横山光輝氏原作の1956年連載開始の漫画、及び漫画を原作にしたアニメ、特撮に登場するロボット。
なお、誤解されやすいが「28号」というのは形式番号である(原作中にも最低2体は「28号」が存在している)。
海外版での名称は
「Gigantor(ジャイガンター)」。なお
ワンダーウーマンのヴィランは
Gigantaである(どっちも
Gigantが語源だが)。
ちなみに
ポチョムキンのガイガンターの由来はこちらというよりはドイツの同名のバンドからだろう。
『
マジンガーZ』よりも更に前に登場した、
日本初の巨大ロボット漫画であると共に、
人と共に暮らす等身大ロボットの『鉄腕
アトム』、
殉職した刑事の人格を移植したロボットである『エイトマン』と並んで、
人に使われるロボットとして、それに連なる数多くの日本製ロボット作品の原型となった。
そして「漫画の神様」
手塚治虫氏と並び称されていた横山氏は、本作にちなんで「漫画の鉄人」と呼ばれる様に。
デザインモチーフは西洋の甲冑で、額の装飾や口当てのラインから読み取れる。
太平洋戦争末期、敗色濃厚となっていた
日本軍が密かに開発した、「鉄人」と呼ばれる巨大ロボット兵器である
(なので当然「
ティエレン」とは読まない)。
だが試作機の28号はすぐ壊れてしまい、実戦投入されるまえに日本は敗戦。製作者である金田博士により隠匿され、兵器として使用される事もなく眠っていた。
しかし終戦から数年後、金田博士の息子にして
*1正義の心を持つ少年探偵「金田正太郎」(
某健康優良不良少年ではない。
ショタコンの語源ではある*2)
の手に鉄人を操作するリモコンが渡った事により、鉄人は正義のロボットとして悪人達との戦いを繰り広げていく事になる。
2005年の実写映画版では舞台が現代になっているため、この太平洋戦争当時に金田博士によって開発されるも未完成のまま放棄された鉄人が「鉄人1号」。
その後、息子の金田正一郎によって平和利用のために再開発が行われ、2号-27号までの試作品の末に完成したのが「鉄人28号」となっている。
当初は白黒のホワイトカラーだったが、中盤で一度大破した後に強化改造が施され、ロケットエンジンと青いボディを持つ我々の知る鉄人28号となる。
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正太郎の担当声優・俳優 |
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高橋和枝
- 1963年アニメ版
-
山田栄子
- 1980年アニメ版(通称の「太陽の使者」は本来は主題歌の名前)
-
田中秀幸
- 『FX』
-
折笠愛
- 『FX』(少年時代)
-
くまいもとこ
- 2004年アニメ版(通称「今川版」)、『白昼の残月』
- 齋藤智美
- 『ガオ!』
- 池松壮亮
- 2005年実写版
-
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昨今のロボット物のように乗り込んで操縦するタイプではなく、
正太郎の持つリモコンで外部から操作される、いわば超巨大な
ラジコンである。
基本的にはリモコンからの操縦が必須なので、悪人にリモコンを奪われてしまうと、
鉄人は正義の味方ではなく悪魔の手先となってしまい、原作中でも度々破壊活動に用いられた。
つまり主題歌でも歌われているように「善いも悪いもリモコン次第」なのだ。
名前のモチーフは太平洋戦争中に日本を火の海にしたアメリカ空軍の爆撃機「B29」であり、
最初期案では暴走する敵として登場して正太郎の作戦で
溶鉱炉に落とされる予定だったが、
路線変更が指示された事で当初暴れていたロボットは「
27号」となり、主役ロボ「鉄人28号」としての登場を果たした。
余談だが後年の『
大鉄人17』は、逆に鉄人28号を名前のモチーフとしている(先人に敬意を払って28から各桁から-1して17との事)。
だからきっとミクさんの由来は小鉄人39
怪物として登場したためかロボットなのに事あるごとに吠える。
漫画では「グオー」「グワッ」などバリエーションがあるが広告などではアニメ主題歌の歌詞にもなっている「ガオー」が多く、
パロディではアニメの
効果音を音写した「バンガオー」が多め。
歴代OP
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伝統のED
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海外版アニメタル
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お蔵入りしたCG版
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実写ドラマ版OP
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当初より「超装甲」と「超怪力」を主力とした本家本元、元祖スーパーロボットの名に恥じない性能を持っていたが、
さらに鉄人を強奪した敵組織がロケットエンジンを装着した事で飛行能力とスピードさえ獲得し、攻防走三拍子揃い踏みとなった
(上の画像に見える背中から胸にかけての緑色の帯は本体の模様ではなく、ロケットの取り付け金具である)。
また武装自体は存在しないものの、特筆すべき装備として
「独立連動装置」が存在する。
これは機体の各部に組み込まれた補助動力のようなもので、『太陽の使者』版では敷島博士の発明とされており、
基本的にロボットのような精密機器は腕や脚などを始め、一部を損傷すると一気に性能がガタ落ちしてしまうのだが
(例えば
RX-78-2は頭部と片腕全損だけで満足に歩けなくなり、事前にプログラムした動作を行わせるだけで精一杯になっている。
試作パーツ流用による陸戦用量産型の現地改修機は左腕を破損したらむしろ自分で引きちぎって棍棒代わりにして戦ってた?あ~~、聞こえんなぁ)、
鉄人は
あらゆるパーツが独立した状態で連動しているため、腕や脚を破壊されようと一切性能が変化しない、
むしろ相対的に見ればパワーが上昇しているとさえ言える、驚異的な継戦能力を保持している。
簡単に説明すれば「パーツそれぞれを個別に動かす事で、組体操やムカデ競走のように鉄人28号を動かしている」と言えばいいか。
人工知能
ロビーの操る
敵ロボットに敗北・鹵獲されてロビーに分析された際、この設定が明言されている。
事実、鉄人の
装甲そのものが破壊される事はほぼ一度もなかったのだが、手足の関節は破壊される事もあったため、
独立連動させているのはメリットではあるものの、必然的に接合部が弱い……というのはある種の弱点と言えるかもしれない。
その後、鉄人を取り返す事に成功した正太郎達の前に
一度は鉄人を倒したロボットが多数登場したが、
鉄人とは違い「腕をもぎ取られただけで機能停止する」という弱点があったため、
一騎打ちでのリターンマッチを経ずに無双されてしまうという珍しい展開となった。
ストームトルーパー効果(忍者反比例の法則)とか再生怪人の御約束と考えれば普通だが
ちなみに、後にロビーの作ったロボットの中には手足が破壊されても動けるものが登場しているが、良い所無くドラグネット博士の
車に敗れている。
実際ロビーも上記の分析の際に「この構造で強いロボットを作るのは難しい」と発言しており、鉄人の優秀さを認めていた。
製造されたのが大戦末期という事もあり、最新鋭のロボットに対しては後れを取る事も多い。
実際、通常兵器では破損せずとも、対ロボット戦では頻繁に腕や脚が破壊されているため、
独立連動装置がなければかなり苦戦していたであろう事は想像に難くない。
これもあくまで部位破壊の影響が全体に波及しないだけなので、あまりに損傷箇所が多い場合は行動不能となったり、正太郎も撤退を選択している。
また前述通り武装が搭載されておらず、リモコンによる電波操縦である事なども弱点として挙げられる。
つまり電波を遮断されたり、正太郎自身が操縦不能な状況になったりすると、行動不能になってしまうのだ。
創作ロボット史上にその名を残すライバルキャラ「
ブラックオックス」はあらゆる点で鉄人を上回っており、
強力な電波妨害装置と人工知能、指先からの熱線砲などで、鉄人と正太郎を大いに苦しめた。
その他、後付け装備なので仕方ないがロケットの装甲が薄く、本体よりも頻繁に破壊されるという点や、
索敵範囲があくまでも操縦者の視界内に限られてしまう(一応活動できるが後述の問題有)など、決して鉄人28号は完全無欠の兵器ではない。
それを正太郎が
自分の知恵と勇気でカバーするからこそ、28号は数多くの戦いを潜り抜けてこれたのである。
また、鉄人は強くとも正太郎さえ潰してしまえば勝てる、という事でもあるため正太郎を狙う敵もいたのだが、
自分が砲撃で狙われている事に気付いた正太郎が、鉄人をグラつかせる事で自身の負傷を演出し、
鉄人を転倒させる事で自身の死亡を演出するという突っ込み所満載の作戦を行った事がある。そして敵はそれに盛大に引っかかった。
このようにあくまで「大きな鉄の人」に過ぎず、武装らしい武装が一切備わっていない事も、スーパーロボットでは珍しい鉄人の特徴である。
初代アニメ(白黒版)の第二期などでは珍作戦ごとに敷島博士の発明品を持ち替えることがよく見られ、
『皇帝の紋章』では、金田博士によってその意図が語られている。
固定武装を搭載したらその時点で兵器になってしまう。兵器になってしまえば鉄人は戦争にしか使えなくなる。
けれど兵器ではなく兵士ならば、人間ならば、時に銃を持つ事があったとしても、それを様々な道具に持ち替える事ができる。
戦争が終わって銃が必要となくなった平和な時代のために、鉄人は兵器ではなく、「でっかい人」でなければならないのだ。
『皇帝の紋章』は派生作品の中では後発になるが、それ以前のリメイク作品でも鉄人は武器を装備しておらず、この精神は一貫している。
「鉄人は、武器を持たないロボットなんだ!」
なお、レバー2つにダイヤル3つというシンプル極まりないリモコンでどうやって操縦しているのかは永遠の謎である。
というか原作の時点ではレバーだと思われている部分はアンテナ(たまにここから稲妻状の漫画的電波が出ている)なのでもっと謎である。
一応原作漫画内のPX団編で、奪ったリモコンについて会話しているシーンで、
「このボタンをおすと鉄人がうごきだすし このスイッチは方向をかえるもの このスイッチは手足をうごかすスイッチだ」
「鉄人をこちらにこさせるにはどのスイッチをおすんだ」「このスイッチ(中央のダイヤル)をまわせばいいのさ」
という操作説明があるが、これで操縦方法をイメージできた読者は何人いたのだろうか……。
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大事なリモコンについて色々 |
流石に突っ込み所が多かったためか、後発作品ではリモコンや操縦方法がアレンジされているものが多い。
『太陽の使者』ではビジョン・コントローラー(Vコン)なるアンテナと別に操縦桿ありでモニターまで付いた物に変更され、
実写映画版ではVコンを小型化したような形状のリモコンが登場し、さらにヘッドマウントディスプレイで視覚共有が行われ、
さらに操縦を容易にするためか、 何故か受けたダメージまで操縦者に伝達される感覚フィードバックが備わり、
『鉄人28号FX』では音声命令を光線で伝達する銃型コントローラー・グリッドランサーが使用されるようになり
(ただし『FX』に登場した初代鉄人は2スティック+3ダイヤル方式のままである)、
舞台を現代に移した『鉄人奪還作戦』では完全に音声入力式の小型装置となった。 それだと『ジャイアントロボ』じゃ?
また、NTTドコモのCMに出演した際には、大人になった正太郎がノートパソコンで鉄人を操作していた
(それでも例によって「いいぞ鉄人!」などと呟いているが)。
「ノートパソコンに専用のソフトウェアをインストールしてリモコンにしている」と考えれば、
スマホで操作するドローンと同じで時代に沿った操作方法であろう。 『プラレス3四郎』で既にやってるけど
そして一部ファンからは、
「鉄人の操作は「行け!鉄人(出撃)」「負けるな!鉄人(苦戦時)」「今だ!鉄人(とどめ)」の3命令で動くファジー操作」
と揶揄されていた。
実際に本編で正太郎がこれらの台詞を言いながら操縦する事が多かったためである。
加えて ファイア二世戦では「山中で何があったか分からないので鉄人にカメラ(中継カメラではない)を付けて撮影しにいく」という、
明らかに正太郎が現場を見ていない状況の中で苦戦しながらもファイア二世と戦っている。
何よりリモコンが作られる前の暴走状態では正太郎の挑発に乗って追ってきて、
正太郎が崖っぷちからヘリで救出された時に 崖の前で立ち止まり、悔しがるかのように吠えるシーンがある。
そのため、ブラックオックスのAIほどではないにしても、ある程度は自律可能な電子頭脳が搭載されているのだろう。
ちなみに横山先生は「操縦法についてあまり深く考えてない」とは断っているが、 ファイア三世の回でファイア博士が、
「(新型の) わしのロボットは学習能力がある。
だから「岩を壊す」と教えると、岩は壊すものと学習して後は 命じなくても壊し続ける」と説明する描写からすると、
「ロボットは自力では善悪の判断が付かないが、人が教える事で制御できる」という概念が横山先生の脳内にはあったらしく、
上記の説明から学習能力の無い鉄人などの旧型機は、
「リモコンで やって良い事と悪い事をその度ごとに教える」というようなイメージのようである。
また、リモコン自体も非常に高性能にできているらしく、あっさり誰でも操縦できる(しかも片手で!)仕組みであり、
原作の中では「ミサイルの誘導システムに使える」という理由で、鉄人よりもリモコンの奪取を目論んだ組織もいるほどである。
この時は偽のリモコンにすり替えられてしまうのだが、本物のリモコンとは違い思い通りに鉄人を動かす事ができなかった。
しかし今では『 電脳戦記バーチャロン』から始まった3Dロボゲーの存在により、レバー2本で操作できても良いんじゃないかな?
と言われるようになっている(結局は「大まかな行動は人間が指示するものの、細かな動きはAI任せ」という事になるが)。
実際、後述するサンドロット版鉄人28号では、
プレイヤーはプレイステーション2のコントローラーで鉄人(と正太郎)を操作する事になる。
同メーカースタッフがサンドロットを設立する以前に制作した プレイステーション用ソフト、
『リモートコントロール・ダンディ』の時点で確立されたPS用アナログスティックコントローラをフル活用した直観的な操作方法は、
同メーカーの処女作となったPS2用ソフト『ギガンティックドライブ』にも受け継がれ、
これが非常に好評であった事がPS2版『鉄人28号』の製作に繋がっている。
自らのボタン操作で鉄の巨人が一歩一歩大地を揺らしながら進撃し、アナログスティックで鋼の剛腕を自在に振り回す独特の操作感覚は、
『リモダン』『ギガドラ』共々機会があれば是非体験して欲しい代物である。
まあ、ゲーム的には戦闘で生じた被害は信号や街路樹の一本に至るまで全てこっち持ちなせいで窮屈極まりない思いをする『リモダン』よりは、 いちいち細かい計上はしないでステージごとの努力目標を守り切ればボーナスが貰える方式の『ギガドラ』の方がのびのび暴れられると思う。 プレイに慣れた人になると隠し要素目的で同級生のバイト先を片っ端から潰し始めるし…
長谷川裕一氏の『皇帝の紋章』でも元のデザインを残しつつロボゲーのコントローラーを思わせる形状へとディティールアップされ、
鉄人が自律しているかのように行動するのは数々の「 裏ワザ」を駆使した正太郎の操縦テクニックによるもの、と描かれている。 *3
前述のファイア二世戦も「リモコンにフィードバックされる僅かな情報を頼りに正太郎が勘で操縦していた」という風に描写され、
ただのラジコンでしかない鉄人を使いこなす様は、 フランケン博士をして「 人機一体の境地である」と評された。
本作におけるこの鉄人の操縦方法については、コミックス第2巻巻末に詳しく記載されている。
詳細は手にとって確認して頂きたいが、二本のレバーが両足・両腕の動きに対応、これらを切り替えながら操縦を行っている。
移動しながら攻撃したい時は、動作ロックボタンを押してから動作切り替えを行う事で、移動を継続した状態でパンチを放てる。
また細かいパンチの機動などは、鉄人に搭載された熱源探知機能と電子頭脳によるセミオート制御で処理されており、
セミオートを解除すれば、操縦者の技量次第でより複雑で精密な動作も可能となる……とされている。
ちなみにこの「移動と攻撃の操作切り替え」が、あの印象的な、両腕を高々と掲げて咆哮するファイティングポーズになるようだ。
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その最後について |
原作漫画版や実写ドラマ版の鉄人28号には、明確な最終回が存在していない。
原作漫画版ではある事件をいつものように解決した所で最終回となり、以降も正太郎と鉄人の活躍は続いていると取れる終わり方だった。
実写ドラマ版に至っては当時の技術で再現するには無茶があったため1クールで打ち切られており、鉄人が正太郎の物になる前に話が終わってしまった。
ただし初代アニメ(白黒版)では第83話(途中の総集編を話数に数える場合は84話)「輝かしきチャンピオン」で、
「ロボットのオリンピックで優勝、最高のロボットとして博物館に飾られ、その際にリモコンも金庫の中に封印される」
という内容で最終回を1度迎えて綺麗に終わっている。
それの続きという形で第83話放送の3か月後には第84~96話が放送されたが、
第96話「ゴールドウルフの最期」ではいつものように正太郎と鉄人28号が悪漢達をやっつけて帰っていくストーリーであり、
「さて、来週からも引き続いて鉄人28号の活躍をお送りしますが、
はじめからずっと見ていた皆さんも、また見なかった皆さんも、来週の鉄人28号をぜひご期待ください!」
というナレーションで幕引きされ、当時の放送時には第96話以降に第28話~52話の再放送が行われた。
そして第52話再放送終了後の回に、わざわざ「輝かしきチャンピオン」を放送して番組を締め括っている。
DVDや話数一覧を見ていると気付かないが、こうした当時の放送順を考えると、
白黒アニメ版の鉄人28号は「輝かしきチャンピオン」を明確な最終回としていると言える。
役目を終えたロボットが博物館に展示されて活躍を終えるという最終回は、「もう鉄人の活躍が見れない」という寂しさのある印象的なものだった。
また漫画版には最終回が無かった事により、唯一の続編作品である『鉄人28号FX』(正太郎52歳 *4、主役は息子の正人)では、
未だ現役の元祖鉄人が28号FX(平和目的の新鉄人計画で新たに1号から開発された28番目)と共に活躍する場面が描かれている。
とはいえ旧式機なので最新鋭機である28号FXのサポート役が基本である
漫画家の矢野健太郎氏とかは「旧鉄人の方の活躍が見たいんだよ」と訴えていたりする
(28号FXを敵に奪われ旧鉄人で立ち向かった際には当然圧倒的不利に。正太郎が正人に「根性でなんとかしろ」と言ったのに対し、
敵が「根性で何とかなるならロボットなどいらん」と返す一幕も)。
それでも初期は28号FXが飛べなかったのでそれなりに活躍する場面があった。
後に28号FXが17号フェニックスと合体して飛べる様になり、更には二代目ブラックオックス(29号OX)が味方になった事で出番が減ったが、
28号FX、29号OXのタッグを破ったメタルサタン(正太郎が昔倒した学習能力を持つロボットが自己強化を続けて復活したという設定の本作オリジナルの敵)
を旧鉄人一機で抑え込むなど正太郎の操縦技術は衰えてはおらず、過去よりも強かになった面も見せている。
さらに後年のリメイク作品では初代鉄人28号の最期が新しく描かれているものもある。
今川監督の手がけた2004年版アニメでは、地球環境を破滅させる最終兵器「太陽爆弾」を動力源としていた事が発覚する中、
黒部ダムを襲ったブラックオックス軍団に対し、新元素バギュームを投与して半ば暴走状態となりながら出撃する。
獅子奮迅の働きを見せた後、太陽爆弾を欲する黒幕ベラネードによって操縦機を破壊されて制御不能になってしまうが、
ベラネードを罰するが如く踏み潰し、正太郎を守るように溶鉱炉の溶鉄を浴びて融解した。
その残骸は黒ずんだ鉄屑となりながらも、今も黒部ダムの底から平成の日本を見つめている……。
一方、長谷川裕一氏の漫画作品『皇帝の紋章』では、米ソ間の最終戦争を誘発させようとする人工知能ロビーと対決。
核弾頭型ロボット「溶鉱炉(シュメルツ・オーフェン)」に敢えて両足を溶かさせる事で軽量化して、飛翔する溶鉱炉に取り付き、
破壊されたブラックオックスの電波増幅機で操縦電波を強化する事で、溶鉱炉諸共に大気圏外への離脱に成功する。
そんな事をしても何の意味もないと嘲笑するロビーに、正太郎は自分の父親は戦争という嵐の中で鉄人を作り上げたのだと叫び、
だから自分はどんな時代の逆境の中でも負けるものか、前を向いて諦めずに進むのだとリモコンを握って操縦を継続。
そして鉄人は電波が届かない筈にも拘らず拳を握り締め、宇宙空間で核弾頭を破壊して地球を救い、沈黙した。
「いっけええ鉄人! 負けるなっ……鉄人! 頑張れ鉄人!」
「ぼくの……一番大切な……鉄人28号!」
どちらのリメイク作品も初期プロットの「溶鉱炉で溶かされる」という末路を意識したものであると共に、
昭和、戦争という時代の罪を背負い、未来へ進むための礎として破壊されるという、鉄人28号の姿が描かれている。
ちなみに、前述した神戸・JR新長田駅前の鉄人28号像は「阪神・淡路大震災からの復興を記念する」という意味合いもある。
背負う物は違っても、彼もまた未来へ進む人々を見守っているのだ。
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偉大な名作故に幾度もリメイクやコミカライズ、実写化、アニメ化されており、神戸市には
実物大の鉄人が建造されている。
2012年には'80年代のリメイク2作目『太陽の使者 鉄人28号』が、『スーパーロボット大戦』にも参戦を果たしている。
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『スパロボ』シリーズでの活躍 |
初参戦は『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』。同作唯一の完全新規参戦作品である。
実は同じ横山光輝原作アニメで、前作『 破界篇』にも参戦していた『 六神合体ゴッドマーズ』の「大塚長官」は、
『太陽の使者』における正太郎の協力者「大塚警部」と同一人物(正確にはスターシステム)だったりする。
そのため『破界篇』時点で既に伏線がいくつかあり、EDにて大塚長官が 「有事の際に回す予定の別管轄の人材」として存在を言及している他、
同時に正太郎の所属場所である「ICPO」ついても触れられていた。
敵勢力は物語前半に登場する「ロボット・マフィア」しか登場しないため、原作の犯罪組織2組の要素を合わせており、
X団に変わりブラックオックスを利用するポジションを担い、ダーティーサタンが製造していたデスラムを戦力として連れている。
なお、原作後半に登場する「宇宙魔王軍」は登場せず、『 超獣機神ダンクーガ』のムゲ・ゾルバドスと、
『六神合体ゴッドマーズ』のズール皇帝が宇宙魔王のポジションを兼任しているが、作品要素の存在感は大きいと言える。
続く次回作の『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』ではロボット・マフィアの残党に加え、遂に宇宙魔王が襲来。
本作では早い段階で侵攻を開始し、作中の舞台となる情勢が不安定な多元世界「蒼の地球」に更なる混乱をもたらしていく。
さらに『六神合体ゴッドマーズ』の超能力者とエスパーロボを引き連れており、『Z』シリーズのメインストーリーにもがっつり絡んでいる。
最後は原作同様に鉄人の太陽エネルギー解放で倒されるも、続く『天獄篇』でしぶとく復活。
同じく復活したズール皇帝と共に暗黒の軍団を率いている他、終盤では『 真マジンガー』のハーデス神とも手を組み、
版権作品最後の大ボスの一人として立ちはだかる事となる。
性能としては装甲が高く、運動性もスーパー系にしては高い方だが、その分パイロットの正太郎の能力と相まってあまり火力は高くない。
しかし特殊能力「Vコンシステム」のおかげで常に状態異常を無効化し、正太郎がエースボーナスを獲得すれば、
スーパー系にあるまじき脅威の移動・命中・回避能力を得る事になる。
修理装置もあるので持久力もある上に、正太郎のレベルがすぐに上がりやすい点も有り難い。
更に主題歌「太陽の使者・鉄人28号」の歌詞「空だ 海だ 地の果てだ」を拾ったのか、地形適応はオールAになっている
(実際、原作でも地形を選ばずに戦っていた)。
また、『再世篇』ではブランチにリモコンを奪われ悪用されてしまう場面も再現されており、戦闘グラフィックも敵対時専用のものが用意されている
(両腕の「28」のマーキングから味方時の単純な反転ではない事が分かる)。
OPムービーでは横山作品繋がりでゴッドマーズとの2ショットや、同じく「太陽」が枕詞のソルグラヴィオンとソーラーアクエリオンとの3ショットがある。
『時獄篇』では前作と同じ運用法が大体通用するが、
有射程かつ全体攻撃である「ローリングアタック」の燃費が大幅に悪化したため立ち回りには注意していきたい。
カスタムボーナスを取得した後は敵の近くにおいて援護攻撃役にするのも1つの手である。
原作通り太陽エネルギーを解放して特攻するが『ゴッドマーズ』の明神タケルとマーグによって救出される。
ちなみに顔グラフィックが5枚あるが、2枚は没データとなっている。
『天獄篇』からはハンマーパンチの カットインが変更されているが、性能自体に大きな変化は無い。
中央大陸ルート第27話では本作の黒幕「御使い」の一人であるティティことテンプティにリモコンを奪われ暴走するも、
宇宙魔王の息子・グーラの手で救われる。
終盤では最強武器として原作最終話で使用した「太陽エネルギー解放」が武装に追加され、ボス戦への決定力も大幅に上昇する。
| 戦闘デモ |
『第2次Z再世篇』
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『第3次Z天獄篇』
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ちなみに『Z』シリーズでは操縦者の正太郎にも、『 無敵ロボトライダーG7』の竹尾ワッ太と同級生だったり、
『真マジンガーZ』の兜シローにVコンを通じて ローレライへの説得を促したりといった同年代のキャラ達との交流や、
ショタコンの語源という事もあってか『第2次Z再世篇』第18話「アッシュフォード・ラプソディ」にて、
キューピッドの日イベントで 女子生徒から狙われる場面があったりと、豊富な クロスオーバーイベントが用意されている。
(以上、スーパーロボット大戦Wikiより引用・改変)
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サンドロットによるゲーム版『鉄人28号』
『THE地球防衛軍』シリーズで有名なサンドロットが2004年に発売。
サンドロットは以前にも『リモートコントロールダンディ』や『ギガンティックドライブ』など、
リモコンロボット操作ゲームを手掛けており、鉄人28号のゲーム化にあたってこれ以上ない制作会社だったと思われる。
広大な3Dマップを舞台に、PS2専用コントローラーでロボットや操縦者を自由自在に操るというもので、
原作さながらに鉄人28号が活躍するクオリティの高いオープニングムービーもさる事ながら、
ムービー中の鉄人の活躍を実プレイで再現可能という事で、鉄人28号ゲームの決定版とも言える傑作である。
サンドロットの伝統として建物を容赦なく破壊出来、本作など建物を凶器としてブン回せるため、基本的に悪魔の手先状態だが。
原作でも敵の位置が分からない時に適当に当たりを付けて鉄人を突っ込ませて暴れさせてるので、まあ……。
本作の鉄人28号も、高い格闘能力、頑強な装甲、ロケットによる機動力を兼ね備えた高性能機である。
飛び道具こそ持たないものの、建物を掴み投擲する事で遠距離攻撃にも対応可能。
また低コストで汎用性が高く、
敵を巻き込んで進む「突進」、凄まじいスピードで相手を撥ねる「ロケットチャージ」、
鋭い飛び蹴りを叩きこむ太陽の使者からの逆輸入技「フライングキック」、
高空へ飛び上がって地面へ体当たりし、高威力の衝撃波を発生させる「急降下」と、
相手の飛び道具を跨いだり隙に滑り込むような突進力が魅力の必殺技を備えている。
本作では通常の3D格ゲーと異なり通常攻撃技が右手、左手に対応したボタンで出るパンチ攻撃となっている他、
投げがやや特殊でガードを崩すもののではなくダウン後の追い打ち技になっている
(相手が倒れる→相手の手をつかむ→投げ飛ばすorこれで
通常技を出すと相手を振り回す)。
ちなみに相手を掴んだまま歩き回ったり、空を飛行して空中から投げたりする事も可能であるが、
ある程度時間が経過すると相手がつかみから脱出する。
それ以外の攻撃は通常・必殺技ボタンを押して溜めた長さによって出る攻撃が変化し、
ジャブ(弱攻撃)→フック→チョップ(中攻撃)→ストレートorアッパー(強攻撃・これのみ左右で異なる)と、
溜めた長さが長くなるにつれて、
発生が遅い分威力の高い攻撃が出るようになるというシステムになっている。
スタッフによるとこの操作法になった理由は、上記のようにマップが広大&重量感の都合でロボット達の移動が遅く、
長時間かけて近寄るまでやる事の無いテンポの悪いゲームになりかけたので「移動中もやる事」を入れた結果だそうである。
MUGENにおける鉄人28号
2014年に幽霊荘氏によるものが公開。
その後2026年になり、怪獣キャラでお馴染みの
カーベィ氏によって製作されたものも公開された。
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幽霊荘氏製作 |
背が高く( カンフーマン頭部の高さが胴体の赤緑ベルト付近になる)、技は飛行中からの踏み付けを除いて全て腕を使った攻撃が搭載されている。
これだけを聞くと「打点が高すぎて並サイズのキャラ相手でも攻撃がさっぱり当たらないのでは?」と心配になるかもしれないが、
ボタン操作で上半身を前後に傾ける事が可能で、こうする事でパンチが斜め上下に出せるため相手が極端に小さくなければ大丈夫。
地上では体の角度を調整してパンチを当てていく事になる。
パンチ攻撃はサンドロットのゲーム版を意識してか、ボタンを押して溜めた長さに応じて攻撃が変化し、
溜めた時間に応じてジャブ→フック→ストレートと攻撃が変化する。
投げもサンドロット版を意識してか、相手を掴んで暫く(現在は1000 フレーム)相手を保持したまま行動可能で、
掴んだ相手を投げる事もできるが、 タイムアップ寸前などはこれで逃げ切りを狙ったりもできそうだ。
また常時 ハイパーアーマーなため、攻撃を受けつつパンチを相手に当てていくのが基本となるだろう。
現段階では AIは入っていない。 まあAI入れたらブラックオックスになっちゃうしね。
「行け、鉄人!」などと叫びつつ、 プレイヤー操作で正太郎気分を楽しむのも良いだろう。
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カーベィ氏製作 |
2026年4月29日に公開された。
スプライトはGesura505氏製作で「OPTPiX SpriteStudio」にてモーションを作られている。
こちらは一般的なキャラ性能となっており、基本的な操作も通常の格闘ゲーム同様のものとなっている。
歩行時は一歩ずつ動くなど重量感を感じさせるものとなっているが、
ダッシュ可能な他ジャンプ時は一定時間飛行可能となっているなど機動力も持ち合わせたキャラとなっている。
技はパンチやキックの他、2004年版アニメOPで敵ロボットを一刀両断した「チョップ」、 ビューンと飛んでく「体当たり」、
また成功時には ガオーと鳴きながら強烈なアッパーカットを繰り出す 当身技である「カウンター」等が搭載されている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、連続パンチを繰り出しながら前進する「必殺パンチ」、
PS2版の突進攻撃が元ネタと思われるダッシュ体当たりの「突撃」、
敵を空中へ運んで投げ落とし、落下した所に急降下体当たりを喰らわせる コマンド投げ「拉致」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている他、7P以降は幽霊荘氏同様常時ハイパーアーマーが付与される。
また、defファイルの登録名を変更する事で、1963年版アニメに登場した量産機の「カロリア鉄人」も使用可能となる。
基本的な性能は同じだが、超必殺技の一部が同型機を大量に呼び出すものに変更となる。
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余談だが、カーベィ氏によってライバル機であるブラックオックスも同時に公開されている。
出場大会
出演ストーリー
*1
連載中及び初期の単行本には金田博士(正太郎の亡き父親)の設定は無く、戦時中のプロジェクトの生き残りによって完成され、
鉄人事件を解決しようと奔走する正太郎が
成り行きのような感じでリモコンを手に入れたという事になっている。
そもそも『鉄人28号』は「ロボット物」ではなく「少年探偵物」として始まっており、
鉄人も「悪人に操られる怪ロボット」のまま、最後は正太郎の作戦により
溶鉱炉に叩き落される予定だった。
元ネタが江戸川乱歩の『青銅の魔人』(明智小五郎と少年探偵団が、強盗を繰り返す青銅の機械人間を追う話)とされているので当然とも言える
(ちなみに「明智小五郎と少年探偵団」は『
名探偵コナン』の「毛利小五郎と少年探偵団」の元ネタである。
前者が名探偵なのに対し後者は迷探偵だが
ついでに「毛利」の方は『
怪盗ルパン』の作者であるモーリス・ルブラン氏からだとか)。
しかし、正太郎が鉄人を動かした回の評判が良かった事から、路線変更して今の形になったのだとか。
『太陽の使者』では
インターポール(国際刑事警察機構)から特別な資格を得ているという設定
(余談だが、
現実のインターポールは各国警察組織間の円滑な連携を取る為の機関であり、捜査権限や逮捕権限は持たない)。
『FX』でも、かつての活躍により金田探偵事務所はインターポールと繋がりがあるとされている。
しかも後半では正太郎自身がインターポールの長官に就任している。
横山御大は1984年の番組『マルチ・スコープ』で「正太郎は将来警視庁で科学捜査の仕事に就く」と語っていたらしく、
書籍『『鉄人28号』大研究操縦器の夢』のインタビューで『FX』の設定に文句を言っているが
なお『皇帝の紋章』では敷島博士がドラグネット博士の遺児アリスを引き取って面倒を見始めた事を受けて、
「正太郎は私の娘のマキと結婚させるのだ!」「あんた娘いないでしょうがっ!」太陽ね
「でも正太郎くんは将来有名なロボット学者と結婚するって決まってるから……」「何 混乱しとるんですか!?」FXね
という正太郎の未来について、メタ全開のやり取りを大塚署長と繰り広げている。
劇場版『
白昼の残月』では、戦時中に鉄人の操縦訓練を受けていた金田博士の養子ショウタロウが登場する。
当然ながらショウタロウの方が正太郎より鉄人操縦が上手いのだが、一方で発見された金田博士の遺書は「実子正太郎に鉄人を譲る」とあり、
自分の存在意義を奪われたと感じつつ、正太郎の背負わされた重荷を理解して彼を支える義兄たらんとするショウタロウと、
初めて出来た義兄との交流に幸福を覚えながらも、自分よりショウタロウの方が鉄人に相応しいのではという罪悪感に苛まれる正太郎は、
それぞれの葛藤を抱えつつ、発見された秘密兵器「廃墟弾」と謎の復員軍人「残月」を巡る一連の事件に関わっていくことになる。
廃墟弾を処理していく中で鉄人は大きく損傷していくのだが、終盤である人物から「もっと鉄人と仲良くしてあげてね」と諭され、
正太郎はこれまで鉄人を何処かただのロボットとしてしか扱っていなかった自分を深く反省し、鉄人を大切に操縦する事を決意、
一方のショウタロウも、自分が鉄人をただの兵器として見ており、それ以上には思えない事に気付かされ、改めて正太郎に鉄人を託す。
そして二人の想いに鉄人が応える……といった物語が展開され、操縦技術ではなく鉄人と共に歩く精神こそが正太郎を鉄人の操縦者足らしめている事が描かれた。
良いも悪いもリモコン次第ならば、
リモコンを持つ正太郎こそが鉄人を良きものとする最大の要因なのだ。
2005年の実写映画版では祖父・金田正五郎博士、息子・金田正一郎博士、そして孫・金田正太郎少年と三代に渡って受け継がれたロボットとなっている。
とはいえ正一郎博士が事故死した事もあって当初はまったく正太郎と鉄人に縁はなく、正太郎もいじめられっこの小学生に過ぎなかったのだが、
突如ブラックオックスが東京を襲撃、これに対抗できる唯一の手段として鉄人28号が正太郎に託されるという流れになっており、
原作の正太郎が知恵と勇気を武器に鉄人との連携で戦うのに対し、本作の正太郎は臆病な少年が勇気を振り絞って鉄人を操縦する事になる。
ただ正太郎は超人的な記憶能力があるだけの気弱な小学生だから、なんで正太郎が鉄人の操縦をしなければならないのかはハッキリしてないけど
本作の正太郎は子役ながらも
後の本郷猛の片鱗をしっかりと感じさせるなど演技力の面では一切問題がなかったのだが、
舞台を現代に置き換えた事に伴う設定とストーリーの改変
平成の時代に車を乗り回して拳銃撃ちまくる少年探偵は無理があるからねはまだしも、
05年当時としてもあまりにものっぺりとしていて重量感のない鉄人とオックスのCGアクションのせいで、その、ちょっと、ね……。
「信じて……進め!」
*2
『AKIRA』の金田のフルネームが彼と同じなのは、
鉄雄の名前まで含めてこのオマージュなのだそうな。
もっとも金田は健康優良不良少年を自称する暴走族のリーダーと思いっきり正太郎君とは正反対のキャラだし、
鉄雄も鉄雄で敷島博士の息子にして正太郎君の兄弟分の敷島鉄雄とは正反対のキャラである。
敢えて逆にしたのだろうか…。
また正太郎コンプレックス=ショタコンについては、横山光輝氏も聞いてはいたらしいが、
純粋な少年キャラクターを好むファン層の事だと説明され「
IZAMみたいな感じ?」と仰っていたそうな。
何よりも、原作終了から数十年も経った後にファンが勝手に作った造語であり、横山氏自身は一切関わっていないので。
なおショタコンの語源は初代版(原作漫画版)か『太陽の使者』版かとの議論もあったが、
『
ファンロード』誌に投稿された「太陽の使者の正太郎君が好きなのですが、私みたいなのは何と呼べば良いのですか?」
という読者からの質問に編集長が命名したのが始まりなので『太陽の使者』版の方なんだそうな。
*3
例えば足元の物体をロック→鉄人が自動で持ち上げる→水中モードに切り替え
→遠方の目標をロック→移動命令→クロール動作で目標へ投擲攻撃……などである。
そうでなくとも二本の操縦桿と少数のボタンで、次々モードを切り替えての操縦が要求され、
大塚署長曰く「歩かせるだけならできる警官もいるが、複雑な操作は正太郎でないと無理」との事で、
実際に敷島博士が代理で操縦を行った際は目に見えて戦闘力が落ちてしまっていた(操縦できる≠使いこなせる)。
これが少年探偵、つまり民間人でしかない正太郎が鉄人28号を保有している理由付けにもなっている
(なお操縦能力が低い人が動かすとどうなるか分かる話として、偶然リモコンを拾った一般人のおっさんがいじったら鉄人が動き出し、
おっさんはリモコンの止め方が分からず鉄人大暴走というそのまますぎるエピソードも原作にある)。
とはいえ流石に戦中の技術でこれほどのリモコンを開発するのは無理があったのか、
長時間複雑な操縦を続けているとリモコンがオーバーヒートを起こして操縦桿などが加熱してしまう弱点もあった。
皮肉にも正太郎が複雑な操縦ができるからこそ発生してしまった問題なので、リモコンの欠陥というわけではないのだが。
実は現代では、(人型ロボみたいな複雑な動きはしないとはいえ)軍用ドローンでさえゲーム用のジョイパッドで操作する時代になっている。
今や(
悪い意味も含め)複雑怪奇な操作方法の方が時代遅れなのだ。
*4
舞台は2002年(放送年は1992年)で1950年生まれとされているが、旧作が1956年で10歳と考えると5歳ほどずれている。
まぁTVドラマ版なら1960年だし、そもそも連載が10年続いていた事を考えると、
サザエさん時空だと考えるのが妥当だろう。
最終更新:2026年08月05日 14:08