「“闇の正義”の名のもとに!!!」
漫画『
ONE PIECE』の登場人物。
世界政府直属の諜報機関・サイファーポール(以下CP)のメンバーの1人。
その中でも一般には存在が隠匿されている暗部「CP9」の諜報部員であり、政府に非協力的な市民を殺す権限を与えられている。
アニメの担当声優は
関智一
氏。
デザインのモデルは『蘇える金狼』出演時の松田優作氏がモデル(これ以前にも
同氏をモデルとしたキャラが登場している)。
初登場時はウォーターセブンの造船会社「ガレーラカンパニー」の船大工であり、ハトのハットリによる腹話術でしか喋らないという風変りな人物であった。
この時は古代兵器「プルトン」の設計図を奪うべく、潜入任務を5年間も継続している最中であり、腹話術もカモフラージュの一環だったと考えられる。
ウォーターセブン編で
ニコ・ロビンと
フランキーを本拠地である司法の島エニエス・ロビーに連行したが、
仲間の奪還のために乗り込んできたルフィ率いる「麦わらの一味」およびガレーラ、フランキー一家連合と戦闘になり、
『ONE PIECE』史上三度目の総力戦の末に仲間のCPも全て破れ、自身もルフィとの激闘の末に打ち破られ昏睡状態になる程の重傷を負った。
エニエス・ロビーでのCP9の敗北の一件は世界政府に大きな動揺と混乱をもたらしたが、
CP9は表向き存在しない機関なので公に事実を公表する訳にはいかないため世界政府はバスターコールで起きた被害も麦わらの一味の仕業という事にして、
「海列車をハイジャックした麦わらの一味が司法の島に侵入して暴虐の限りを尽くした」と大々的に報道し、ロブ・ルッチを倒したルフィは3億ベリーもの賞金を懸けられ、
結果論だが「麦わらの一味」の名が作中世界に轟く大きなきっかけを作った。
常軌を逸した戦闘能力と任務のためには一切の情を捨て去る冷酷さから、
CP9史上最も強く冷酷な「殺戮兵器」と呼ばれている。
幼少期から政府により殺し屋として英才教育を受けており、
「闇の正義」を自称し、任務遂行のためならどんな犠牲や非情な行為も厭わない冷徹な人物で、
とある王国の兵士達が海賊に人質として捕らえられ王が人質を思うあまり亡国の危機になっていた事件で任務に派遣された際は、
「簡単に人質になって国を危機に陥れるような兵士達は今後同じことを起こしかねず、そんな兵士達は生きている資格がない」とみなし、
人質の兵士達500人を全員粛清した上で海賊を討伐したらしい。
その実力は王下七武海の
バーソロミュー・くまが
ゲッコー・モリアとの会話で、
「ロブ・ルッチの敗北など一体誰が予想した」と称しており、かつてルフィに
サー・クロコダイルが敗北したことを知ってなお、
世界政府はルッチの勝利を信じていた=
七武海相当の戦闘能力があったことが窺える。
一応、彼なりに「必要悪」という信念のもとで動いており、大義の無い殺しは嫌う姿勢を見せ、
無作為に一般人を手にかけることはせず、病み上がりの状態で世話になった町の人々を海賊から救うなどもしているが、
一方で血を見ることを好む戦闘狂でもあり、「必要」があれば善良な人物や一般人でも容赦なく手にかけ、
そうした「殺し」が正当化されるという理由でCP9に在籍し続けている。
一時はエニエスロビーでの大敗の責を全て被されて他のCP9のメンバー共々海軍から追われる身となるが、
新世界編では再びサイファーポールに復帰し、世界貴族に仕えるCP‐0の責任者である総監となった。
エッグヘッド編ではカク、ステューシーと共に「本体と6体の分身体を含め全てのベガパンクを消す」という任務を受けたが、
偶然エッグヘッドに滞在していたルフィ達と再会。
政府の問題に口を挟まぬよう忠告を入れたが、ベガパンクの分身体アトラスに恩があるルフィが引くことはなく、
覇気や覚醒形態などエニエスロビーの時以上に成長した実力を見せるがそれ以上に実力を上げたルフィには翻弄され、
しかもステューシーが突如裏切り拘束されてしまう。
だが、ルフィたち気付かれないように独り言を装ってエッグヘッドを包囲する海軍(世界政府)側に情報を流しており、
黄猿が研究層に到着したタイミングでベガパンクを再び襲撃し、ベガパンクを庇ったステューシーを重傷に追い込みゾロと交戦。
今や「四皇のNo.2」となったゾロを相手に長期戦に持ち込み麦わらの一味及びベガパンク一行がエッグヘッドから脱出できないよう足止めするが、
そんな状況に痺れを切らしたサンジの煽りにキレたゾロの攻撃によって白目を剥き吐血する程の大ダメージを負わされて敗北。
その状態でもまだ意識を失っておらず最後の力でゾロに牙を剥こうとするが、ジンベエの「五千枚瓦”手刀”」で阻止された挙句にお前の負けと断じられ、
同時に残りの体力も使い果たしたことで、意識こそ保ち続けていたが変身が解けて力尽きる。
程なくしてそこに五老星の1人マーズ聖が駆けつけ、彼の異様な姿は知らなかったようで驚愕するもすぐに冷静さを取り戻し、
ベガパンクの配信開始時間や研究所内部の情報を端的かつ手短に伝えながら、先の戦いで重傷を負い司令室に取り残されている相棒カクの助命を懇願する。
だが、いかに希少な戦力かつ特級のエージェントと称されるCP‐0とはいえ、「ベガパンクが世界に明かそうとする真実の阻止」という、
犠牲を払ってでも実行しなければならない特大の優先事項に直面していたマーズからは「難しいな…虫など踏もうとして踏むものではない……!!!」と素気無く返された。
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戦闘能力 |
「見せてやろう
たかだか一海賊団のお前達との
ケタ違いの戦闘力の差が…!!!」
極限まで肉体を鍛え上げた者のみが体得を可能とする特殊な体技「六式」の使い手にして、
動物系悪魔の実「ネコネコの実 モデル”豹”(レオパルド)」の能力者。
元々超人的な身体能力を持つことに加えて、その身体能力をさらに高める動物系の能力者であるため、
能力発動時は攻撃の威力が段違いに跳ね上がる。
さらに豹のキバやツメも鋭利な武器で、ルッチの戦闘技量も相まって強力な殺傷能力を生む。
2年後のエッグヘッドでの会戦時には悪魔の実の覚醒に至っており、ルフィのギア5同様黒い雲を羽衣のように纏っている。
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六式一覧 |
身体を鉄の硬度に高める技法。現実で言う「硬気功」に近い。
武装色硬化より負担は少ないが、硬化した部分が動けなくなるデメリットがある。
ただし、攻撃動作中に着弾点に鉄塊を使うことで攻撃に応用できる他、ジャブラは例外的に発動中も動ける。
カイドウ戦ではCP-0の男がギア4ルフィの「猿王銃」にしがみ付いて鉄塊で注意を逸らしている。
相手を指で貫く技。
現実で言う「一本貫き手」に近いが、威力は銃撃並み。
熟達した使い手は空気の弾丸を飛ばす派生技も使える。
カクは能力と組み合わせる事で鼻から砲弾並みの威力と攻撃範囲を生み出す「 鼻銃(ビガン)」を使用する他、
元CPのフーズ・フーは短刀から複数の斬撃を飛ばす刃銃(ハガン)、能力と組み合わせて人獣型の状態で牙の斬撃を飛ばす「牙銃(ガガン)」などの飛び道具の派生技を使う。
瞬間移動のように素早く移動する歩法。
一瞬にして地面を10回以上蹴って移動する。
超人的脚力で空気を蹴り、宙に浮いたり空中移動する歩法。
熟達した使い手は剃と併用して空中を高速機動する「剃刀(カミソリ)」を使用できる。
後に、 サンジもこの技を会得した。
敵の攻撃により生じる空気に身を任せ、紙の如く受け流すように相手の攻撃を避ける回避技。
生命帰還と紙絵の原理を応用して獣型のパワー増強を保ちつつ本来変身の際に大型化する肉体を絞る事でより素早い動きを可能とする、
「紙絵武身(カミエブシン)」などの派生技もある。
超人的脚力による鋭い蹴りでカマイタチを発生させる技法。
熟練者ともなれば建造物をも切断してしまう程の威力を持つ。
真っすぐに飛んで来るパターンの他にもブーメランのように戻ってきたり、弧を描きながら跳ねてくる等、使用者によっては軌道も異なる。
これもカクは能力+鉄塊のコンボで自分諸共範囲攻撃する「斬時雨」を披露している。
六式全てを極めた者のみが使える究極奥義。
見た目は両拳で放つ指銃と言った感じだが、威力は段違いであり、衝撃貝の何倍もの衝撃を相手の体内に叩き込む。
ルッチの場合は生命帰還を解除する事により、強化版の「最大輪六王銃」も使用できる。
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それまで強力な悪魔の実の能力の使い手に人外の身体能力とタフネスを持つルフィが食い下がる展開が多かった本作において、
肉弾戦でルフィを圧倒した初めての敵である。
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MUGENにおけるロブ・ルッチ
出場大会
最終更新:2025年02月04日 09:48