空条承太郎(スタープラチナ)
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ────ッ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ────ッ!!」
空条承太郎の
スタンド「
星の白金」の
必殺技(?)。
目にも止まらぬスピードで連続パンチを繰り出す、非常に単純かつ豪快な技。
別名「オラオララッシュ」「突きの連打」「スピードラッシュ」。
第六部の主人公で承太郎の一人娘の
徐倫の「ストーン・フリー」、
パラレルワールドとなる第八部主人公の
東方定助の「ソフト&ウェット」も同様の掛け声である(後者は「アラ」が混じった事もある)。
派生として
DIOの「ザ・ワールド」や第五部の
ジョルノ・ジョバァーナの「ゴールド・エクスペリエンス」による「無駄無駄」、
「クレイジー・ダイヤモンド」(第四部の
東方仗助のスタンド)による「ドラララ」(偶に勘違いされるが
「ドラドラ」ではない)、
ブチャラティのスタンド「スティッキィ・フィンガーズ」による「アリアリ」
*1などがある。
掛け声を叫んでいるのが本体なのかスタンドなのかは使用者やシーンによって異なり、
たとえば承太郎の場合は本体は無言でスタプラが叫んでいる風に描写される場合が多い。
また原型と呼べそうなものとして、第一部の
ジョナサンの「
山吹色の波紋疾走」にも
波紋を込めたパンチの連打を浴びせるパターンがある。
他にも「オラオラ」「オラオラ動画」でタグ検索するといいかも |
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勘違いしないように一応真面目に説明しておくと |
第五部のテーマである「ギャングの抗争」に何の関係もない一般人をも巻き込んで、
作中最大の無差別大量殺戮を繰り広げた敵に対しての ジョルノの激しい怒りを表現したシーンなので、
決して紙幅稼ぎのために適当にやったのではない。
実際 1ページごとに異常に拳の軌道や当たった跡が書き込まれており、見たらきっと
「楽したいとかページ稼ぎとかそんなチャチなもんじゃ断じてねぇ、もっと恐ろしい荒木先生の片鱗を味わったぜ…」
な気分になるだろう。
ちなみに単行本になった際 2ページが描き下ろしで追加されている(ジャンプ連載時は5ページ半だった)。 オーバーキルの上塗りである。
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そのシーン |
荒木先生マジパネェっす
アニメ版においても約30秒という長尺を取って再現され、
なんとわざわざこの場面専用の無駄無駄原画を6人担当させるという力の入れようを見せた。
小野さんも原画担当スタッフもマジでお疲れ様です
最後にイタリア語の勉強にもなる当該シーン
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ダン戦と同時再生で比較
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オラオラそのものからは離れるが |
オラオラそのものからは離れるが、ジョルノの項目にもあるように、この「ゴールドエクスペリエンス」で生物を殴ると、
感覚を鋭敏にさせ、破壊されてゆく体感時間を長引かせるという作用がある。
この能力は初期の頃しか描写されていないので「途中から消えた」という説もあるが、
逆に言えば殴られる相手視点から描かれたシーンもないので、無くなったとも断言できず、
同情の余地の全く無いキャラとは言え、 終わりがないのが終わりに次いで、想像するだに恐ろしい体験をしたキャラかもしれない。
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一つの技にこんなにページ数割いた人はこの人が最初で最後なのではないだろうか…。
え?何?「ネオ・バイブル」?『ムダヅモ無き改革』?
そんなことはどうでもいい!!
カプコン格ゲー版での性能
ゲーム中には本体モード版とスタンドモード版の二種類がある。
前者はスタンドが単身飛び出し数秒のラッシュを喰らわせるものだが、承太郎の
硬直が短いため固めや
コンボの繋ぎとしても使用できる。
特に「強オラオラ」はラッシュ中の連携に組み込むと結構いい感じに。
まず「相手が本体モード時、体力をガリガリ削れる」。
原作でも削りKOが無いとはいえ1R通せば結構なダメージ、さらにMUGEN内では殆どに削りKOが適用される。
そしてもうひとつは「
ガードキャンセルをたまに潰せる」。
オラオラの最後の方を狙ってGCをかけられるとダメだが、出始め~中ほどぐらいならばバシバシ潰せる。
(相手キャラにもよるが)ヒット・ガードに関わらずにそのままラッシュが続けられるのも強み。
さらに
永久補正がかかっても構わずに連続ヒットする強引な連打力も侮れない所。
「マッハオラ」とあわせて使っていくのがベネ(良い)なはず。
スタンド自体に食らい判定があるため過信は禁物だが、ガードさせれば反撃は受けないかも。ただし
飛び道具やアドバンシングガードには注意。
またオラオラ中は本体の承太郎はガードできない
*2ので、ハイジャンプなどでオラオラをスカされるのは避けたい。
承太郎の「オラオラ」は攻撃時間が短いため多分できないが、DIO版の「ムダムダ」は発生してから技終了までが長いため本体と挟んで擬似
タンデムができる。
スタンドモード版はボタン連打で一定時間継続させる事が可能で、
さらに「マッハオラ」に派生できるため、連続技に重宝する。
特に『未来への遺産』ではマッハの派生から
起き攻めやら浮かして追撃やら強制ダウン&壁際ご招待やらと大活躍。
なお、空中でも発動可。
上位技としてさらにラッシュの長い
スーパーコンボ「プッツンオラ」もある。
本体モード版は
当たればタンデムもどきができるが、
発生がかなり遅く潰されやすい。
スタンドモード時のこれは暗転後の発生が非常に早いので割り込みに便利。
まぁ、ぶっちゃけ割り込みは高性能チートブレイカーの方が使える。
ダメージはこっちの方が高いので狙えるならこちらを当てていきたい。
また必殺技版と同じく空中発動可。こちらは発生2
F(暗転前1F+暗転後1F)と更に早い。ただし地上版と違い当ててもダウンを取れないので注意。
承太郎がMUGENで
「膝太郎」と呼ばれる事があるのも、
かつて本体モード版のこの技を出し、攻撃中にダッシュ弱(膝蹴り)を連発していたのが由来である。
また風見氏
AIも割り込みなどによく使ってくる。
AIレベルを最大にすると…?
スタンドモード版がDIOのスタンドモード版「無駄無駄」を始めとする特別な技
*3とぶつかると専用のカットインが出現、
俗に「オラ無駄合戦」「ラッシュの速さ比べ」と呼ばれるボタン連打戦になり、負けた方は大きく吹き飛び、状況次第では追撃可。
スタッフの心意気を感じる演出である。
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MUGENにおけるオラ無駄合戦 |
うp主曰く「もし見れたらラッキーくらいに考えておいてください」との事。
そして、本家本元たる承太郎も同氏のパッチを当てる事でこれを実装。
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他ゲームでのオラ無駄合戦 |
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』でも、「ラッシュモード」の名で3部ゲームのものと同様のシステムを搭載している。
速さ比べをするシーンの無い3部以外のキャラでも発生するが、逆に3部ゲームで発動できた花京院、ジョセフ、アヴドゥルは本作では発動できない。
基本的にはラッシュの(掛け声が)あるスタンド同士で発生するが、何故かラッシュのできるスタンドを持たない ミスタと ジョナサンにも搭載されている。
この2人で発動すると、ミスタは猛スピードでの拳銃連射、(しかもきっちりリロードもしている)ジョナサンに至っては 素手でのラッシュで連打戦になる。
スタンドにはスタンドでしか攻撃できないんじゃ…
これでパワーやスピード評価がAのスタンドともやりあう2人は 人間をやめてるとしか思えない。 スタンド:必要なしとも言われている。
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柏木楓や
川澄舞、
ロボカイ、あとオラオラ繋がりな『
CVS2』の
ジョー東、
『
KOFXIII』以降の
ラルフ(彼の場合
こっちという話もある)が、そのぐらいであろうか。
ちなみに舞の方は「マッハオラ」もインスパイヤ済み。
格ゲー以外では『Devil May Cry 4』の
ネロや、格ゲーとは微妙に違うが『アストラスーパースターズ』のレタス、
格ゲーでもMUGENにいない奴では『ザ・ランブルフィッシュ2』のラッドなどもある。
MUGENオリジナルキャラも含めると
竜子や
ロボロック、
恵曇愁子も含まれるが、やはりロードローラーに比べると少ない。
また格ゲー以外においては「人型のものを呼び出し拳の連打で攻撃する」という、オラオラのパロディと見られる技や行為は商業同人問わず散見され、
ニコニコの動画でそのシーンが出るとオラオラ
弾幕が付いたりする。
また、承太郎自体が
対空必殺技を持たないなど主人公としては特異な性能だが、
この必殺技も同じタイプの技は少なく、「
波動コマンドで出る連打系必殺技」というと、
主人公クラスのキャラに限定すると
遠野志貴の「閃鞘・八点衝」(初代MB)くらいしかない。
その8年後の『ハピネスチャージプリキュア!』では
CV:子安武人の敵幹部が「無駄無駄無駄ァァァ!!」とか言っている。
北斗羅裂拳
「俺の剛拳いつまで受けきれるかな?」
ラオウの必殺技「北斗羅裂拳」の事。連続パンチからのアッパー。
言うまでもなく呼び方の由来は1の方。
稼動当初は一部の筐体で「北斗羅掌拳」と表記されていたがこれは
誤りで、北斗羅裂拳が正しい。
元ネタは原作・アニメにて
トキへのトドメとして放った拳の連打、
後述する強化版はアニメにおいて
ジュウザへのトドメとして放たれたものを彷彿させる
(発動時に背景が真っ赤に染まる→拳の連打→トドメのアッパー)。
発生はさほど早くないが、それでも遠立ちBから繋がり、
飛び道具を打ち消す判定が付いており、
削りダメージもそこそこ多く、さらに当てれば
ゲージが物凄い勢いで溜まる。
クリーンヒットすればそのまま「無想陰殺」やブーストから即死コンボに移行でき、
ガードされても不利だが
反確は
ガードキャンセルか、
ジャギの「北斗羅漢撃」、
ユダ・
ハート様の専用ガーキャン技のみで、
これもガーキャン系以外はやはり「無想陰殺」やブーストでフォロー可能。
ついでにガードランクの低い
サウザーと
マミヤが相手の場合は、
「オーラガードや
ガードキャンセルしてゲージを犠牲にする」か、
「通常ガードして
ガードクラッシュの危険性を高める」かの
二択を迫れる。
なお、カウンターヒットすると相手が
壁まで吹っ飛ぶ。
判定が
異常に強く(ユダのチートバニすら潰す)、攻撃範囲も結構大きいが、足元は少々弱めで、判定が出る直前に喰らい判定が一瞬前に出る弱点もある。
シンの千手斬も互角の判定を持ち、羅裂拳とぶつけると、2回ほど相殺してからどちらかが弾き飛ばされる。
しかし、シンはしゃがまれると
ハート様にすら当たらないが、ラオウは誰にしゃがまれても全段当たる。
羅裂拳を上手く使われると、下手な飛び込みは返り討ちに遭ってしまうし、ブーストがあるラオウ相手に下手に飛び道具を撃つと、
ブースト羅裂拳で特攻→飛び道具消された上にカウンターヒット=壁喰らい→ラオウがブーストで
キャンセルしてジョイヤー→KO。
『
北斗の拳』の仕様上、一度壁まで飛ばせばかなりの高火力
コンボができるし、
そもそもラオウは
理論上は何か当たれば即死or永久な為、
ラオウ側にブーストゲージや無想陰殺用のオーラゲージがあるときは相手にとって脅威となる。
必殺技「北斗呑龍呼法」のストックを消費する事で強化され、
合計HIT数が4HITから7HITに増え、締めのアッパーに
星取り効果が付く。通称「マッハオラ」。
またガードされた時の隙もやや小さくなっている。
しかし、HIT数が増えても突進速度は変わらないため、オーラガードされて間合いが離れ、
最後のアッパーを空振りさせられて反撃されてしまうリスクが現れてしまう。
こちらはHIT数の多さから
バスケルートの1つである、通称「オラズミ」に使用される。
またKOEIの『
北斗無双』でも伝承奥義として使用可能。
脳天からのチョップで怯ませた後、残像が見えるほどの拳のラッシュを叩き込み、蹴り飛ばしてフィニッシュ。
ラオウ版北斗百裂拳と言った所だろうか。
そのあと何故か腕を組みながらしばらく遠くを見つめる。拳王様、戦闘中にたそがれるのはどうかと思います…。
ちなみに『北斗の拳』の次にアークが作った格闘ゲーム『
戦国BASARA X』の
豊臣秀吉も似たような技である「破邪衡天」を持つ。
こちらは「初段入力でブロー→追加の連打で連撃が派生→別ボタンの追加入力で叩き付け」という流れの技であり、
連打した分ヒット数が増える点ではこちらの方が元ネタに近い 。
こちらは発生が遅い上に初段の間合いが短いために地上コンボではあまり使い道がないものの、
追加の連打が
猿の惑星のためのヒット数稼ぎに好都合であるため、
相手を
壁吹っ飛び状態にしてからの追撃に使われるのがメイン。
元は原作アクションゲームである『2』において秀吉が最後に習得する固有技。
この連続正拳突きは『3』でボクサータイプの戦闘スタイルになった
家康の固有技「東風の乱舞」に受け継がれた。
『4』で秀吉が再登場した際は
投げキャラとしての個性を強めたためか、この技は残念ながら削除されている。
その他
挑発をする際に口から出やすい言葉。
ジョー東や
リョウ・サカザキなどが確認されている。
しかしジョーは何を間違えたか『
KOF』でうっかり
尻も出してしまうという
変態的行為に目覚め、
KOF運営陣の制止を無視して所構わず公衆の面前で尻を出し続けたため…かどうかは知らないが、
その後の『KOF'98』で他の
餓狼勢の
裏キャラが準『RB2』仕様になっている中で、
裏ジョーは尻出し挑発をしないのにも拘らず
一人だけ『餓狼SP』仕様という社会的制裁の如き措置を受けた。
もちろん作中ぶっちぎりの最弱キャラである。
しかし出停を食らうよりは遥かに温情的な措置であり、
何のいわれもなく存在を抹殺された
背景の漢などとの処分の差を疑問視する声もあるが、
とにかくこれに懲りたのか、ジョーは『'99』以降も挑発で尻を出す事は無くなった(他の場所で出していたが)。
『'98UM』の裏ジョーも無印と同様尻は出さず『'99』以降の挑発を行うが、最弱キャラの制裁措置が解除される事は無かった。
…え、
ビリー?
チャン?
聞こえんなぁ~
挑発以外にも、
乱舞中にオラオラ言う
リョウ・サカザキ(KOF)や
K'(KOF2002)など亜流もいる。
ジョーも『CVS2』出場時には「爆裂拳」でオラオラ言うようになり、
技の見た目までもオラオラになっている。
「おらおらおらおらおらー!!」
*1
なんだか一人だけ掛け声が異彩を放っているが、これは決め台詞「アリーヴェデルチ(Arrivederci=さよならだ)」の最初の
2文字を繰り返しているため。
他にも
ナランチャ・ギルガの「ボラボラ(ボラーレ・ヴィーア/Volare via=飛んで行きな)」、
オラオラ系からは外れるが
トリッシュ・ウナの「WANNABEEEE―!」があり、
ブチャラティチームの
他の三人もラッシュを披露する機会さえあれば色々変わった掛け声を出していたと思われる。
*2
同ゲーム中、ガードはスタンドが行う仕様になっているため。
本体モード中もガードを行うとスタンドが本体を守ってくれる。
これは原作漫画の設定に「スタンドはスタンドでしか触れる事ができない」というものがある事からと思われる。
スタンドと関係ない通常攻撃(弱とか)もガードできない事は気にしてはいけない。
*3
この鍔迫イベントに対応している攻撃は割と多く、種類も通常攻撃からガードキャンセル攻撃までと幅広い。
原作3部ゲーム中においては承太郎一行(恐怖をのり越えた花京院も含む)とDIOが対応技を持っている。
最終更新:2024年07月07日 22:40