ドロンジョ


「お前たち!や~っておしまい!」

「「アラホラサッサー!」」

+ 担当声優
小原乃梨子
『ヤッターマン』他、『夜ノヤッターマン』(元祖ドロンジョ)
喜多村英梨
『夜ノヤッターマン』(レパード)、『ビーナスイレブンびびっど!』コラボ以降の元祖ドロンジョ
能町みね子
『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
梶裕貴
SBI証券CM

なお、喜多村女史は『ダイムボカン24』でもドロンジョ相当のビマージョを担当するようになり、
手下二人も『夜ノヤッターマン』で同じく子孫の声を演じていた声優が共に担当し、「二代目三悪声優」と呼ばれるようになった。
また、喜多村女史は後述する『タツノコ VS. CAPCOM』にて奇しくも宿敵であるヤッターマン1号を演じている。

タツノコプロ制作のTVアニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』コイツの断末魔じゃない)の悪役にして裏の、そして真の主人公
悪党集団「ドロンボー」の女ボス。身長は173cmで年齢は24歳。当然の如くサバ読み疑惑はあるけど
本名は「ササッガワ・ヒロコ」…という説が一時期あったが、それはネットで広まっていたデマで、実際は不明。
モデルになったのは実在のフランス人女優ミレーヌ・ドンジョ(余談だが、小原女史はドモンジョの吹き替えを担当した事がある)。
当初は前作『タイムボカン』の悪役であるマージョ一味が改名した…というか歴代の悪役三人組は全員同一人物(声優も同じ)と言う裏設定があったが、
シリーズが大成するにつれて無かった事にされ、『タイムボカン王道復古』で共演を果たした事で完全に別人扱いになった
(そもそも4作目『オタスケマン』のオジャママンは、最終回で地球を守るために(偉人として歴史に名を残すために)巨大隕石に特攻死している
 『王道復古』では普通に登場しているし、ギャグ補正で生き残った可能性もあるが*1
2009年公開の実写映画版では深田恭子女史が演じている。

基本的にはインチキ商売をして活動資金を集めてから泥棒稼業をする悪人である。
…のだが、どこか抜けている上に正しい心の持ち主の言葉で涙したり、自分達よりも悪党に対して嫌悪感を抱いたりと非常に人間臭く、
どこか憎めないキャラクターである。
平成劇場版では「殺戮は越えてはならない一線」という、彼女らなりに悪党としてのプライドがある一面が明らかになった。
また、爆発により服が燃え落ちたり、ビックリドッキリメカに服を切られたりするお色気担当でもある
規制が緩かった時代なので乳首を晒すことも度々あった。…と言うか二期目のOPでは毎回披露する羽目に)。
また中盤以降は、ヤッターマン1号(13歳)に惚れてしまい、彼を前にすると困惑する等の意外にウブな一面も見せるが、
良い雰囲気になる度に1号の恋人である2号さんのシビレステッキにより二人まとめておしおきされてしまう*2
手下のボヤッキーとトンズラーをこき使い、失敗を犯せば「スカポンタン!*3」と詰るが、
時には失敗を許したり死んだと思った時には悲しんだりと面倒見は良い。

泥棒の神様を自称する謎の存在「ドクロベー(ドクロベエ)」の指令で大金塊の在処が記されているとされる「ドクロストーン」を揃えるべく、
世界を股にかけて奮闘する…のだが、毎度毎度ヤッターマンの妨害に遭ったり、手下が揃いも揃って間抜けだったり、
そもそもドクロベーの情報がいい加減だったりで、ドクロストーン収集は遅々として進まず、
ヤッターマンには敗れ、ドクロストーンだと思ったものは偽物と踏んだり蹴ったりの結果に終わり、
更にはドクロベーには「ママより怖いおしおき」を受けてしまうというのがテンプレになってしまっている。
たまに本物を手に入れても「ヤッターマンに勝てなかった」「態度が癪に障った」
「おしおきをしないと持病が悪化する」「視聴者がおしおきを見たがっている」といった理由で結局おしおきを実行されてしまう。
あんまりな扱いに悪態をついたり、ドクロストーン探しを諦めるような発言もあったが、次の回にはドクロベーに忠誠を誓っているのはギャグアニメのお約束
そんな酷い扱いを毎回受けながらも決してへこたれず、いつも前向きな姿に視聴者の共感を得て、いつしか上述のように真の主人公と呼ばれるようになった。
天才ドロンボー 昭和版
平成版
実写版

『タイムボカン』シリーズではシリーズを通してドロンジョ達に相当する悪役が登場し続けており、「三悪」と総称されるのだが、
シリーズ最大のヒット作である(唯一、二年間放送された)『ヤッターマン』のドロンボーは特に知名度が高く、
三悪総集合のOVA『タイムボカン王道復古』ではメイン主人公扱いだった。
2008年にはシリーズで唯一リメイクされた(2014年の『タイムボカン24』はメカデザイン以外は『タイムボカン』とは別物だった)他、
2015年では本編の遥か未来を舞台に、彼女らの子孫達を主人公に据えたアニメ『夜ノヤッターマン』も放送されている。
なお、こちらの二代目ドロンジョは「レパード」という本名が設定されている。ついでに年増ではなく幼女である
そしてライトなビジュアルに反してそこはタツノコ、ギャグシーンこそ多いもののストーリー自体は激重である
2023年にはタツノコプロ60周年企画で異世界転移ラノベ『異世界ドロンジョの野望』が刊行され、
2024年には異世界転生悪役令嬢もの漫画『ドロンジョさまは転生しても悪役令嬢のままだった』が連載された。

「清く正しく美しく!
 ドロンボーがいる限り、この世にヤッターマンは栄えない!
 闇を祓い、この世界に新たなる夜明けを!!」


+ 手下達

ボヤッキー

「ポチッとな」

ドロンボーの頭脳担当。担当声優はバビディベガ大王といった悪役でお馴染みの八奈見乗児氏。
実写版での演者は、このwikiのユーザー的には初期のジョー東ビリー・カーンギース・ハワードの声で知られるだろう生瀬勝久氏。
フルネームは「ブツクサ・ボヤッキー」。ヒゲと靴のような赤い高鼻が特徴的な25歳。
福島県会津若松市出身*4で、故郷には「おハナちゃん」と言う恋人が居る。
視聴者からは実在を怪しまれていたが、『王道復古』では無事に結婚して蕎麦屋を開いていた
(なお、蕎麦打ちの師匠は『逆転イッパツマン』におけるボヤッキーポジションであるコスイネンである)。
メカの天才を自称し、実際有り合わせの素材でタイムマシンを制作することが出来る程度にはメカに精通しており、
ヤッターメカを追い詰める事も少なくないが、ヤッターメカから出動する「今週のビックリドッキリメカ(ゾロメカ)」に毎回敗北する。
中盤以降は対抗してドロンボーメカもゾロメカを出すようになったが、やっぱり負ける。

原作40周年にして平成版10周年にあたる2018年には
「美男になるメカ」によりイケメン化して、敵であるはずのヤッターマン2号カミナリ・アイと共にバーチャルYouTuberとして活動を開始した。
ちなみにあくまで自称ではあるが、こちらではボヤッキーという名は、
ヘミアン・ドゥルケ・マリア・デ・ソレ・ガルシア・ド・ウィリデ・ヤッキーの略なんだとか。
2人の初コラボ
トンズラーバーチャルゴリラと歌う『紅蓮華
この人ともコラボしました

尤も、『夜ノヤッターマン』のボヤッキーポジションにして子孫のはずのヴォルトカッツェ(CV:平田広明氏)も、
ボヤッキーとは似ても似つかぬイケメンではあったのだが。『24』のツブヤッキーは定例通りの容姿だが、よう演じてはる

余談だが、『スーパーマリオ』シリーズに登場するワルイージとは外見的に似通った部分が多く、語り草になりやすい。
格ゲーでも『KOF MI』シリーズのハイエナやら、フランコ・バッシュのセコンドのパット・ダニエルなど、
何故だか彼一人だけパロられている例がちらほら見受けられる。キャラが立ってて使いやすいのだろう。

トンズラー

「ほな、ずらかりまっせ」

ドロンボーの怪力担当。担当声優はジャイアンなどで知られるたてかべ和也氏。
余談だが平成版では劇中でトンズラーが「伸びたぁ!」と叫んだ際にドロンジョが「どっかで聞いた事ある声だねえ」と言う声優ネタがあったりする。
実写版ではケンドーコバヤシ氏が演じた。
関西弁のような言葉を使うが出身は岩手県。年齢は30歳でフルネームは「スタコラ・トンズラー」
プロレスラーで鉄パイプを軽々と曲げてしまうほどの怪力を誇るが、その力が発揮されるのは主にインチキ商売がバレた際に客を黙らせる時で、
頭が悪いのもあって戦闘では活躍出来ない(そもそもメカ戦はともかく、生身戦でドロンボーがヤッターマンに勝った事は無い)。
また、鍛え方が相当偏っていたらしく、隆々とした上半身に対して脚はやたら細く、身長も138cmとかなり低い。
『夜ノヤッターマン』では子孫であるエレパントゥス(CV:三宅健太氏)が彼のポジションになっている。もう大丈夫!ワイが来てまんねん
先祖とは違いこちらは、先陣を切って敵を薙ぎ払い、その大きな手で仲間達を支える戦闘の中核として大活躍した。

格闘ゲームにおいてはクロスオーバー作品『タツノコ VS. CAPCOM』において『サイバーボッツ』のデビロット一味と共演した事がある
(ただしカプコンはデビロット達をドロンボー扱いしているものの、デザイナーはアリーナ一行のつもりだったとか)他、
サムライスピリッツ』の萬三九六が率いる三人の子分が三悪を髣髴とさせるデザインだったりする。
また、『タツカプ』では唯一の悪役キャラ枠でもある
(候補段階では『テッカマンブレード』のテッカマンエビル等も挙がっていた)。
格ゲー以外でも、アニメ『ポケットモンスター』におけるロケット団の三人組(ムサシ、コジロウ、ニャース)や、
GOD HAND』の悪の三人組(コンチータ、テッキュウ、メラン)、
『超星艦隊セイザーX』のデスカル三将軍(アクアル、ブレアード、サイクリード)等は彼らの影響を色濃く受け継いでいると言えるだろう
(ただし、ロケット団のムサシは一応リーダーっぽいが(身分的にはコジロウと同格の平団員)、デスカル三将軍は全員同格である)。
海外作品にも似たような一味が登場する事があるが、
アメリカでは『タイムボカン』より10年以上前に公開された1961年の映画『101匹わんちゃん』に登場するクルエラ一味という類例が存在する。


MUGENにおけるドロンジョ

chuchoryu氏による手描きのドロンジョが存在する。MUGEN1.0以降専用。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている他、同氏製作のコンプゲーに同梱という形でも公開中。
海外製だが、ボイスは小原女史のものを使用している。

必殺技は『タツカプ』からボヤッキーを呼び出し前進しながら突きを連打する「会津若松拳」、
トンズラーを呼び出し岩を投げ付ける「無法石」、時間差で爆発するおだてブタを設置する「ブタもおだてりゃ…」が実装されている。
超必殺技は「全てはここから」に相当する技も所持しているのだが、
転がってくる物が原作の「ダイドコロン」と異なり、塊魂的な何かに変更されている。
AIクラス程度のものがデフォルトで搭載済み。
紹介動画

ちなみに氏は前述のヤッターマン1号も製作していたが、現在は公開されていない。
この他、zero.master300氏による『タツカプ』のヤッターマン基地ステージが某所で公開されている。


「このアカポンタン!おしおきだべぇ~~!」

「お許しをドクロベー様~!」

出場大会

  • 「[大会] [ドロンジョ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
一応、衝突寸前に彼らの乗るアンドロメダマ号から何らかのパーツが飛び出すという、生存を示唆するような描写はあった。

*2
なおドロンボー達はヤッターマンの正体(高田ガン&上成愛)を知らないので年齢も知らないし、
そもそもスタッフ曰く、ヤッターマンの体格は20歳ぐらいを意識して描いていたとの事(ヤッターマンの変身は唯の変装なので体格変化はしていない)。
その割にはアイちゃんは貧n(シビレステッキ!
実は日本人女性の過半数がAカップだった1977年放送当時の基準では、アイちゃんは(20歳設定だったとしても)平均以上と言えなくもない。
言い換えるとドロンジョは巨乳(下手したら爆乳)である。

*3
ドロンジョの代名詞と言える口癖だが、実は元々台本には「バカ、ドジ、マヌケ」と書かれてあり、
これを小原女史がアドリブで「スカポンタン」に変えたという逸話がある。

*4
シリーズ総監督の笹川ひろし氏と同じ出身地で、笹川氏は三悪の頭脳担当の容姿のモデルにもなっているらしい。
有名な「ブタもおだてりゃ木に登る」も会津の諺なんだとか(『ヤッターマン』で使われて日本中に知れ渡った)。
一方で漫画家つのだじろう氏は「ネタをパクられた」と主張していた(実際、数年前に『豚もおだてりゃ木に登る』と言う漫画を描いていた)。
が、後に主張を引っ込めたようなので、会津の諺という事で収まった模様

余談だが、笹川氏の弟子を自称するあかほりさとる氏は『六門天外モンコレナイト』で「タイムボカンシリーズ第7.5弾」を名乗っていた。
三悪も登場しているが、男ボスと美少女二人の3人組である。
中身もトンズラー枠とお目付け役(ドクロベエ(黒幕)枠と言うよりは『ゼンダマン』の裁判メカ枠)はともかく、
ボスはオネエな上にボヤッキー枠兼業、最後の一人は巨乳天然系の無敵キャラ(メカが爆発しても一人だけ「あらあら」で済ませて無傷)、とズレているが。
そして『モンコレナイト』放送中に正式な第8弾『怪盗きらめきマン』が始まっている。
きらめきマンが怪盗なため、こちらの「花の刑事(デカ)トリオ」は悪人ではなかったりするが(3人を操っていた黒幕は悪人だった)。
なお『王道復古』より後の作品なので、当然『王道復古』には登場していない。まぁ悪人ではないため登場しても肩身が狭いだろうが。


最終更新:2024年04月05日 21:26