「ボコボコとジオのうらみ、ぞんぶんにあじわうがいい!」
任天堂がファミコンで発売したロボット格闘ゲーム『
ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ステージ3に登場する8体のワルロボの内の一体である。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。
公国や
怪獣とは無関係。
原作での性能
性能的にもジオとボコボコを折衷したようなものになっており、
通常技はジオ、
必殺技はボコボコ寄りのラインナップ。
通常技は全体的に威力が底上げされているものの、そもそもジオの通常技の使い勝手があまり良くないので微妙。
強パンチはリーチと
判定がそこそこ優秀だが、使えそうなのはそれくらい。
そして必殺技の方が
わざわざ使えないものばかり集めたような品揃えのため、強さ的には悲しい事になっている。
ボコボコがベースのためか
火力も低く、ステージ3にもなって最大12POW止まり。
ちなみにジオの最大火力は
16POW。ピヨり耐性もジオより低い。
そしてボコボコもジオもジャンプが速かったのに何故か
ジャンプがふわっふわになり、迂闊に飛ぶ事もできなくなってしまった。
なんで両方から劣化してるんだよ
マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスにするはずが、マイナス同士を足してマイナスのままにしてしまったようだ。
一応ダウンさせた相手の裏をとって起き上がりに足払いを重ね続ける事で擬似(猶予は短いが投げで抜けられる)
永パができる。
……が、始動のチャンスが少なすぎて実用性は低め。
ジオのジェットストリーム永パの方が決めやすいし、投げで抜けられる心配もなくて強い。
ぶっちゃけてしまうとステージ3組どころか大半のイーロボより弱い。もっと言うと
ジオより弱い。
ステージ3には対人だとこいつより悲惨なのもいるんだけどね
流石に火力の分ボコボコよりはちょっと強くなっているが、そんな程度で誇れる事ではないだろう。
何故にワルナッチ博士がこの2体を合体させようと思ってしまったのかは永遠の謎。
スカポン達とステージ2のワルロボ達が戦っている時点ではまだステージ3用のワルロボは6体しかできておらず、
廃品利用の数合わせでもなんとか8体揃えねばならなかったのだろうか。
「少なくともボコボコよりはマシな素材あっただろ」とも思えるが、
戦闘の結果、回収できてすぐに再利用可能なパーツがそれしか残ってなかったのだろう。
十分な準備期間があれば
ピエール(仮名)を完成させて実戦投入できていたのかも知れない。
そしてワルナッチ博士はこの後
ラーがやられてから速攻で
ゴーストンを組み上げるという離れ業を行っている。
プレイヤーがステージ2の対戦相手選択の最後の方をボコボコ→ジオ→ラーの順でクリアする事により、
ワルナッチ博士の作業工程をより過酷なものにする嫌がらせが可能だ
必殺技
エネルギーボールを頭上で収束させてから撃ち出す技。よりによってこれだけジオの使う飛び道具「ジオウェーブ」がベース。
……が、凝ったモーションのせいで発生が絶望的に遅いというジオウェーブの欠陥は一切改善されていない。つまり使えたもんじゃない。
かといって威力や速度が目に見えて強化されていたりもせず、性能はほぼジオウェーブから据え置き。
挙句の果てにルックスがボコボコになったせいで唯一の利点だったカッコよさまで失われているという始末。
あしばらいヒット後に速度を遅くして出す事で、相手の起き上がり後の攻撃を強パンチで迎撃できれば強パンチから連続ヒットするので、
威力24のコンボにする事もできるが、余りにもたらればすぎて対人戦で決めるには非現実的。
両手とエネルギーボールを振り回して大暴れする。ボコボコの「ハチャメチャ」とジオの「ジオクラッシュ」を混ぜたような技。
こちらは威力も2倍にアップしているが、元のダメージが
たったの4なので焼け石に水である。
とはいえ連打技としては並程度の性能にはなったので、起き上がりに出して暴れるとか削りに使うとか使い道が無いわけでもない。
ボコボコの時と違いちゃんと手全体に
攻撃判定がある。
まるで存在しない方がマシだったかのような言われようの本機だが、
この技がワルナッチ博士自慢の四面ロボの一機
スカポカーンに「ハチャメチャクチャ」として搭載されている。
ザコ→
スーパーザコ→
ホウオウのように、傑作機が完成するまでには様々な実験作が無ければならないのだ。
だがハチャメチャクチャがスカポカーンの主力かと言うと……。なんで搭載したんだろうワルナッチ博士
- ジオーンサイクロン(→押しながらB 8POW。モーション中に↑AB同時押しで小ジャンプ)
逆立ちして回転しながら突進するという忙しい技。追加入力で軌道を変える事ができる。
無敵が無いため
飛び道具を抜ける事ができず、突進技なのにハメ連携にも使えない。そしてガードされれば
反確。
ただタメがいらず発生は速いし速度もあるので奇襲や逃げには使えなくもない。
ボコボコ同様CPUは結構な頻度でこれを使って逃げ回るので非常にウザい。
ハリケーンボコボコとの違いは、相手がダウンしている状態で↑ABを使わずとも裏に回る事ができるぐらい。
ハリケーンボコボコの
発生時の冗談みたいな上への攻撃判定の広さは残っているので、対空に使ってみるのもいいかもしれない。
尤も、ジオーンはボコボコと違ってキックで対空した方が圧倒的に安全なのだが。
ちなみに追加入力でジャンプしてこれを
めくりで当て続けると、
レオや
レジェンドのニーのような永パが可能。
ジオーンを使いたいなら是非マスターしたい……と言いたい所だが、
1F以内のズレでないと同時押し判定にならないという『ジョイメカ』の仕様上、
これを意図したタイミングで確実に成功させるのは人間にはほぼ不可能。
- ジオーンナゲ(相手の近くで→or←+A 12POW)
ごく普通の投げだが、威力が微妙な事を除けば多分一番使いやすい技。
余談だがダダコネアタック、ジオーンサイクロン、そしてこのジオーンナゲのモーションはボコボコのものを流用しているため、
アニメの後半では「ボコボコの
ニュートラルポーズ」に戻ろうとしている。
余程合体が嫌だったのだろう
MUGENにおけるジオーン
卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。
氏の他のジョイメカキャラと同様に現代風のアレンジが施されており、
ダッシュ・バックステップ・上下ガードの区別・空中ガード・キャンセルなどができるようになっている。
原作では「必殺技は投げを含めて4つまで」という制限のせいで外されたボコボコ達の技が搭載されているのも嬉しい所。
NS氏による外部
AIも公開されている。
出場大会
更新停止中
最終更新:2024年10月09日 02:21