究極神拳

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究極神拳 - (2011/06/20 (月) 23:31:42) の編集履歴(バックアップ)


「FINISH HIM !!!」

通常、格ゲーは相手のHPが0になれば勝利だが、海外産の『モータルコンバット』シリーズでは、その状態でもう一発殴って倒すことで勝利となるシステムがある。
相手のライフゲージが0になった(勝利が確定した)した際、「FINISH HIM!!」※1のサインが表示された後に特定のコマンドを入れると
トドメ、つまるところ本当に息の根を止める技、フェイタリティ(Fatality)が発動する。
例を挙げると、凍らせて砕いたり背骨引っこ抜いたりキスしたら何故か爆発したり、時には地形を利用して相手をはるか下の剣山に突き落としたり……
間違っても「それ最初にやれよ!」とか言ってはいけない。
+ 参考動画(言わずもがなだがグロ注意)


フェイタリティは日本版(SFC移植:アクレイムジャパン)では「究極神拳」と呼ばれていた。
たまに他の格ゲーなどの一撃必殺技(特にグロテスクな表現があるもの)を「究極神拳」と呼ぶことがあるのはこれが由来である。

ただし、一撃必殺技が戦略に絡める「技の一つ」なのに対して、本家の究極神拳はあくまで勝利演出の一部であると言うことが大きな違いである。
本家の性質を正しく継承しているものには、一部で有名だった奇ゲー『大江戸ファイト』の「FINISH」のほか、
サムライスピリッツ天草降臨』の「断末奥義」、『エターナルチャンピオンズ』の「オーバーキル」などが挙げられる。
こちらに属するのか微妙な所が『ウルトラマン(SFC・AC)』や『ウルトラセブン(SFC)』のゲージMAX技(スペシウム光線など)たちで、
普通に高威力の攻撃技としても使用できるが、敵の体力0の時にこれを当てることでのみ勝利できるという変わった必殺技らしい仕様になっている。
ちなみに『ウルトラセブン』だと、一部の怪獣相手ではエメリウム光線ではなく、アイスラッガーで首や腕をはねて止めを刺す描写になり、
相手が怪獣でなかったらモータルコンバットにも劣らないスプラッターな演出(流血シーンもある)になっていたりする。
でも原作再現だからOK。

また、『サムライスピリッツ零SPECIAL』の絶命奥義も同列で語られることが多いが、こちらはまた少しノリが違う(演出的にはともかく)。
+ 参考動画(やっぱりグロ注意)





余談だが『モータルコンバット』は海外では大ヒットし、続編が出るごとにミリオンヒットしている。
そのせいか海外の実写モノ格ゲーには究極神拳的なシステムが多い。

MUGENでのモーコンキャラは各キャラ通常技のモーションが一緒だったり(コレは原作の仕様)※2、フェイタリティは賛否両論だったりといろいろあってか、
ニコニコ動画で見る機会は皆無といってもいいほど少ないが、Youtubeでかなり見かける。
Isabeauなど、EX-Inferis氏のキャラはフェイタリティが搭載されているものが多い。
また、海外製のアレンジが加わった他のゲームのキャラにもたまに搭載されている。
ニコMUGENでは『ギャラクシーファイト』のカズマを改変した「真カズマ」のそれが有名だろうか。
あ、あとホーマー・シンプソン…対戦相手をじゃなくてネッド・フランダースを画面外で殺して生首を持ってくるんだけど。

ちなみに、究極神拳にもいくつかの種類がある。
+ 究極神拳の種類
フェイタリティ(Fatality)
上記のように本当に息の根を止める技。基本的に相手を惨殺する技が多いが、
中には驚かせてショック死させたり、しまいには爆弾で地球ごと爆破する事もある。
なお地形を利用しての究極神拳はステージフェイタリティ(Stage Fatality、Pitsとも呼ばれる)になる。

以下は2作目以降から追加されたもの。
フレンドシップ(Friendship)
フェイタリティと違い、踊ったりプレゼントを贈ったり等で相手に友好を示す技。

ベイバリティ(Babality)
相手を赤ん坊に変えてしまう技。赤ん坊姿にして相手に屈辱を与えるのが目的。
最新作のMK9では赤ん坊にされた側にリアクションが追加されたため、萌える。超萌ゑる。
何気に過去作品のネタも盛り込まれているので、ファンならニヤリと出来る…かも。

マーシー(Mercy)
勝負が3本目のラウンドにもつれ込んでいるときのみ使用可能な技。
相手の体力をほんの僅かだけ回復して勝負を再開する。
これだけ見ると相手にラストチャンスを与える有情な技に見える………がっ!
この技の本当の目的は後述のアニマリティを発動できるようにする為である。

アニマリティ(Animality)
自らを凶暴な動物(ライオンやら恐竜とか、まれにウサギペンギンなど)に変化させ、
本能のままに相手を殺戮する技。
上記のマーシーを行った後に使用可能だが、実は相手も勝てばコレでフィニッシュできる。

他にもシリーズや機種によっては
乱舞を繰り出し、相手の肉体が破壊されるまで攻撃を叩き込むブルータリティ(Brutality)
相手に二本先取された際、止めを刺される前に自決するハラキリ(Hara-Kiri)
(しかし、殆どが腹を切らないどころか、自分で首を引っこ抜いたりする。)
DCヒーローが持ち前のパワーで相手を倒すヒロイックブルータリティ(Heroic Brutality)
(相手が生きている数少ないトドメ技。上記のブルータリティとは無関係。大人の事情とか言っちゃダメよ)
などが存在する。


+ 余談
『モータルコンバット』のスピンオフ作品である『モータルコンバット・ショウリンモンクス』(日本未発売)では
ジャンルがアクションアドベンチャーなためか、フェイタリティが雑魚戦に限り一撃必殺技と化している。
(ちなみに対戦モードでのフェイタリティは従来の性能のまま)

これ以外にも集団の敵を一網打尽するマルタリティ(Multality)が存在してたり、
ブルタリティが「一定時間無敵になって乱舞を叩き込む」技になっている。


「Fatality」


※1
相手が女性キャラの場合、「FINISH HER!!(フィニッシュ ハー)」と表示される場合もある。

※2
ただし『モータルコンバット3』以降は『月華の剣士』の「連殺斬」のような「ボタン・リンク・コンボ」が存在しており、
そこでは各キャラのモーションが結構違ってたりする。