「ふん、愚か者が死にに来たか……。いいだろう、この私が相手をしてやる。
お前達は皆ここで……、クリスタルのために、死ね!!」
オンラインゲーム『FINAL FANTASY XI』に登場するキャラクター。ゲーム中の表記は「Kam'lanaut」。
『FF11』の世界ことヴァナ・ディールに存在する国家の一つ「ジュノ大公国」を治める大公。
元々キャラクター
ボイスの無かった『FF11』のキャラの中でも特に後の外部展開におけるキャスティングが安定せず、
各種動画サイトで展開されていたアテレコ企画では
置鮎龍太郎
氏、
後述する『LoV』シリーズでは
子安武人
氏、
アーケード版『DISSIDIA FINAL FANTASY』では
三上哲
氏と機会があるごとに異なる声が当てられている。
ちなみに『DISSIDIA』シリーズでは置鮎氏・子安氏共に別の役で出演しているので、そこも絡んでいる模様。
キャラクター概要
生年:天晶暦830年、即位:天晶暦859年。
当然ながらNPCキャラである。エルドナーシュという(見た目は)歳の離れた弟がいる。
クリスタル合成法や当時は寂れた漁村だったジュノを数十年で大都市へ発展させた政治の腕と知識、
20年前のクリスタル戦争時に分裂気味だった人間の諸国を纏め上げ獣人達から勝利を収めた統率力、
その他「飛空挺」等のオーバーテクノロジーの開発に着手する等、大公として様々な功績を残しており、
自国民から絶大な支持を得ている。
しかし、初登場シーンやその奇抜なヘアスタイルと顔の刺青からして、あからさまに怪しい雰囲気を漂わせており、
登場当初から「腹に一物有りそうな人物だな」とちゃっかり役所をプレイヤー達に見抜かれていた。
事実、とある目的で30年以上に渡って歴史の裏で暗躍している。
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とある目的(『ジラートの幻影』編ネタバレ) |
「ハーッハッハッ!そう、その通りだ。私はクリスタルの意志なのだからな。
真のクリスタルの力で、この星を我がものとしてやろう!」
歴史の表側ではジュノ大公国を治める大公であるが、その正体は過去一万年の時間を経て、
眠りから醒めたジラート人の 末裔にして王族。
表向きにはエルドナーシュの兄と云う立場を演じていたが、実は彼の方が弟。
自らクリスタルの意志の代行者を僭称する。
クリスタルに同調した兄を媒介に見た永遠の楽園「真世界」のヴィジョンに取り憑かれ、
クリスタルのエネルギーの収束点「デルクフの塔」の真上に、
神の扉となる浮島トゥー・リアを築き「神の国」の招来を目論むも明星の巫女とクリュー人の謀反で計画は失敗。
その際に、ジラートの文明も国も滅び、ジラート王の兄弟も永きに渡る眠りを余儀なくされた。
しかし30年前、ガルカ族の語り部ラオグリムが北の地でクリスタルに触れたのを機に一万年の眠りから覚醒。
漁を生活の糧とする寒村に過ぎなかった頃のジュノに流れ着く(この時、彼等を漁船で助けたのが マート)。
そこでカリスマ性と政治的外交手腕を振るい人間側の勢力を勝利に導く事で、
歴史の表舞台にその人ありと称される大公の任に就く。以上が現在迄の経緯の真相。
ジラートの 王子達の真の狙いを知った冒険者と、デルクフの塔最上層にある天輪の場にて戦う事になる。
バトルフィールド名「デルクフの塔再び」。それまで見慣れた布製の服装から変身し、
いかにも古代文明の技術で作られたっぽい甲冑と長剣、浮遊する盾で武装した姿が印象深く、
即死級威力の必殺技「光輪剣」をはじめとする強力な攻撃でプレイヤーを苦しめた。
現在はプレイヤーのレベル上限が当時より上がっている事もあり難易度は下がっている。
勝利すると、真の黒幕はエルドナーシュの方だった事が判明。浮島トゥー・リアへと舞台を移し、
アーク・ガーディアン戦を経て、 ラスボスのエルドナーシュ戦へと物語が進んでいく。
つまり、ストーリー上のカムラナートは中ボス扱いなのである。
原作での特殊技エフェクト集
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一部で語り草となっているリューサン6人対カムラナート
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踊り子ソロで挑んだ猛者がいた
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後日談的クエスト「世界に在りて君は何を想うのか?」で兄のエルドナーシュと共に再び冒険者の前に現れ、
当時より強化された兄弟と同時に戦う事になる。
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ヴァナ・ディールでも珍しい左利きのキャラである(PC・NPC問わず大半のキャラが右利き)。
日本人プレイヤーにはその名前を砕かれて
「嘉村直人」もしくは
「嘉村納豆」と
呼ばれる事がある。
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彼の配下「アーク・ガーディアン」について |
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その正体(ネタバレ注意) |
明星の巫女によると彼らは古代ジラートでクリスタルの力を利用して生み出された人工生命体で、
それぞれが5感の能力を特化させた巨大クリスタルの落とし子である。
現在地上に繁栄している5種族は古代人類がメルト・ブローの後、
長い歳月をかけて地下に眠る巨大クリスタルの影響を受けて変化した姿であるが、
クリスタルの戦士達がクリスタルから受けた影響はこの比ではない。
その結果、各種族が持つ闇である「無知」「驕慢」「怯懦」「嫉妬」「憎悪」を色濃く反映しており、
その力も各種族の長所を伸ばした物が多い。
- Ark Angel HM(アークエンジェルヒューム)
「内なる「無知」が、おまえたちをうつろにする……。」
ヒューム男性の姿をしており「無知」を司る。
ジョブは「戦士/忍者」。AAの中で最速の移動速度を持つ。
専用技「絶双十悶刃」は スタンと スロウ効果を持つ前方範囲攻撃。
空蝉の術は数回の攻撃を完全無効化し、戦士のダブルアタックと忍者の二刀流で固有グラフィックの禍々しい双剣を振り回す。
更には複数回使用する「マイティストライク」で怒涛の攻めをしてくる。この攻撃を終始受け切るのは間違いなく不可能である。
おまけに本来プレイヤー側では自爆技の「微塵がくれ」を 死ぬ事も無く何度も使え、
死に際には自爆テロを仕掛けてくる鬼畜。
微塵がくれのダメージは残HPとほぼ同じであり、他のボスの例に漏れずPCの10倍を超えるHPを持つため、
戦闘終盤しか使用してこないという制約はあるが、その威力は一撃で周囲のPCを半壊~全滅へ追い込む。
また自爆ばかりに目が行くが、「マイティストライク」+「絶双十悶刃」の組み合わせはHPや防御の低いキャラなら即死する威力を持つ。
攻撃面ではメンバー中トップクラス。
- Ark Angel EV(アークエンジェルエルヴァーン)
「内なる「傲慢」が、おまえたちを腐らせる……。」
エルヴァーン女性の姿をしており「驕慢」を司る。
ジョブは「 ナイト/ 白魔道士」。
その巨大な固有グラフィックの盾は、プレイヤー装備としては未実装なので羨ましがられているとか。
専用技「ドミニオンスラッシュ」は対象中心範囲にふっ飛ばし・沈黙・強化魔法解除効果付きのダメージを放つ。
「インビンシブル」で一定時間無敵、白魔法全般や瀕死になると全体高回復の「女神の祝福」を使うため、驚異的な防御力と生命力を持つ。
そして何よりも強烈なのが片手剣WSの「スピリッツウィズイン」。
この技は残体力&TP量によって威力が変わる無属性魔法攻撃であり、それをプレイヤーの10倍以上と言われる体力から繰り出してくるため、
戦闘序盤~中盤に受けると 確実に即死。それは頑丈さを売りにする ナイトや最大のHPを持つモンクも例外ではない。
その形相(と 薄い胸)から大抵の人は初見で男性と誤解してしまう様子。
それに反して倒された時の崩れ落ち方が妙に女性っぽいため、一部では萌え度が高いとの支持を受けているらしい。
- Ark Angel TT(アークエンジェルタルタル)
「内なる「怯懦」が、おまえたちを押しつぶす……。」
- Ark Angel MR(アークエンジェルミスラ)
「内なる「嫉妬」が、おまえたちをかじりとる……。」
ミスラ女性の姿をしており「嫉妬」を司る。
ジョブは「シーフ/獣使い」。
専用技「ハボックスパイラル」は自分中心範囲にダメージに加え睡眠+ヘヴィの効果を放つ。
下手をすれば全員眠らされて順番に血祭りなので、事前に 毒薬等で別の状態異常になっていなければならない。
ミスラ族の高い回避率に加え、「 絶対回避」を使用。トリプルアタックの頻度が高い。
最初にペットを一体呼び出してくるが、これには剣虎とマンドラゴラ(黒)の2パターンが存在する。
虎は範囲攻撃と範囲麻痺技、マンドラゴラはスリプガで眠らせたり、弱体魔法や高火力の古代魔法を使用する。
しかも倒しても再び呼び出してくる。その上、獣使いだがプレイヤーまで操って(状態:魅了)同士討ちさせようとする。
- Ark Angel GK(アークエンジェルガルカ)
「内なる「憎悪」が、おまえたちを焼きこがす……。」
ガルカの姿をしており「憎悪」を司る。
ジョブは「 侍/ 竜騎士」。
専用技「亢竜天鎚落」は自分中心範囲ダメージと 暗闇+バインドの効果。攻撃力や防御力、HPが尋常ではない。
事実全員黒魔道士のパーティに一斉に魔法掃射を喰らっても彼だけ生き残った事があるとか。
「明鏡止水」で TPMAXにし、「雪風・月光・花車」の 乱れ雪月花コンボを当然のごとく乱発。
加えて「コールワイバーン」が使い放題で、ペットの飛竜を倒してもすぐ呼び出してくる。
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ジラートミッション「アーク・ガーディアン」では1体ずつ戦う(プレイヤー側は最大6人)が、
クエスト「神威」においては、5体と同時に戦う事ができる(プレイヤー側は最大18人)。
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(以上、FF11用語辞典より一部加筆・改訂)
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ちなみに |
スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が2008年6月より稼働開始、2010年3月に2.1へバージョンアップした、
アーケードトレーディングカードゲーム『LORD of VERMILIONⅡ-深淵ヨリ招かれしモノ-』において、
カムラナート、エルドナーシュ、アークエンジェルEV、闇の王が、
それぞれ「大風車」「ステラバースト」「ディアガⅡ」「インプロージョン」を携えてゲスト参戦している。
それぞれの特殊の効果は、
- カムラナート:自軍の特定施設が封印された場合に威力が増加する範囲攻撃
- エルドナーシュ:複数の敵の攻撃力を低下させる上に、攻撃速度を低下させる弱体化
- アークエンジェルEV:複数の敵の防御力を時間が経過するほど大きく低下させる弱体化
- 闇の王:使用するほど威力が上がり、同時に毒による持続ダメージを与える単体攻撃
となっている。
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MUGENにおけるカムラナート
例によって某スレ産。製作は
赤猫と同じおかん氏。
白身氏が製作したAIも存在している。
声は『
GUILTY GEAR』の
エディなどでお馴染みの
子安武人氏のものを使用。意外とイメージに合っている。
常に空中に浮いているため足元に
喰らい判定が無く、キャラによっては小足などの攻撃を当てづらい。
アークエンジェルを
召喚して攻撃させる強力な技を持つ。
また、やられ状態以外では投げ技に対して無敵という特性を持っている。
元々がボス敵という位置付けなので、2P側での使用が推奨されている。
左向き時に左手で剣を持つように表示されるため、左利きという設定上、2P側で使用したいところ。
まぁMUGENの仕様上、というか2Dゲーム全般において普通は右向き時と左向き時の画像は
ドット絵の左右反転で振り分けられているので、
あまり深く気にする事でもないかもしれない
(それこそ本格的に左右に振り分けるなら、
左右それぞれのスプライトを用意しないといけないので、
スプライトの枚数的にも膨大になるのだが)。
また、エルドナーシュの援護攻撃やディスペガなどの新技が追加され、
通常攻撃の
発生が速くなる等と全体的に強化された「真カムラナート」も公開されている。
アークガーディアン全員とエルドナーシュを合わせて計7体が画面内を暴れ回るため、
原作の「神威」BFと「世界」BFを合わせかのような光景が展開される。
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真カムラナートの性能解説 |
- 初期ライフが1500(標準キャラの1.5倍)
- ガード削り無効&ほぼ投げ無効(ガード硬直中やのけぞり中は投げも当たる)
- 見た目は浮いているが、地上扱い(投げが当たらないのは上記の無敵特性によるもの)
- 被コンボダメージ軽減補正あり(1ヒットごとに5%カット。最大75%カット)
連続3回まで出せる。 中段判定のためしゃがみガード不可。
通常攻撃に炎/雷の追加ダメージ(ガード削りあり)を付加する自己強化技。
原作では同属性の魔法ダメージを吸収する性能があったが、それは再現されていない。
後述の大風車の威力を強化し、大風車発動後に効果が解除される。
「食らえ!」の掛け声と共に光弾を炸裂させる前方範囲攻撃。
「散れ!」の掛け声と共に突風で周囲を薙ぎ払う範囲攻撃。
詠唱完了後、対象のパワーゲージを最大値の半分減少させるガード不能の魔法。ダメージは無い。
3ゲージ消費の 超必殺技。「吹き飛べー!」の掛け声と共に魔力の奔流で全てを薙ぎ払う 全画面攻撃。
発動中は完全に無敵状態。
ストライカーであるアークエンジェルを召喚して攻撃させる。
カムラナート本体がコントロール可能な時のみ使用可能。
ストライカー達は喰らい判定を持たないため、一度出現すると攻撃終了後帰還するまで攻撃を阻止・相殺できない発生保障がある。
原作にあるような スタンや麻痺、石化などの追加効果は無く、基本的にダメージのみ。
- AAHM召喚:絶双十悶刃(画面端から端まで一瞬で届く衝撃波)
- AAEV召喚:シールドストライク(大盾での強打。ガード不可)
- AAGK召喚:亢竜天鎚落(目標の真上からの強襲)
- AAMR召喚:ランページ(目標の背後から片手斧で5連続攻撃)
- AATT召喚:アモンドライブ(目標の頭上で魔力を誘爆させる)
ストライカーであるエルドナーシュが出現して攻撃していく。
カムラナート本体が攻撃中や喰らい状態にいても勝手に出てくる。
目標の足元に爆発/電撃を炸裂させる 設置型多段ヒット 飛び道具。通称古代魔法。相殺不可。
攻撃判定がその場に長く残るため、固め性能が高く、飛び道具の位置を判断できないAI殺し。
水晶のような槍を4本放つ飛び道具。飛び道具や打撃で相殺可能。
原作では目標の体内から水晶を発生させて砕く(石化の追加効果)という演出のため印象が異なる。
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デフォルトAIは敢えてガードが甘く設定されており、攻撃が強力な分、守りを弱めにする事でバランス調整が図られている。
攻撃判定は強めだが、一つ一つの威力はそれほど大きいわけではなく、
カムラナート本体の動きには隙が多く、無敵も殆ど付かないため、果敢に攻めれば結構削っていける。
ただし、ストライカー達の召喚間隔や同時召喚可能数の設定次第では凶キャラクラスにも匹敵する。
また、名無し氏による外部AIも公開されている。
大会動画などではストライカー全開で出ている事が多いが、初期設定ではストライカーを画面内に2体までしか出さず、
連続して召喚を行わないクールタイムも設定されている。
(※上記の動画ではベータ版のため、通常攻撃のキャンセル回数に制限が無かったり、削りダメージが最新版のものよりも大きかったりする)
公開されていたアップローダーがデータが吹き飛んだまま閉鎖されたため、一時期最新版の入手が不可能となっていたが、
氏のTwitterにて2013年2月10日に再公開された。
ただし「旧版は使用して欲しくない」との事なので、動画に出す場合は注意。
この他にはディオボロ氏によるバグ修正パッチが公開されていたが、現在は公開されていない。
しかし別製作者によるバグ修正パッチが某スレで公開されている。FF11関連のコミュニティを探してみよう。
出場大会
出演ストーリー
最終更新:2024年11月03日 12:03