「赤射ァ!」
「宇宙刑事シャリバン!」
宇宙刑事シャリバンは、僅か1ミリ秒で赤射蒸着を完了する!
では、赤射プロセスをもう一度見てみよう!
東映制作の特撮ヒーロードラマ『宇宙刑事シャリバン』の主人公。
名前の由来は前作『
宇宙刑事ギャバン』の主人公、ギャバンの「バン」と英単語「shine(シャイン)」との掛け合わせ。
「リ」はどこから湧いてきたんだろう
先輩(ジャン・
ギャバン由来)や後輩(
ロイ・シャイダー由来)とは違い、実在する俳優にあやかって付けられた名前ではない
(変身時の掛け声も、先輩(「蒸着」)と後輩(「焼結」)が金属メッキや冶金の用語なのに対し、彼の「赤射」のみが造語である)。
真っ赤な装甲と、鎧具足の
メンポ面頬を模したと思われる開いた口がトレードマーク。
演者は渡洋史氏。同じメタルヒーローシリーズでは『
巨獣特捜ジャスピオン』の「ブーメラン」や、
『時空戦士スピルバン』の主人公「スピルバン/城洋介」を担当している。
ちなみにメタルヒーローシリーズの主人公を2回以上演じた人物は渡氏が唯一である。
加えて『ギャバン』では終盤の伊賀電としての登場以外にギャバンのスーツアクターとしても出演しており、
メタルヒーローシリーズには『超人機メタルダー』のジャック電撃応援団役まで六作連続で登場している。
それ以外では『ゼブラーマン』劇中劇としての『ゼブラーマン』主人公・十文字譲役を演じている他、
宇宙刑事シリーズのオマージュ的作品である『時空警察ヴェッカー』シリーズでは企画段階から関わり、
一作目最終第三話の監督を務めたのに加え、渡自身も前作主人公的ポジションである時空刑事ヴァーンとして出演。
三作目『ヴェッカーシグナ』では真紅の
コンバットスーツクロノスーツに
赤射アルティメイションする姿を披露した。
キャラクター設定
元森林パトロール隊員である伊賀電が、太陽エネルギーにて生成されるソーラーメタルのコンバットスーツを身に纏う「赤射蒸着」により変身した姿。
戦闘前に私服を脱ぎ捨て、上記画像のインナースーツに着替えてから赤射する姿が印象的だが、尺の都合で私服姿のまま行う機会も多い。
前作の終盤でマクーの怪人バッファローダブラーにより重傷を負わされた伊賀電は、
ギャバンこと一条寺烈に助け出され、バード星にて治療を受け一命を取り留める。
そして、宇宙刑事となるべく高度な訓練を経て、ギャバンとサン・ドルバとの最終決戦を迎えた地球へと駆け付け彼のピンチを救った。
マクーの壊滅後、銀河パトロール隊長に就任したギャバンに代わり、
地球地区担当の宇宙刑事に任命され、再度の宇宙刑事の高度な訓練を経て地球へと降り立つ。
鈴木モーターズにて整備試験テストドライバーとして働いていたが、突如出現した新たな宇宙犯罪組織マドーの襲撃を受け、
襲い来る数多の魔怪獣達との死闘を繰り広げる事となるのだった。
そして戦いを重ねていくうちに自身が地球人ではなく、マドーに滅ぼされし遥か彼方の惑星、「イガ星」の人類の末裔である事が明らかになっていく。
赤射の所要時間はギャバンの蒸着タイム0.05秒を上回る
0.001秒(=1ミリ秒)。
赤射完了後は
赤い球体となって登場し、この状態で飛び回りながら魔怪獣やマドーの戦闘員ファイトローを蹴散らすのはもちろん、
崖から落ちかけるバスを持ち上げたり、救助した人々を連れたまま安全な場所にワープしたりと応用が利く。
武器はギャバンも必殺武器として愛用していたレーザーブレードの他、
ギャバンのレーザーZビームに相当する高出力レーザーを発射する光線銃「クライムバスター」を常備。
また終盤でイガ星に伝わる「聖なる剣」こと「イガ獅子の剣」を手に入れ、レーザーブレードとの二刀流でも使用した。
他にもマドーの繰り出す異空間を自在に高速移動できる専用バイク「モトシャリアン」、
飛行や分離機能を備え、地中用のドリル戦車「モグリラン」も内蔵する高次元戦闘車「シャリンガータンク」、
それら車両の格納とコンバットスーツの転送(赤射蒸着)を行い、ロボット形態にも変形できる超次元戦闘母艦「グランドバース」を保有する。
ロボット形態の切り札であるプラズマカノンには、前作でギャバンの父ボイサーが命を懸けて守ったホシノスペースカノンの技術が応用されている。
肝心のロボット形態は腰の前に箱を抱えているように見えるので「弁当売り」などと揶揄されあまり評判は良くなかったようだが
肉弾戦では、きりもみ回転しながら両手で殴る「スパークボンバー」や飛び蹴りの「シャリバンキック」などの技を駆使して戦う。
必殺技は、フルチャージしたレーザーブレードにより袈裟斬りにする「シャリバン・クラッシュ」。
太陽を背にした逆光のシルエットで目だけが輝き、ブレードから粒子を振り撒きながら叩っ斬る必殺技バンクシーンは外連味も抜群である。
これに限らず「
サン・オブ・サン(
太陽の子)」という挿入歌があるくらいに、何かと太陽と絡めた演出がされている。
勇者の砦グランドバースの雄姿を見よ
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レーザーブレード曲含めて最高傑作と名高い必殺の一撃
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前作からのブラッシュアップで「宇宙刑事シリーズ」の形式を完成させたと言える今作の直撃世代に与えた影響は非常に大きく、
OVA『
学園特捜ヒカルオン』やゲーム『
ゲッP-X』の必殺技演出、『封神領域エルツヴァーユ』の真っ赤な装甲刑事「完全懲悪ダンザイバー」など、
パロディやオマージュには事欠かない(東映でも『未来戦隊タイムレンジャー』のタイムファイヤーの変身シーンがオマージュとされている)。
次世代を描いた映画『宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』およびその続編であるVシネマ『NEXT GENERATION』では、
「日向快」という青年(演:
523ことゲキバイオレット三浦力)にシャリバンのコードネームを継承しているが、
伊賀電も『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』に登場している。
快は『スーパーヒーロー大戦Z』にも登場した
際に仁藤からチョコバーの包み紙みたいな奴呼ばわりされた。
だが、それ以降は三浦力氏が引退してしまったため、客演が難しくなっている。
電が復帰するか、三代目の後継者を登場させるか
、あるいは代役を立てつつ雰囲気が変わったとでも言ってごまかすか……。
余談だが、シャイダー含めた『NEXT GENERATION』自体、
『
爆竜戦隊アバレンジャー 10 YEARS AFTER(仮称)』がポシャった事で制作されたという逸話があり、
その埋め合わせも兼ねてアバレンジャーの初期メンバー3人のキャストが『シャリバン NEXT GENERATION』にゲスト出演しており、
更に10年後、正式に制作された『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』にて、今度は逆に伊賀電役の渡洋史氏が出演している。
なお、アバレイエローのパートナーである爆竜
プテラノドンの声が嫁の
篠原恵美女史なので(顔出し同士ではないものの)夫婦共演であったのだが、
その翌年の2024年に残念ながら篠原女史が病没されてしまったため、最後の夫婦共演である…。
ニコニコ動画では2014年2月から1年間、アップロードから3日限定で無料配信されていた。
現在は有料だが、コメント付きで見たい方は課金するのも良いだろう。
なお、やはりというかOPは前作から引き続きオラサイトの『宇宙刑事シャリバソ』ネタコメで溢れている
渡洋史氏も本配信を視聴しており、自身のブログではグランドバースの「弁当売り」発言や、
敵幹部のガイラー将軍が
特徴的な髪型及びヒゲから「サリーちゃんのパパ」と呼ばれていた件を自らネタとして認めている。
また、ギャバンに「チュウ!」という(宇「宙」にちなんだ)特徴的な掛け声があるので自分も何か決めなくてはと悩んだ末、
物語後半でようやくシューティングからとった「シュウ!」という掛け声に決まったとブログで語っている。
大葉氏の迫力あるだみ声のせいで「チュウ!」が「ジョウ!」にしか聞こえなかったというのにはちょっと頷いてしまう
また『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンレッド役の古原靖久氏のyoutubeの渡洋史氏とのコラボ動画で、
電役に抜擢された経緯等当時の事情や、『NEXT GENERATION』のきっかけなどが語られている。
ゲーム等の外部出演は先輩・後輩との三人セットでの出演が多いため、詳しくは先輩の
ギャバンの項目を参照のこと。
余談だが『宇宙刑事魂』では原典同様渡洋史氏が声を担当しているが、久しぶりの収録だったのか全体的に声が高めであり、
特に「赤射」の掛け声が本編のように低く力強いものではなく、妙に甲高いものになっている。
MUGENにおける宇宙刑事シャリバン
zektard氏による手描きの宇宙刑事シャリバンが公開されている。
変身前は『
巨獣特捜ジャスピオン』の登場人物であるブーメランのコスチュームで登場。
赤射からレーザーブレード、クライムバスターの決めポーズも再現されている。
発動中無敵になる技が多く、
人操作なら凶キャラとも互角以上に渡り合えるだろう。
超必殺技ではシャリバンクラッシュの他、ロボット形態のグランドバースを呼び出しビーム攻撃を繰り出す。
「出てこい……!出てこいマドー!!!」
出場大会
最終更新:2024年09月28日 14:15