『スーパーロボット大戦』シリーズにおいては、性能は「マジンガーZより一回り強いロボット」という立ち位置。
特に初期シリーズの『第2次』では鉄也不在で純粋なマジンガーZの後継機として登場する。
しばらくは「鉄也共々後半登場」という展開が恒例となり、
初期シリーズでは「『第3次』で前回出番が無かったメタネタ」「『EX』でのグレート初登場時のパイロットは マリア・フリード」
「『第2次G』ではリメイクなので出られたがここでもメタネタ」と鉄也の出番をいじられがち。
「すまない。本来なら出るつもりはなかったんだが」とかいって当の本人まで困惑する始末であり、
それ以外の場面で鉄也の出番は少なめで「真面目なパイロット」以上のキャラ付けは薄めだった。
また性能面では『F完結編』ではマジンカイザーの登場、マジンガーZの後半強化など押される要素もある。
ただ合体攻撃のある作品ではほぼ確実にマジンガーZとの、更にはゲッター等との合体攻撃が有るため、同時運用も視野に入る。
本編で不遇だったキャラクターの救済に関しては『α外伝』から本格化する。
「マジンガーZより早く正式加入し、以降の出番もマジンガーZより多い」作品が出てきたのはもちろん、
「近接特化のマジンガーZ、マジンカイザーに対して、遠距離戦も得意」など、機体性能で大幅に勝てない作品では別の強みを得ている。
また原作再現要素が増えた関係で、本機そのものや量産型が敵として登場することもある。
更には鉄也に関しても、能力が甲児より高いことが多くなり、原作でのストイックさとコンプレックスにスポットを当てたストーリー展開がなされ、
実質主役、また甲児以上に目立つ好待遇も増えてきた。
その一つとして、『D』の男性主人公であるジョシュア・ラドクリフに対しては、
『 逆襲のシャア』の登場人物、ギュネイ・ガスと並ぶ良き戦友である他、
(条件次第だが)敵勢力のルイーナの幹部格であるグラキエースが仲間になった当初は剣造の仇の関係者という事もあり、
憎悪の感情と共に銃を向け、それでも動じない彼女に発砲したのだが、実際は避けたら当たるように撃っていたため、
ここで彼女の覚悟が本物である事を認め、徐々に態度を軟化していく事となる。
『スクランブルコマンダー2』では孤児出身のパイロット達の一人としてクローズアップされるエピソードがある他、
甲児と義兄弟として互いを認め合った後、科学要塞研究所を占拠した暗黒大将軍に兄弟の力を合わせて立ち向かい、
義父・剣造の救出を果たすなど、熱いストーリーが展開された。
逆に剣造とマシーン・ファーザーが手に手を取って特攻するという、より悲劇的な展開をしたスパロボも存在するが
また、『スクコマ2』の特徴として3Dモデルがある程度設定上のサイズ差を再現しており、劇場作品で何度も肩を並べたグレートとゲッターロボGが、
実際に並べるとどうなるかもある意味見所。 シン・アスカがユニウスセブン解体の応援に来たゲッターロボGの巨大さに驚き、
コン・バトラー(身長57m)にダンバイン(全高6.9m)が踏み潰されかけるシーンがあるなど、サイズ差再現したからこその演出が面白い作品である。
『MX』では上記漫画版に登場したブラック・グレートと量産型グレートも登場し隠し加入機体にもなるなど、
正真正銘のマジンガー軍団を組めるようにもなった。
『GC』からはOVA版も参加。序盤は旧グレートでスポット参戦、その後真グレートで戦うというのが定番となっている。
『GC』ではファイナルダイナミックスペシャルが実装されているが、これまで実装されれば絶対参加していたグレートは本作ではハブられたが、
その後リメイク版である『XO』では無事参加できた(一応グレート不参加版も別名になって残っているが)。
『J』『W』『L』にも参戦しており、特に『L』では原作終了後の参戦ではあるが、カイザー共々調整のために宇宙に上げているという設定のため、
かなりの期間を旧グレートで戦い抜く事になり、加入するのはカイザー共々終盤より少し前になる。
ちなみにこの時、原作のカイザーと同様宇宙空間から直接地上に降下したが、カイザー共々無傷という状況だった。こいつも超合金NZα製なんじゃなかろうか
『Z』でも概ね原作通りの設定だが、こちらでは同じダイナミック作品の敵一般兵である ベガ兵から、
檜山ボイスで「何が偉大な勇者だ!」とダメ出しされるという 自虐ネタツッコミも用意されている。
その後、アプリ版である『DD』に久々に参戦。
プレイヤー部隊が不在中に旧グレートで単身戦い続けており、登場時には既にボロボロでそのまま大破してしまう。
この時点で味方ユニットとして真グレートが使用可能になるが、シナリオ上に登場するのはそのちょっと後。
隠された真グレートを巡りDr.ヘルと争奪戦を行うも破れ、当初は敵として登場する。
後に試作型のブレーンコンドルで操縦権を奪取し、無事自軍入りする。
『第2次Z』以降『真マジンガー』がメインになってからは、原作の都合で登場しない、よくてNPCという時期が続いたのだが、
『スーパーロボット大戦V』で、原作同様過去に致命傷を負ったが、 コールドスリープで一命を取り留め、その影響であまり老化せず、
現代で甲児達の前に姿を見せた、というスパロボオリジナル設定と、設定画から起こされたグレートマジンガーを引っ提げ復活。
更に『V』ではマジンガーZEROの顕現を警戒する 防人として物語の中核に置かれ、
遂にはマジンカイザーに次ぐスパロボオリジナルのマジンガー、偉大なる魔神皇帝こと「マジンエンペラーG」を与えられるにまで至った。
このため、甲児の加入と同時に自軍を離脱し、しばらくの間は真意を隠して敵に回ってしまう。
なおその間は自軍全機をグレート一体で相手する事を想定して、グレートのリミッターを外して半ば暴走状態で運用し、
味方時よりHPがやたら高い事への理由付けがされている。
『X』でも同様の設定で復活して登場しているが、こちらではZとZEROの関係が異なるため、最初から終始味方で甲児との仲も最初から良好。
初登場時は『マジンガーZ対暗黒大将軍』の最後の場面を、『真』版の二人のDVEで再現が行われた。
『真』版の鉄也は文字通り叔父さんのため、正確な年齢は不明なものの、従来の鉄也より年上で落ち着いた言動が多い。
AI相手に「戦闘のプログラムと戦闘のプロの勝負だ!」とかしょうもないダジャレを真顔で叫んだりもする。
なお、『X』のグレートは鉄也加入から数話で登場するエンペラーに勝っている部分が無い上(Zはカイザーに勝る部分がある)、
東映版と異なり鉄也以外の人物を乗せる事ができないため、優秀な機体なのに倉庫番確定という、非常に悲しい事になっている。
『スーパーロボット大戦T』では『INFINITY』版で参戦という事で、映画本編で使えなかったグレートブースターを期待したファンも多かったが、
その期待も空しく『INFINITY』仕様グレートブースターのデザイン描き下ろしが間に合わず、スパロボですら使用許可は下りなかった。切ない。
ちなみに宇宙だろうと異世界だろうと、ブレストバーンやサンダーブレークは承認制である。
しかし、本作では連邦軍所属なのに 相手が連邦軍だろうと容赦なく承認が下りる。
また、『INFINITY』ではグレートマジンガー関係の楽曲はなかったのでグレートのBGMも「マジンガーZ」なのかと思いきや、
初回限定版のみではあるが、 原曲版「おれはグレートマジンガー」を引っ提げてきた。原作では全く流れてないのに違和感がまるで無い。
その後『30』では念願のグレートブースターが追加された。
ちなみに先述の通り小説版『INFINITY』で語られた鉄也の階級は大佐だが、『T』『30』共に宇宙世紀の連邦軍がベースなためか階級が下がっている
(宇宙世紀の地球連邦軍は士官学校を出ていないと階級は大尉で打ち止めになるため)。
まさかの逆補正だが、鉄也が大佐なのに同年代のアムロが大尉とか言われると違和感しかないし、 だからと言ってアムロを大佐にするのも違和感しかないのも事実である
また、 厳しい訓練を積んできた歴戦のパイロットという経歴を買われ、物語中でスーパーロボットパイロット達の教官役を何度となく任されており、
いずれも 鬼教官として定評がある。
かつては『 ガンダム』系等が出典の歴とした職業軍人のいる中で、民間のパイロットが「戦闘のプロ」と名乗る滑稽さを揶揄する言葉であったが、
今では敬意を込めて彼を 「プロ」と呼ぶファンが大勢を占めている
(そもそも幼少の頃から厳しい 児童虐待戦闘訓練を受けている鉄也にとっては、職業軍人と言えども素人にしか見えなくても不思議ではない。
ファンタジー作品で主人公パーティーが 騎士様(正規兵)を素人扱いするのと同じである)。
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戦闘デモ |
『MX』版
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『第3次α』版
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『XO』版
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『Z』版
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『L』版の試作型
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『L』版の真グレート
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『V』版
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『T』版
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ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』においては、二周年記念のマジンガーコラボにおいて マジンガーZ、 ボスボロットと共に参戦。
ボスと共に現地の科学者の元に身を寄せていたが、甲児達のピンチに破損したグレートの修復を間に合わせて駆け付けた。
当初はZと同じ中距離型だが、二度にわたり超改造する事でより近接に特化し、戦いでの役割分担がされるようになる。
武装面では特にサンダーブレークがトリプルサンダーブレークにまで強化され、ほぼ全画面に強力な電撃を叩き付ける。
パイロット面でも、敵が多ければ多い程ダメージに補正がつく「偉大な勇者」、武装の数に応じダメージ補正が付く「戦闘のプロ」など、
守りの甲児に対し、逆に攻めを重視した構成になっている。
なお、何故か仲間に男性パイロットがいる程守りが堅くなる「男の絆」というスキルもあるが……。
念のため記すが、公式において鉄也が男色家という設定は無い。ネタの使い所は考えよう。
だから間違っても「こんなスパロボは嫌だアッー!」で検索するなよ!?絶対だぞ!!
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