ベリアルの息子であるためか、冒頭の画像を見れば分かる通り 各形態共通してかなり目付きが悪い悪人面なのが外見的な特徴。
劇中でも一般人に「目付きが悪い」「面構えが気に入らない」と言われており、 ニセウルトラマンは気づかれなかったのに
ウルトラマンゼロからも一瞬ベリアルと見間違われ、あわや戦闘となる程。
第一話に至っては世界観やクライシス・インパクトの影響もあって、ジードがスカルゴモラを倒した際に喜んだのは先入観がない子供のみという有様だった。
変身したリク本人も、後にニュース番組で変身後の姿をみて、自身が思い描いていたヒーロー像とは異なっていた為にショックを受けていた。
2019年公開の劇場版ウルトラマンR/Bにおける客演では、
共闘したウルトラマンロッソ・ブル・グリージョがいずれもスタンダードなウルトラマン顔ということもあって異様さが際立っている。
そしてブルからは「なんか目つき悪いぞ!」と指をさされてしまう始末。
変身の際にはウルトラカプセルという様々なウルトラマンの力が込められたカプセルを、
変身アイテム「ジードライザー(CV:
檜山修之
)」にフュージョンライズする必要があり、
本作の敵である伏井出ケイもウルトラカプセルの力を狙っている事もあって、一種の争奪戦のような展開もあった。
ちなみにリクはTV版の時点ではフュージョンライズに用いられる9個のカプセルに加えて、
ロイヤルメガマスター用に「ゾフィー」「ジャック」「エース」「タロウ」と、
何の前触れもなく何時の間にか持っていた「ウルトラ6兄弟」(上記4つのカプセルよりも前に登場している)の、
5つを加えた合計14個のカプセルを所持している。
補助アイテムとして「ジードクロー」という武器も途中から使用するようになるが、名前の通り 二又の鉤爪型(しかも爪部分が回転する)で、
色々な意味であまりヒーローっぽくないウルトラマンである。
そしてある意味最大の特徴として 一度変身すると20時間経過するまで再変身が不可能。
活動時間が3分である事を考えると異常な燃費の悪さである
(制限時間内ならベリアルのカプセルを2度使用する事になるプリミティブ→ロイヤルメガマスターの2段変身は可能)。
この他、フュージョンライズに使われるカプセルの元になったウルトラマンの多くに 偽物が出てきていた事から、
各形態の裏モチーフに偽ウルトラ戦士が入っているのではないかとも推測されている。
また、主な敵 怪獣であるベリアル融合獣も、伏井出ケイがベリアルの力を使ってフュージョンライズする事で出現するため、
敵味方共に同じ力を使って戦っている事になる。
「決めるぜ!覚悟!」
基本形態。変身アイテム「ジードライザー」に ウルトラマンと「ウルトラマンベリアル」のウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
バランスの取れた形態だが、変身後の着地時に両手を地面につける、拳を握らずに相手を引き裂くなど野生的で荒々しい戦い方をする。
またプリミティブといえば膝、と言われるように飛び膝蹴りを多用する。
変身バンクや光線技を放つときの溜め動作などにも禍々しい印象を与えるような部分が見られる。
主な必殺技は腕を十字に組む伝統の構えから放たれる光線技「 レッキングバースト」。
このほかにも切断技の「レッキングリッパー」、音波攻撃の「レッキングロアー」という技も持つ。
「燃やすぜ!勇気!」
パワー形態。ジードライザーに ウルトラセブンと ウルトラマンレオのウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
監督がレオ好きなため『レオ』の力を宿しているためか、近接格闘が得意。
勿論、『セブン』のアイスラッガーを模した「ジードスラッガー」等のセブン要素もある。
両者とも偽物ロボがいるという繋がりからか、各部から蒸気やブースト炎を噴き出す等のメカっぽい演出が特徴。
ロボっぽいのは演出だけではなく、ブーストを吹かせて機動力を補ったり、手足にジードスラッガーを装着するためのスロットがついている。
主な必殺技は右腕の手甲を展開して放つ光線「ストライクブースト」。
……セブンとレオといえば師弟関係にある2人であり、『レオ』本編における過酷な特訓シーンが印象的だったためか、
視聴者の間では「 ウルトラマンジープ」という愛称が定着している。
「見せるぜ!衝撃!」
スピード形態。ウルトラマンコスモスとウルトラマンヒカリという、青いウルトラマン2人のウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
太極拳を思わせる動きでの高速戦闘を得意とし、
光の剣「スマッシュビームブレード」や、興奮抑制作用のある「スマッシュムーンヒーリング」などの多彩な光線技を持つ。
素の火力はあまり高くないものの、自身の機動力と高い攻撃力を持つジードクローの相性が極めて良いため、総合的な戦果は全形態でも高め。
単体での必殺技は「アトモスインパクト」だが、初使用が相手を郊外に吹き飛ばすだけと、
視聴者からは破壊光線ではないと認識されてしまう程で、使用回数自体が少なく破壊光線として用いられたのはたったの1回。
そのため基本的にジードクローの必殺技「ディフュージョンシャワー」が、半ば専用技のように多用されている
(一度だけロイヤルメガマスターが使った)。
その独特な構えが襖を開ける動作と一致しているため、「開けろ襖ッシャー」だの初登場回のサブタイトルをもじって「あ け か た」だのネタにされる。
なお、上記画像は初登場回のワンシーンなのだが掌を上に向けて挑発するその仕草から、
こちらの青トラマンが連想されたという視聴者も多数いた模様。
「守るぜ!希望!」
ウルトラマンゼロと「ウルトラの父」こと
ウルトラマンケン
断じて全米格闘王ではないのウルトラカプセルでフュージョンライズする事で変身する。
ベリアルにとっては両者ともただならぬ因縁のウルトラマンという事もあり、
直接相対したベリアルは「ケンには恨みがある!容赦せん!!」と不快感を顕にしていた。
視聴者からも「(ベリアルにとって)嫌がらせフォーム」「 ベリアル絶対殺すマン」等とネタにされる。
プリミティブとは対照的に、「メガボンバーパンチ」などの技に代表される、
強く握りしめられた正拳を用いた力強い戦い方が特徴。
格闘以外にも「アレイジングジードバリア」や必殺光線「ビッグバスタウェイ」など様々な技を持つ。
初登場がかなり印象的かつドラマチックだったのだが、後述するロイヤルメガマスターがほぼ上位互換のために戦闘シーンが少ない
(肩に巨大な角があるため、激しいアクションがしにくかったのではというメタ的な事情も囁かれている)。
裏モチーフはエンペラ星人、もしくはアーマードダークネスではと一部ファンから言われている。
「変えるぜ!運命!!」
最強形態。ウルトラマンベリアルと ウルトラマンキングのウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
他の形態と若干変身プロセスが異なり、カプセルを二つリードする事で
"超絶撃王剣"
キングソードが出現し、
「我、王の名のもとに!」というジードライザーの音声の後キングソードにウルトラマンキングのカプセルを装填する。
またこの形態のみ形態名を呼称するのがキングソードとなる。
ちなみに本作のウルトラマンキングの声優はライザーと同じく檜山氏であり、キングソードもウルトラマンキングの声が用いられている
(そのため何時もの勇者王ボイスのライザーと異なりこちらは荘厳な声色)。
リーゼントヘアーみたいな頭部が特徴。 俺のヘアースタイルがロイヤルメガマスターみてェーだとォ?
また身体の模様は色以外はベリアルアーリースタイル(悪堕ち前のベリアル)そのものとなっている。
デフォルトでマントを装備していたり、ぐんぐんカットでもキングソードを保持していたりと、歴代ウルトラマンでも特異な要素が多い。
ウルトラマンキングの力を使っているとだけあって、文句無しのジード最強形態であり、専用武器「キングソード」を使った優雅な戦い方が特徴的。
ウルトラ6兄弟のカプセルを使う事で彼らの必殺技を模した技が使える他、必殺の光線技「 ロイヤルエンド」はビッグバスタウェイの約20倍の威力を誇る。
逆説ビッグバスタウェイはロイヤルエンドの約20分の1…
かなり強い形態とはいえ、あくまでジードがキングの力を借りているためか、変身のインターバルや制限時間などの制限もそのまま。
動作も優雅であるが、その実リクの性格と戦闘スタイルもあって大火力で一気に押しつぶすゴッリゴリのパワーファイター。
その為に真正面から撃ち合おうとしない相手は苦手で、
劇中では「連続ワープで攻撃を悉く回避され、飛び道具でチマチマ体力を削られる」戦法に膝を屈しかけた事も。
なお変身時のフレーズが『 仮面ライダーエグゼイド』と似ているので、時折ネタにされる事もある模様。
「エグゼイッとしてても、どうにもならねえ!」「どういう状態だよ」
上記の他、歴代ウルトラマンのウルトラカプセルを使った形態が設定されており、本編では使用されなかったものの、
アーケードゲーム『ウルトラマン フュージョンファイト!』ではそれらの形態をみる事が出来る。
その中にはMUGEN…ならぬ「ムゲンクロッサー」というものも。
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