「美しくて強い鬼は 何をしてもいいのよ…!」
漫画『
鬼滅の刃』の登場人物。名前の読みは「だき」。
アニメの担当声優は
沢城みゆき
女史。
鬼の首魁・
鬼舞辻無惨の直属の配下である「十二鬼月」の一角であり、
兄の「
妓夫太郎」と二身一体扱いで6人存在する「
上弦」のNo6である上弦の陸の階位を授かった幹部格。
表向きは正体を隠して吉原遊郭の遊女屋「京極屋」の看板花魁「蕨姫」として暮らし、
約10年というスパンで老いの無い外見を疑われる頃には姿を変えて身を隠し、
別の花魁として再び吉原で活動するといったことを繰り返して人々と鬼殺隊の目を欺き時には返り討ちにしながら、
吉原で100年以上に渡って人間を喰らってきた。
パワハラ気質かつ自己中心的な性格で、人として振舞っている時でさえ自らを一番美しいと自賛し、
他者を「醜い」「不細工」と見下して憚らず、他の花魁を平気で自殺に追い込んだりしている。
そのような高圧的で高飛車な態度とは裏腹に気に入らないことが積み重なり限界を超えると癇癪を起こして泣き喚くなど、
100年以上生きていながら精神年齢は幼い。
「わーん!!ほんとにアタシは上弦の陸だもん、本当だもん!
数字だって貰ったんだから!アタシ強いんだから!
死ねっ!!死ねっ!!みんな死ねっ!!わぁああああああ!
頸斬られたぁ 頸斬られちゃったああ
お兄ちゃああん!!」
加えて重度のブラコンでもあり、醜い風貌を忌み嫌うと公言していながら、
兄の妓夫太郎だけはお世辞にも容姿が良いとは言えない外見であるにもかかわらず例外的に慕っている。
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ネタバレ注意 |
元は遊郭の最下層に生まれた娘で、母親の病名から梅と名付けられていた少女であった。
遊郭では子供は邪魔者でしかない上に、白髪に青眼という日本人離れした外見から母親からは兄同様に疎まれていたが、
ある時母親が梅に暴力を振るった挙句、剃刀で髪を切った事がきっかけでとうとう堪忍袋の尾が切れた妓夫太郎が怒り狂って暴れ、
それ以来親子の力関係が変わり、母親は妓夫太郎に怯えて距離を取るようになった。
ネグレクトする母が居なくなって以降、道を歩けば声をかけられ笑って見せれば物を貰えるほど美しい梅は「白梅ちゃん」と呼ばれ、
それを自覚して上手く立ち回れるようになり、妓夫太郎も自身の腕っぷしの強さと不気味な容姿を有効活用できる妓夫の仕事に就職。
兄妹は食い扶持を維持できるようになり、苦難ばかりの兄妹の人生に多少の希望が見えたかと思われていた。
しかし彼女が13歳の時、客として店を訪れた侍に妓夫太郎を侮辱された事に激怒した梅は、簪で目玉を突いて失明させる事件を起こし
(史実の遊女達が客を取ったのはどんなに早くても15歳頃で、13歳という年齢はいくら現代に比べて成人年齢が早かった当時の価値観からしてもアウト。
女将がろくでなしなのは間違いないものの、兄妹が貧困の極みだったのも要因だろうが)、
その報復として梅は 生きたまま火炙りにされるという非情な罰を受けて全身に大火傷を負い、
しかも梅にこの侍を引き合わせた店の女将は過剰な取り立てを行う妓夫太郎を元々快く思っておらず、
侍と結託して最初から梅を囮に妓夫太郎を誘き寄せ、非情にも2人まとめて始末しようとした。
だが、虫の息の梅は客の侍と自分達を売った店の女将を殺した妓夫太郎に連れられ遁走。
その道中で 童磨と出会った事で共に鬼となり生き延び、やがて上弦まで上り詰めることとなる。
しかし人間時代の名残か、その後も遊郭を拠点にし続けていたのであった。
遊郭での戦いでは妓夫太郎の参戦以降優勢になっていたが、元忍の経歴が幸いして毒が効き辛い体質の 天元を中心に戦闘が長期化。
劣勢となる度に鬼殺隊側のメンバーが間を繋ぎ、機会を作って兄妹の攻撃を凌ぎ続けて戦いが長引いたことで、
鬼殺隊側が兄妹の攻撃に慣れ始め、さらに天元独自の戦闘計算式「譜面」が完成したことに伴い動きを読み切られて妓夫太郎と完全に分断される。
激闘の末に 善逸の切り札「霹靂一閃・神速」により頸を斬られ掛かるも、
帯化により威力を受け流し、善逸が自分の頸を斬るよりも速く善逸を細切れに出来ると高を括っていたが、
臓器の位置をずらす離れ業で内臓へのダメージを避けていた 伊之助がそのタイミングで善逸に加勢。
二方向から放たれた斬撃を受け流し切れず、兄と同じタイミングでついに頸を斬られた。
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戦闘能力 |
血鬼術「帯」の使い手で、身体から生成した帯を遠隔操作して戦闘を行う。
帯は鋼の如き強度と刃の切れ味、そして優れた柔軟性を合わせ持つ伸縮自在の武器であり、
この帯を触手のように動かして打撃や斬撃による攻撃や防御に転用するのみならず、
帯の内部を亜空間化させて中に人間などを取り込み保存したり、
この能力の応用で隠れ家と遊郭を密かに繋ぐ通路を作ると言った細工を施したり、
帯を切り離して精製した分身体「帯鬼」を操作したりと、多彩な用途で使用できる。
さらに身体そのものを帯化させて刃を受け流し切断を困難にする芸当も可能。
ただし、戦闘力そのものは妓夫太郎に劣る。
この他、厄介なのは妓夫太郎と命を共有している能力であり、
どちらか一方の頚が斬られてももう一方の頚が無事なら死なず、斬られた頚を物理的に繋げて復活させることも可能なため、
妓夫太郎と堕姫の頚を双方とも斬らなければ彼らを倒すことが出来ない。
ただし、この手のコンビによくある「両方同時に倒さないといけない」という縛りなどはなく、一人目の頚を切った後、
再生を邪魔するなどして大分遅れてからもう一人を切ってもセーフ。
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MUGENにおける堕姫
TatumMK9氏の製作したキャラが公開されている。
スプライトはMUGENの鬼滅キャラでお馴染みの『
JUS』風
ドットではなく、
『ヒノカミ血風譚』の3Dモデルを根性キャプチャして2D格ゲー風に製作されており、
MUGEN1.1専用と
I.K.E.M.E.N用の2バージョンが存在する。
帯を伸ばすリーチの長い攻撃が特徴で、
超必殺技では帯による
全画面攻撃を行う。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2024年09月16日 13:16