「友情ってヤツァ…
つき合った時間とは関係ナッスィング!!!」
尾田栄一郎氏の漫画『
ONE PIECE』に登場するキャラクター。
秘密組織「バロックワークス」の幹部格「オフィサーエージェント」の一角である
オカマ。
上記の名前は組織のコードネームであり「ベンサム」という本名があるが、この名が紹介で用いられる事はほとんど無い。
また、エージェントは原則として男女二人組で行動し、コードネームは男が「Mr.+番号」、女が「Ms.+曜日や祝日、記念日など」なのだが、
ボン・クレーはオカマのためコンビを組まず(代わりに直属の部下が存在)、男女両方のコードネームを持つ(「ボン・クレー」は「盆暮れ」から)。
『グランドバトル2』
*1では
Mr.0の方針でコンビを組ませてもらえなかった事が判明。
バロックワークス所属時代のコートの背中部分にはマンガでは「オカマ道」、アニメだと「盆暮れ」。
常にテンションが高く、
バレリーナのような珍妙な外見と言動が特徴の変人だが、
テロ組織に身を置いていたとは思えない程の友情に厚い人情家。
バロックワークスに身を置いた経緯は不明だが、言動を見る限り組織には打算や保身ではなく本心から忠誠はあった模様。
任務に失敗したMr.3の抹殺を命じられリトル・ガーデンに向かうが、その帰路の途中で麦わらの一味の乗るゴーイングメリー号と出くわし、
お互い敵と気付かずに友人関係になったのがルフィ達との出会いである。
その後別れた後でお互いに敵と知る事になり、アラバスタ王国乗っ取りを阻止せんとする麦わら一味と対立するが、
自身は
サンジと激戦の末に敗北。
ボスである
サー・クロコダイルも敗北したため、バロックワークスも解体となり、
自身は辛うじて
海軍の縛から逃れ、麦わら一味の船であるゴーイングメリー号を占拠し(実質海軍の捜索から隠した)、
先の奇縁から共に海軍の包囲網を脱出する作戦を持ちかける。
しかし、危険を意に介さずビビとの約束を果たそうとするルフィ達に心打たれたため、
麦わら一味に扮して囮を買って出て、自身の捕縛と引き換えにルフィとビビ達の最後の挨拶の時間を稼ぎ、一味の逃亡に大きく貢献した。
その後は残党捕縛の任務でキューカ島を訪れていた黒檻のヒナと交戦するも彼女の能力で拘束されてしまい、
一味の幹部と入れ替わる形で牢屋に入れられ、脱走を拒否したクロコダイルとMr.1、巻き込まれたMr.3と共にインペルダウンに投獄されたが、
ポートガス・D・エースを助けるために潜入したルフィと予期せぬ再会を果たす。
インペルダウン署長・マゼランに敗れたルフィを獣の襲撃や全身の凍傷に苦しみながらも、
エンポリオ・イワンコフの下へ送り届けてルフィの延命に成功。
エース護送後は変身能力を活かしてルフィ達を脱出させた後、再び囮となって単身マゼランに立ち向かった。
以降頂上戦争編が終わっても、マゼランがティーチにやられて重傷という情報こそ出たが、
ボン・クレーの安否については全く描写されず読者をやきもきさせたものの、
新世界編の666話扉絵「インペルダウンLEVEL5.5番地ニューカマーランド新女王ボン様」でついに生存が発覚し、多くのファンを安堵させた。
いずれもボン・クレーがいなければ最悪ルフィが捕まっていたであろう事態であり、
麦わら一味の仲間ではないが、彼らにとっては元敵という立場を度外視して余りある、掛け替えのない友人かつ恩人である。
上記の活躍から
今でこそ人気キャラだが、登場当時は批判が多く、
バレエ経験者から「バレリーナはこんな動きしない」、
同性愛者の読者から「こんな
コントみたいなオカマいねぇよ」「
同性愛者を馬鹿にしている」という声があった
(演者の矢尾氏から「実在のモデルがいる」という事実
*2が明かされてから、後者の批判は沈静化している)。
なお、ボン・クレーがバレエの基本的な動きもできていないのは、尾田氏がバレエをよく知らないからだそうな。
また、ゲーム媒体では
ナミとアルビダの色仕掛けでメロメロになる事から同性愛者ではない模様。
両刀、もしくはTS百合願望なのだろうか?
+
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戦闘能力 |
超人系悪魔の実「マネマネの実」の能力者。
右手で顔に触った事のある 人間の顔・体型・声を完全に再現した姿になれる
(チョッパーにも変身したが、人間以外もマネられるのか、チョッパーがヒトヒトの実の能力者だからなのかは不明)。
これにより条件さえ満たせば老若男女問わず変装が可能であり、
モンタージュのようにパーツを自由自在に組み合わせる事も可能。
変身は左手で顔に触れれば解除される。
ちなみに「世界一へんな顔」として戦意を喪失させるべく顔パーツを組み合わせたが、 鼻がウソップの長い鼻を除きほとんど自前。
逆に自爆して酷く落ち込んだ。
諜報・工作においてこの上なく極悪な能力であり、作戦の際には国王のネフェルタリ・コブラに変身しアラバスタを混乱させた。
戦闘でも相手が情を抱く対象に変身して心理戦で優位に立つ事が可能。
本人の弁によれば、過去に偽物と分かっていても友情により手も足も出なくなった敵がいたらしく、
劇中でも ナミに変身して女性に手が出せないサンジに優位に立っていた。
ただし体格や体質まで模倣するため、変身中は自分の技や体術が使えなくなる欠点がある。
また、上記のように意思だけで能動的に変身・変身解除できるわけではなく、
「左頬に何か付いている」と言われてつい顔を左手で触ってしまい、意図せず変身を解除してしまった事も。
なお、新世界編より20年前にこの能力者だった黒炭ひぐらしという老婆は自身の顔を触れずとも変身する事を可能にしていたが、
能力の習熟度を上げれば可能だったのか、覚醒の域に達すれば実現可能なのかは不明。
また、バレエのような動きから繰り出す足技が主体の「オカマ拳法」と呼ばれる体術を体得しており、
麦わら一味の中でも屈指の身体能力を誇るサンジと同格の身体能力を持っている。
しかし前述のようにオカマ拳法は鍛え上げた本人の身体でないと発揮できず、攻撃のたびに戻している。
なお、バロックワークス時代にはコートの肩部分に白鳥の首を据え付け(ちなみに左手側がオス、右手側がメス)
これをトゥシューズの先に付ける事で蹴りのリーチを伸ばし、爪先蹴りの貫通力を高めている。
一度ヒナに捕縛された後逃亡した際は3200万ベリーの懸賞金が付いている。
ただし懸賞金の高さ=強さではなく、初頭の手配&格下のMr.3が過去に4200万ベリーの賞金首を仕留めた事もあるという情報や、
インペルダウンで主に5千万ベリー以上の懸賞金をかけられていた犯罪者達が収監される「LEVEL3」に収監されていた事などから、
億越えクラスではないにせよ過小評価した額だったと思われる。
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『グランドバトル』シリーズでは『2』『3』『RUSH』でプレイアブルキャラとして登場。
『RUSH』においては麦わらの一味以外の参戦キャラが
軒並み船長格・ボス格になっている中、
唯一(あるいは立場上
青雉が上司のスモーカーも含めて)の部下格かつバロックワークスから2人目となっている。
MUGENにおけるMr.2ボン・クレー
Wenchu氏&Intoxicados氏の製作したキャラが公開中。
主に近接戦を得意としており、4つの
コンボルートに派生できる回し蹴りが強力。
超必殺技は跳び蹴り「
爆撃白鳥アラベスク」。
AIもデフォルトで搭載されている。
「ジョ――ダンじゃな―――いわよ―――う!!」
出場大会
「男の道をそれるとも
女の道をそれるとも
踏み外せぬは人の道
散らば諸友
真の空に
咲かせてみせよう
オカマ道」
Mr.二・盆暮
*1
余談だが、『グランドバトル2』におけるクロコダイルは
「Mr.0 クロコダイル」と表記されている。
本来はコードネームが「Mr.0」、本名が「サー・クロコダイル」であり、通常はこのように併記される事はない。
この表記の仕方だとボン・クレーの例からクロコダイルも実はオカマという事になってしまう。
ただでさえ元女性説が囁かれてるのに
*2
なんでも矢尾氏が尾田氏とジャンプフェスタで全国を回っていた際、漫画一筋で夜店の世界を知らない作者に見聞を広める機会を与えようと、
矢尾氏が連れて行った九州のオカマバーに(「身バレしない程度に変えている」と前置きされているが)本当にあんなオカマがいたらしい。
この出来事は尾田氏に相当な
(悪)影響を与えたらしく、以降の『ONE PIECE』でもパワフルなオカマが度々登場している。
ちなみに、尾田氏はかつてアシスタントを務めた『
るろうに剣心』に登場するオカマキャラ「本条鎌足」(こちらは美人。所謂
男の娘)の提案者でもある。
最終更新:2024年08月27日 10:43