しかしその一方、ダッシュから直接通常投げを出すことができない本作では
貴重なダッシュ投げを可能にするコマ投げ「裂斬殺」を持っていることが最大の武器。
使いこなせれば飛び道具を盾に速いダッシュで間合を詰めながら投げと昇龍などでの揺さぶり、
ガードキャンセルダッシュ投げなど、一気に戦術の幅を広げることができる。
ただし注意すべきは、この「裂斬殺」は
コマンドに挑発ボタンが含まれていること。(→←↙↓↘→+D)
主な狙いどころとなるダッシュ中やガードキャンセルでは挑発が出ないのが救いだが、
もし失敗するとどうなるかはお察しの通りである。
ちなみにこの技は相手の周囲をぐるぐる回って
気絶させ、その隙に空中から急降下攻撃を加える
…というものなのだが、実はこの気絶は演出ではなく本当に気絶しているだけなので、
場合によっては攻撃が来る前に脱出することが可能(ただし実際には連射機能でもないと無理)。
本格的に使うとなるとかなり手元が忙しくなるが、その分面白い戦いができるキャラである。
超・魔改造仕様。
一応原作の技は踏襲しているが、ド派手なエフェクト、多数のオリジナル技の追加、
ガシガシ繋がる空中コンボ、やたら無敵の長いアドバンシングガード、攻撃を当てると飛び出すダメージ表示、
画面端に表示される巻物を必要とする特殊な技構成など、ほとんど別キャラのような凄まじいアレンジぶり。
極めつけがMUGENでは珍しい
FINISH HIM!!。
詳しく書くことは控えるので、実物を見て確認していただきたい(当然グロ耐性のない方は注意)。
あまりにも違和感のない見事な溶け込みっぷりだが、もちろんこれは
原作にはないオリジナル仕様。
AIが標準装備されており、これがまた強い。
「衝撃のォ、ファーストブリットオオオ!!!」
2001年7月~2001年12月にテレビ東京系列、BSジャパン(現・BSテレ東)で放送されたテレビアニメ『スクライド』の主人公。
CVは
保志総一朗
氏。
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簡単な原作ストーリー |
21世紀初頭の近未来。
横浜を中心とする神奈川県の一部で、自然現象では有り得ないほどの原因不明エネルギー放出を伴う大規模な隆起が突如発生し、
半径約20~30km・標高240メートル以上にも及ぶ「ロストグラウンド」と呼ばれる大地が誕生。
首都圏全域の機能は失われ、 政治・経済も長期にわたる停滞を続ける事になった。
5年後、余力ができ復興した日本政府や国連からの援助によりロストグラウンドは復興するも、
復興した市街の住人と崩壊地区の住人「インナー」という特殊な二層社会が形成される。
大隆起現象から8年(5.1chDVD-BOX付属ブックレットでは18年)後、
ロストグラウンドは日本国における完全独立自治領「連(むらじ)経済特別区域」とされた。
その背景には、ロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めたという事がある。
彼ら全般は「 アルター使い」や「ネイティブアルター」と呼ばれ、その中でも特に 暴力や略奪を行う一部は「アルター犯罪者」と呼ばれるようになった。
これに対して日本政府(「本土」と呼ばれる)側は、
ロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」内にアルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。
そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、
HOLYに所属するアルター使いにしてロストグラウンドの有力者劉家の一族・ 劉鳳と出会う。
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インナー(ロストグラウンドの未開発地区)で自らのアルター能力を使い、専ら非合法の依頼を請け負う便利屋の少年。
身勝手で負けず嫌い、自分に嘘は付けず、短気で喧嘩っ早く、
他者に媚びない性格だが、
由詫かなみ(CV:
田村ゆかり
)を始めとした親しい者に対しては彼なりの優しさで接する。
が、他者に甘える事を良しとせず、基本的に自らの掲げたルール・モラルにのみ従い、自分の始末は自分でつけるタイプ。
人質を取られていようと相手の話を聞かず、とにかく攻撃を仕掛ける。
元から強力なアルターを有し負け知らずだったが、ネイティブアルター狩りに出動した
劉鳳(
彼女とは無関係)に敗れる。
それ以降彼をライバル視し、時にはその力を認めながら、急激に成長していく。
第9話にてアルターの結晶体と触れ、能力が劇的に進化。
劉鳳との一戦目の直後には、ホーリーからCマイナスクラスの能力者と認定され、軽んじられたものの、
第13話における再戦時には、ホーリー部隊隊長のマーティン・ジグマールから、劉鳳と同じSクラスと評された。
最終的には全身融合を果たし、本土側のアルター部隊を圧倒的な実力で全滅させ、
全てを終えた後かねてからのやり残した事、「劉鳳との喧嘩」に挑んだ。
「
カズマ」という名前はあくまでも仮の名前であり、本名、年齢、出身地は不明で本人もまったく覚えていない(但し物語上の設定では16歳)。
血縁者も定かでない。過去に共同生活を送っていた
ストレイト・クーガーを兄貴と呼ぶが、義理の関係である。
知能は低く、
1+1=3と答える。雲慶の脚本の中では、ホーリーにおける学力テストでは5~7歳児相当と評価されていた。
漫画版では「
なんか難しそうな漢字をいっぱい知っている」ので、一応アニメ版よりは頭がいいという事になっている
(逆に言うなら、
それ以外の部分では双方とも同レベルのバカという事でもある。なんか
一昔前の暴走族のような…)。
他人の名を覚えるのが苦手で、接する機会が少ない相手に対しては名を思い出せずに悩む。
反面、大切な存在であるかなみや、親友の君島邦彦の名前は普通に覚えており、
*1
劉鳳に対しては直に名を問うた上で強く脳裏に刻み込み、更に自分の名を劉鳳へ明かし、刻ませている。
サウンドドラマの「みんなで名前を刻もうよ」では名前を刻んだはずが忘れて引き返してきたり、
結局刻めず「りゅうちょう」と間違えたまま去っていったりもするが。
尤も、このサウンドドラマは劉鳳もカズヤと間違って刻んだり、手編みのマフラーや知恵の輪とやっている事を暴露したり、
シェリス・アジャーニと桐生水守がメタ発言をしたりと他のメンツもかなりカオスなのだが。
(以上、Wikipediaより引用・改変)
+
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アルター能力 |
アルター能力とは物質を精神力で自己の武器等に変換する、一種の超能力である。
油膜のような虹色の光と共に対象物質が砂のようになり、そのアルターへと変化する。
カズマのアルター「シェルブリット」は増加装甲のようなものが右腕全体に装着される融合装着型アルター能力。
装着時には一時的に右腕が三枚おろしになる
ため地味に痛そうだが、長年使いこなしているせいか劇中で特に痛がる描写は無い。
形状が示す通り、単純に殴る事のみに特化しており、装着状態では右腕一本でカズマを高く跳躍させられる程のパワーを持つため、
しばしばカズマは床や壁を殴っての立体機動を行っている。
加えて肩部分に生成された三枚の羽を一枚ずつ消費(再度アルターを発動させるまで戻らない)する事で、急加速しての攻撃を放つ事もできる。
カズマはこれを順番に「衝撃のファースト・ブリット」「撃滅のセカンド・ブリット」「抹殺のラスト・ブリット」と呼ぶ。
アニメ版、漫画版共に切り落とされたシェルブリット=腕を再構築により ”再生”するなど微妙にクレバーな事もしている。
進化を遂げた後は全体の形状が変化し、上記の三枚羽は消滅する。
代わりに肩に装着された一本のプロペラのようなパーツを回転させる事で飛行する事ができるようになり、 誰だ蚊とか言った奴
必殺技も特別な回数制限のない「シェルブリット・バースト」になる。
ただ制限がない代わりに、一発ごとの消耗も小さくないため、下手に連発するとあっという間にバテてしまう。
特に後半からは、強敵との連戦やアルター能力の肉体浸食で体に異常が出始めてきた事もあって、
一発繰り出すごとに反動で腕に激痛が走る場面が散見される。
終盤以降は両腕への装着を経てアルターが全身を覆うようになり、たてがみと尾の生えた獣のようなフォルムになった。
全身を使った打撃も可能になり、戦闘能力は全体的に向上している。
ちなみにその色合いとフォルム、全力時には金色のオーラを纏うなど、その姿はまるで 金色のゴキブリ勇者王である。
ネット上では頻繁に「シェルブリッド」と誤表記されるが、「シェルブリット」なのでお間違えなきよう。
漫画版では最初から回数制限がない、感情が昂ぶるほど威力があがる、感情を弾丸のように込めるなどの違いがある。
また、進化した後は劉鳳の命名で「ハイブリット」に改名した。
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保志氏の演じたキャラの中でも有名なため、
氏の演じる熱血系キャラの筆頭として挙がる事が多い。
余談だが、のちにアニメ『
デジモンセイバーズ』で保志氏が演じた主人公「大門大」が、
身体能力が高く「殴る」要素が目立ち、性格もカズマに似ていたために、
保志氏も
「カズマにそっくり。」というコメントを某アニメ雑誌で語っている。
スタッフもカズマを意識したのだろうか……パートナーの究極体も
某ガンダムにそっくりだし。
ちなみに
反逆反逆うるさいのは漫画版限定で、アニメとは関係ないのでお間違えなきよう。
というか
漫画版は色んな意味でカオスの極みなのでアニメ版と同一視してはならない。
ちなみにこの漫画版では血縁者として実の兄が出てくる。
,/ lトリ|ヽ、 | |
// lト 、 ヽヽヽ l
// l | ヽ ヽ. \ \ l! _/
//〃l | l! l ! , 〉l \_,/ 二ノノ
// ! ! | l l 〃 |、〃 /,イヒン ミ
.〈〈 | |l l l l |! ヽ》 〃 `ー'´/、 // そう思うだろ?あんたも!!
ヽ\ヽ lヽト ヽ l| l| |! l ソ // ー-‐'´ /'
\ン〉 ヽ ヽヽ | リ ヽ-‐'" `ヾ、
/ \二_ へゝ十‐- !
〈 \ ヽ\_二ー- ノ /|
ヽ、 ヽ ヽ、`ヽ、 ̄ 、_ _/ /
\ヽ、_二ニ=-‐ -=二-‐ノ
`ー=ニ二_ヽ、 ー- ̄ /
彡 ミ`ヽ、 /
/// l |、\ `ー-‐'´
// / | l ヽ
MUGENにおけるカズマ
2体のカズマが確認されている。
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天田志朗氏製作 |
超必殺技は ゲージ不要でいつでも放てるが、一試合三回までという制限がある(カズマのアルターの 性能再現)。
更新により、2ゲージ消費でシェルブリット第二形態へとパワーアップ出来るようになった。
第二形態では攻撃の溜め動作中 スーパーアーマーが付くようになる他、超必殺技がゲージ消費に変化する。
また、HPが100を切ると超必殺技のゲージ消費が無くなる。
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+
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low氏製作 |
現在は入手不可。
2018年5月4日に公開されたカズマで、WinMUGEN、MUGEN1.0に対応(現状MUGEN1.1でも特に問題はない)。
アニメ素材をベースにD4サイズで製作されていて中々に良く動き、また右向き時と左向き時では 立ちポーズが異なる。
アニメで見せた名シーンの数々が格ゲー風に再現されており、その完成度は非常に高い。
勿論MUGENの スクライドキャラや各種ネタ(勇者王、ロリコン)絡みの特殊対応も搭載されている。
基本的に 飛び道具と言える技は無く、ひたすら肉弾戦を挑むキャラに仕上がっている。
特殊仕様としてダッシュ中に特定の技を発動すると加速・威力・ヒット数が変化し、投げ技が無効になる。
1ゲージ超必殺技は原作の再現で回数制限があり一回使うごとに威力が上がる代わりに羽が一枚消費される。
ただし2ゲージ技のシェルブリットバーストで失った羽を回復させる事ができる(残りライフが70%以上:3枚、30%以上:2枚、30%未満:1枚)。
2018年12月26日の更新により、シェルブリットバーストの反動の硬直を回避する「反動回避」や、対空用ブリットといった新技が追加された。
それ以外にもスプライト追加や演出の強化など、多岐に渡る更新が施されているので、詳細は付属のReadMeで確認されたし。
2019年1月14日更新のver3.00では新たなシステムとして「カウンターヒット」が搭載された。
通常攻撃、 必殺技、超必殺(ブリット123)について、相手が攻撃中にヒットすると攻撃力が1.5倍(最初の1hitのみ)になる。
また、無敵動作が増え、各種ブリットの発動時間が短くなるなどよりスピーディかつ攻撃的な戦闘が可能になっている。
その他、一撃必殺の準備として最終形態に変身できる。
最終形態時はアーマー付きで被ダメージが通常時の10パーセントになるが、 一撃必殺技以外は歩く事しか出来ない。
また、パワーが常時減少し(減少速度は残りライフ量によって変化)、0になると強制解除される。
AIもデフォルトで搭載されている。
ブロッキングなどを駆使して突っ込んでくるガン攻めタイプで、一撃技もも惜しみもなく使う。
噛み合えば相手を圧倒するが、押し切られる時はあっさり押し切られるなど極端な試合展開を見せる事が多い。
なお、キャラデータの改変は基本NGなので注意。
行う場合は、作品世界観を壊さない範囲で、改変者名を明記するようにとの事。
|
出場大会
*1
これはカズマにとっての兄貴分であり、大切な人物ほど名前を間違えて呼ぶ傾向のある
ストレイト・クーガーとは奇しくも(?)真逆である。
と言ってもクーガーの場合は彼なりの親愛の証としてわざと間違った名前で呼んでいるフシがあり、
単純に人の名前を覚えていないカズマとはまた事情が違うようだ。
「しょおがねえなああああああああ!」
暁なつめ氏によって、かつて小説投稿サイト『小説家になろう』で連載され、
後に角川スニーカー文庫より書籍化された作品『この素晴らしい世界に祝福を!』の主人公。
上の台詞が口癖であるが、リトル・フィートを操る暗殺チームのスタンド使いではない…がアニメでは同じ声になった
担当声優はドラマCD版では
逢坂良太
氏、アニメ版は
福島潤
氏。
フルネームは「佐藤和真」だが、作中の表記は基本的に「
カズマ」で統一されているため、本項目名もそれに従って記載する。
元々は地球の現代日本で引き籠りをしていた男性だったが、
買い物に行った帰り、女子高生がトラックに轢かれそうになったと誤認して、その女子高生を突き飛ばして助けたつもりになり、
自身はトラックに轢かれたと勘違いして恐怖のあまり失禁しながら気を失い、そのまま目を覚ます事なく心臓麻痺で死亡するという失笑モノの出来事
*1の後、
死後の世界で
駄女神
アクアに出会い、天国に行く代わりに魔王退治のために異世界への転移を持ちかけられる。
この時、アクアに死因をバカにされまくった事に憤慨したカズマは、
嫌がらせ半分で「異世界には望むもの(能力・アイテム)を1つだけ持っていける」特典の規約を逆手に取り、特典にアクア当人を指名した所、
天界がゴーサインを出したため、アクアを
本人の抵抗を無視して道連れにする形で同行させて異世界に降り立つ事になる。
『ああっ女神さまっ』を汚くしたみたいな導入部……と言うか第1巻の副題が「ああっ駄女神さまっ」なので故意犯である。
なお、このせいで今まで口八丁で異世界への転生のデメリットを上手く包み隠していたアクアがいなくなってしまい、
後任の天使が洗いざらい話すもので転生を断られる事が続出し、現在の転生者はカズマが最後だという。
普通の現代市民だったため身体能力は一般人の域を出ず、初期ステータスは低め。
それ自体は他のチート持ち日本人も同じだがその中でもカズマは能力値が低く、職業「冒険者」以外になれる職業が無かった。
一応知力と運は高水準だが、冒険者家業には重要度が低いとされる。
作中の「冒険者」は冒険家業の最弱職として扱われており、
「ステータスは全職業中最弱だが、他の職業の持つ全てのスキルを自由に習得する事が可能。しかし能力値があまり上がらないため技の完成度は本職には及ばない」
という特性がある。
なりたい職業には能力値が足りなくて最初は「冒険者」にしかなれても、レベルを上げて転職できる能力値になり次第転職するのが普通とされる。
しかし、カズマの本質は上記のように高い運と凄まじい悪知恵であり、
田畑用の土を生成する魔法「クリエイト・アース」と風を吹かせる魔法「ウインドブレス」を併用して目潰しとして使用する、
コップ数杯程度の水を生成する魔法「クリエイト・ウォーター」と弱い冷気を放つ魔法「フリーズ」を併用して即席の滑る氷のトラップを作るなど、
弱いスキルでも巧みに活用して要所で戦闘に役立てている。
また、運が高いほど命中率が上昇する「
狙撃」や、同じく運が高いほど対象から価値あるアイテムを奪取できる「窃盗(スティール)」など、
運に左右されるスキルも多数取得している。
カズマの運の高さは、劇中で
幸運を司る女神・エリスに負けるまでじゃんけんで負けた事が無かった、と称するほどの高さであり、
これらのスキルはカズマの運と連動する形で作中で高い成果を上げている。
……何故か女性に「窃盗」を使用すると毎回下着を入手してしまうが。いや確かに大当たりだけれども。
ただしカズマの運の良さは、サイコロ2個を振るのを10回やると8回程度は幸運に偏って「6・6」が出るがたまに不運に偏って2回ほど「1・1」が出てしまうという、
運の高さに反して大きなトラブルに見舞われやすいタイプである。
この他のスキルも潜伏、敵感知、千里眼など前線での戦闘を避けたものを備えている。
ちなみにWeb版では、触れた相手に対して、複数の状態異常が個別に判定がかかる「不死王の手」というスキルを取得していたのだが、
普通ならば状態異常のどれか1つが成功すればOKという扱いのスキルだったのに対して、
カズマが使い手だった場合、
運が高すぎるせいで毎度ほとんどの状態異常が成功判定・滅多に成功しないレベルドレインも連発可能という壊れスキルと化していた。
流石に作者も強すぎたと判断したらしく、書籍版では相手の体力・魔力を奪う「ドレインタッチ」に変更された。
なろう作品の主人公はチート能力を持っていたり、
一見役立たずに見えてその世界の常識外の能力を秘めている存在が多く、
『このすば』でもそうしたキャラが別に出てきているのだが、カズマは一般人出身で特典の権利もアクアへの嫌がらせで使ったため、そうした能力は持っていない。
カズマ自身、自分が他の上級職達と比べれば体力も戦闘力も遠く及ばない凡人である事を理解しており、
戦闘時には「冒険者」の特徴であるスキルの手数の多さ、自分の運の強さ、何より
己の機転と悪知恵を総動員して戦う戦術を基本にしている。
アクアを道連れにした咄嗟の機転をはじめとして、上記のように弱い初級魔法をトラップや不意打ちに徹底的に活用するだけでなく、
勝負を仕掛けて来た相手に「よし乗った」と即答して間髪いれず不意打ちを仕掛けるなど、敵対する相手にはどんな手段も辞さない。
弱小技を予想外の手法で攻め立ててくる上に、絡め手、口八丁も含めたダーティーな手段を頻繁に使うため、
なろう連載当時の読者からは
「カスマ」「クズマ」などひどい(けど間違っていない)渾名をつけられ、後に本編でも実際に呼ばれるようになった。
中盤以降はもっぱら「(一癖も二癖もあるパーティーメンバーたちの)保護者」とか言われてるけど
こうした「手段を選ばず役に立たなそうなモノでも活用できる」特技はパーティの指揮でも存分に発揮されており、
アクアをはじめとした癖が強すぎるメンバー達を巧みに使い、魔王軍幹部を幾人も倒している。
戦術こそゲスなものが多いが、カズマ自身は勘違いとはいえ死因から分かるように、危機に陥った人間を見ると助けずにはいられない性格である。
このため、パーティの女性達からは無類の信頼を置かれている。なろう作品たるものハーレムは作らないとね
+
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習得スキル詳細 |
- スティール
- 盗賊のスキル。
- 使用対象の所持品や装備品が1つ自身に手に転移する。盗めるものはランダム。
- 成功率は運以外に相手との強さの差が影響するため、レベル差があり過ぎる相手には弱体化させないと通用しない。
- 潜伏
- 盗賊のスキル。
- 気配を消す事ができる。触れている味方にも効果がある。
- なお、アンデッドは五感以外の感覚で生者の生命力を感知してくるため潜伏は効かない。
- 敵感知
- 盗賊のスキル。
- 周囲の敵意を抱く者の気配を感知できる。
- 罠発見
- 盗賊のスキル。
- 罠解除
- 盗賊のスキル。
- 逃走
- 盗賊のスキル。逃げる際に早く走れる。
- バインド
- 盗賊のスキル。
- 縄が敵に巻き付いて拘束する。
- 消費魔力が多めだが、カズマはドレインタッチで魔力回復して連発可能。
- 片手剣
- 近接戦闘職のスキル。片手剣の扱いが上手くなる。
- 千里眼
- アーチャーのスキル。遠くを見る事ができる。暗視も可能。
- 弓
- アーチャーのスキル。弓の扱いが上手くなる。
- 狙撃
- アーチャーのスキル。飛び道具の飛距離が伸びる。
- 運で命中率が上がる効果もあるので運が高いカズマが使うと高い命中精度を得られる。
- なお、スキル名や魔法名は現地語がカズマの知っている単語に変換されて理解している設定(簡単な英単語が多いのはカズマの語彙力のせい)だが、
- これは過去にチート持ち日本人が編み出して日本語で名付けたスキルなので、現地人にとっては「ソゲキ」と発音する謎の異国語のスキルだったりする。
- 初級魔法
- 初級魔法に属している全ての魔法をこのスキル1つで使えるようになる魔法使い系のスキル。
- 魔法の名前を唱えるだけで使用可能。習得に必要なスキルポイントはたったの1。
- しかしあまり戦闘向きではなく、スキルポイントは1レベルに1ずつしか溜まらない貴重な物なので、魔法使いはまずは中級魔法から習得するのが普通。
- 以下の5つはカズマが作中で使用した初級魔法。
- ティンダー
- 手から火が出る火属性の魔法。
- 着火、カップに入った飲み物を温める、食べ物を炙る、などに使われる。
- クリエイト・ウォーター
- キレイな水が手から出る水属性の魔法。飲み水に使用可能。
- ウインド・ブレス
- 手から風が吹く風属性の魔法。
- クリエイト・アース
- サラサラの土が出る土属性の魔法。
- この土を使うと植物がよく育つ。また砦の補修にも利用されている。
- 最高品質のマナタイト結晶を使えば大量の土を出現させて防壁代わりに使える。
- ウインド・ブレスと併用する事で目潰しに応用可能。
- フリーズ
- 冷気を放つ凍結魔法。
- ドアノブを回せなくしたり、剣を鞘から抜けなくしたりもできる。
- クリエイト・ウォーターと併用する事で、水で濡らした地面を凍結させて敵を転倒させたり、水で濡らした体を冷気で凍えさせたりできる。
- 顔面を掴んだままクリエイト・ウォーターで口と鼻に水を流し込み、そのままフリーズで凍らせて口鼻から喉まで氷が詰まった状態にするという、
- 急いで治療しないと窒息死するえげつない応用も可能。
- ドレインタッチ
- アンデッドモンスターのスキル。
- 触れた相手から体力と魔力を吸収して回復できる。
- 逆に、触れた相手に体力や魔力を送り込んで回復させる事も可能。
- 読唇術
- 口の動きから会話を読み取れる。
- 鍛冶
- 鍛冶屋のスキル。
- 商品開発や鎧の補修などに使える。
- 料理
- 料理人のスキル。
物語終盤に大量のスキルポイントを獲得し、アクセルの街の冒険者達に教えてもらって大量のスキルを習得している。
- 転移魔法
- 魔法使い系のスキル。
- 登録した場所に一度に最大4人まで瞬間移動する魔法「テレポート」を使える。
- 3ヶ所まで登録可能で、新しく登録する際は現地に行った上で既存の登録をどれか上書きする必要がある。
- 魔法抵抗力が低い敵なら強制的にテレポートさせる事も可能。火口に行って登録しておいて即死攻撃として使用する事もできる。
- また登録場所ではなくランダムな場所に送る「ランダムテレポート」も使える。
- ゴーレム製造魔法
- 土からゴーレムを生み出す魔法「クリエイト・アースゴーレム」を使える。
- 材料になる土がない場所では初級魔法「クリエイト・アース」で土を用意する必要がある。
- カズマの魔力量では腰の高さサイズにしかならないが、最高品質のマナタイト結晶を用いれば巨体のゴーレムを製造可能。
- 中級魔法
- 中級魔法に属している全ての魔法をこのスキル1つで全て使えるようになる魔法使い系のスキル。
- 習得に必要なスキルポイントは10。
- ただし、カズマは魔力が低いので攻撃魔法を使ってもろくな威力は出ない。
- 攻撃魔法以外にも状態異常系や補助系など様々な魔法が中級魔法には含まれている。
- 初級魔法と違って使用には魔法の名前を言うだけではなく少し手順が必要。
- なおmスキル「上級魔法」は詠唱・身振りや手振り・魔力の流れなど、複雑な工程を全ての上級魔法について覚えるのが習得条件のため、
- 急いでいたカズマには習得できなかった。
- 以下の3つはカズマが作中した使用した中級魔法。
- ファイアーボール
- 火球が爆発する火属性の魔法。
- カズマは魔法抵抗が低いモンスターであるオーガに使用したがろくにダメージを与えられなかった。
- ライトニング
- 雷で攻撃する雷属性の魔法。
- 最高品質のマナタイト結晶を使用する事で、カズマでも魔王の攻撃魔法を相殺できるほどの威力を出す事ができた。
- フラッシュ
- 強い光で目潰しする閃光魔法。
- 暗闇で目立ったり自身や味方の目が眩む危険もあるなど「クリエイト・アース」&「ウインド・ブレス」の目潰しより不便な点もある。
- 罠設置
- レンジャーのスキル。罠作りや罠の効果に補正がかかる。
- 盗聴
- ダークストーカーのスキル。
- デッドリーバックスタッブ
- アサシンのスキル。相手に気付かれていない状態で背後から攻撃すると確率で致命傷を与える。
- 自動回避
- モンクのスキル。確率で攻撃を自動的に回避できる。
- ヒール
- 聖職者系のスキル。体力を回復する魔法。
- 爆裂魔法
- 究極にして最強の攻撃魔法「エクスプロージョン」を使える。
- 複数の属性を混ぜ合わせる事で純粋な魔力爆発を引き起こす爆発系魔法の最上級であり、
- 霊体や神や悪魔であろうと関係なくあらゆる存在にダメージを与えられる。
- ただし、威力も効果範囲も大きすぎて強敵や軍相手でもオーバーキル、ダンジョンでは放つと崩れて生き埋めになってしまうため使用不能、
- おまけにアダマンタイトすら砕く「炸裂魔法」や炸裂魔法より威力と効果範囲が大きい「爆発魔法」といった、
- もっと扱いやすくて充分過ぎる威力もある爆発系魔法が存在するため、リッチーや邪神のようなスキルポイントを持て余した存在が暇潰しに覚える、
- 砦や城を直接攻撃するくらいしか実用性は無いネタ魔法とされている。
- 習得に必要なスキルポイントは50。
- 消費魔力が多すぎてカズマでは魔力満タンでも発動できないが、最高品質のマナタイトを用いる事でカズマにも使用可能。
-
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『このすば』作品概要
『この素晴らしい世界に祝福を!』は、『
Re:ゼロから始める異世界生活』や『
転生したらスライムだった件』などと並ぶ、
なろう黄金世代の作品の一つであり、その中でも頭一つ分早く抜けて商業デビューした作品である。
実は作者の前作『戦闘員、派遣します!』が運営に消された事が『このすば』が作られたきっかけなのはナイショ。
当時台頭し始めた所謂「なろう系」は、これらの先達者である『
魔法科高校の劣等生』『ログ・ホライズン』のように、
「主人公がチート級の異能、あるいはそれに相当する他者では再現不可能な特技を保有し、なおかつ周囲から非常に慕われている」という作風がメジャーであった。
だが、本作は「異世界転移」という一見流行のテンプレを沿っているように見えながらも、
自他共に認めるゲスな最弱主人公の奮闘や、白熱のバトル展開だろうとエロいハーレム展開だろうと、
ことごとく最終的にギャグに持っていきドタバタ劇になるユニークな作風から、
なろう作品の中でも類を見ない独自の立ち位置を確立し、高い評価を獲得したのである。
特に「主人公が不器用」という作品なら前例はいくつかあったが、「主人公が自覚ありのクズ」というのはかなり珍しく、
それでいてギャグ描写で不快にならない、作者の絶妙なセンスにより、
「なろう」出身を代表する作品一つとしての数えられるまでに至っている。
MUGENにおけるカズマ
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TrafalgarLawzz氏製作 |
現在は公開場所であった動画が削除されており、入手不可。
SantoryuMUGENJUS1氏が製作した『 JUS』風ドットを用いて作られた、 MUGEN1.0以降専用のちびキャラ。
機動力が高く、空中ダッシュも搭載されている。
必殺技は「狙撃」や魔法などの飛び道具が多い。
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RakionMugen氏製作 |
上記TrafalgarLawzz氏のものの改変版。
飛び道具の弾速が早くなったのを始め、各種性能が調整されているのに加えて、
何故か 敵から女性用の下着をスティールして動揺しながら頭を地面に打ち付け自傷するという、
特に使用するメリットの無い 超必殺技が追加されている
相手が男だろうが人外だろうが女性用の下着を盗むのは気にしてはいけない。
AIもデフォルトで搭載されている。
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出場大会
*1
ちなみに、女子高生の前に迫っていたのはトラックではなくトラクターであり、
しかもゆっくり走行していたため女子高生が轢かれる恐れはなく、むしろ無駄に突き飛ばされただけだったりする。
客観的にはカズマの行為は
命がけの救命行為でも何でもなかったのであった。