マミヤ


「今あなたの目の前に立っているのは女ではない。


 この村を守るためのただの戦士、マミヤよ」

+ 担当声優
藤田淑子
TVアニメ、PS『世紀末救世主伝説』、AC版
生天目仁美
セガサミー関連(『LEGENDS ReVIVE』など)
進藤尚美
北斗無双』シリーズ
堀江由衣
『DD北斗の拳』シリーズ
川庄美雪
『北斗が如く』
奈波果林
『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』

藤田女史は一休さん(もちろん地蔵じゃない方)や『デジモンアドベンチャー』の八神太一などの少年役や、
『キャッツ・アイ』の来生泪、戦国卍丸の母など美女役に定評がある。当時の基準では普通だが現在ではオバサンくさいと評判
進藤女史は『戦国無双』の立花誾千代や森蘭丸、
アニメでは『機動戦士ガンダムSEED』のカガリ・ユラ・アスハの声を担当した(ちなみにPS版では彼女の弟・コウを演じていた)。
堀江女史は後述の要素を踏まえてかユリアと二役である。
川庄女史は『龍が如く見参!』で浮世を演じた。因みに『北斗が如く』のユリアは『龍が如く見参!』で浮世の姉・吉野を演じた久川綾女史が演じていた。

『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』では、ケンシロウ役を『北斗無双』など多くのメディアて担当している小西克幸氏が、
それ以外の多くのキャラをパチンコ・パチスロや『LEGENDS ReVIVE』などでもおなじみの声優陣が担当した。
だが、レイとマミヤ(およびバットとリン)はそのどちらでもない第三者が演じた。

原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏による漫画『北斗の拳』の登場人物。
名前の由来はヨーヨー使いということから、『スケバン刑事』の麻宮サキ(麻宮→まみや)と言われている。

20歳の誕生日にユダに両親を殺され、自身も彼の侍女として拉致された。
左肩に消せない「UD(ユダ)」の焼印を押されるも命からがら逃げ出し、
以来彼女は女であることを捨て、故郷の村を守るための戦いに奔走する。

ボウガンや刃を仕込んだヨーヨー、娥媚刺(がびし:中国武術の寸鉄)など様々な武器を用いて、戦士として活躍を続けた。
戦士としての実力は「名無しのモヒカンよりは強いが名前のある中隊長よりは弱い」といった所。
女を捨てる前含めてユダに二回、他にも数多くの敵キャラに負け、捕まることもしばしば。
まあユリアにアイリにリンと、北斗の女キャラは攫われるのが仕事みたいなもんだけど
実は、原作漫画においては油断しまくっている名無しのモヒカン級ザコ二人と、犬一頭にしか勝てていない。
ちなみに本編中に登場する中で唯一まともな戦闘描写がある女性キャラでもある。*1

+ 原作での詳細
初めてレイと会ったときから「女として生きろ」と幾度もレイに諭されているが、頑なにそれを拒否し、
後にケンシロウとレイの旅に同行。ケンシロウたちがトキを救出した直後にマミヤの頭上に死兆星が見えていることが判明。
本人とレイが知る前に、レイは秘孔新血愁を受け、余命3日となってしまう。

その3日の間に、崩れ行くレイの身体を見かねたマミヤは、レイのために薬を探して手に入れてくるが、
自分の身体よりも未だにマミヤが「女として生きろ」という言葉を受け入れないことが気がかりだったレイは、
遂に理由がユダにあることを知り、少しの寿命のために更に苦しみの増す「心霊台」をトキに突いてもらい、
限界を超えた肉体をマミヤへの思いだけで支え、ユダとの決着を決意する。

しかしユダもレイが3日の命であることを知り、レイに醜い死を与える一環としてマミヤを捕らえ、
その際にマミヤが死兆星を見ていたことを知ったユダは、
マミヤの未来のために戦うレイに、そのマミヤには未来が無いことを明かして心の支えを奪い、絶望させようとした。
だが、レイは「そんな女のために死ぬ男が一人くらい居てもいい」と一蹴。
マミヤの救出、ユダの撃破を経て、最後までマミヤの女としての幸せを願いながらレイは死亡するが、その時にマミヤの死兆星は消えていた。

レイの死後は村に帰り、彼の願いどおり戦士であることをやめて女性らしく暮らしたという。
アニメ『2』の第5話で再登場した際にはそのような容姿で登場していたが、
天帝軍である「紫光のソリア」の一味に村を襲撃された際には、
その禁を破って再び闘いに赴こうとした(直後にケンシロウが駆け付け「戦いを捨てたお前が何故武器を取る?」などと言われてしまう)。
最終回まで生き残っていた数少ない人物の一人で、最終エピソードにも登場した。
余談だがサービスシーンが結構多く、美人なのもあって、当時の少年読者達に夢を与えてくれる存在でもあった。

ケンシロウやトキ曰く「ユリアに瓜二つ」らしく、アーケード版ではシン相手にも「ユリアに似ているな」という特殊イントロが発生する。
「きっとラオウがみたら驚く」ともトキは言っていたが、ラオウ本人はこのことを完全スルー。「実はあまり似ていないのでは?」との声も。
ちなみにユリアと瓜二つという設定は、当時も何かの伏線かと思われていたが別にそんなことはなかった
(当初はそういう設定もあったのかもしれないが、結局ただのよく似た他人というまま終わってしまった)。
なお、ユリアを知らないレイは(少なくとも読者には似ているようには見えない)妹のアイリと彼女を重ねて見ていた描写があるので、
見た者の大切な女性とイメージが被るタイプなのかもしれない。

+ 『北斗無双』では
『北斗無双』の幻闘編ではこのユリアに瓜二つという設定を生かし、
五車星のフドウ、ジュウザと共に「南斗慈母星ユリアとして」戦いに赴くことになり、戦士としての行動力とユリアに匹敵する愛を見せている。
ユリアが聖母ならばこちらのマミヤはレイよりもケンシロウに想いを向けてる時期というのもあって、民衆を導く自由の女神と言った所である。

ちなみに一定ダメージを受けると服が破れる仕様になっており、マミヤの尻が非常にエロい
コーエーのこだわりが垣間見える。GJ。

+ 『DD北斗の拳』では
漫画版ではアベシ署に勤める警察官として登場。
持っている装備は官給品だが、そのせいでどこかで見たようなデザインになっている。というかまんまスケバン刑事
事情は不明だが原作同様女を捨てており、犯罪との闘いに生きている…ものの、あまりにその意識が強すぎて勘違いで突っ走る。
その結果アイリをセクハラから救い出したためレイに惚れられているが、やっぱり互いにズレているので進展せず。
なお、本作の女性キャラ全般に言えることだが、彼女はDD化されておらず常に頭身が高い。

アニメ版一期では結婚願望の強いキャラとして登場。
ケン達は口々にユリアに似ていると言っていたが、ナレーションからは「そんなに似ていない」とツッコまれていた。
実年齢はなんと50s(ネットに書くなよ!)厚化粧の下はそれはもう恐ろしいことになっている。
その後はケンシロウに秘孔・あの日に帰りたいを突かれたことでピッチピチの25歳肌を手に入れた。
ちなみに、本作ではリュウケン(本名:キリュウ ケンジロウ)の弟の娘になっており、リュウケン弟の苗字はマミヤ。
よって、本作におけるマミヤの名前は「マミヤ マミヤ」。「まえだまえだ」みたいとはリンの言葉。

アニメ版二期では教育実習生として登場。
まいっちんぐマチコ先生のパロディらしく、「まいっちんぐ!」ならぬ「まみっちんぐ!」とポーズを取る。
青春とは汗にまみれることがモットーで、体を動かして熱くなると脱ぎ出す性格なので、男性生徒達の期待が高まったが、
最後はリュウケンの寒いギャグを聞いたおかげで物凄い厚着に。ハイパープットオンそしてリュウケンはボコられた。

+ 『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』では
「北斗の拳が実写特撮ドラマだったら」という設定でそのメイキングを描く『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』では二見良子(ふたみ りょうこ)という女優が演じている。
前述の「ユリアに瓜二つ」という設定については、当初はガチで似ている女優がキャスティングされていたものの諸事情で出演できなくなってしまい、
急遽オーディション参加者の中から二見に白羽の矢が立ったからと理由付けされた。

二見は元スケバンであり、学生時代にスケバンにカツアゲされたトラウマがある橘優李(ケンシロウ役)には当初恐れられていたが、次第に打ち解けていった。
またより良い演出のためなら危険な撮影やお色気シーンにも積極的に取り組むタイプであり、レイに服を切り裂かれるシーンは彼女自身が発案している。
勿論これは彼女自身が役者としてのキャリアに乏しく、やっと掴み取った人気ドラマのヒロインという大役に全力で取り組んでいるためであり、
こういったハングリーな姿勢は共演者を始めとしたスタッフ達にも大変な高評価を受けている。
演技力に関しても撮影に参加してからは凄まじい成長ぶりを見せており、役者としての人気も急上昇しているようだ。

……が、カサンドラ編では監督の意向でフウガとライガと対峙するシーンの撮影でガチのビビり顔を使われ、
ラオウ編では橘がゴネたせいでデカいババアに騙される役を押し付けられた挙句、アドリブで悪態を吐くもカットされる憂き目にも遭っている
(一応前者に関しては「素の反応が欲しい」、
 後者に関しては「拳王軍兵士の滑稽さとマミヤの純真さの組み合わせによる世紀末感+マミヤの可愛げを表現できる」という監督なりの考えはあった)。
その上、トキと二人で夜空を見上げるシーンにはとんでもない爆弾が仕込まれており……。

+ CR北斗の拳においては
サミーの『CR北斗の拳』においては全くの非戦闘員であり、主な出番はケンシロウとトキバトルモードにおける復活演出。
他には拳王軍リーチの最弱パターンである拳王偵察隊(5【覇者】)。
無論当たる確率は天文学的に低い…というか、ラオウストーリー系リーチや拳王ステージ移行の前座。
しかも最低ランクのため発展もせず終了というパターンがほとんどで、ハズレパターンが唯一ザコに負けるという仕打ち。
まぁそもそもマミヤに拳士達の相手が務まるはずがないので、格ゲーよりもこちらの方が原作再現においては上だろう。
ちなみに、ユダリーチのプレミアの縦カットインは彼女の叫びである。

一方で『CR真・北斗無双』では、初代『北斗無双』からプレイアブルとして登場していることもあり、ST・幻闘RUSHの選択キャラの内の一人として登場。
それまでの非戦闘員ぶりを払拭するかのようにケンシロウ・ラオウら北斗・南斗の拳士らとバトルを繰り広げる。
しかもマミヤは演出タイプが先制特化なので、相手に攻撃さえ許さず一方的に倒すという展開になりやすい。
無論、逆を言えば先制されたらほぼハズレなので、そこまでマミヤ無双というわけではない。
敵として出てきた場合、ジャギ、バット、リン、アインと並んで勝利期待度の高い☆4ランク。まぁ妥当と言えよう。
は相変わらず☆5(勝利確定)で無法者(モヒカン)や敵専用キャラと同格だが
なお、今までどこか男所帯だった(当然と言えば当然だが)北斗だが、
マミヤや大人リンらが活躍する「ヒロインモード」というステージが追加され、世紀末における目の保養スポットとなっている。


ゲーム中の性能

ボウガンやメットボムなど、飛び道具が豊富。ボウガンには地上での上段撃ち・下段撃ちに加え、
空中撃ちの3種類および、究極奥義「バインドトリック」からの追撃専用技(ストック全てを一斉射出)があり、下段撃ちは下段判定
メットボムは地面をゆっくりと転がる飛び道具で、ボウガンを当てると高くバウンドする(浮いたメットは中段判定)。
小足などで消されやすいが、これをダウンした相手の上に置いてからの起き攻めは強烈。
通常技でも遠BやヨーヨーによるD攻撃などのリーチの長い攻撃を多く持ち、
なおかつ全体的な機動力も高いという、遠距離戦重視のキャラクターになっている。

空間制圧能力が高く、立ち回りの強さは相当なもので、特に反射技の無い相手には有利に立ち回れる。
ヘヴィーストライクが全キャラ中最速でモーションも紛らわしく、これを重ねるのが起き攻めの基本。
また他のキャラと違って、サウザーハート様以外にヘヴィーストライク地上ヒットからブーストを使わずに目押し2A等が繋がるのも見逃せない。
ガードキャンセルも発生が最速、かつ直ガされても不利にならないチートガーキャンなので、ゲージがあれば切り返しは容易。
ゲージ技も安定した切り返しに使える「バイク」、バスケ一撃へ繋ぐことができる「バインドトリック」など優秀なものを揃えている。
その代償か、投げ・掴み投げが存在しないという欠点も抱える。
+ 覇者「投げ無ぇ!このキャラ!」
手が馴染んでいないとあの修羅ですら…(3:40~)
スカし下段が見えた為に負けてしまったという、ある意味凄い敗因。目の良さが命取りだ!
ちなみに、ギャラリーの腹筋を盛大に道連れにしている。覇者はこんな所でも格が違った。

なお、投げが一切無いと言うことはムテキングの解除手段が無い
決められたらほぼ負け確定である。
ん?飛び道具が豊富で投げがない女性キャラ……どこかで聞いたような

マミヤの一撃必殺奥義は少し特殊で、まずビンを投げてそのビンにボウガンの矢を当てる。そして中身が相手に当たれば成立。
つまり矢ではなく、ビンの中身を当てなければならない。ボウガンのストックが無い場合は一発だけ増える。
だがその時はコンボに使えず、おかげで全キャラ中屈指の使いづらさを誇っている。だがそれもコツを掴めば凶悪な技に。
比較的よく見かけるのは、バインドトリックで浮かせた所に決めるパターンだろうか。ただしビンを投げるのが暗転中なので、実質発生0Fである。
そのためコンボ中に相手が適当な高さに浮いていれば、ほぼどんな状況からでも確定させることが可能。
ビンは空中ガード、空中オーラガード共に不可なので、リスキーだが対空技としても中々優秀。
更にボウガンの矢を撃つ際にボタン押しっぱなしで撃つタイミングを調整できるのだが、
ボタンを最大まで押し続けることでボウガンの矢がガード不能になるので、外した時の悪あがきにもなる。
背景の燃える家は、原作でレイを弔った時の再現でもあるため、彼に対して放つと特殊演出として夜空に彼の顔が浮かぶが、
(本来なら燃える家の中にレイの遺体があるはずなのも加えて)倒れているレイはそのままのため、多少シュールな状況となる。
「お前が焼き殺しといて何言ってんだ」と言ってしまえばそれまでだが…。

とにかく起き攻めが強力で、先述のヘヴィーやメット重ねに始まり、相手をすり抜ける前転による裏表の撹乱、
飛び道具を重ねつつのすかし下段による二択など、非常に多彩で相手の対応を許さない。一度ペースを握れば相手に何もさせず完封させることも可能。
喰らい判定が薄く、相手がコンボをミスしやすいという点も見逃せない。

また、鉄氏とぽち氏が発見し、今やAC北斗の代名詞とも言える「バスケ」が最もやりやすいキャラでもある。
マミヤがサウザーやシンよりもはっきりと勝る点はここであり、マミヤの生命線である。事実、バスケ発見前のマミヤはジャギより弱かったとも言われている。
究極奥義の「バインドトリック」を決めると、相手を高く浮かすことができて空中ヒット数を楽に稼げる為、
百烈・ドリブルどちらとも簡単に始動することができる。
理論上「ブースト1ゲージとオーラ1ゲージがあれば、ほぼどこからでも即死へご招待」「画面端ならばノーブースト1ゲージで即死コン可能」となる。

「そこまで相手を即死に持ってける機会に恵まれてるのにどこが中堅以下だ」と思う人もいるだろうが…そこは世紀末。そんな甘い世界ではなかった。
弱点としては、なによりまず防御力。サウザーと同じく防御力とガードランクが最低で、気絶値に至ってはサウザーよりも下で、ラオウの半分しか無い。勿論最低。
そのためとんでもない装甲で気絶もしやすく、一つのミスや事故が即、死に直結する。
おまけに全てのキャラクター相手にガードクラッシュしてしまうため、一度守勢に回るともうどうにもならない。

さらなる難点として、バスケ抜きでの火力が低く、更にゲージ管理が非常に難しいという点。
マミヤの火力は「バインドトリック」からのバスケにかなり依存しているため、オーラゲージが非常に重要なのだが、
前述したようにガードレベルが最低故にガークラの危険性が常に付き纏うため、オーラガードを頻繁に使う必要がある。
しかも切り替えす時もガードキャンセルか「バイク」くらいしか安定した返し技が無いため、とにかくオーラゲージを消費する場面が多い
(ただしバインドトリック自体も切り返し技としてそこそこ機能するので、ぶっぱバインドからのバスケレシピも開発されてたりはするが…)。
更に専用のボウガンの弾数および娥媚刺ゲージにも気を配る必要があるため、極めるには相当な修練を必要とする。
投げが存在しないため、崩しの択がその分減ってしまっているのもかなり厳しい。

ただ、遠DやJDを軸にした中距離からの固めで結構な勢いでゲージが溜まり、
バニシングからの壁コンなら4~5割程度は減らして起き上がりにメットを重ねた起き攻めに持っていけるので、
バスケ抜きでもやってやれないことも無い。
ちなみに壁コンに究極奥義のバイクを組み込むと7割程度減らせるがメットは重ねられない。
とにかく相手にペースを握らせないことが大事である。この辺りもサウザーとよく似ている。

このようにクセが強く扱いにくい上、ある程度使いこなせても弱点の多さ故に中々勝つのが難しいという点などから、
プレイヤーの数はこのゲームのなかでも極小で、「日本におけるマミヤ使いは関東に3人くらいしかいない」などと言われたりもする。
原作の『北斗の拳』に惚れ込んだファンは、その漢の戦いに魅せられていることが多いため、女性キャラ人気が薄いのも原因の一つだろうか。
実際、「マミヤ出すくらいならフドウとかシュウとかジュウザの方が……」といった声も少なくない。
だが、あくまで「それらのキャラを押しのけてまで格ゲーに出てるのはどうなの(原作準拠なら、彼女の実力では恐らくハート様にも敵わないし)」
ということであり、マミヤ自体は普通に高い人気を持つキャラであることは理解していただきたい。このゲーム上ではメンツが薄いのは否めないが。

ただその影響か、所謂「わからん殺し」が発生することも少なくなく、対マミヤ経験の浅い相手ならキャラ差を覆せる可能性も高い。
それに、もしもマミヤがいなければバスケは発見されなかったかもしれないのだ。*3
そうなると北斗は単なるクソゲーのまま終わっていたかもしれず、闘劇08にも選ばれることもなかったかもしれない……。
そう考えれば、マミヤはまさしく世紀末救世主!……かも。
でも結構真面目に、現在の北斗事情に貢献したキャラです。

かつては一部の相手に対する相性の悪さ、特にトキに対する詰みっぷりが響いて下位に位置していたが、
現在は「トキに対しても3:7程度まで食らい付ける」との声も聞かれるようになり、キャラランクもケンシロウと並んでど真ん中辺りとされる。
ラオウやケンシロウ相手には有利が付き*2ユダに対しても五分程度に戦える一方で、
シンやサウザーには不利が付くという、(下位キャラは別として)「上下に弱く、真ん中に強い」相性になっている。

使用人口が少ないのもあってまだまだ研究の余地を残しているキャラであり、
バインド無しのローコストバスケや空対空・地対空からのバスケなど、地味ながら新しいコンボの開発が進められている。

右下の動画でのマミヤのメットボムを利用したバグが発見されたのは実に2010年1月19日のこと。
+ 詳細
簡単に説明すると、(バスケにより、相手が何もできない状態で)時間切れ寸前に自分側の画面端からメットボムを出し、
勝利デモを最速で飛ばすと前のラウンドのメットボムが次のラウンドでも残るというバグである。
状況が限られる上にリターンがあまり大きくないので、キャラランクの変動までには行かないだろうが、
これから先、マミヤが世紀末で生き延びていくためのささやかな助力になる…のであろうか?

そして2017年4月、 更なるバグ が発見された。曰くスタンド発現
元々止まった時の世界に入門したキャラは本作では彼女含め何人かいたが、ここまでやってのけたのは彼女くらいだろう。
しかもご丁寧にも スタンドを視認できなくさせられるオマケ付き である。
条件が実用的でないのを幸いと見るか、はたまた残念と見るか…。

有名なプレイヤーは、バスケ開発が進んでいなかった「'06闘劇」に出場を果たした立ち回り全一のなっくすマミヤ、
百烈を発見し北斗をクソゲーから神ゲー(異論は認める)へ昇華させ、08闘劇に唯一マミヤで出場したぽちマミヤ、
実況者と同じチームメイトで、餓狼MOWなどもプレイしていた万里マミヤ、
上記の三人が他のゲームへ移って引退状態の中で活躍していたグリグリマミヤ、
そして06闘劇実況を務めた『元祖実況拳』栃木(ちくりん)マミヤなど。

+ 男のロマン?
なお、レイの一撃必殺奥義である「飛翔白麗」を受けると、
南斗凄気網波で服を切り裂かれほぼ裸にされた後「マミヤ、お前は女だ」と言い放たれる演出が発生する。
これはレイが「女を捨てた」とするマミヤの服を切り裂き胸を露出させた後、胸を隠したマミヤに向かって、
「女を捨てたならば胸を隠す必要がない」と言い放った原作のエピソードを引用している。
一応、原作ではその直後に彼の妹であるアイリに着せるはずだったケープを渡してフォローしていることを、彼の名誉のために付け加えておく。

+ 参考動画
なっくすマミヤとQMZジャギの対戦動画
凄まじい立ち回りで天敵のトキを倒すぽちマミヤ
(8分~10分まで)
ガード不能ボウガンでのテーレッテー。
ガードできたと思っても油断は禁物(最初の試合)
一撃必殺対空(最初の試合)見てからさよなら余裕でした

+ 『世紀末救世主伝説』での性能
PSソフト『世紀末救世主伝説』では「覇者決定戦」で使用可能。
本作の飛び道具は弾数無限であり、総じて低威力ではあるが、所持しているキャラクターが遠距離から一方的に攻撃できてしまう。
そして、高性能の飛び道具を持つマミヤはAC『北斗』とは真逆で最強クラス。
長リーチのヨーヨー、奇襲用の娥媚刺、カウンター技まで持っており、マミヤのボウガンはリロード不要。
中距離以遠から単射するだけでなく、ローリングからの追加入力で横に滑りつつ3連射することもできる。
しかも、ローリング中は無敵状態かつ8方向にいつでも方向修正が可能。ガン引きと軸ずらし対策が両立した反則級の技である。


MUGENにおけるマミヤ

『北斗』勢の中では長らく公開どころかWIPすら存在せず、半ばMUGEN入りしないのがネタ扱いされていたが、
現在はゆ~とはる氏やnameless氏のマミヤがMUGEN入りしている。

+ ゆ~とはる氏製作
  • ゆ~とはる氏製作
長い間β版が続いていたが、2010年7月に全ての技やシステム等を実装し正式公開となった。
原作再現度は北斗キャラでも髄一のものであり、他の北斗系キャラに対する特殊演出までもがほぼ完全に実装されている。
さらにそれだけではなく、七星ゲージの星が消滅するアニメーションなど、他の北斗系キャラでは再現されていない部分も見逃せない。

おまけとしてPS2版であった隠し要素「指先一つでダウンモード」が搭載されている。
7Pカラーにするとこのモードになり、ブーストゲージ&オーラゲージが常時MAXに加えラウンド開始時から相手の死兆星が点灯する。
さらに更新で金カラーモードが搭載された。
12Pカラーにすると発動し、様々な強化が施される。
+ 金カラーの強化内容
  • オーラゲージMAX
  • ブーストゲージMAX
  • ガードゲージが減少しない
  • 攻撃力1.5倍
  • 防御力1.5倍
  • 常時ライフ回復(ヴァイタルソース関係なし)
  • ボウガン弾数無限
  • 娥媚刺耐久度が減少しない
  • バイクが爆発しない(対応している炎攻撃による一撃爆発は除く)
  • 攻撃ヒット時に強制星取り(星取り効果がある攻撃のみ。カウンターヒットで2つ減る場合は2つ減る)
指先一つでダウンモードと比べると、単純性能ではこちらが圧倒的に上だが常時死兆星点灯は付かないためどちらが強いかは微妙なラインか。

またアレンジ要素として「ウィンドミル」「死の接吻」「女の武器」といった、『北斗無双』で使用していた技も搭載している。

ちなみに、相手もゆ~とはる氏のキャラだと互いに名乗ってから試合開始する他、一部のキャラでテーレッテーの時に夜空に浮かぶ顔とセリフが変化する。
現在外部ではこのキャラこのキャラが対応している。
+ 意外にも対応キャラの少ないさようならであるが
ミッドナイトブリス謎ジャムなどと比べるとどうしても設定の複雑さ故か対応キャラが少ないが、
ゆ~とはる氏が作成配布されているマミヤファイル内に、
「マミヤのさようなら対応方法」のマニュアル及び夜空に浮かぶ顔サンプルが同梱されており、
mcmとやられ側の画像ファイルさえあれば誰でも(しかもびっくりするほど簡単に)設定可能だったりする。


蒼星が…死兆星が見えない…!?

ちなみに、マミヤの挑発のゲージ上昇に関する対応法も付属txtにて説明されており、
相手側のCNSに対応ステートを追加することで、どのキャラでも再現することが可能となっている。

なお、マミヤは大量にhelperを使用するため、その関係で完成までに時間がかかっている。
同じ理由でAIの製作にも時間がかかるらしく、他キャラに比べ動画に出ない時期が続いていた
(プレイヤー操作で登場することは稀にあった)。
だが、遂にJ・J氏によって待望のAIが公開された。
メットボムやボウガンなど豊富な飛び道具で弾幕戦法を取り、
固まった所を溜めバニシングで壁際に吹き飛ばしコンボを狙ってくる。
ジャンプでやりすごそうとしてもヨーヨーで迎撃されてしまうので中々手強い。
体力が低い時にはリバサでバイクをぶっぱなしてくることも。
また、飛び道具に対しては高確率でアジリティーディフェンスをしてくる。
反面、下段に対してのガードは若干甘く、人操作で挑んだ際はそこに付け込めば割と簡単に勝てる。

こうして北斗キャラ全員が気軽に大会に参加できるようになったが、
最大の強みであるバスケが欠けているためか世紀末を渡り合うには厳しく、
むしろ他の北斗勢では強すぎるランクでの出場機会が多かった。

この他にも、Tryshur氏からマミヤ改変パッチ兼7P死兆星脳化パッチが公開されている。
その概要を紹介すると
  • さようならの攻撃判定を全画面化
  • さようなら時に無敵追加
  • 7P選択時ゲジマユとブースト最大化(12P強化)を7Pにも適用
  • AIの死兆星点灯時一撃発動の頻度上昇
  • AIの自重モードと本気モードを追加
氏曰く7P本気モードで狂上位、自重モードで狂中位を倒せる狂下位の模様(ただし凶クラスに負けることもある)。

+ nameless氏製作
  • nameless氏製作
トキ、レイ、ユダを製作したnameless氏によって2017年6月に公開された。
各種原作キャラとの特殊イントロ、レイの通常投げや一撃必殺、マミヤ自身の一撃必殺をレイに当てた時など細かい演出が忠実に再現されている。
キャラ性能も原作再現を第一としている氏のポリシーは変わらず、各種技の原作再現度が非常に高い。
そしてついにマミヤの代名詞とも言えるバスケが可能となった。

氏の強力なデフォルトAIも搭載されていて、超反応で放たれるバインドトリックからドリブルや百裂を狙ってくる。
ボウガンゲージや峨嵋刺ゲージの残量に合わせてコンボレシピも変えられ、バインドトリックさえ当たればそのままバスケへ直行。当然星3一撃コンボも搭載。
立ち回りにおいても、メット起き攻めやボウガンなどといった飛び道具で相手を翻弄する原作さながらの動きを見せてくれる。
原作とは違いガークラの恐怖も無く、世紀末の住人としての実力を思う存分発揮することができる。

お馴染みのアレンジカラーや黒・金カラーもきっちり搭載されていて、無想転生の実装や前転への無敵付加などといった様々な細かい強化が加えられる。
今後幅広い大会での活躍が期待される。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー



おすすめコンボ(ゆ~とはる氏のβ版マミヤの場合)

レシピ 備考
2弱K×2→2強P→(スパイクアタック→追加弱P)orバックスラッシュキック 基本コンボ。我媚刺の消耗に注意。スパイクアタックの追加入力は最速で。スパイクアタックを使えば星1。


*1
これ以前にも、カーネル戦で駆け付けてきたリンが棍棒を持って戦おうとしたり、トヨ婆さんがジャッカルにライフルで応戦するような描写はあるのだが、
リンの場合はやってきただけで戦闘になっておらず、トヨ婆さんは命中前にジャッカルに殺されてしまっているので「戦闘シーン」と呼んでいいのか微妙。
これ以後だと「飛び道具などで攻撃した」程度まで含めるなら、
レイの妹のアイリとサヴァの王女サラの2人がそれぞれ拳王侵攻隊一般兵と子供を襲う野獣(「獣のような野盗」という意味で一応人間)に対し、
ボウガンで攻撃する描写があるが、どちらも近接戦闘はしていない。
本編以外ではアニメオリジナルの蘭山紅拳の使い手ベラ、真救世主伝説シリーズやラオウ外伝に登場する拳王親衛隊隊長のレイナ、
レイ外伝に登場する南斗水鳥拳前伝承者ロフウの妻で水鳥拳の真髄をレイに教えたリンレイなどが存在する。
なお、彼女達の内終了時まで死亡が確認されていないのは、一時的に戦っただけのリン・アイリ・サラと、
途中で戦いから身を引いたレイナ以外はいずれもそれぞれ、
ジャッカル、黒掌十字拳の使い手ターゲル(こいつもアニメオリジナル)、ロフウとの戦いの末に敗れ、命を落としている。

*2
特に、機動力が低く、反射技も持たず、飛び道具の性能も悪いラオウにはボウガンがきつい。
座高が高いため、低空ダッシュからの中下段が見えづらく(これは対マミヤに限った話ではないが)、上段ボウガンでさえガードとなってしまう。
一応ボウガンの矢は通常技で打ち消せるのだが、攻撃判定がピッタリ合わないとできないため、実際には空中ボウガンを小パンで消せる程度である。
加えてボウガンはジャギのショットガンと同じで、必殺技に属するのでカウンターヒットすると星を1つ奪われてしまう。
火力差・防御力差が大きいため、大きな不利はつかないが、立ち回り最低クラスのラオウには厳しい要素がある。
え、二指真空把? ケンシロウ共々、このゲームには無いですが何か…?
しかしラオウには、最強クラスの判定と飛び道具打消し効果を併せ持ち、異常なゲージ回収及びガードクラッシュ力を誇る北斗羅裂拳が在るため、
ゲージが少しでも溜まったラオウに一度触られた日には、一方的に殺されることもしばしば。
マミヤは如何に立ち回り&起き攻め勝ちするかにかかっている顕著な例と言える。

*3
ちなみにバスケ自体を最初に発見したのはラオウ(バスケの別名が「魚住」なのも彼の見た目に由来する)。
マミヤのお陰で開発されたのはバスケに移行するためのコンボの一つ「百烈」だが、
実はこれに関しても、ダウン中の相手に小技を当てまくる現象を最初に発見したのはラオウだったりする。
しかし、当初は小足×7くらいでしかなく、移動ブーストまで併用して文字通り「百烈」に発展させ、
ラオウ以外のキャラでもバスケ部に入部できるきっかけを作ったのがマミヤである。
バスケを開発した父がラオウなら、他のキャラ達をバスケへ導き育てた母はマミヤと言った所か。


「こんにちは…花は好き?」
「ケ…ケン!! おばさん達が!!」

「ラオウ!!」
「うぬお!! な…なんと!! 我が頭上に死兆星が!!」

「あっ…兄貴ぃ!!」「来るな!!」
「あの男達は一体…」


最終更新:2025年02月14日 12:17