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タイガーマスク


「虎だ!虎だ!おまえは虎になるのだっ!」

+ 担当声優
富山敬
1969年アニメ版
森功至
1969年アニメ版(31~39話のみ)
堀秀行
『タイガーマスク虎打 ~タイピング虎の穴~』

堀氏はアニメ版『タイガーマスク二世』における主人公・阿久竜夫の声優である。

2013年の実写映画版ではウエンツ瑛士氏が演じた。

梶原一騎氏と辻なおき氏による漫画『タイガーマスク』の主人公。
白いマットのジャングルに きょうもあらしが 吹きあれる
「パンチ」はプロレスでは反則なのはツッコむな(一応即反則負けにはならないらしいが)。
「チョップ」や「ナックルパート」なら良いんだけどね(極ナックルパート?あれ実際はパンチだから…)

本名は伊達直人
元々は孤児院「ちびっこハウス」で育った孤児であり、赤字が原因で孤児院が閉鎖する日に皆で行った上野動物園で虎を見て、
虎の様に強くなって悪い大人を倒すという決意を固める。
世界中に支部を持ち、悪役レスラーを専門に育成する秘密組織「虎の穴」*1所属のレスラーとなり、
アメリカでは幾人ものレスラーを血祭りに上げて反則負けを繰り返した事から、黄色い悪魔と恐れられていた。
来日した際、日本プロレス協会のジャイアント馬場アントニオ猪木らに呼ばれ、
彼らの実況の下で試合を繰り広げる事となる。
反則プレーで傷付けたレスラーの子供に殴られても手を上げず、「その力があれば強くなれる」と諭す等、子供に優しい一面も持つ。
やがて、幼馴染の若月兄妹が再開させたちびっこハウスが多額の借金に苦しんでいるのを知り、
タイガーマスクである事を隠しつつファイトマネーによる立て替えを申し出る。
そのため、虎の穴への上納金を払えなくなり、応援してくれるちびっこハウスの子供達のためにも悪役レスラーから正義のレスラーへと変わる。
虎の穴から裏切り者を抹殺するために送り込まれたレスラーによる反則プレーに、正々堂々としたプレーで立ち向かっていく。
その一方で虎の穴では無い普通のレスラーとの試合もあり、ピンチになると身に染みついた反則殺法が自然に出てしまい苦悩し、
「5カウント以内の反則ならばルールでも認められている立派な戦術」「正統派でも反則でも強いレスラーになれ」と諭されて迷いを啓いたり、
正統派の達人スター・アポロンには何もかも通用せず、誰にも破られない必殺技の重要性を強く認識し、
独自の必殺技「フジヤマ・タイガー・ブリーカー」「ウルトラ・タイガー・ドロップ」を開発したりと、
一人のレスラーとして大成する姿も描かれる。

『タイガーマスク』は人気を博しアニメ化も行われたが、同時進行した結果原作漫画のストーリーに追いついてしまい
以降の展開をアニオリで乗り切る事になってしまった作品としてもよく知られ、
その結果最終回での直人の去就そのものまで漫画とアニメで全く違うという事態にまで発展した。
漫画では虎の穴の本部に単身乗り込んだタイガーが大勢の虎の穴レスラーに襲われて窮地に陥っていた所を、
日本プロレスの強豪レスラー達がわざわざタイガーの覆面をかぶって救援に駆け付け、共に本部を壊滅させるという超展開の後、
正道のプロレス界に於いてタイガーマスクが世界タイトルに挑む直前、伊達直人は交通事故によって死亡。
最後の力を振り絞って虎のマスクを投げ捨て、事故死したのは伊達直人という個人であり、タイガーマスクの正体は謎のままとなった……とされた。
アニメでは虎の穴の幹部に凄まじい強豪レスラー達が設定され、タイガーと共に立ち上がった仲間や敵幹部らがリング上で戦死するという壮絶な展開の末、
タイガー自身は狂乱の末に反則攻撃を解禁してしまい、虎の穴のボス、タイガー・ザ・グレートを殺害。
虎の穴との決着は付いたものの、もはやタイガーは日本でマットに立てる身では無くなり海外に逃亡する所で完結している。
後作の『タイガーマスク二世』は漫画版の続編だが、また後に制作されたアニメ『タイガーマスクW』は初代アニメの続編として、
それぞれの結末から続くものとなっている。
+ それぞれの続編
  • 『タイガーマスク二世』(漫画版=伊達直人死亡の後。前作から約10年後)
「力が正義ではない。正義が力だ」

伊達直人は死の間際まで自分がタイガーマスクである事を隠し通そうとしていたが、
結局タイガーマスク=伊達直人であった事は露見したようで、
タイガーマスク二世ははっきりと「伊達直人の遺志を継ぐ」と認識している。
二世の正体は、かつてちびっこハウスでタイガーの戦いを応援していた孤児の一人、阿久竜夫。
……なのだが、前作に竜夫少年は登場しておらず、前作で最も熱烈にタイガーを応援していた健太少年でないのはおかしい、とよく言われる。
というか『二世』には成長した健太が一切登場せず、まるでこの二人が入れ替わった(同一人物の偽名?)かのような関係になっている。

『二世』での敵役は虎の穴ではなく「宇宙プロレス連盟」と名乗る(そういう名前なだけで地球人のプロレス団体)、
アラブの大富豪アーマン・ハッサンが金で掻き集めたあらゆるスポーツ界の優秀な選手をプロレスに転向させた団体。
オイルショックや中東戦争と言った当時の世相を反映し、産油国を牛耳る大富豪一人の道楽のために、
「日本のプロレス界が傘下に入らなければ、日本への石油輸出を停止する」と無理難題を吹っかけられ、
それが「タイガーマスク二世が勝ち続ける限り石油輸出を継続する」という条件になり、二世は日本経済を背負って戦う事になってしまう。
ここでも漫画版とアニメ版で展開が別物になり、漫画版は現実で佐山タイガーの人気が出ると共に現実=漫画と匂わせる形に移行して、
現実のレスラーとの戦いが多くなり、宇宙プロレス連盟は途中であっさり負けを認めて引き下がる。
アニメ版ではハッサンの過去が深く語られ、先進諸国が石油を求めて祖国を蹂躙し、それを打倒して独裁政権を築いたという悲壮な過去と、
日本など先進国に石油を盾に横暴な振る舞いをするのは過去の復讐である事、
その独裁権力を保つために自身の国民に貧困を強いており、今度は彼に対する反政府ゲリラが立ち上がっている事……と、
何重にも渡る複雑な事情が語られる。
そして手下に戦わせて鑑賞しているだけと思われたハッサン自身が最強のレスラー「ザ・ストロングス」として現れ、
日本への石油輸出を賭けた最後の戦いとしてタイガー二世と激突。
アンドレ・ザ・ジャイアントをも凌ぐ怪力とあらゆる反則殺法にも屈せず、正統派の技で戦い続ける二世にハッサンは感銘を受け、
ザ・ストロングスの覆面を脱ぎ捨て、自身の敗北を受け入れる。
タイガー二世もまた覆面を捨て、阿久竜夫として心ゆくまで正々堂々の戦いを演じるのだった。
……が、そこにハッサンの故国で反政府ゲリラのクーデター成功・ハッサン政権崩壊の一報が入り、ハッサンはショックで急死してしまう。
なんともやりきれない幕引きとなってしまったが、ともかく日本経済の危機は去り、タイガーマスク二世の戦いは終わった。

なお、阿久竜夫は虎の穴に入門して自身を鍛え上げてもらった後、アニメ開始前に壊滅させたらしい。
日本プロレスのレスラー達に本部を壊滅させられてから、せっかく復活したのに開始前に滅んでいたとは、
虎の穴から見れば阿久竜夫は疫病神としか言いようが無い。

虎の穴のボスは「虎の穴で最強の反則攻撃を仕込み、その上で正統派スタイルでその反則を打ち破れる最強のレスラーを育てたい」
というやたらねじくれた願望があったらしい。阿久竜夫は見事その願いを体現したレスラーとなったのだが、
実は竜夫のかぶる虎のマスクは虎の穴から渡されたものではなく全然違う出自だったりする。
おまけに虎の穴が滅ぼされているわけで、ボスの願いは叶ったと言えるのかどうか……。
また、漫画とアニメで組織上層部がだいぶ異なるのだが、もしもアニメ版のボス、タイガー・ザ・グレートが、
「俺の反則殺法をタイガーに正統派スタイルで超えて欲しい」と願っていたとしたら、
思い切り期待を裏切られて反則殺法で殺されてしまったというのは悲惨すぎる最期である。
グレートの方も本気でタイガーを殺そうとしていたので、直接対決の頃にはすでにその願いは壊れていたと思われるが……。

  • 『タイガーマスクW』(アニメ版=伊達直人海外逃亡の後。前作から約50年後)
「最強の虎は 俺かお前か」

初代タイガーは存命だが海外逃亡から約50年も時間が過ぎており、世相やプロレス界もすっかり様変わりした2016年の世界観。
アニメ版初代ではタイガーの後輩の若手レスラーだった高岡拳太郎も、今や70台の老人昭和の石頭ジジイとなっていた。
復活した虎の穴も「過激な試合を見せてプロレスファンの人気を集め、経済的に支配する」、つまりは単にシェア拡大を狙う営利企業という、
(レスラーの訓練に死人が出そうな事はやっているが)物凄く普通の団体になっていた。昭和の虎の穴がイカれ過ぎてただけとも言うが
それでもやはり虎の穴は虎の穴。中小プロレス団体「ジパングプロレス」のオーナー兼トップレスラー藤井大助に重傷を負わせ、
ジパングプロレスは崩壊。藤井大助の息子・藤井タクマと若手レスラー・東ナオトの恨みを買う。
タクマは虎の穴の門下に入り「タイガー・ザ・ダーク」として内部から復讐の隙を伺い、
ナオトは高岡拳太郎の指導を受けてタイガーマスクの覆面を受け継ぎ、真正面から虎の穴に挑んでいく。
復活した虎の穴のボスもまた、かつて初代タイガーとの戦いで死んだタイガー・ザ・グレートの孫、
ザ・サード(=三世。タイガー・ザ・グレート・ザ・サード)であった。
その父親(グレートの子)については語られないが、まさかこちらの世界でも人知れず阿久竜夫に滅ぼされたという可能性が
かつての因縁を繰り返すように戦うタイガーとザ・サード。その戦いの最中、タイガーの覆面が破損してしまい、
タイガーとダークの覆面を縫い合わせた「タイガーマスクW」としてザ・サードに勝利し、恩師の仇を取った。

とは言え、「大怪我はするけど誰も死んでない」「試合で勝っただけで虎の穴という組織を潰してはいない」と、
初代タイガーの凄惨な展開と二世の虎の穴が本編開始前に壊滅していたとは大きな違いがある。
ナオトとタクマ、二人の「タイガーマスクW」の海外での転戦、
虎の穴の表向きのプロレス団体「GWM」は日本から撤退したがアメリカでは興行を続けており、また日本に於ける後継となる新団体の設立、
重傷からの復帰を目指す藤井大助のリハビリの進行など、
今後もタイガーと虎の穴はプロレス界を盛り上げてくれる事だろう……と、将来への希望を持った締めくくり方となった。

リアル時間で約50年の間ファンが想像し続けた「伊達直人は海外に行った後どうなったのか」は詳しく描かれなかった。
どのように描いたとしてもファンの推測や期待そのままとは行かずに壊してしまう事になるだろうから、という配慮だろうか。
少なくとも日本に帰国してリングに上がる事はできなかったようだが、状況が状況だったのでこれは仕方なしか。

また続編『タイガーマスク二世』とのタイアップとして現実世界のプロレスにもタイガーマスクがデビュー、アニメ以上の人気を博した。
ウルトラマンストロング・マシーン等とは違い、正式タイアップである)
おかげで漫画版タイガー二世は無理矢理現実に寄せたあげく尻切れトンボに
特に初代の佐山聡氏や二代目の三沢光晴氏が有名。
実際に被って格闘する上での制限があるのでマスクのデザインは原作のような立体的に虎を再現したものではなく覆面状に密着したものになっている。
余談だが、同類としては『獣神ライガー』とのタイアップでデビューした獣神ライガー(現:獣神サンダー・ライガー)もアニメ以上の人気を博した
(「サンダー~」はアニメ中盤のパワーアップにあわせたもの。
 なお、歴代タイガーマスク達とは違い、ライガーの方は正真正銘のアニオタである)。
こちらはロボットアニメ(厳密にはバイオアーマー)だった為に、現実に引っ張られる事無く無事に最終回を迎えている

格ゲー業界では『鉄拳』のキングのモチーフ元として知られている。
二代目キングに代替わりしたのも、まんまタイガーマスク二世である。

また現実では2010年以降、児童福祉施設などで「伊達直人」を名乗る謎の人物から、様々な物品の寄付が相次ぐ事例が全国各地で発生。
これらは「タイガーマスク現象」と呼ばれた。
その寄付をした伊達直人以外にも様々なキャラクターの名前を名乗っており、江田島平八涼宮ハルヒなどが確認されている。
なお、最初に確認された2010年は奇しくも寅年である。


MUGENにおけるタイガーマスク

luca scattone氏、Mikehaggar氏らイタリアの製作チーム(LST TEAM)によるコンプゲー『UOMO TIGRE GAME』に収録されている、
MUGEN1.0以降専用キャラが存在。
フォルダ名はイタリア語表記の「UOMO TIGRE CHAMPION」で、ボイスもイタリア語。
操作方法は6ボタン方式。
必殺技は以下の7種。
  • 足で掴んで床へ叩き付ける「frankensteiner」
  • 対空技の「napalm」
  • 真上へ放り投げた後、床へ叩き付けてエルボーをかます「SuperA」
  • 裏拳からのアッパー「gatling」
  • 床に押し倒す「mtackle」
  • 攻撃を受けた後、蹴りで返す「counter」
  • ショルダータックルを放つ「shoulder」
超必殺技は以下の4種。
  • 投げ飛ばして落下させた後、連続で蹴り、最後に掴んで床へ叩き付ける「UltraASDM」
  • 相手を持ち上げて画面端を往復しながらぶつけ、最後に床へ叩き付ける「RThree」
  • 走って掴んだ後、床に叩き付ける「TW」
  • 乱舞技「special_gatling_attack」
……と、下の動画を見れば分かるとおり、おおむねクラークが素体と思われる。
一応「UltraASDM」が原作のフジヤマ・タイガー・ブリーカーの流れとほぼ同じ。並のキャラなら8割以上持って行く威力を持つ。
持ち上げて叩き付ける技はウルトラ・タイガー・ドロップを模しているのだろうが、再現度は低く、クラークの技に見える。

AIはデフォルトで搭載済み。
簡易的な物だが火力が高いため、実力としては強ランク相当と思われる。
紹介動画

他、ラッキー・コルトのガワ替えキャラが確認されているがどう見てもコルトでしか無いので偽タイガーマスクにしか使えん
下記の大会に出場しているのはこちらである。

出場大会



*1
オタクがお世話になっている店「コミックとらのあな」の由来がこれ。
代表取締役の吉田博高氏曰く「秘密特訓場のイメージと、インディーズっぽい響きがいいな」と思ったそうな。
なのでプロレスブーム終了の影響で事業転換したのではない

+ おまけ


最終更新:2026年06月14日 00:05