ガンガー(アストロガンガー)








 全高:40m
 重量:2t

「ハハハハ、うまく化けていても、お前の正体は醜い黒点の化物さ!」

チャージマン研』で知られるナック製作のロボットアニメ『アストロガンガー』の主人公機。ゲキ・ガンガーでもBF団の兵器でもない。
担当声優は 飯塚昭三 氏。
かのマジンガーZよりも2ヶ月早く放映された、日本初の人間が乗り込んで操縦するロボットアニメの開祖。*1

本作の黒幕であるブラスター星人の地球侵略に対抗するため、
星カンタローの母・マヤがカンタロス星(KBT型メダロット甲虫種のモンスターとは無関係)の「生きている金属」を使って生成した巨大ロボット。
自分の意思を持ち、単体での活動も可能。ただし、カンタローと合体していないと人間の知能が欠如するため、
真正面からのみの単調な攻撃になりやすいが、合体する事でその真の能力を発揮する。
急激な低温と錆びに弱いが、熱を吸収する事で自己再生が可能である。
また、カンタローが融合している胸の円盤状の部分を守ろうとして行動が鈍る事もあった。
合体中は語彙力も豊富になるのか、相手を煽って口撃する事も。ページ冒頭のセリフも女性の姿をした太陽黒点の怪物を煽った時の物

円盤状の部分は普段カンタローがガンガーを呼び出す際に使うペンダントと同じデザインをしており、
2人が分離中にこの部分を攻撃されると離れた場所にいるカンタローにも衝撃が伝わる描写がある。
最終話では分離させたカンタローらを乗せて脱出艇代わりに使用された。
ブラスター星人が内部を透視光線で調べた結果は操縦室や動力室、電子頭脳等の機械的な物は何も無く、粒子状のエネルギーが渦を巻いているだけだった。
そのため、機械的なロボットと言うよりは金属の身体を持つ生命体に近い

武器は装備されておらず、主に格闘で敵を倒す
空を飛ぶ事や宇宙を航行する事も可能である。

+ パイロットの星カンタローについて
本作の主人公で、地球人とカンタロス星人のハーフ。
担当声優は 東美江 女史。

年相応の少年であるが、カンタロス星人の血を引いているからか、
普通の地球人より運動神経や回復力が高いが、超人と言う程ではない。
母の形見のペンダントの力で戦闘服とヘルメットの姿になった後にガンガーと融合する。
また、この姿のヘルメットは特に気密されていたり、生命維持装置の類は見当たらないが、宇宙服としても機能する。
2021年に中東で製作された続編では、全身にコードを繋いでガンガーと一体化、操縦する形式となっていた。

パイロット版『アストロマン』パイロット版パイロットでは「達夫少年」という名前もビジュアルも異なるキャラクターで、
他には出自も父親が異星人、母親が地球人という設定になっており、関係性は共通しつつもほぼほぼ別人である。
さらに相棒もガンガーではなく「アストロ・ジャンボ」という遠隔操縦型ロボットだったのだが、
アストロ・ジャンボが損傷し遠隔操作不可能となると、すかさず飛行メカでドッキングして直接操縦を行っていた。

「司令が父親」「搭乗機の設計に母親が関わっている」「戦う事を定められた少年」という立場は、後の彼に通じるものがあるかもしれない。
……ん?『チャー研』にも「星」が付く名前のキャラがいるだって?知らんな。

(以上、Wikipediaより引用・改変)

現在はICHI(旧・ナック)のYouTubeチャンネルでリマスター版が全話無料配信中のため、自由に視聴する事ができる。
「ガンガーが必殺技らしいものを持たず肉弾戦中心で戦闘に見せ場が少ない」「意思を持つロボットなのにカンタローとの交流も無くドラマが希薄」
……とは指摘されるものの、本作が黎明期のロボットアニメである事を鑑みればこのあたりは致し方ない面も大きい。
また、韓国では『チャンガの宇宙戦争』として放映され人気を博し、『グレートマジンガー』が本作の続編として翻案されたり、
中東シリアでも大人気作品となり、2021年には独自の続編作品が製作されるなど、日本以上の知名度を誇っている国も存在する。
実際にアニメを見るとぬるぬるした驚異的な動きの戦闘シーンなどもあり、ロボットアニメ史上において重要な作品の一つである事は間違いない。
ニコニコ動画では『ブラスター・デビル - 悪魔の眼 -』の作画が「走るオルガ」の元ネタとして有名なので、
せめてガンガーが走る所までは見てみても良いかもしれない。全26話中の第25話だって?専門的な事はともかくこれから毎日ガンガーを見ようぜ
OP
ED
アニメ第1話
ライナァァーッ!!


MUGENにおけるガンガー(アストロガンガー)

Gino Sodano氏による、3Dモデルを使用して作られたものが存在。ボイスは外国語。
同氏製作のコンプゲー『THE WAR』用のキャラだが、MUGEN1.1専用キャラとして単体での使用も可能。

攻撃手段は原作同様素手で戦う他、胸からビームを発射したり、
地面から大きな岩を投げ飛ばしたり、カンタローが分離してUFOに乗って戦う技も所持している。
なお、元々巨体のロボット達が殴り合うコンプゲー用のキャラ故か、攻撃のリーチ・判定共に強烈。
一般的なサイズのキャラよりも巨大キャラと戦わせた方が良いだろう。
コンプゲー紹介動画(ガンガーの出番は58:00から)


「ブラスターの助っ人をするなんて、お前もよっぽどおめでたい奴だな」

出場大会

  • 「[大会] [ガンガー(アストロガンガー)]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
「巨大ロボット」にこだわらなければ、主人公搭乗機に限っても『レインボー戦隊ロビン』(1966年)のペガサスやベンケイという前例があるのだが、
  • ペガサスは大きさが人間より少し大きい程度であり、基本的に飛行機形態になってから主人公のロビンを乗せる
  • ベンケイは大きさこそ申し分ないものの、仲間は乗っているだけでほぼベンケイの自立行動(ペガサスも自我はあるがロビンが操縦桿を握っている)
という点から、双方「ロボットを操縦して戦っている」という印象が薄く、あまり搭乗ロボット物扱いされない。

『アストロガンガー』もロボット側に明確に人格がある点や、カンタローが操縦と言うより一体化する点から搭乗ロボットと見做されない事もあるが、
実は『アストロマン』というアストロガンガーのプロトタイプとなった企画案では、通常時は外部からの遠隔操縦だが、
緊急時は飛行メカに乗って本体とドッキングして操縦するという、後のマジンガーのホバーパイルダーのような機構だった。
他、翼を装着して空を飛ぶ、口からゲロビ必殺光線を発射するといった、後のスーパーロボット同様の装備も所有していたのだが、
これらの設定は、ウルトラマンの変身を取り入れた方が視聴者受けがいいと判断したスポンサーによって没にされた。
もしこちらが採用されていたら、本当の意味で搭乗巨大ロボットアニメの開祖になり、歴史が変わっていたかもしれない。
するとマジンガーZEROが存在理由を失って登場しなかった可能性が……?


最終更新:2025年04月06日 23:40
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