ペッシ


「わかったよプロシュート兄ィ!! 兄貴の覚悟が!
 『言葉』でなく『心』で理解できた!」

+ 担当声優
西村朋紘
PS2『黄金の旋風』
ふくまつ進紗
『ASB』
木村昴
2018年アニメ版、『ASBR』

西村氏は同じPS2ゲーム版でギアッチョも兼任。
木村氏は『ドラえもん』のジャイアンや『おはスタ』の三代目MCスバにぃ等で知られる。
西村氏
木村氏(『ASBR』)

荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物でスタンド使い
暗殺チームの一員であり、プロシュート兄貴の弟分。ちなみにペッシはイタリア語で「魚」を意味する言葉である。

パイナップルのような髪型で、某お笑い芸人の如くアゴが無い独特の見た目が特徴。
アニメじゃプロシュートの兄貴にアゴに当たる部分を押されたり振り向いたりしたらゴム鞠みてーな音が出ている
気弱な性格であり、初登場時では誰一人殺した事が無い。
プロシュート兄貴の事は本当の兄のように慕っているが、その性格故にママっ子野郎(マンモーニ)と叱られる事もあった。
しかし、運転席の下に隠れていた亀のココ・ジャンボの居場所や、ブチャラティの不在にいち早く気付くなど(本人は否定しているが)意外と勘が良い。

アニメのオリジナルシーンにおいても輪切りのソルベの遺体を、彼が着けていたペディキュアでいち早く見抜いており、
改めて遺体を確認した際にはあまりの惨さにメンバーの中でも絶句していた。
当初は性格故にあまり初戦で活躍できなかったが、
兄貴の壮絶な行動による「覚悟」を心で理解し、頼りない新人からブチャラティをも戦慄させるギャングへと変貌。
油断ならない攻撃で彼を追い詰めるが……。
+ 「覚悟」を「心」で理解した男の末路(ネタバレ注意)
「オレはもう死ぬんだぜ… 何やったって損はねえ…だろ?」

「さっきおまえの目の中に
 ダイヤモンドのように固い決意を持つ『気高さ』を見た…」
「だが…堕ちたな……」

「ただのゲス野郎の心に………!!」

「『おちる?』落ちるだって?」

「落ちてくだけるのはウヒャハハハハハ
 こいつらの方だアアア──────ッ」

あと一歩の所でブチャラティを倒せたものの、直後に反撃され致命傷を負う。
しかし、自身の最期を悟った瞬間それまでの高潔な精神が豹変し、
ただブチャラティに屈辱と敗北を味わわせたいという理由で、
ジョルノ達が入った亀ごと道連れにしようとするゲス野郎に成り下がってしまった。
ペッシの精神的成長を一度は認めたブチャラティにそれを指摘されるが、亀を叩き付ける振りをして亀の鍵の空間内に侵入し、
トリッシュ以外のメンバー全員の首をスタンドの釣り糸で巻き付けてへし折って殺害しようとするも
(ややこしかったのかアニメでは鍵の空間内に入る下りはカットされている)、
その隙を突かれて鍵の空間から引きずり出されてしまい、ラッシュで全身にジッパーを叩き込まれバラバラに分解されながら死亡。
その遺体はの如く川へ落ちていった。
口では仲間のためと言っているものの、本当にそうしたいのであればプロシュート兄貴の教えに従って亀を見つけ次第始末すればよかった話であり、
わざわざブチャラティの目の前でそれを行おうとしたのはただの自己満足以外の何物でもない。*1
この成長と失墜にブチャラティは失望し、その最期には辛辣な言葉をかけるしかなかった。
あの世で兄貴に大目玉を食らうハメになったであろう事は考えるまでもないだろう

「何をやったってしくじるもんなのさ

      ゲス野郎はな」

さ よ な ら だ(アリーヴェデルチ)

なお、ブチャラティの上記の決め台詞はこの時に初めて使われた。

+ スタンド「ビーチ・ボーイ」
必ずやるって(・・・・・・)決めた時は「直線」だッ!
 今のオレは 何がなんでも「直線」で突っ切るのよッ!」

破壊力 - C スピード - B 射程距離 - 糸の距離
持続力 - C 精密動作性 - C 成長性 - A
釣り竿のような外見の装備型スタンド。
壁や床などあらゆる障害物を透過する事が出来る釣り糸と針により、目標の物体に針を仕掛けて釣り上げるようにして攻撃する事が出来る。
一度針が対象に食い込むと能力を解除しない限り決して外れる事は無く、また食い付いた物体や人間の特徴をかなり正確に分析する事も可能。
あくまで能力は透過するまでで、釣り上げて攻撃する事自体は持ち主であるペッシの力に依存し、
またステータスにもあるように射程距離も糸の範囲までと限られるが、
任意の対象を確実に狙う精密さと釣り竿の「しなり」を利用して釣り上げた物体を振り回す強靭さも併せ持っており、
すり抜けるばかりでなく巻き付けて引き絞る事で人の首ぐらいなら容易くへし折る事も可能など、その戦闘能力と応用性は非常に高い。
さらに、一度相手の体内に食い込むと神経に絡み付き、釣り糸に対して行われた攻撃を釣られた相手に跳ね返すという特性を持つようになる事から、
遠距離から一方的に攻撃可能という厄介さを発揮する。

暗殺に非常に適したスタンドであり、対象の肉体に針を潜らせて心臓を穿てばそれだけで対象を静かに殺害が可能。
そのシンプルさゆえに余計な騒ぎも起こさずスタンド使いに気付かれにくく、遠くにいる本体にもリスクが少ないという優れた特性から、
あのプロシュートの兄貴も「おまえの『ビーチ・ボーイ』はその気になりゃあ何者にも負けねー能力じゃあねーか」と非常に高く評価していた。
弱点はあくまで釣り竿のスタンドでしかないため、近距離で防御する手段が無く正面からの殴り合いは出来ない事だが、
「直線」で相手の心臓を狙う事でガード越しに直接急所を狙う事が出来るので、全く戦えないわけではない。
能力的な相性もあろうが、釣り糸自体が切られた描写も全く無かったため、接近戦でこの強靭な糸が攻防どちらに転じても恐ろしい事になるだろう。
成長性Aで、未熟な現段階でこうなのだ。プロシュートの兄貴に期待を向けられていたのも納得である。

ただ、所詮は近距離パワー型と大差ない単純な能力とも言えるので、恐らく最終目標のボス相手にはどうしようもなかったと思われる。
不意打ち無効の「エピタフ」と「キングクリムゾン」のチート能力が圧倒的に理不尽すぎるだけなんだけどもね


ゲームにおけるママっ子野郎(マンモーニ)のペッシ

PS2で出た第5部のゲーム『黄金の旋風』では敵キャラクターとして登場。
最終的には原作同様ブチャラティに挑み倒されるが、
CERO的な問題でアリアリラッシュを喰らってもバラバラにならずそのまま放置される。

ジョジョキャラ達のオールスター格ゲー『オールスターバトル』では、特殊KO時の演出「シチュエーションフィニッシュ」で登場。
ピーチ・ボーイで敗者を引きずり、出発する列車と共に引きずって行ってしまう。
この時、対戦の組み合わせによってはディアボロを釣り上げて「勝った!第5部完!」「暗殺チーム大勝利!」というifを描く事も可能。
だがプロシュートやペッシと全く無関係な奴の方が多いので大抵シュールな絵面になる……
「兄貴!(ボスが)いましたぜ!」
「でかしたぞペッシ!」(8:18~)

「俺を糸で引きずるなああーーーッ」
「ソルベ、ジェラート、ホルマジオ、イルーゾォ…… 終わったぜ……」

続編『オールスターバトルR』では、プロシュート兄貴のオプションキャラとして参戦。
自らのスタンドで兄貴をしっかりサポートする。
また、第4部から登場の重ちーこと矢安宮重清との掛け合いが用意されており、ペッシが彼にガンを飛ばした事で一戦交える事になる。


「あひっ!? 怪しい二人組がいるどっ!!」

「ペッシ… いちいちガキにガンたれるんじゃねぇ!
 だからお前はマンモーニなんだよ!!」


MUGENにおけるママっ子野郎(マンモーニ)のペッシ

mysh_2002氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが存在。
原作同様ビーチボーイの能力で戦うが、ビーチボーイを刀の如く振り回したり、
何故かラッシュ攻撃を持っており、喰らわせるとえらい勢いで後ろに下がっていくなどツッコミ所満載。
超必殺技ではプロシュート兄貴が現れ、相手にラッシュ攻撃を叩き込む。
何故かスタンド発動時のボイスがビーチボインに聞こえるのは多分気のせい
DLは下記の動画から

また、単体キャラ以外ではあまりもの氏作のプロシュート兄貴の勝利演出等に駆け付ける他、
同じくあまりもの氏製作のディアボロのお供として何故か付き纏っている。
同キャラの元ネタであるフリーゲーム『ディアボロの大冒険』ではペッシを仲間にして進む事もできるので、その縁だろうか。
ちなみに同作のペッシは通常では最弱だが、「プロシュートの記憶Disc」を読ませる事で覚悟を理解して超パワーアップして最強の味方となる。
次の階層に進むと元に戻るが


「ブッ殺すって思った時は兄貴ッ!
 すでに行動は終わっているんだね」

出場大会

  • 「[大会] [ペッシ]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
実際、「覚悟」を理解したシーンにおいてもペッシをママっ子野郎(マンモーニ)と馬鹿にしていた乗客をわざわざ殺したり、
スタンドの釣り糸による探知でブチャラティを見つけられず、
虫の息の兄貴にトドメを刺しに行ったのではと思い込んで列車を急ブレーキをかけて止めてしまったり、
兄貴から口酸っぱく言われていた「ブッ殺す」は使うなという忠告をブチャラティとの決戦の際には忘れてぶっ殺してやると言ってしまっていたりと、
「覚悟」を理解こそすれど徹し切れていない節があった。
また、メンバーの首に釣り糸を巻き付けて殺害しようとしたのも、
スタンドの釣り糸をブチャラティに利用されてペッシ自身の首をへし折られた事がよほど屈辱だったのだと思われる。


最終更新:2024年08月09日 09:55