「おいら無敵のチェンフー様だ!」
「無敵酔八仙拳どっからでもかかって来~い!」
テクノスジャパンの格闘ゲーム『
ダブルドラゴン』に登場する
ジャッキー・チェンキャラクター。
声優は石丸博也氏……ではなく
江川央生
氏で、中ボスの
デュークとの兼役。
名前は漢字で書くと
「成虎」になる。ちなみに
ジャッキー・チェン氏の中国語圏での芸名は
「成龍」。ギリギリである。
このゲームの発売は1995年だが、同年に『
餓狼伝説3』で
ホンフゥが、『
鉄拳2』でレイ・ウーロンが登場している。
また現実世界でも1995年は、映画『レッド・ブロンクス』が全米における興行収入初登場1位を記録し、
ジャッキーの映画として、そしてアジア映画としては初めての快挙を記録しており、色々な意味で「ジャッキーの年」とも言える。
*1
性格はジャッキー映画のテンプレートと言わんばかりで、お調子者でノホホンとした楽天家。
嫌いなものは「努力」と「師匠の説教」という怠け者である。だが正義感は強く、人に優しい。
彼のストーリーも、サンフランシスコで迷子になり、
港の船の積荷を運ぶアルバイトで食い繋ごうとしたら成り行きで巻き込まれ、
ラスボスの巨悪
コガ・シューコーをやっつける、というジャッキー映画によく見る流れ。
ちなみに、シューコーを倒した後の
勝ち台詞は「お師匠様、かたきは取ったよー」だが、EDで師匠はピンピンしている。
なおサンフランシスコは
ブルース・リーのゆかりの地だったりする。
また、「酔」と「虎」という点においては『水滸伝』の
行者武松を想起させる(武松は「酔い虎」ではなくて「酔って
虎を殺す側」だけど)。
「ヒックッ飲みくらべでも負~けないよ~」
原作での性能
クセが強いテクニカルなキャラクターである。
口に含んだ
酒を相手の顔にブーッと吹き付ける
通常投げを当てると、相手は行動不能になる。
これを利用して様々な
コンボを当てていく事が可能。
さらに彼の
通常技は近接なら追加入力で2段技になったり、
キャンセルによる
コンボルートが豊富で自由度が高い。
必殺技もジャッキー映画で見た事があるような多彩なモーションが多めである。
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ブルー・マリーのバーチカル・アローのような斜め上昇タイプの跳び蹴りからカカト落としをする。
発生の早さと出掛かりに無敵があるので対空や割り込みに使える。
飛び蹴りが空振ってもカカトでフォロー。着地後にダウンするため少し隙があるので注意。
モーションは アンディ・ボガードの空破弾だが、名前は キムの旦那のものと同名。
またの名を「張果老飛翔脚(ちょうかろうひしょうきゃく)」ともいう。張果老は仙人の名前。
意外と移動速度が速いので、空中にいる相手に引っ掛けて当てるように使えたりする。
ただしガードされると 反確。発生が早めなので奇襲向きか。
イナバウアーをしながら後ろ走りで相手に突きを連発して最後に吹っ飛ばす。
最後の一撃は前後両方に 判定があるので、ジャンプで飛び越されても最後っ屁が当たる事も。
突きの回数はボタンによって増え威力も上がっていくが、代わりにスピードも反比例して遅くなっていく。
技を出した後の隙は当然大きい。そして足元はお留守ですよ。
当て身投げで、ボタンによって受け付け時間が長くなる。
相手が何もしなければそのままゴロンと倒れ込んで隙だらけになってしまう。
ダメージは少なめで、ぶっちゃけ 通常投げの方が使いやすい。 コマンドも飛翔脚に化けやすいのが難点。
ロック式の 乱舞技。
コマンドが成立すると前方ダッシュする。ロックしてラストは黄龍脚でとどめ。
偶然なのだろうがまたしてもギリギリセーフである。… 技の名前が。
発生が早く、足払いや浮かせた相手からも繋がる。
酔虎烈打の超強化版で多段技。
ダメージは酔虎乱舞より低めで、全段ヒットしても相手を吹っ飛ばさないので隙が残り 反確。
しかし、この技の真価は攻撃中にボタン押しで キャンセルがかかる点。
つまり技の途中で通常技や必殺技を出す事が出来る。
故に、ボタンを押すタイミングで1ヒットから最大7ヒットまで変化する。
これを利用すると、例えば酔虎誘勝の6段目ヒット後にキャンセル通常技からのキャンセル酔虎烈打が出せたり、
飛翔脚やしゃがみ攻撃のキャンセルで相手をダウンさせて 起き攻めに移行する事が可能。
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「カーッこの一杯の為に生きてるな~」
MEGENにおけるチェンフー
ですからー氏によるものが公開中。
主に『
ブレイカーズ』のシステムをベースにしている。
最大で5段階まである「酔いどれゲージ」というものが搭載されており、
飲酒する事で性能がどんどん変化する「飲めば飲むほど強くなる」キャラになっている。
酔う事で様々なステータスが上昇していき、技の
フレームや性能も変化するが、酔いは一定時間で醒める。
コンフィグでラウンド開始時の酔い度や、酔い醒ましの時間設定が可能。
AIもデフォルトで搭載されている。
「あんたも一杯やるかい?」
出場大会
プレイヤー操作
*1
更に記述すると、1995年は前年度から放送が始まったアニメ『勇者警察ジェイデッカー』が最終回を迎えた年でもある。
同作ではジャッキーをモチーフにした「パワージョー」というキャラクターが登場しており、
滑り込みで同年のジャッキーオマージュキャラ達に名を連ねる資格があると言えよう。
ちなみに、昨年の1994年は「
地蔵の年」、一昨年の1993年は「
歌舞伎の年」だったりする。
最終更新:2023年09月20日 07:44