ネフェルタリ・ビビ


「船でちゃんと学んだのよ!!!諦めの悪さなら!!!」

漫画『ONE PIECE』の登場人物。黒魔道士ではない。
アニメの担当声優は 渡辺美佐 女史。
『バウンティラッシュ』ボイス
王女と大切な相棒
アラバスタ王国/王女

偉大なる航路(グランドライン)でも有数の文明国家として知られる砂の王国「アラバスタ」の王女。
お供として超カルガモのカルー(CV:粗忽屋)を連れている。
この国を統治するネフェルタリ家の先祖は元々世界政府の創立に携わった「20人の王」の一人という由緒正しき血筋である
(他の王家の様に聖地マリージョアに住む事を拒否したため天竜人になっていない)。

非常に愛国心が強く、コブラ王や大臣のイガラム、その他多くの忠臣達から愛されているのは勿論、
国民の多くからも慕われている少女であった。
為政者としての自覚は幼少期から強く、10歳の時「世界会議」に同行した際に、
ドラム王国の国王ワポルに嫌がらせをされた時も戦争を避けるために気丈に振舞った程。
一方で、同じく幼少期からお転婆かつ己の身を顧みずに無茶をしようとする行動派な一面もあり、
無断で王宮を抜け出して砂砂団のコーザ達とケンカの末友達になったり(コーザの父トトは息子が王女に喧嘩売った事態に自決して責任を取ろうとした)、
家臣ペルの入隊記念日に花火を作ろうと弾薬庫に忍び込むなど、自分の危険を顧みない部分があった。

しかし13歳の時、アラバスタ王国でクーデターが勃発する。
背後に謎の秘密組織の暗躍がある事を知ったビビはいてもたってもいられずイガラムと共に自ら組織に潜入して内情を探り、
元凶たるバロックワークスにて下級幹部フロンティアエージェント「ミス・ウェンズデー」の称号を得るまで上り詰めたのだが、
任務の最中にモンキー・D・ルフィ率いる「麦わら海賊団」と、後に自身だけでなくアラバスタ王国の命運を分ける出会いを果たす事になる。

この時既に一連の黒幕がサー・クロコダイルである事を突き止めていたが、
成り行きで彼らと同行していたウイスキーピークでついに正体は露見し(というより最初から泳がされていた模様)、
大幹部のMr.5&ミス・バレンタインが粛清に差し向けられるもルフィ達に助けられ、
この時うっかり黒幕がクロコダイルだと漏らしてしまっため意図せず麦わらの一味がバロックワークスの抹殺対象となる原因を作り、
その流れで麦わらの一味にアラバスタまで送ってもらう事になり、共に旅をしていく内にルフィ達とは掛け替えの無い絆を結んでいく。

やがて遂に辿り着いたアラバスタでバロックワークスの思惑を阻止すべく奔走。
反乱軍と国王軍の衝突の阻止に失敗してしまうも、『ONE PIECE』史上二度目となる麦わらの一味の総力戦の末に、
クロコダイル含めバロックワークスの幹部達は全て倒され、辛くもクロコダイルの暗躍を白日の下に晒す事に成功。
数多くの犠牲を出しながらも内乱を終戦に持ち込む事に成功した。

しかし、これによりルフィは1億ベリーというルーキーとしては破格の懸賞金を懸けられ、
彼らを拿捕するべく海軍本部大佐のヒナ率いる部隊がクロコダイルの捕縛も兼ねてアラバスタを訪れ、
麦わらの一味は早急にアラバスタを離れなければならなくなる。
ビビは一味から仲間入りを打診されたが、悩んだ末に愛する王国の復興のためという理由から同行は断り、
女装して彼女の影武者となったイガラムの協力と、囮となってヒナを誘導したMr.2ボン・クレーの活躍により、
ギリギリのタイミングで辿り着けたアラバスタの海岸にて、海軍の追撃を振り切りながら去り行く一味へ涙ながらに感謝と別れを告げた。
しかし、下手にルフィ達が反応すればすぐ側で見ている海軍がビビを海賊の協力者と見なして捕まえかねないため、
言葉を発せず、無反応であるかのように振る舞う麦わらの一味であったが……。
+ ネタバレ注意
一味は無言でマネマネの実対策として腕に記していた「仲間の印」を掲げて返答の代わりとした。
「離れていても仲間」と。
一言の台詞も無く、それでいて彼らの返答をこの上ない形で描写したこのラストは、
数ある長編のラストの中でも特に読者に大きな印象を残した。

かくして船を降りたビビだったが、その後も幕間で何度かルフィ達の動向を新聞で追う場面が描かれたり、
扉絵連載に登場したりと本筋以外で出番はそれなりに描かれたのだが、ワノ国編と同時期に開かれた世界会議で事態は急転。
コブラ王が世界政府の特大の暗部に直面した末に謀殺され、ビビもロブ・ルッチ達CP-0に来賓室に囚われてしまう。
しかし、虚の玉座の部屋でのコブラ王粛清を目撃したことでマリージョアから脱出しようとしたワポルが意図せず逃走中に来賓室に到達した際に、
彼に便乗してCP-0の監視から逃げ出すことに成功し、ワポルが匿ってもらうために世界経済新聞社社長のモルガンズに連絡をとったことで、
彼と共に世界経済新聞社の本社に身を置くことになる。
世界経済新聞社はビビの行方を世界政府に伝えることなく革命軍のマリージョア強襲と共にビビは失踪したと世間で報じ、
ルフィ達もコブラ王の死を嘆くと共にビビの身を案じることになった。
また、コブラ王の発言を見る限りビビ自身は恐らく知らされていないらしいが、
コブラが死の間際に接触したサボにネフェルタリ家が「Dの一族」という真実を告げたことで、
彼女の本名も「ネフェルタリ・D・ビビ」である事が明らかになった。

匿われた後にコブラが殺害されたことを知らされたようで、流石に心を落ち着かせるのにしばらく時間をかけたようだが、
エッグヘッド編にて世界経済新聞社がエッグヘッドにて麦わらの一味とDr.ベガパンクを巡る騒動の情報を手に入れ、
モルガンズが「麦わらの一味が島に立てこもって海軍及び世界政府と全面戦争をする」というフェイクニュースを載せようとした際には、
生殺与奪を握られているにもかかわらずルフィ達がそんなことをするはずないとモルガンズに強く抗議するなど、表向きには気丈な言動を見せている。
……尤も、本心から立ち直れたかどうかは不明なのだが。
しかし、翌日エッグヘッドと世界政府を繋ぐ電伝虫の通信をモルガンズが盗聴していた際に、
(歴とした事情があるのだが)麦わらの一味がモルガンズが執筆したフェイク記事に殆ど近い立て籠り事件を起こしているという発言を聞き、
フェイク記事を書いた当事者であるモルガンズ共々驚愕していた。

+ 裏話
実の所、初登場時点では「バロックワークス所属の女賞金稼ぎ」以上の設定は考えられておらず、ウイスキーピークで退場する予定だった。
ところが、ある日落書き代わりに髪の毛を下したミス・ウェンズデーを描いた所、
想定以上に可愛くなった(作者曰く「すごく王女っぽい」)ため、アラバスタ編の重要人物に大抜擢されたという逸話がある。
正体発覚がかなり唐突だった上に伏線も全く無かったのはこのため。
という事は、この天啓がなかったらイガラッポイ改めMr.8もイガラムに戻る事なく退場していたのかしら…

+ 戦闘能力
仮にもエージェントになっていただけはあり、王女ながら麦わらの一味に普通に追随できる基礎体力を持つ。
しかし流石に戦闘力は一枚劣り、ミス・ウェンズデー時に麦わら一味と交戦した際はあっさり敗れ、
捕まった一味を救出する際に一頭を仕留めるのに苦戦したバナナワニを一味がコマ間で全滅させた時にはショックを受けていた。
食料調達任務中だった初登場時は捕鯨砲を持っていたが、本来の得物は孔雀の羽を模したペンダント状の「孔雀(クジャッキー)スラッシャー」。
また強化版として、刃が連なり名前通り孔雀の羽状になった「孔雀一連(ストリング)スラッシャー」を持つ。
なお孔雀一連初使用時は片手だけ通常の孔雀、アラバスタ編終盤に再使用した際には両手が孔雀一連だった。いつ交換する暇があったのだろうか
それ自体は普通の刃物でこれを巧みに操って戦うが、格納場所が服の乳首部分だったり、
ゾロに対して使用した渦巻き模様の衣装を着てセクシーダンスを踊る「魅惑のメマーイダンス」など、技の傾向が完全に一発キャラのそれである
(一応ゾロに眩暈を起こさせ後遺症で方向音痴を重症化させるという効果を上げてはいる)。

なお、アニメや一部ゲームなどではメマーイダンスが麻痺毒を散布する「魅惑の香水ダンス」となり、
視聴者に与える影響を考慮してか服の模様(渦巻→斜めのストライプ)や背景エフェクトも変更されているが、
『グランドバトル』や『バウンティラッシュ』、カードゲームの『ワンピースカード』では原作通りメマーイダンスが採用されている。
公式の派生漫画『ワンピースパーティー』に至ってはこれでもかと言う位擦られてもはや持ちネタ化しており、
今や香水ダンスの方が黒歴史化している始末。


MUGENにおけるネフェルタリ・ビビ

HKchunho氏の製作したMUGEN1.0以降専用キャラが公開されている。
基本的には『JUS』サイズのちびキャラだが、defファイルを切り替える事で通常サイズのキャラとしても使用可能。
操作方法はシンプルな3ボタン方式で、火力は低めだがヒット数の多い技を多数持つコンボ系のキャラとなっている。
また、カルーを呼び出して突進させる技も持つ他、超必殺技では超カルガモ部隊を呼んで攻撃させる。
AIもデフォルトで搭載されている。


「いつかまた会えたら!!!
 もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」

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出場大会

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最終更新:2025年05月11日 21:41