ファルコ

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ファルコ - (2023/03/23 (木) 22:57:33) の編集履歴(バックアップ)



「しょせん北斗は夜に光る星!! わが元斗皇拳の敵ではない!!」

+ 担当声優
田中秀幸
『北斗の拳2』
志村知幸
『激打3~タイピング百裂拳~』
江川央生
『真・北斗無双』
小杉十郎太
『新伝説創造』『LEGENDS ReVIVE』

週刊少年ジャンプで連載された、原哲夫と武論尊作の漫画『北斗の拳』の登場人物。
GROOVE ON FIGHT 豪血寺一族3』に同名のキャラクターがいるが、MUGENでは未確認。ランバルディとかグライスとかパッショーネとかは付かない。
真・北斗無双』での担当声優はランバルディと同じだが

異名金色(こんじき)のファルコ」。元斗皇拳*1の伝承者であり、
天帝の名の下に世紀末の世から復興を始めた世界に圧政を敷く中央帝都の軍の中でも最強の拳士。
右足は義足となっているが、これは過去に拳王軍が元斗の村に侵攻をかけた際に転進のための講和の代価に差し出したもの。
その際に「戦えばラオウを倒すことは可能だが自分も死ぬ」と予見した上、
ラオウが死ねば拳王軍は統制を失い、ラオウが恐怖で統制した暴徒逹が世に放たれて再び乱世に逆戻りする最悪の事態を危惧したものであり、
ラオウは目の前で「戦えば倒せる」とまで言われたのにその発言を不問に付し、「その片足は一国に値する」とファルコの覚悟を認めて講和に応じた。

登場当初は、バット率いる「北斗の軍」によって陥落した基地から敗走した部下を処刑し返り血を拭いた布を捨てる、
マミヤの村の長老を掘りかけのユダの彫像諸共惨殺する*2など、非情な人物として描かれていたが、
ハーン兄弟が自爆同然に起爆した不発弾から大勢の部下が庇ったエピソード以降から人物像が変わり、
残虐非道な上司であるジャコウ総督の命令に本音を殺して従いつつも、苦しんでいる民を庇う高潔な人格者として描写されている。

実は帝都を治めるはずの天帝ルイ*3はジャコウ総督によって幽閉されており、
ファルコら心ある元斗皇拳の拳士達は無理矢理従わされていただけであった。
北斗の軍が中央帝都に迫り、北斗を恐れたジャコウ総督に天帝を人質に使われる形でケンシロウとの対決を強要され、
一切の言い訳もせず元斗皇拳後継者としてケンシロウとの戦いに臨む。
二人がほぼ互角の攻防を繰り広げるうちに、帝都に侵入したバットやアインが天帝ルイを救出。
解放されたファルコは積年の恨みを込めてジャコウを滅殺し、戦いは終わった──かに見えたが、
ここでジャコウの息子・ジャスクがリンを連れ去り「修羅の国」に逃亡するという展開を迎える。
ジャスクの狙いはケンシロウやファルコがリンを追って修羅の国に侵入すれば、そこを守る修羅達によって討たれるであろうと言う復讐であった。
……案の定と言うか、先に侵入したジャスクとその部下達は修羅によって皆殺しにされた。リンは修羅達に囚われ、羅将ハンへの献上品とされてしまう。

ケンシロウに先立って修羅の国へと侵入したファルコだったが、外部からの侵入者を排除すべく警備に当たっていた名も無き下級修羅に敗れてしまう。*4
そこに駆け付けたケンシロウに刹活孔を突いてもらって一時回復し、下級修羅に再び挑み勝利を収め、それを最後に力尽きた。
この世を去る直前に伝書鳩が到着し、恋人ミュウ(幻のポケモン学園都市ではない)が彼の子を身籠もっていた事が知らされる。*5
これで元斗皇拳の正統は絶えぬと安堵しつつ息を引き取った。


「やはり このファルコ畜生にはなれぬ!!」


MUGENにおけるファルコ

KOF』風ドットで作られたものが2体存在。
いずれもHNK氏らのチームがMUGENを使ったコンプゲー(現在公開停止)用に製作したファルコがベースとなっている。

+ Fino氏製作
  • Fino氏製作
某所にて公開されているファルコ。
元のコンプゲーではイタリア語だったボイスが田中氏のものに差し替えられており、一部の技の性能に調整が施されている。
また、コンプゲーの専用アドオンで使う事が前提だったためか、大ポトレが非常にデカい。

操作方法はシンプルな4ボタン方式で、特殊なシステム等は無い模様。
ヘッドプレスっぽい踏み付け攻撃「天衝舞」や、気弾を発射する飛び道具(SFC『北斗の拳6』の「滅殺弾」?)の他、
「衝の輪」「元斗白華弾」「滅凍黄凄陣」といった原作で披露した奥義の数々を繰り出して戦う。
なお、Readmeの類が付属していないので、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

全体的に火力が高く、3ゲージ技の「衝の輪」は発生こそ遅いもののヒットすれば8割近くを吹き飛ばし、
ライフ半分以下で使用出来る乱舞技に至っては並のキャラなら即死する威力を誇る。
なお、この乱舞技は「相手をボコボコにして吹っ飛ばし、追撃に飛び道具を連射して〆る」というものなのだが、
大抵のキャラは乱舞の途中で死ぬので最後まで繋がらず、乱舞を耐え切ったとしてもやっぱり最後の飛び道具が繋がらないという、
ちょっと締まらない演出になってしまっている。
AIは搭載されていない。
紹介動画

+ Duracelleur氏製作
  • Duracelleur氏製作
上記と同じくボイスは日本語だが、やや音量が小さく聞き取りづらい。
システムはDuracelleur氏独自の『KOF』風アレンジ仕様となっており、やはり全体的に火力が高め。
技構成は上記のものと基本的に同じだが、「元斗白華弾」が通常の必殺技になっていたり、
飛び道具が画面端まで届かない、天衝舞削除、3ゲージ乱舞技の使用制限が無く演出も違うなど、性能にはかなりの差異がある。
なお、こちらにもReadmeの類が付属していないので注意。あと大ポトレがやけくそ気味にデカく、上記のファルコを遥かに凌ぐレベル。
AIは搭載されていない。


この他、『ワールドヒーローズ』のゼウスの音声をTVアニメ版のファルコに差し替えるボイスパッチも製作されていた。

出場大会

  • 「[大会] [ファルコ]」をタグに含むページは1つもありません。

*1
元斗皇拳とは北斗神拳・南斗聖拳共々、天帝を守護するための拳法。
内部からの破壊を得意とする北斗神拳に対し、闘気によって敵の体を細胞に至るまで瞬時に滅殺する異質の拳法となっている。
極めた者は「光る手を持つ男たち」と呼ばれ、かつては北斗神拳をも凌駕した拳法である。
元斗皇拳もまた2000年の歴史を持ち、北斗神拳対策として、
「秘孔を突かれてしまった場合、その箇所を闘気で滅殺して秘孔の効果を消す」と言う荒療治を編み出している。
当然、自身の肉体を傷付ける事になるが、北斗神拳はほとんどの場合爆裂・即死するため、それをある程度のダメージにまで抑える事が出来るのは大きい。

*2
TVアニメ版では上述のマミヤの村の長老惨殺は元斗の将軍の一人「紫光のソリア」に置き換えられており、ファルコは汚れ役から外されている。
このソリアは当初悪人のようなイメージで登場しつつも、邪念無き死に様によって悪人では無かった事が判明する人物で、
戦闘前の汚れ役をかぶるにはうってつけの人物である。

*3
ケンシロウが同行させていた少女リンはルイの双子の妹であり、ケンシロウは無意識ながら北斗神拳伝承者の任務である天帝守護を果たしていた。
また、双子は不吉なので片方を殺せと言う因習をジャコウに強要されたファルコは密かにリンを逃がす事で救っており、
リンにとってファルコは命の恩人であった。

*4
この展開は衝撃が大きく、作中でも「義足が折れなければ負けはしなかった」とフォローされている
(ただしその義足はケンシロウ以外の者に折られないというぐらいに強靱であり、やはりこの下級修羅は強かったという証明でもある)他、
「その下級修羅は若いので階級が低いだけで、実力は他の修羅よりも強い有望な新人だった」
「内地でおかしな事やってる連中よりも最前線で腕を磨いている下級修羅の方が強かった」
「下級修羅の戦法がファルコに対して極めて相性が良かった」
等々、様々な考察が生まれている。

*5
ファミコンゲーム『北斗の拳4』では、このファルコの子がミッシュという名で登場。
当初は銀色の闘気を身に着けて戦い、後に父と同様金色の闘気を放つ事が出来るようになり金色のミッシュとして活躍する。
週刊少年サンデーの漫画ではない

また、ファルコが下級修羅に負けた件がゲーム開発陣の怒りを買ったか修羅の国を支配した北斗琉拳が元斗皇拳によって制圧され、
北斗琉拳の魔闘気を操る元斗琉拳がその地の敵となり、ミッシュの手で討ち果たされるという展開になっている。

つまり
ファルコの子 > 元斗琉拳 > 北斗琉拳 > 下級修羅
という構図となり、原作に納得できなかった元斗皇拳ファンの溜飲を下げるすげえ陰険な復讐劇となっているのである。