『ウルトラセブン』第3話では木曽谷の吾妻湖でピット星人によって飼育されていた。
ピット星人にウルトラアイを奪われたセブンの代わりに繰り出されたカプセル怪獣 ミクラスと戦い、
尻尾を巻き付けての高圧電流でこれを倒した(後付け設定だがミクラスの弱点は電気)。
だがセブンにはこうした得意技も通じず、角のレーダーをエメリウム光線で破壊された挙句に、
アイスラッガーで尻尾と首を刎ねられバラバラにされてしまった。
本来のデザインでは体色は「白地に黒い模様」なのだが、劇中では湖のシーンで染まったのかフィルムの質感のせいなのか黄色っぽくなっており、
以降の再登場時の造形物では体色の解釈が時期によって異なっている。
『ウルトラファイト』には黄ばみがより強くなった……というか、最初からほぼ真っ黄色な着ぐるみで登場。
特徴的なアンテナも、回転しないどころか ゼットン二代目のようにブラブラぶら下がっていた。
役所はほぼ他の怪獣と変わらないが、無抵抗な所を一方的にボコったとはいえ
この番組最強の存在であるウルトラセブンに唯一黒星を付けた すごい怪獣である。
なおこのエレキング、砂浜でセブンと血みどろの死闘を繰り広げて倒れたり、イカルスに マシンガンで射殺されたりしても、
その後の回で普通に出てきたりするのだが、まあ『ウルトラファイト』にはよくある事である。
『レッドマン』にも幾度か登場しているが、スーツの状態が悪いのか、頭部が常時傾き気味でちょっと不気味。
話によっては煙幕弾を投げ付けてレッドマンを不意打ちする等の行動も見せている。
『 ウルトラマンタロウ』では、『セブン』のエレキングが月の光のエネルギーによって復活したという設定で 「再生エレキング」が登場。
別名は「月光怪獣」。セブンの時とは違い尻尾の先から放つ火炎攻撃が主となっている。
タロウを苦しめたが、角に絡まっていた蔦をキングブレスレットでチェーンに変えられ、
それを角に絡められた挙句に引き抜かれて泡を吹き出し、絶命した。
ちなみに放送当時雑誌に掲載された設定によると、エレキングを再生させたのは メフィラス星人や チブル星人を始めとする怪獣軍団とされており、
当初復活が検討された キングジョーの代打とされていた。
映画『ウルトラマン物語』でも、メフィラス星人に操られる怪獣として登場している(映像は『タロウ』の流用)。
平成ウルトラセブンシリーズの第1作『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』にも登場。
初代同様にピット星人に操られてセブンと戦ったが、アイスラッガーで尻尾を三枚おろしにされた上に、エメリウム光線を浴びて爆散した。
なお、一部の図鑑(例:竹書房の『ウルトラマン画報(下巻)』など)ではこの個体を「3代目」と表記しているが、
ウルトラ怪獣の代数は基本的に同一個体の再登場はカウントが進まず
(例として、『ウルトラマン』の第37話の ピグモンは「2代目ピグモン」ではなく「再生ピグモン」である。)、
『ウルトラファイト』や『レッドマン』での登場はノーカウントなので、平成と昭和を跨って数えてもこの個体は「2代目」になるはずである。
平成作品では『 ウルトラマンマックス』の第2話と第27話の二度に亘って登場している。
こちらの別名は「放電竜」となっており、平成TVシリーズにおいて 初めて再登場した昭和怪獣である
(TV放映以外であれば、『コスモス』の劇場版で バルタン星人が先んじて再登場を果たしている)。
初代と比べるとややスマートで体色は薄く青色がかっており、手には爪が生えている。
第2話では一般人のOLに飼われていたが、陰では逆にOLを操っていた。
街の電気を吸い取り、さらにはDASH本部の電気まで吸い取った。直接戦闘においてもマックスを苦しめるが、
マクシウムソードで角を切られて形勢逆転、最後はマクシウムカノンで倒された。
再登場時はピット星人によって複数の幼体が地球に持ち込まれた形で登場、
電気ではなく人間の脳波を吸収して幼生から成体へと成長を遂げ、その内2体が巨大化したが、
1体はDASHに倒され、もう1体はマックスによって宇宙へ投げ飛ばされ、分身マクシウムソードで八つ裂きにされて倒された。
余談だが、幼体のデザインは下記のEXエレキングを参考にしたとデザイン担当者が述べている。
『ウルトラマンメビウス』ではマケット怪獣として「リムエレキング」が登場。人間の赤ん坊ほどの大きさをしている。
「リム」という名前は限定や制限を意味する「リミテッド」の略語からコノミ隊員によって名付けられたもの。
マケット怪獣ミクラスに電撃能力を追加して強化する際に過去のアーカイブ・ドキュメントUGからデータを引き出したが、
運用実験の際、高エネルギー分子ミストを生成する粒子加速器の故障と、
ミクラスの記録にかつてエレキングと戦ったトラウマが残っており、エレキングのデータを拒絶したために実体化して現れた。
その後、補佐官の案でCREW GUYSのマスコットキャラクターとして採用された。
……モチーフはやはり 某電気鼠なのだろうか。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』では、新たに作られた初代に近い着ぐるみで登場。
惑星ボリスの湖をテリトリーとし、近付いた敵を長い尾で水中に引きずり込んで倒す「水中の王者」である。
水中戦ではレイの操るゴモラをも一度は退けるが、陸上戦に持ち込まれてからは分が悪く終始圧倒され、
超振動波で倒されるが、レイのバトルナイザーに取り込まれて リトラに続く3体目の仲間となった。
このエレキングは放電光線や電流攻撃以外にも、水平チョップなどの格闘技で敵の怪獣と戦いを繰り広げ、
続編『NEVER ENDING ODYSSEY』でキール星人グランデの操る タイラントに倒されるまで活躍した。
前作でマスコットとして活躍したためか、仲間入り後はリムエレキングのような小さな姿でスペースペンドラゴンの電力を補充したり、
タイラントに倒された際もレイとの命のリンクを死の直前に自ら切る事で彼を救ったりと健気な性格が強調されていた。
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』ではANTLAR Hunting 01の冒頭で登場。
雪に覆われた極寒の地でラッシュハンターズと戦った。
『ウルトラマンX』では、エレキングのデータをもとに「サイバーエレキング」と呼ばれるサイバー怪獣が作られ、
ウルトラマンエックスの武装である「エレキングアーマー」に転用されている。
『 ウルトラマンジード』でも登場。
ジードに倒されたが、伏井出ケイによって怪獣カプセルの中に回収され、サンダーキラーの融合に使用された。
『 ウルトラマンデッカー』では「エリー」という個体が登場。
侵略用の生体兵器ではなく、宇宙旅行の最中に地球に不時着したピット星人・ユウコのペットのような存在である。
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