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日本語吹替声優 |
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荒井勇樹
- 『アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ』
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関智一
- 『スパイダーマン:スパイダーバース』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
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マーベルコミックの代表作『
スパイダーマン』シリーズに登場するヒーロー。初出は1992年の『Spider-Man 2099 #1』。
2099年の未来を描く『2099』シリーズにおける、やたらかっこよくなっているスパイディ。
区別のために、コミックのタイトル等から「2099」を付けて呼ばれる事もあるが、作中では基本的に「スパイダーマン」と呼ばれる。
『マーベル2099』シリーズは90年代に「今から約100年後のマーベルユニバース」という題材で、
『
X-MEN2099』や『
ハルク2099』等のシリーズを揃えて始まったものの、人気はいまいちですぐに打ち切られてしまった。
その中でも『スパイダーマン2099』は本家とのクロスオーバー等で人気を博した方で、本誌は潰えたが大規模クロスオーバーなどで生き残っている。
本名は
ミゲル・オハラ。
黄昏の魔弾とか
バスターコールで壊滅した島ではないし、
小原でもない(一応その芸名は女優スカーレット・オハラが由来だが)。
身長178cm。体重77kg。メキシコ系アメリカ人。
祖先は、元
オズコープ・インダストリーズCEOのリズ・アランと共にアルケマックス社を設立したティベリウス・ストーン。
平行世界「Earth-982」の西暦2099年、アルケマックス社の遺伝部門長を務めていたが、社内の陰謀に巻き込まれた結果、スパイダーマンとなり、
ヒーローとして犯罪者とアルケマックス社の両方を相手に戦う。
祖先を守るために過去へ戻ったが、
スーペリア・スパイダーマンと邂逅した後に、元の時代へ戻れなくなってしまう。
やむを得ず、その時代でアルケマックス社に潜入しながらヒーローを続けていた。
クロスオーバー『
スパイダーバース』では、インヘリターズ相手にスパイダーマン軍の一員として戦い抜いた。
特に、強敵ソラスに破壊されたレオパルドンを回収・修理し、最後の決戦に間に合わせた功績は大きい。
東映スパイダーマンにとって大きな恩人である。
「待たせたね!未来の技術でこいつを直してたのさ!」
「レオパルドン!戻ったか!やっぱり、お前は無敵だ!」 ※日本語で話しています
一度死亡したが、元いた時代である2099年で復活する。
起こり得る未来の1つでは、
ムジョルニアを受け継いで、地球に1000年間平和をもたらしている。
Earth-6375では正体が暴露され、しばらく
エグザイルズに加入していた。
ピーター同様、超人的な身体能力を持ち、
壁に張り付ける他、両手首のスピナレットから糸を発射する。
独自の装備として、毒を持つ爪と牙を持つ。
(参考資料:『マーベル・エンサイクロペディア』)
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映像作品における活躍 |
アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』ではポストクレジットで登場。
こちらではややコミカル寄りの言動をしており、平行世界である初代アニメ版の世界にて現地のスパイダーマンと コント会話をした。
続編である『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』にて本格登場。
マルチバースである スパイダーバースの各スパイダーマンが集結した組織「スパイダー・ソサエティ」の実質リーダーという重責からか、
前作のようなコミカルさは鳴りを潜め、シリアス寄りの言動となっている(ただし、驚いた時等ややコミカル寄りの声色になる)。
とある理由で マイルズ・モラレスを強く警戒しているようだが……?
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彼の戦う理由(ネタバレ注意) |
かつてミゲルは「スパイダーマンにならず一般人として暮らす自分」が幸せな家庭を描いている並行世界を偶然発見。
しかしその自分が死亡してしまい、こっそり 平行世界の自分と入れ替わるという禁忌を犯す。
しばらくは「愛する娘」と共に平穏に暮らしていたが、入れ替わった事が原因なのか、
平行世界ごと「愛する娘」が目の前で崩壊・消滅するという悲劇を経験している。
その後、仲間達と共にいくつかの他の平行世界の崩壊を目の当たりにした彼は、
数多の世界に存在するスパイダーマン達の人生には様々な共通項、即ち運命「カノンイベント」が存在し、 「カノンイベント」を無理に変えると世界が崩壊・消滅する危険性がある事を知る。
更にこのまま各平行世界が消滅していけば、蜘蛛の巣のように連なったスパイダーバースそのものが崩壊する事を知り、
「スパイダーバース存続のためには多少の犠牲も已む無し」という非情な性格へと変貌していった。
そのため、「平行世界の蜘蛛によってスパイダーマンとなったイレギュラー」であるマイルスを異端と見做して警戒しているのである。
そしてマイルズの父が スポットによって殺される運命にあり、その運命(カノンイベント)を覆してしまうとマイルズの世界が崩壊する危険性が高い事、
連鎖的にスパイダーバースも崩壊の危機に陥る事から、父を見殺しにするようマイルズに迫ったため対立する事になる。
当然ながら反発するマイルズに対して、自分と同じく愛する人を喪った他の大勢のスパイダーマンで取り囲むなどそのやり口はかなり強引であり、
結局マイルズに逃げられて「スパイダーマンを捕まえろ!」と曖昧な指示を出したせいで、 「(捕まえるスパイダーマンは)お前か?」と他のスパイダーマン達に混乱をもたらしたりもしていたが
「この映画でミゲルが嫌いになった」というファンもいれば「(ミゲル含めて)全員に感情移入した」と結構賛否両論の模様。
挙句、物語や歴史における悲劇的な事象について「Bro, It's a canon event.(それが正しい歴史なんだ、諦めろ)」と告げる無慈悲な使者として、
ファンサイドからミーム化までされてしまった。
何にせよ後編である『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』で救われて欲しいものである。
……ここまでの記述ではまるでミゲルが本作におけるヴィランであるかのような印象を持った方もいるかもしれないが、
それでも彼が前作で描かれた事件の後、不安定になったスパイダーバースを守る為に苦しみながらも必死に行動してきた事、
そしてその過程で自分が救う事の出来る人間を見捨てずに戦ってきた、優しさと責任感を持ち合わせたヒーローである事は事実なのだ
(なお、この辺りの活躍が描かれた本作冒頭部分では2021年公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に関する話題にも触れられている。
あちらの世界のピーターは大変な犠牲を払って事態を収拾したが、こちらもかなりの危機的状況だったようだ)。
また、平行世界を超えて暴れるヴィランへの対処など、戦いの際には自ら前線に赴き戦い、無辜の市民を救う様子も存分に描かれている。
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なお、彼の出す糸は赤い光のような独特なものであり、これが画面映えしてとてもカッコイイ。
また、毒の爪と牙を持つことへの簡単な説明からか「ヴァンパイアで狼男」とも言われていた。「毒蜘蛛」じゃダメなのか
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MUGENにおけるスパイダーマン2099
Medrops氏とMagus氏が共同製作したキャラが存在し、
海外サイト「ScruffyDragon Productions」にて代理公開されていたが、現在は同所の消滅により入手不可。
通常のスパイディに比べるとスピードは若干遅いものの、全体的に火力が高い。
ウェブで地面を引っこ抜いて叩き付けるパワフルな技や、
春麗を素体にしたと思われる蹴り技が追加されている。
ほどよい強さの
AIもデフォルトで搭載済み。
この他に、SSonic氏による改変版も某所で公開されている。最新版は2018年7月更新のもの。
Yolomete氏が製作したカラーパレットが追加されている他、
超必殺技の無敵時間追加等が施されている。
出場大会
最終更新:2025年04月29日 09:56