンギ族のトップのみが名乗ることを許される「ン」が確認されており、「ン」のみは種族名にも敬称としてゼが加えられる。
そのため本作のラスボスとなる「ン・ダグバ・ゼバ」は「ンの聖なる虫怪人のダグバ」という意味になる。
ゴ集団レベルになるとクウガと同等の武器生成やフォームチェンジを使いこなす者もいるなど高い戦闘力を持ち、
HEROES版では先代クウガが「ゴ・クウガ・バ」であったと設定されているなど、名実共にクウガと同質の存在で、
ポテンシャルはあれど能力を手探りで戦っていかなければならない五代クウガでは、強化形態でなければ相手にならない。
一方で、彼らのゲゲルは「ゲリザギバスゲゲル(日本語訳:セミファイナルゲーム)」と呼ばれる、
時間と人数のみならず武器の使用義務や殺害方法なども決められた、より難易度と残酷性の高いものとなっている。
そしてこれを乗り越えたものだけが神聖なるンと対決する名誉ある「ザギバスゲゲル」に挑む資格を得るのだが、
これを辞退した者がラ集団となってンに側仕えする事を許されるという、つまりンを除けばグロンギにおける最強の強者たちがゴ集団である。
更にクウガの必殺技によって倒された際には広範囲を巻き込む大爆発を起こして周囲に甚大な被害を与えるため、
行われている殺人ゲームの法則の解明と撃破ポイントへの誘導のためにクウガと警察組織との連携の必要性が高まっていた。
しかしバダーの頃までは、警察上層部が「未確認生命体4号」ことクウガをグロンギと同列視して連携に難色を示していた事もあり、
両者が完全な連携を見せるまでは全く対処が不可能だった。
ぶっちゃけ報告義務を怠った一条刑事が悪い。尤も報告したら五代が逮捕・監禁されてクウガが戦えなくなり、却って被害が増えただろうが
ようやく連携体制が構築された時には既にゲゲル達成に王手をかけられているという有様だった。
「クウガ」の大きな特徴として警察とクウガの連携が挙げられるが、それが本格的に始まったのはこのバダーとの戦いからである。
*2
グロンギ語は、作中でバダーらグロンギ族が用いる言語。
有志による解読により、ほぼ日本語に変換することが可能になっている。
例えば冒頭の台詞は「驚異のライダー、ゴ・バダー・バだ!」となる。
この方法でバギブソンを音訳すると「カイクロン」あるいは「ナイクロン」となり、サイクロンをグロンギ語訳すると「ガギブソン」となる。
格好良さでいったらガギブソンでも良さそうだが、何故バギブソンに決定されたのかは不明。
バイクの語幹を残したかったのだろうか、あるいは「ナ」が「サ」から一本抜かれた文字=偽物である事を示すためだろうか、
はたまた
メタルヒーローシリーズに似たような名前のロボット「
ガンギブソン」がいた事への配慮だろうか。
一方でネットミームにもなった
「
ここではリント(現代人)の言葉で話せ
」というのは、
「現代人に擬態しているのにグロンギ語を使ったら余計な邪魔が入るから自重しろ」という意味である。
「リント」もグロンギ語なのがツッコミどころ
(クウガを含めたリントによる抵抗自体はゲームの一環と見做して楽しんでいるが、
「プレイヤーでもないのにリントを殺したらゲゲルの権利剥奪(プレイヤー以外はリント相手に逃げるしかない)」等のルールもあるため)
ただしネットミームの方は「何言ってるか判んねーよ」「
グギグギうるせーな」的な意味で使われている。
※厳密には「リント」とはグロンギ族と対立していた一族の事で、現代日本人はその子孫という設定。
なお当時グロンギの人間体を演じていた役者の方々は皆きっちり役作りをしたため、全員グロンギ語で平然と会話できるまで習熟しており、
飲み会などでは普通にグロンギ語でやり取りしていたという微笑ましい逸話がある。
ここではリントの言葉で話せ
余談だが、後の『
仮面ライダー鎧武』でも同様に敵幹部怪人が用いる「オーバーロード語」なる独自言語が登場し
(
名前から気付く人もいるだろうが、平成ライダー15作目記念という事でかクウガに限らずこれまでの平成ライダーのオマージュがいくつも盛り込まれている)、
こちらも日本語変換できるほどに解読が進んでいる。まったく有志の皆様には頭が下がるばかりである。
……オンドゥル語?ナニイテンダ、フジャケルナ!!
最終更新:2026年07月14日 16:03