"I’m on it."
(さあ、やろうか)
東映の特撮番組『仮面ライダーシリーズ』の令和ライダー第7作目『仮面ライダーゼッツ』に登場する
仮面ライダー。
変身者は普通の青年・
万津莫(演:今井竜太郎)。
名前の由来は夢の世界がテーマという作風もあり、漫画などでよく用いられている、
「ZZZ」という眠りやいびきを示すゼットの複数形と思われる。
莫は、人助けをする、もしくはしようとする度に下手をすれば命に関わるレベルの、
悪夢のような不幸に見舞われるという
不幸体質の持ち主であった。
Case1で描かれたニュース記事の中で確認できた情報でも、中学時代には雷に打たれ、
高校時代では海水浴場で
サメに襲われ、大学時代には拳大の隕石が肩に直撃するという、
過去作主人公に匹敵する不幸っぷりである。
そんな彼だが、夢を自覚して思い通りに操れる「明晰夢」の力を備えており、
夢の中で理想を反映させて、「極秘防衛機関CODE」に所属する無敵のエージェント・コードナンバー:セブンとして、
世界の平和を守るため与えられたミッションを鮮やかに遂行する……
というスパイごっこに耽るのを日課にしていた。
だがある日、莫は夢の中で謎の怪物「
ナイトメア」の襲撃を受け、
思い通りのはずの夢の中で何故かナイトメアに追い詰められてしまうが、そこで実在したCODEの司令官・ゼロに遭遇。
与えられたゼッツドライバーとカプセムで仮面ライダーゼッツに変身した莫は、ナイトメアの撃退に成功。
以降、人間の夢に潜入してミッションを遂行する本物のエージェントこと仮面ライダーゼッツとして活動を始め、
ナイトメアの活動によって起きる怪事件・ブラックケースに立ち向かうことになる。
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変身者・万津莫 |
「コード・ナンバー7。ミッションを遂行する」
名前の読みは「よろず ばく」。
幼い頃から本物のエージェントになりたいと本気で考えるほどに大のスパイ映画好きで、
部屋にはエージェント作品のポスターが複数貼られているほか、本棚にも大量のエージェント作品のDVDや小説が収められている。
その憧れを抜きにしても、上記の不幸体質があるにも拘らず人助けをせずにはいられない善人である。
なお、本棚に就活本があったりハローワークを訪れている描写から、
現実では恐らく無職と思われる(とはいえ上記の不幸体質故にまずまともな職場に就くのは不可能)。
現実では身体能力も知性も凡人だが、 スパイ映画の見過ぎのためか 推理力はかなり高く、
僅かな情報のみからナイトメアの源となる「夢主」の深層心理を正確に推察できる。
一方でメンタルはよくも悪くも一般人なので、情を見失わずにミッションを遂行する反面、
精神に極端にストレスなどの負荷がかかると視野狭窄気味な行動・発言が目立つようになる。
とはいえ、本作では令和ライダーでは珍しく、中盤に到るまで味方ライダーがおらず、
莫の孤軍奮闘の期間がかなり長く、心労が蓄積する境遇を余儀なくされたのも原因だが。
両親は本編開始時点では死別しており、芸能マネージャーを務める妹の万津美浪との二人暮らし。
家計は美浪に一任されている、莫が人助けをしようとすると不幸に見舞われる体質のため、
美浪の方はヒモ扱いせずむしろ何度も死にかけてきた兄の身を案じていた。
名前の由来は悪夢を食らい駆逐する幻獣の貘。
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作品概要及び解説 |
本作は『仮面ライダー』シリーズでは初めて 本格的な海外展開を視野に入れて制作されており*1}、
日本国内や既に進出済みの中国・韓国などのアジア圏以外にも、アメリカやカナダなどで放送・配信されている。
これと同時に本作からライダーシリーズでは初めてYouTubeでの見逃し配信が行われるようになった。
『ゼッツ』以前にも『 BLACK RX』と『 龍騎』が『 パワーレンジャー』方式で輸出されたが、
人気は振るわなかった。
映像作品以外の展開として『 ゼロワン』が TITAN COMICS化されているが、
いずれも「人気が出たから結果的に海外で輸入」で「最初から海外展開前提で制作」は今作が初。
この海外の視聴者にも馴染み深い洋画作品の1つであるスパイアクション映画を意識した設定・作風も特徴的で、
ミステリー色強めのダークでシリアスな物語になっている。
特筆すべき点として、主に「夢の中」という本作の舞台の都合上、アクションシーンや戦闘シーンが非常にフリーダムで、
CGを惜しみなく使用して物理法則を完全に無視したアクションや現象が演出され、非常に見応えがある。
一方、上述した莫が孤軍奮闘する境遇を余儀なくされることや、謎の答えが提示されないまま新たな謎が増えるミステリーな展開も相まって、
序盤から中盤にかけての展開は平成一期を彷彿とさせる陰鬱な雰囲気が目立つ作品にもなっている。
ストレートに申し上げるなら視聴者まで解明されない謎と登場人物たちのギスギス人間関係で正直キツくなってくるレベル
……ところが、中盤において仮面ライダー作品史上前代未聞となる衝撃のどんでん返しの展開が起きたのを転機に、
ミステリー要素などの核となる部分はそのままに物語の印象が大きく変わり、
挑戦作として視聴者に大きなインパクトをもたらした。
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中盤以降ネタバレ注意 |
莫は物語が進むにつれてCODEの胡散臭い側面を知ることになる。
彼らはコードナンバー:フォーことノクスが夢の中に幽閉された際に、援軍をよこさず見殺しにしようとしたことが発覚し、
これによりノクスは周囲の被害を機にせずナイトメアを利用してまでCODEに復讐を目論むようになる。
また、CODEは密かにエージェントを養成する塾を運営し、塾に通う学童達に「ドリームラーニング」という睡眠学習でエージェントの教育を行っており、
かつて莫もまたそこに実情を知らないまま通っていた事が発覚した。
これ以降、彼のエージェントに対する憧れは自発的なものではなく、潜在意識に刷り込まれた感情から来るものであった疑いが出てきた。
これらを知り精神的に余裕がなくなり続けた末に、ノクスによりエージェント仲間であったファイブとシックスを殺され自分も始末されかかるが、
その刹那に自分の深層心理の最奥において、今まで相対したどのナイトメアとも別次元の存在である、
「カタストロフゴアナイトメア」が自分に宿っている事を知る。
何故そんなものが宿っているかは知らないまでも、そのナイトメアこそがゼッツに変身する力の根源であることを理解した莫は、
カタストロフゴアの力を取り込み強大な力を得てカタストロムへの変身を遂げ襲いかかるノクスを返り討ちにする。
だが、この出来事がCODEに危険視され、やがて莫は満身創痍のところをエージェント:スリーに狙われ、
用済みと吐き捨てられ射殺された……はずだった。
莫が目が覚めると、そこは見覚えのある病院の天井。それは莫が初めてゼッツとなったはずの日であった。
しかし、胸元にはあの時と同様にゼッツドライバーが巻かれているのに加え、
「夢の中」の出来事で入手したすべてのカプセムを全て彼は所持していた。
混乱しながらも状況を整理した莫は、先の出来事は悪夢であり、 同時に何もせず手をこまねいていると将来的に起きるであろう予知夢だと確信。
予知夢で粛清された不信感からCODEと実質的に手を切ると同時に、彼の言動に困惑しながらも集まってきた「一周目」の協力者達と共に、
予知夢で見た最悪の結末を避けるべく足掻き戦うことを決意するのであった
(これ以降、 ライダーシリーズでは久々にOPが同曲の2番や リミックス等ではない完全な新規楽曲に変化する)。
要するに、 ライダーシリーズで初めて「強くてニューゲーム」を敢行したのである。
しかし莫が一足飛びにカタストロム(=ゴアナイトメア)の力を得た事で、「一周目」では事態を静観し姿を見せなかった凶悪犯、
ジーク/仮面ライダードォーンの介入という文字通りの不測の事態が発生。
新たな強敵の登場を経て、物語は予知夢とは全く異なる展開へと突入する事となる。
この歴代ライダー作品で前代未聞の試みはSNSなどで大反響を呼び、公式が投稿した後期OP動画も1カ月足らずで100万再生を突破し、
曲の良さはもちろんだがOPの各種描写の伏線と考察がそして「一周目」の件から無感情仕事人と思われていたスリーの顔芸が話題になった。
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戦闘能力・形態
何と言っても仮面ライダーシリーズの主役ライダーの中では初となる、変身ベルト「ゼッツドライバー」(CV:山寺宏一氏)を、
腰ではなく、たすきがけのように肩から胸にかけて装着するデザインが最大の特徴。
このゼッツドライバーにガシャポンに似たデバイス「カプセム」を装着してトリガムを押して認証、変身する。
待機音・変身音のフレーズは同じだが、使用するカプセムのカテゴリーごとに待機音の調や変身ポーズが異なる。
なお、カプセムの効果自体は変身せずに単体で発動してもある程度は能力の行使が可能。
また、明晰夢の行使によって夢を操る能力もあり、「周りのものを生地の如く引っ張って攻防に活用する」など夢の内容を操り戦闘に活用できる。
ただし、他人の夢の中では操作能力は万能では無いようで敵ナイトメアに能力を無効化され逆に返される場面があった。
この作品の性質上、ナイトメアも含めて今作の仮面ライダーや怪人のステータスには全て「est.(推定値)」と表記されている。
夢の世界だけでなく現実世界でも変身可能だが、明晰夢由来の能力は当然使えず、莫本人の戦闘センスと各種フォームの特殊能力のみで戦う事になる。
カプセムは一部の特殊な種を除けばワンオフの装備ではなく、
莫の深層心理から作られた現実と夢の狭間の「ゼッツルーム」に設置されている「カプセムドロッパー」から補充できる。
回すための対価は特に必要ないが、無制限にカプセムを入手できるわけではなく、一度に回せる回数には限りがある他、
莫の精神状態も影響するらしく、余裕を失っている時は回してもカプセムは出てこない描写がある。
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ちなみに |
割と序盤で発覚するのだが、カプセムの動力源はナイトメアのエネルギーの一端。
「怪人とライダーは表裏一体の存在」という歴代ライダー作品のお約束は今作でも踏襲されているのである。
公式サイトによれば、CODEが開発したブランク状態の「ヴォイドカプセム」にナイトメアの力が封入されることにより能力が使用可能になるとのこと。
ただし、プラズマカプセムやデュアルメアカプセムなどの例外もある。
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『グッドモーニング! ライダー!ゼ・ゼ・ゼッツ!インパクト!』
フィジカム属性の基本形態。
全身に赤い能力増強路「ゼッツゲイムライン」が走っており、夜間ではラインと複眼「レッドオプチカム」が発光する。
全身を包み込む強化被膜の「ゼッツエグゾスキム」は変身者の内なる力を具現化し、精神と肉体の脆弱性を補完する効果があり、
自身の身体変化や運動能力の向上による肉弾戦に特化している。
単独では近接攻撃以外の攻撃手段を持たないが、明晰夢の行使によってこの点は補える。
必殺技「インパクトバニッシュ」は、チャージした右足で立て続けに強烈な二発の蹴りを浴びせて、
トドメに右足で渾身の飛び蹴りを叩き込み相手を貫く。
キックが当たる度に敵の上に「7」の文字が刻まれ、スロットの如く3つの7が揃った後に、
下に線が刻まれて「ZZZ」となる演出がある。
フィジカム属性の派生形態。
腕部「トランスレムアーム」や脚部「トランスレムレッグ」の形状を変化させることが可能で、
手足を伸ばしたり大量のスパイクを生やすなど、戦術に応じて身体の形状を変化させる事ができる。
数値上のスペックはインパクトよりは下だが極端に低下しているわけではなく、
むしろ高いフィジカルとトリッキーな攻撃を両立できる。
また物語後半では、現実においてカプセム単体で使用し、肉体ではなく地面を変形させるという明晰夢による地形改変に近い使用法も披露している。
公式サイトでは「『身体変形』を司る夢を叶える」と言ったのに……スマンありゃウソだった
フィジカム属性の派生形態。
背中に翼のようなマント「レムウイング」が装着され、自由に飛べるようになる。
また、翼の縁の部分は硬質化しており、ブレードとして使用する事もできる。
インパクトやトランスよりパワーは劣っているが、スピードやジャンプ力などの機動性は勝る。
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その他の形態 |
ストリームカプセムで変身するテクノロム属性の基本形態。
直接戦闘力はフィジカム属性に劣るが、両腕の「ストリーレムアーム」により大気操作が可能で、
敵の遠距離攻撃を風で巻き取ったり空気の檻によって敵を閉じ込めるなど多種多様な使い方ができる。
テクノロム属性の派生形態。
左腕がメカニカルアームのような「マシーナレムアーム」に変化し、
この機構を組み替えてクローアーム、クレーン、ウインチなど様々な形状に変化させて戦う。
テクノロム属性の派生形態。
左肩に備えられたマント「レムプロジェクション」の光学迷彩機能により、
敵の攻撃をマントで受けると別の場所にその攻撃を転移させることができる他、
はカプセム回転により「メタマテリアム」と呼ばれる実体のある自分の投影体を出現させることができる。
リカバリーカプセムで変身するエスプリム属性の基本形態。
復元能力を持ち、傷や毒の治療を行なったり、物体を破壊される前の状態に復元する事ができる。
破壊した地面を敵を巻き込んで復元することにより相手を生き埋めにするなどで戦闘にも活用可能。
ただし、使用者に多大な消耗を及ぼす他、必殺技「リカバリーバニッシュ」以外の方法で自身の修復・治癒はできない
(第三者を経由すれば回復の対象をゼッツにする事は可能)。
また、修復能力は強力だが限界はあり、夢の世界の場合は現実で持病を持っている夢主に対して、ナイトメアの手で侵された毒は取り除くことはできたが、
現実由来の怪我や病気に効果は適用されなかった。
エスプリム属性の派生形態。
両腕にゼッツ自身の顔面を模した大型の盾「レムディフェイス」が備わり、これを使った防御主体の戦法を得意とする他、
変身者の精神力を反映した強力なバリアフィールドを展開できる能力を持ち、
これにより特定の人物や対象をバリアフィールドで包んで保護したり、逆に敵を覆って逃げ道を塞ぐ事も可能。
火力面こそ他形態に劣るが便利すぎるので、劇中ではやたらカプセムが破壊されたり奪われたりして度々使用不能になっている。
ワンダーカプセムで変身するパラダイム属性の基本形態。
全身のゼッツゲイムラインに流れるワンダーカプセムの固有能力を次元流体化した「ワンダーゲイム」の力により、
自身の大きさを自由自在に変化させる事が可能。
このため、スペック値が全て「計測不能」で統一されている。
パラダイム属性の派生形態。
両腕にガントレット型の重力発生器「グラビガントレム」が備わり、
ゼッツゲイムラインを通じて流れる「グラビティゲイム」を利用して重力を自由に操る事ができる。
この能力により必殺技「グラビティバニッシュ」ではブラックホールすら発生させることができる。
プラズマカプセムをセットして変身するプラズマ属性の基本形態。
プラズマカプセムは莫が自力で生み出したカプセム由来の力であるため、
上記フィジカム、テクノロム、エスプリム、パラダイム等、既存の4つの系統とは全く異なる。
全身のゼッツゲイムラインは大電流を放出する亜光速能力増強路「プラズマゲイムライン」へと変化。
それを経由してプラズマカプセムの固有能力を次元流体化した「プラズマゲイム」が供給される事で、
腕部「プラズレムアーム」や脚部「プラズレムレッグ」をプラズマ化し、攻撃の命中音が遅れて聞こえるほどの音速を超えた加速を実現できる。
反面エネルギーの消耗及び変身者への負担が大きく、活動時間が大幅に減少してしまうデメリットも存在する。
イナズマプラズマの状態からブースターカプセムで変身したイナズマプラズマの強化形態。
ブースターカプセムの固有能力により全ての機能がイナズマプラズマより強化されている他、
首元のマフラー兼能力変換デバイス「ブーステッドエレクトロムコンバーター」にはエネルギー供給量増大機能があり、
エネルギーの大量消費によるイナズマプラズマの活動制限を、常時それ以上のエネルギーを絶えず供給し続けて安定化させている。
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VISIONS=夢 |
「お前を壊す……!!」
万津莫の深層心理に内在するカタストロフゴアナイトメアそのものを取り込んで誕生した、
デュアルメアカプセムで変身する本作の中間形態。
「ゼッツネイキッド」と呼ばれるアンダースーツは、設定上粒子状の暗黒物質によってナイトメアの力と破壊衝動を引き出しており、
フィジカムインパクトを遥かに超える筋骨隆々の上半身を備える他、デュアルメアカプセムが持つ「崩壊」の力により、
腕部・脚部の攻撃力はこれまでのゼッツの形態以上に飛躍的に向上しており、拳一つで対象を崩壊させることが可能。
その頑強な肉体から放たれる攻撃は当たらずとも強力な風圧が発生しており、
拳を避けた仮面ライダーノクスも余波の風圧だけで吹き飛ばされてしまう程。
また、パワーのみならずフィジカルもハイパーアーマー並みに頑強。
専用武器は四連砲式のガトリングガン「トリプルゼッツァー」。カプセムを三つ装填することで周囲の建物すら吹き飛ばす破壊光線を発射する。
しかし、上述の通り莫に内在しているカタストロフゴアナイトメアの力を直接利用していることが最大のリスクであり、
これにより圧倒的な力を手に入れる代償として秘められた破壊衝動をむき出しにしてしまう。
歴代暴走形態と異なり、理性は完全に失われるわけではないのだが、一度でも破壊や攻撃を躊躇ってしまった場合、
崩壊の力が逆流して自分がダメージを受けてしまうという欠点があり、このため手加減ができない。
情を捨て切れない莫にとってはかなり致命的なリスクである。
また、この形態を使い続ければいずれ精神を悪夢に飲まれてしまうらしい。
本作の敵であるザ・レディの目的の1つは、この力で夢の世界を崩壊させてある人物を夢の世界から脱出させることだったらしい。
なお、身分を偽って美浪に接触したザ・レディ曰く、彼が人助けをするたび悪夢のような不運に襲われるのは、
深層心理で抱えている破壊願望が悪夢として実現しているから、つまりカタストロムの源であるカタストロフゴアナイトメアのせいとされていたが、
後に真相は莫=ゼッツが不幸に遭う悪夢を見ていた者に宿ったゼッツダークネスナイトメアの仕業と判明した。
ザ・レディは策謀家だが、後の展開で明かされた事実も踏まえた上で見ると話したのがブラフを吹き込んだとは思えない状況のため、
これについては彼女が素で勘違いしていた可能性がある、と考えられていた。
この「ゴアナイトメア」は人類が誕生と同時に存在し続ける無意識下で共通して恐れる悪夢の体現者、いわばナイトメアの始祖で、
彼らの夢主は「その時代」に自分達の姿を覚醒させるための手段や玩具に過ぎない。
カタストロフゴアの場合は、莫含め人類を含む全ての生命が抱く「失望から生じる破滅願望」や「築き上げた象徴への否定と諦観」
という深層心理から生じた悪夢により顕現したゴアナイトメアである。
後にカタストロフゴアナイトメア当人が語った話によれば、生まれた時点でゼッツを受け継ぐ宿命を与えられた莫は、
赤子の頃から無意識的にその使命を察していたためその深層心理が「世界を救う」という形で夢に反映され、
同時にそれと表裏一体である「世界の崩壊」という誰よりも深い悪夢を見たからこそ、
カタストロムゴアは彼を夢主にして生じたという経緯があったらしい。
よってザ・レディの推察は当たらずも遠からずだったようだ。
単純なフィジカル戦限定ならば後述する最強形態すらも凌ぐスペックを有している事や、
まともな苦戦描写がほぼ逆流による自滅時のケースのみであり、劇場版『さよならのミッション』でも、
同作のボス格である玖門宗馬/仮面ライダー夢現(仮面ライダーMUGENではない)相手に最終的に敗北こそしたがそこそこ食い下がれた事などから、
リスクを加味しても令和ライダーの中間形態の中でもトップクラスの強豪形態とみなされている。
「俺に命じる。"Save the cat.(猫を救え)"」
デュアルメアカプセムのもう1つの形態にして2つ目の中間形態で、
カタストロムの装甲が弾け飛び、最後に再び瞳が緑に輝きマスクを覆っていた装甲が剥がれ落ちて変身が完了する。
直接変身することも可能だがその場合でも必ずカタストロムを経由しなければならないようで、
一瞬だけカタストロムの姿になってから即座に装甲をパージする変身演出を取る。
パンチ力、キック力はカタストロムより落ちてはいるが、装甲が少なくなった分ジャンプ力や走力は上昇している。
腹部に搭載された特殊再現デバイス「アナトマイズストラクチャー」は、改変された事象や空間などを詳細に分析し、
オルデルムの「秩序」の力によりあらゆるものを分解・再構築する能力を実現する。
即ち「崩壊」の力を分解に用いる他、それらの対象を秩序化、つまり使用者が考える「本来あるべき状態」に戻すことでき、
さらに明晰夢に加えてデュアルメアカプセムが備えた実体を持った投影を行う具現化装置「デュアルメアライザー」とこの能力を併用することで、
莫=ゼッツが再定義した秩序を周囲の物体や空間に反映させてしまう、つまりCGのマテリアルに用いるようなフレームを発生させて、
周囲の物体や空間を組み替えてありとあらゆるものを生成・構成することが可能で、
エスプリムリカバリーでも復元できないものを「生成」して元に戻す事もできる他、
ナイトメアと一体化した夢主を分解と再構築の力で分離することもできる。
最終形態レベルで万能な形態だが、設定上はカタストムと同じく破壊衝動を剥き出しにするゼッツネイキッドを備えており、
ナイトメアに飲み込まれる危険性はカタストロムと同じで克服されていない可能性が高い。
能力、設定、ビジュアル、作劇的覚醒展開のどれを見ても強化フォームとしては秀逸であったが、
見せ場らしい見せ場が顔見せの初戦のみのまま、あまり間を置かずに後述の最強形態が登場してしまったため、
この1回の活躍でお役御免になってしまうのではと、視聴者からは哀れみの目を向けられることになった。
しかし、その後もこの形態固有の分解能力でナイトメアと宿主を分離する能力で活躍し、面目は保たれた。
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PLAY BACK=やり直す |
『アブソリュート!ライダー!ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!
ゼーッツ!エクスドリーム!』
ゼッツエクスドリームドライバーにエクスドリームライズカプセムをセットして変身する最強形態。
ゼッツダークネスナイトメアとの闘いで大破したゼッツドライバーを、臨死状態の莫が自身の夢の中で体感20年の歳月をかけて修理と研究を行い、
新たなドライバーとカプセムをゼロから作る過程で偶発的に誕生した姿。
その体色は偶然か必然か、莫に宿るカタストロムゴアの予知時の姿 *2}に酷似しており、
令和ライダー最強形態に多く見られる、最強形態ながら体色以外はフィジカムインパクトに似たシンプルな姿が特徴。
スペックはパンチ力24.4t、キック力40.1t、ジャンプ力ひと跳び25.3m、走力100mを1.9秒と(いずれもest.)、
ガヴ以外はインフレしがちな令和ライダーの最強形態の中では珍しく平成1期並みの数値となっており、
パンチ力やキック力はカタストロムよりもやや下の数値など、単純なフィジカルはそこまで突出している訳ではない。
とはいえ、そもそもエクスドリームは強化目的ではなく修理目的で研究された末に完成した姿のため不自然な設定でもない。
だが、このエクスドリームの真価は単純なパワーやスピードではなく、
現実と夢の2つの世界を自由に移動できる能力と、ありとあらゆる事象を夢にすることで、
無数の可能性として観た夢の中から最善かつ理想の夢の一手を選択して現実にすることが可能な能力にある。
分かりやすく言うと、自分が致命傷を受けたり不利な状態に陥っても「敵がそのような夢を見ていた」という、
強制的な夢オチという形で事象を上書きして無かった事にしてしまう、
自らにとって不都合な現実を夢へと帰し、逆に望ましい夢を現実と化させる、反則極まりない形態である。
能力発動時にはゼッツルームの時計の音のような効果音が鳴るが、サウンドデザイナーの桑原秀綱氏からこれについて、
「長い開発時間を経てゼッツエクスドリームドライバーに入り込んだもの」という裏設定が語られている。
ただし、公式サイトの解説では、いくつかの負担軽減装備も備えているとはいえこれらの能力行使には強烈な負荷がかかると解説されており、
実際にCase34でドォーンを撃破した直後、莫は戦いで全ての敵の攻撃を夢化させてダメージを避けたにも拘らず少しふらついていたため、
変身者の体力という限界があり無尽蔵に夢化できるわけではないらしく、実際にカタストロムゴア戦で能力を連発した際は過負荷で苦しんでいた。
しかも、エクスドリームの変身を重ねるにつれてブラックケースに耐性ができるなど体質に変調がみられている。
なお、ゼッツエクスドリームドライバーはこの形態固有のツールというわけではないようで、
劇中ではエクスドリームから直接オルデルムにチェンジしたこともあった。
『ターゲットロック! エージェントライダー!
ゼッツ! ゼッツ! ゼーッツ! エージェンドリーム!』
劇場作品『さよならのミッション』に登場。
元CODEのエージェント達のカプセムを通して夢の力をゼッツエクスドリームドライバーに結集して誕生した「ゼッツエージェンドリームドライバー」に、
人生ゲームのルーレットみたいな「エージェントカプセム」をセットすることで変身する劇場版限定形態。
エクスドリームとは対照的に白をメインとした体色が特徴で、洋画映えするような腰マントが追加された他、
さらにゼッツをベースにノクスや疑似ライダー枠「ロード」系のマスク、顎の部分の仮面ライダードォーンのマスクの意匠など、
エージェント達の変身形態の要素を多数複合させたような外見となっている。
0から7のエージェント達のナンバーを全て備えた歴代ライダー作品で最大サイズの変身アイテムと、胸のターコイズ部分にある気泡のような模様は、
本編ではほぼ目的もスタンスもバラバラであったエージェント達の集結・共闘が、白昼夢の世界に現れたほんの一瞬の奇跡、
いわば、分離する前の泡が一瞬だけ集合している「泡沫のような時間」であることを表現している。
0〜7までの全エージェントの夢の力を集結させた能力は極めて強力で、
エクスドリームの夢の書き換えすら無効にした仮面ライダー夢現の夢の力を無効にする「白昼夢」の力でも無効化しきれず、
さらにエクスドリームを一撃で変身解除させた夢現の必殺技を金色の泡状に分解、消滅させてしまう程。
特殊能力のみならず、夢現の刀を難なく叩き折るなどパワーも桁違いに高い。
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MUGENにおける仮面ライダーゼッツ
qzak氏により作られたキャラが、最終章突入記念として仮面ライダー製作Wikiにて公開された。
他のライダーキャラと同じく操作方法は4ボタン形式で、
手足を伸ばして攻撃する必殺技「トランスフォームパンチ」「トランスフォームキック」などの近接技が特徴。
超必殺技は1ゲージ技の「インパクトバニッシュ」。
AIは未搭載。
出場大会
*1
プロデューサーの谷中寿成氏曰く、『ゼッツ』の放送が始まった直後に海外のイベントに赴いた時に、
実際に現地の視聴者の方と会う機会があったのだが、『パワーレンジャー』から東映特撮を知り、
それを機に潜在的な仮面ライダーファンとなり、正規視聴ができるのを待ち望んでいた方が多かったらしい。
*2
実際に顕現したカタストロフゴアナイトメアは予知夢の時と比較して黒く変色していた。
劇中、及び公式サイト等では特にこの現象に対する説明や言及が無いため変色の理由は不明だが、
カタストロフ当人が「莫が夢を叶える為に誰にも負けない力を欲しがってくれたせいで大きくなれた(要約)」と発言している事から、
一部視聴者の間では深層心理を介して予知夢の頃以上に膨れ上がった莫の夢の力を糧に強化態になり変色したという考察も存在する
(もっともその特性が負ける原因にもなったが)。
……夢の無い話をしてしまうと、実際の所は初登場から再登場まで間が開いたのでスーツが劣化しただけと思われる。
最終更新:2026年08月16日 11:37