ペルソナ1主人公


「その答えを探すため」

+ 担当声優
石塚堅
『女神異聞録ペルソナ』『Persona』
石田彰
『女神異聞録ペルソナ(1997年CDドラマ版)』
谷山紀章
『Pesona(2009年CDドラマ版)』

石田氏は後にP3主人公を演じた。
CV石田彰
CV谷山紀章

女神転生』シリーズの外伝ないしパラレルワールドを描く作品としてアトラスが発売したRPG『ペルソナ』シリーズの第一作、
『女神異聞録ペルソナ』の主人公。
デフォルト名は無く、続編である『ペルソナ2 罰』にて公称として「ピアスの少年」が与えられた。
なお、『女神異聞録ペルソナ』の取扱説明書ではフルネームが「相原誠吾」、通称が「リュウセイヤロウ」となっており、
さらにパッケージ裏では通称が「ATLUS」だった。
この「相原誠吾」は当時アトラスに所属していたスタッフの名前*1であり「リュウセイヤロウ(流星野郎)」はその相原氏の芸名なので、
これらがペルソナ1主人公の正式名称というわけではない。
各種メディアで付けられた名前には上田信舟氏によるコミカライズ版の「藤堂尚也(とうどう なおや)」、
CDドラマ(1997年)の「鳴海優也(なるみ ゆうや)」、小説『シャドウメイズ』での「朱雀院慈平(すざくいん じへい/ジェイ)」などがある。


キャラクター概要

御影町にある聖エルミン学園に通う高校2年生の少年。クラスは2-4。
跳ねたくせ毛が特徴的な寡黙な少年。左耳にピアスを付けている。
もっともこのピアス、地味なデザインなので顔を結構アップにしないと判別できなかったりする。
また、同作はパーティーメンバー一人一人に細かなプロフィールが設定されているが、主人公にはそれらしき設定が一切存在しない。
そのため、キャラクタープロフィールが初めて公表された公式書籍『女神異聞録ペルソナ倶楽部』においては、
主人公のみ 空欄のプロフィール欄を記載してファン各自の判断に委ねる という斬新な方法がとられた。
前述のコミカライズ版では「12月24日生まれ、身長174cm、体重56kg、血液型O型」といった独自のプロフィールが設定されており、
一次情報源に触れたことのある層が少なくなった現在では、そちらが主人公の公式なプロフィールと誤解されることも少なくない。
『女神転生』シリーズ主人公の慣例で基本的に台詞は無く、どのような性格であるかもプレイヤーのイメージに任せる形になっている。
ただし戦闘中のボイスはあり、そこでは結構元気に叫んでいる。
悪魔との交渉には「説得する」「勧誘する」「挑発する」といった主人公らしい基本的な項目の中に「歌う」が入っており、
このコマンドが交渉であまり役に立たない*2ことから扱いされることがしばしばあるが、
当時の開発スタッフへのインタビューで否定されており、考察・二次創作の域を出ない。
実際のところ、個性と言えそうなのはOPムービーや終盤登場する彼のシャドウから窺える「ゲームが好きらしい」という点ぐらいである。

対応するアルカナはEMPEROR。初期ペルソナはセイメンコンゴウ、専用ペルソナはアメン・ラー。
他にもSTRENGTH、MOON、WORLDと相性が良く、逆にHIEROPHANT、DEATH、STARとの相性は悪い。

+ 原作ストーリーでは
文化祭の準備中に好奇心から友人達と「ペルソナ様遊び」を行い、そこでフィレモンに自分の名を告げることができたためペルソナ能力に覚醒する。
クラスメイトの見舞いに訪れた病院で異変に襲われるも、ペルソナの力を借りて病院を脱出する。
異変の原因が「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション」通称「SEBEC(セベク)」によるものだと睨んだ主人公は、
友人達と共に異変の真相に迫り解決へと導いた(セベク編)。

病院脱出後、学園に立ち寄り条件を満たすと分岐する「雪の女王編」では、
聖エルミン学園に伝わる「雪の女王の伝説」に伝わる呪われた仮面の封印を解いてしまう。
友人達と共に雪の女王に取り憑かれた担任の高見冴子を救うため奔走し、雪の女王の伝説に終止符を打った。

続編の『ペルソナ2 罰』では、1作目の事件解決後、卒業と共に夢を求め旅立っていったと語られている。

『2』以降の主人公が集合的無意識の元型に目を付けられたり、死そのものを自分の中に封印されたり
人間を見極めるためにペルソナ能力を与えられたり、濡れ衣を着せられたりといった黒幕・ラスボスとの何かしらの大きな因縁がある一方、
ピアスの少年は無関係ではないものの黒幕やラスボスと大きな因縁の無い巻き込まれ型主人公である
(仲間の南条圭や稲葉正男、城戸玲司、黛ゆきのの方が黒幕やボスキャラと因縁や関わりが深い)。

仲間の園村麻希や桐島英理子からは想いを寄せられていたようで、その点では現在の『ペルソナ』シリーズ主人公に共通するモテ要素を連想させる。


MUGENにおけるペルソナ1主人公

ハム子を製作した通り雨氏によるものが存在。
ハム子と同じく、先に作った3Dモデルを元にドット絵を描いて製作された模様。
システム面は『ペルソナ4 ジ・アルティメットインマヨナカアリーナ』がベースとなっており、
グラフィック面でもP3以降のシリーズ作品をイメージして作られている等、原作に囚われない新鮮な雰囲気のキャラに仕上がっている。

原作では片手剣とマシンガンを適宜持ち替えて戦っていたが、MUGENでは片手剣と格闘技を組み合わせた戦闘スタイルにアレンジされている。
余談だが、原作では右手で武器を扱っていたため、そちらに合わせれば2P側が基本の立ち位置ということになる。
降魔しているペルソナは前述したセイメンコンゴウとアメン・ラー、そして公式イラストやテレビCMで共演したヴィシュヌ。
いずれも相性が良いEMPERORのアルカナに属するペルソナだが、どれも原作では大して強くないのは秘密である。
基本的には主人公本人が戦い、一部の通常技必殺技でペルソナを発動する仕様だが、ペルソナの技をペルソナの技でキャンセルする際、
本体には硬直が発生しないことを利用してペルソナと本体が個別に動くことができる。
呼び出したペルソナにも喰らい判定が存在し、ペルソナが受けたダメージの半分が主人公本体にもフィードバックされる。
このダメージでKOされることは無く、また喰らいモーションも発生しない。
また、ペルソナがダメージを受ける度に画面下部に表示された5枚のカードで構成される「ペルソナゲージ」から1枚ずつカードが減っていき、
カードが全て無くなると「ペルソナブレイク」状態になってしまう。
ペルソナブレイク中はペルソナ技が全て使用できなくなってしまうが、時間経過で自然に復帰する。

ライフが残り30%を下回るとペルソナゲージに青い炎が灯り、「覚醒」状態に入る。
「覚醒」中はパワーゲージが自動的に増加し続け、コンボ補正が緩くなる。
2020年9月8日公開のver1.02にて、予定機能の半分ほどの実装らしいがデフォルトAIが搭載された。

出場大会



*1
なお、流星野郎こと相原氏の名はアトラスが出していたアクションゲーム『メソポタミア』の取扱説明書において、
攻略アドバイスという形で記載されており、後年『ゲームセンターCX』において同作に挑戦した際に有野課長の目に留まる事にも。
それから挑戦が行き詰ってきた中、ADの渡大空氏が「相原氏と思しき人物のTwitterを見かけた」と報告し、
半信半疑で連絡をとってみた所、相原氏と接触出来たという逸話がある。
そこでは当時ゲームに携わっていた時の裏話をしたり、Twitter等を始めた切っ掛けには「流行っていると聞いて」と返答したので、
「もう流行野郎に改名したらどうですか?」と有野氏がツッコミを入れ、これ以降はその名が相原氏のPNにもなった。

*2
同作の交渉では悪魔に興味・喜び・恐怖・怒りの4つの感情値が設定されており、
基本的には興味の値を最高にしペルソナの作成に必要な「スペルカード」を入手するのが交渉の目的になるのだが、
主人公の「歌う」は喜び、あるいは怒りしか上昇させられず、肝心な興味を上昇させられないため、交渉ではあまり役に立たないのである。
一応、喜びと怒りをどちらも最高にすれば交渉していた悪魔を必ず撤退させられるため、使い物にならないわけではない。
ちみなに、一部の悪魔には怒りの値が上昇した際に「音痴」と罵倒されてしまう。


最終更新:2024年02月08日 16:35