ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)製作の3D対戦格闘ゲームシリーズ。
1994年(『
バーチャファイター』稼働の翌年)に第1作の稼働を開始した。
開発段階でのタイトルは『
神威』(タイトルがどれも二文字の漢字なのはインパクト重視のため)。
キャラクターの四肢に対応した4つの打撃ボタンや10連コンボなどの独自のシステム、
一部の固有技に
レバーを回す入力を取り入れる、スティック入力で防御するといった2D格ゲーの操作体系の踏襲、
そして
有名人のパロディや
動物、
ロボットといった斬新な要素が詰め込まれていた。
当初の開発コンセプトは「表通りのゲーセンの正面には高価な『バーチャ2』を、裏通りの店の奥には廉価な『鉄拳』を」であり、
実際、開発にあたってはコスト削減を基本としていたのと、『バーチャ』が人気を博していた事もあり、当時は注目度は低かった。
しかし、この時の『バーチャ』シリーズがセガサターン等のセガ系ハードにしか移植されなかったのに対し、
プレイステーションとの互換基板で製作された『鉄拳』は(サターンの倍以上のシェアを誇る)家庭用プレステに移植・発売
*1されるや、
大ヒットを記録(特に『2』は100万本のメガヒットを達成)し、その後の3D格闘ゲームとしての地位を徐々に確立。
そして『3』で横移動・
受け身・投げ抜けといった要素が追加されてからは本格的に人気を博し、
前作『タッグトーナメント』の高評価に全く応えられなかった『4』の失敗で人気を落としてしまった時期を経つつも、
現在では『バーチャ』を抑え名実共に3D対戦格闘ゲームを代表する存在となっている。
2018年時点での全世界でのシリーズ累計売上は4700万本を達成。
これはバンダイナムコエンターテインメントのゲームシリーズにおいて最高の販売本数である。
アメリカでは実写映画も公開されている他、
2022年にはNetflixでアニメ版『Tekken: Bloodline』も放映された。
意外な所では『
ゼルダの伝説 時のオカリナ』に影響を与えており、
同作のシステム「Z注目」は『鉄拳』シリーズのカメラワークを参考に作られている。
MUGENにおける鉄拳シリーズ
原作のCGをキャプチャしたキャラだけでなく、主に手描き
ドットや改変ドットで作られたキャラが公開されている。
国内産も存在するが、chuchoryu氏など海外製作者達により作られたキャラの割合が多い。
かつては『
NAMCOxCAPCOM』のドットを用いたキャラも複数存在したが、本ページが作成された時点では過半数が公開停止している。
*1
逆に言うとサターンやドリキャスに『鉄拳』(を含むナムコ作品)、プレステに『バーチャファイター』(を含むセガ作品)は移植されていない。
ただし、セガが家庭用ゲーム機製造から撤退した後の作品である『バーチャファイター4』以降はプレステに移植されている。
最終更新:2024年10月21日 23:14