ブッシュワーカー


マーベルコミックに登場するヴィラン。初出は1987年の『Daredevil #248』。
「ブッシュワッカー」と表記される事もあり、後述のゲームをプレイした人はそちらの呼び名の方が馴染み深いだろう。

+ Bushwacker(ブッシュワーカー/ブッシュワッカー)とは
直訳すると「藪、未開地に分け入る者」という通り、藪に伏せて待ち伏せするゲリラ兵や山賊、辻強盗などを意味する用語。
言葉のまま山林を開拓する人を意味したり、時に世慣れていない者(田舎者など)を揶揄する言葉としても使われる事がある。

『Wizardry』第一作の序盤の敵として同名の山賊が徘徊しているが、序盤の敵にしては攻撃力が高く、
駆け出し冒険者を「草を刈るように」一撃で殺せるだけの脅威度がある。まあ、所詮は序盤の敵ではあるのだが。
しかし不確定名称とグラフィックが正真正銘の雑魚敵であるローグと同じ「みすぼらしいおとこ」というのが罠となっており、
ローグの群れだと思って油断していた新人冒険者達は、わけも分からぬまま一方的に嬲り殺しにされ、全滅する事もしばしば
麻痺攻撃を使うゾンビと組んで現れる事もあり、駆け出し冒険者の最初の試練と言える。
そのため小説『リルガミン冒険奇譚』の地下一階での最初の冒険を題材にしたエピソードや、
『Wizardry』をモチーフとした小説『鍔鳴の太刀』では、序盤の強敵として印象的な活躍を見せている。
なお『ウィザードリィのすべて』によれば、彼らは怪物から財宝を奪うのではなく、探索を終えて疲弊した冒険者から財宝を奪うことを目的にした盗賊で、
ワードナとも手打ちをして怪物と共同戦線を張ることもある、冒険者としての「悪」属性からすらも転落した怪物同然の集団であるとされている。
これは前述した出現パターンの「悪人とは言え普通の戦士なのにゾンビと一緒に現れる」という異常事態に理由付けをしたものであろう。
共同戦線とは言えあまり想像したくない絵面ではあるが、それでも自分らの白骨(アンデッドコボルド)と共に現れるコボルドの気分よりはマシか。

本名はカール・バーバンク。身長183cm。体重102kg。
神父を務めていたが、犯罪王ニッキー・ランバートが売りさばいた麻薬のせいで、自身の教区にいた若い信徒達が死亡し、信仰心を失ってしまう。
ブッシュワーカーのコードネームを得てCIAの暗殺者へ転身し、殺人によって生じる興奮で過去の嫌な記憶を紛らわせると気付く。
後にCIAの手術によって右腕を様々な火器へ変形できる義肢へと置き換えられる。
マリリン・ロジャースと結婚したが、彼女は当時彼の仕事を知らなかった。
フリーの傭兵になった後、ミュータント達の殺害依頼をマローダーズから請け負い、ウルヴァリンの注意を引く。
夫の暴力的な振る舞いが気になり、精神病院へ強制入院させようと考えたマリリンに依頼されたマット・マードックやウルヴァリンと交戦。
ウルヴァリンに殺されそうになったが、デアデビルに止められた隙を見て逃走。
しかし、追い付いてきたウルヴァリンにガソリンを浴びせられ、逮捕より死を選ぼうと自身に着火して自殺を図る。
デアデビルによって止められたが、顔には深い傷が残った
ある情報屋が、自身の暴露記事を書くための情報をベン・ユーリックへ提供した事を知ったニッキーに仲介者を通じて雇われ、その情報屋を殺害。
ベンも殺そうとしたが、雇い主の正体がニッキーだと知らされると、依頼を放棄しその記事を掲載させるために見逃す。
後に証拠不十分で放免されたニッキーを殺害する。
更に改造された肉体を得た後、キングピンからパニッシャー殺害の依頼を受け、最初の対決でパニッシャーを寸前まで痛め付けるも、
始末するのは公衆の面前でやろうと考え、その場では殺さなかった。
回復したパニッシャーに尾行され、この時も優勢だったが、本質がパニッシャーと変わらないと指摘してきたマリリンに愛想を尽かされ出て行かれてしまう。
動揺して彼女を追い、パニッシャーを銃撃で橋から落とす。
マリリンに戻ってきてもらうため、彼女の姪をその母から誘拐してきた元義理の兄弟を追い詰めようとするが、ノーマッドとパニッシャーの介入で失敗。
その後も殺し屋稼業の過程で、デアデビルやエレクトラ等を相手に戦う。
SHIELDのG・W・ブリッジからパニッシャーを捕まえるための餌として、彼らとの取引に応じ、タイムズスクエアで人質を取ってパニッシャーを誘き出す。
しかしブリッジから約束を破られ、銃撃される。
逃げおおせた後、フッドのギャングに加わりアベンジャーズと交戦。
しかし、ノーマン・オズボーンアスガルド包囲攻撃に加わった際に、アベンジャーズによってギャングが壊滅し、再びフリーに。
アサシン・ギルドのベラドンナ・ブードローからドミノを狩る依頼を受け、彼女がウルヴァリンの相棒になっている事を知る。
ウルヴァリンへの復讐として襲撃するも、返り討ちに遭い死亡した。

サイバネティクスの義手に取り替えられた両腕は自動小銃やショットガン、拳銃等の様々な火器へ変形する。
そのため、それぞれに対応した弾薬をいくつも携行する必要がある。
身体の多くの部位は、液体化して負傷箇所を補える物質でできており、砲撃に対する抵抗力が高い。
顔の傷はマスクで隠していた事もある

(参考資料:『マーベル・ファクト・ファイル 116号』)


ゲームにおけるブッシュワーカー


「ようこそパニッシャー!
 この地獄行きの列車へ!!」

カプコンのベルトスクロールアクション『パニッシャー』では、「ブッシュワッカー」名義で4面ボスとして登場。
腕を変形させてミサイルをぶっ放す他、パンチやダブルラリアットを繰り出して襲い掛かってくる。
更に増援として次から次へと多種多様な雑魚が湧いてくるため、如何にしてブッシュワッカーを相手にしつつ雑魚軍団を捌いていくかが肝となる。
3面ボスであるボーンブレイカーと比べればインパクトは薄いものの、こちらも苦戦は必至の強敵。

ちなみに同作では「どんな場所にも持ち運べる武器を求めて右腕を改造したプロの殺し屋」という設定なので、変形するのは右腕のみとなっている。
開幕いきなり左腕が変形したり、向きによって変形する腕が入れ変わっちゃうけど気にするな!
あと、パニッシャー達と比較してやたらとガタイが良い。まぁカプコン製ベルスクでは良くある事である。
ブッシュワッカー戦


MUGENにおけるブッシュワーカー

JARRO77氏によるMUGEN1.0以降専用キャラが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」で代理公開されている。

操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやエリアルレイヴ、アドバンシングガードが可能。
必殺技は腕を拳銃へ変形させて発砲する飛び道具「Pistol」、変異させた右腕を突き出して突進する「Mutated Arm」、
閃光弾を投げて相手を気絶させる「Stunning Grenade」、右腕から火炎放射する「Flamethrower」、斜め上へ発砲する「anti」の5種。
なおStunning Grenadeは自分にも攻撃判定が生じるので、離れて使おう。
超必殺技は右腕を機銃に変形させて発砲する「Machine gun」、右腕からロケット弾を連射する「Rocket Laungher」、
乱舞技の「Maximum Killer Combination」、右腕のチェーンソーで連続ヒットさせる「Chainsaw」、電気を帯びた右腕で殴る「Electrical Ko」、
相手を地面に投げ付けて機銃を浴びせる「Brutal Execution」の6種。
非常に多彩な技を持っているが、Stunning Grenadeが気絶中の相手に延々当て続けられたりと、やや調整不足な面も見受けられる。
AI程度の強さのものがデフォルトで搭載済み。
紹介動画(リンクは古いものなので注意)

出場大会

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最終更新:2025年02月02日 01:38